夢を叶える『商い』を応援する税理士のブログ -8ページ目

起業する時のイメージは、あともう一歩具体的にしましょう!

さいたま市浦和区で税理士を営んでいます

松崎哲也です。


今日は「起業する時のイメージは、あともう一歩具体的にしましょう!」です。


起業家(以下:K)

「起業するために勤め先を辞めてしまったのですが、

これからどうしたらいいでしょうか?」


松崎(以下:M)

「えっ?辞めちゃったんですか?

そうですねぇ。

まず税務署を含めた役所関係に開業の届出を・・・」


K「いやいや、今、失業保険をもらっているんですよ」


M「それでは、その失業保険をもらっている間に

  具体的な手続きを学んでいきましょうよ。

  ただ、その手続きの前に、どのような事業をされようと

  しているのですか?」


K「サービス業で、具体的には癒し系のアロマやネイルサロン

  というような感じです。


  お客様は20~30前半の女性の方で、

  仕事帰りに立ち寄りやすいように夜の時間帯をメインにしようと

  考えています。


  私自身はアロマやネイルの業界に10年くらい関わっているので

  大体のやり方は分かっています。


  ただ、お客様の利便性を考えると、駅近がいいのですが、

  お客様の単価を考えると家賃が安くて広い場所がいいのでは?

  と思っています。


  最初は人を使わずに、自分だけで行いますので、大きくかかる経費は

  当初の設備費用と家賃、消耗品や光熱費と行ったところでしょうか」


M「なるほど。そうすると当初はお客様に来ていただくために

  広告宣伝費がかかるかもしれませんね。


  売上が上がるほと増える費用は変動費と言います。

  売上が上がっても下がっても変わらない費用を固定費と言います。


  その固定費が多ければ多いほど、きつくなります。

  家賃はまさに固定費のいい例です。


  ただ、お客様が女性で夜ということになると、駅近の方が安心できますし、

  便利ですよね。


  そうなるとお客様単価をどのように設定するのか?が

  大きなポイントになります」


K「自分で店長をやっていた時もあったのですが、

  お客様に来ていただいて売上を上げる事の大切さを分かっていても

  どのくらい利幅を稼がないといけないというのは、やってみないと

  わからないですよね」


M「そうです。

  ただ、最初は誰でもそうですから、後は慣れて行くしかありません。

  お客様のイメージ、お店のイメージ、ご自身が関わるイメージが

  はっきりすればするほど、よりよい状態になります。


  実際に手続きはそれほど時間はかかりませんから、

  それよりもどのように事業をして行くのか、して行きたいのかを

  明確にして行きましょう。


  そして、始める時には税務署などに開業の届出書をしっかりと出しましょう。


  やるべき事をしっかりやる事がどのような仕事であっても信用を

  積み重ねるために必要な事ですから」


K「大丈夫です(笑)元々そのつもりですから。


  お客様によりよい状態になっていただくために開業するのに

  自分が不安定な状態になるのは、よろしくないですから。


  それに隠してまで事業をしたいと思いませんから」


M「そうですね。よろしくお願いいたします。


  この失業手当をいただいている期間はKさんにとって

  とても重要な期間になりそうですね。


  今後を楽しみにしています」


形が見えてくれば、実際の行動までおとしこみやすくなります。

逆にイメージができない事は実際の行動への落とし込みが

できない状態になります。


あともう一歩、具体的なイメージを固めてみてください。

起業の準備は焦らず、急ぐ

さいたま市浦和区で税理士を営んでいます

松崎哲也です。


起業されようとする方は基本的に前向きです。

そうでないと、今の現状を変える事はできません。


人は今の現状がいいか良くないかは別にして

維持して行きたい!と思うからです。


変化は怖いですから。


でも、私たちは日々変化をしています。

間違いなく歳はとります。


だから、すぐに起業しないと・・・なんて言うつもりは

全くありません。


その氣持ちは前向きではなく、

ただの焦りです。


急行電車には急行電車の素晴らしさがあり、

鈍行電車には鈍行電車の素晴らしさがある。


焦る必要はありません。


ただ、叶えたいものがあるのであれば

急ぐ必要はあります。


その急ぐとは一歩を踏み出す事を急ぐのではなく

一歩を踏み出すための準備をする事を急ぐ事です。


起業という険しい山に登るための

準備を急いで、かつしっかりとしてから

挑んで下さい。


その人にとって一番いいタイミングが

一番いい起業の時期だと思います。


まわりはまわり。

自分は自分です。


準備をしっかりとして行きましょう!!

起業資金は一発勝負で稼がない

さいたま市浦和区で税理士を営んでいます

松崎哲也です。


今日は「起業資金は一発勝負で稼がない」です。


起業家(以下:K)

「会社に勤めていても、何も変わらない毎日だし、

一つ自分で事業をしてみたいって思っているんです。

でも、お金がなくてね・・・。


宝くじでも当ててやってしまおうかなって思っているのですが、

どうでしょう?」


松崎(以下:M)

「なるほど、宝くじを当ててですか・・・。

でも、今の時代で会社に勤められていて、

毎日が何も変わらないっていいことじゃないですか?


他の会社では給与カットもあったり、

遠くへ転勤もあったり、いろいろしますよ」


K「そうなんですけどね。

  なんだかやってみたいなって思うんですよ。


  特に私がしたいって思っている事業は、

  社会のお役にたちそうな仕事じゃないですか?


  だから、多くの方からいろいろな協力が得られる

  のかなって思っています」


M「なるほど。確かにKさんがしたいと思っている事業は

  うまくいけば社会貢献ができる事業だと思います。


  ただ、事業はお金が回らないと続かないので、

  お金の面はどうしようと思いますか?」


K「だから、宝くじで一発勝負か、協力を得るか

  って感じですかね」


M「嫌な表現ですが、一発勝負に負けてしまったら?

  協力が得られなかったらどうしますか?」


K「そうですね・・・。難しいなぁ」


M「事業そのものはとても素晴らしいと思います。

  是非やっていただきたいし、応援もさせていただきたい

  と思います。


  ただ、一発勝負頼みや他力本願はやめましょう。


  どの事業でも同じですが、特にKさんの事業は

  やってダメだったらやめればいいという内容の事業では

  ないと思います。


  多くの方がKさんの事業に関わって助かったと思った矢先に

  やめますでは多くの方が悲しむ事になります。


  泥臭くても何でもまず自分でコツコツとお金を用意しましょう。

  一発勝負でお金を得られた場合には、

  また一発勝負をしたくなります。


  でも、お客様のため、ご家族のため、そしてご自分のために

  一発勝負ではなく、コツコツと積み上げて行く事が

  しっかりとした土台を持つ事業になる前提になります」


K「知り合いは株とかで儲けてるって聞いているので

  それもありかなとも思っていますが・・・」


M「投資そのものを否定するつもりは全くないのです。


  もし投資するなら自分に投資するのが一番いいと思いますし、

  他の状況に左右されない自分だけの力になるので、

  どのようになっても価値は変わらないと思います。


  一度、その知り合いの方にどうすればたくさん稼げるのか

  を聞いてみるのもいいかもしれません。


  よほどでなければ、簡単に儲けている人はいないと思います。


  それぞれがそれなりの仕込みをしているという前提があって

  結果が出ているので、Kさんの場合は起業資金を集める事

  その先の事業展開を考えて手を打っていく事がその仕込み

  だと思います」


K「なるほどね。それじゃもう少し準備してみる事にします。

  株をやって儲けてからやってもいいからね」


M「そうですね。さまざまな方にお話を聞いて、踏み出してください。

  その事をするだけでも刺激のある毎日になりますから」


事業は続かないといけません。

続くためには資金が必要です。


毎日続けていく事業だからこそ、

基本的には一発勝負に頼らない

お金の流れを作っていく事が大切だと思います。

  

起業するなら利益を確保できる人になりましょう!

さいたま市浦和区で税理士を営んでいます

松崎哲也です。


今日は「起業するなら利益を確保できる人になりましょう!」です。


起業家(以下:K)

「起業したくないけど、起業せざるを得ない状態に

なってしまいました。ただ元々節約していたので、

資金的な余裕はあるのですが・・・。


どうしたらいいのでしょう?」


松崎(以下:M)

「そうですか・・・。起業せざるを得ない状態に

なってしまったのですね。


すでにKさんもお分かりかと思いますが、

選択肢は2つあります。


1つは起業、もう1つは再就職です。


起業せざるを得ないというのはおそらくKさんの

年齢から考えると、再就職が難しいという意味ですよね。

まずは失業手当の中で再就職を探してみては

いかがでしょうか?


起業する事を決めて行く事は同時進行でできますから」


K「今、私は40代後半なので、

  再就職は難しいと思います。

  新卒の方ですら、厳しい状況ですからね・・・」


M「おっしゃる通りですね。

  ただ結果的に無駄になるかもしれませんが、

  再就職先を探す事はチャレンジしましょう」


K「わかりました」


M「その次に起業に関してですが、当初資金として使うお金は

  ほぼ持っていられるという事ですが、始めた後はどのように

  お金を回されようと思っていますか?」


K「それは以前の職場の取引先でもしあなたがやるなら

  仕事を回すよ。ただ、安くやってねと言われています」


M「それ以外に取引先になっていただけるような先はありますか?」


K「今は思いつかないですね・・・」


M「そうですか・・・。

  それではその取引先候補の所と以前の会社さんが取引されていた

  時にはどのくらいの値でどのくらいの利幅を稼いでいたのですか?

  ざっくりとで構いませんが・・・」


K「そうですね。売値は○○円で、利幅は平均で10%くらいですね」


M「その場合、まず商品の販売数が増えるほど増える経費を計算します。

  例えば材料費とか外注先の支払いとかが当たります。

  そしておおよそ売れる個数を計算して、単価をかけます。


  その売上金額からコストを差し引いた金額が利幅になりますから、

  それが売上の何%なのかを把握してください。


  その利幅で売れても売れなくてもかかる経費が払えるのか?

  が大きなポイントになります」


K「売ることだけではなく、支払いを踏まえた上の利益も

  考えないといけないのか・・・。


  会社員時代では売る事のプロになっていても、

  全体をみて判断する事がかけていたのかもしれないな。


  もう一度計算してから、出直します!」


M「わかりました。

  お分かりにならない事があったら

  ご連絡ください」


売れる力はとても大切です。

同時に利益を計算できる力も養っていきましょう!!


辛口トークは誰のために言いますか?

さいたま市浦和区で税理士を営んでいます

松崎哲也です。


今日は「辛口トークは誰のために言いますか?」です。


松崎(以下:M)「起業されたいと言われているのはあなたですか?」


起業家(以下:K)「そうです。よろしくお願いします」


M「よろしくお願いいたします。

  Kさんはどのような事業をされようとしているのですか?」


K「○○業をしようと思っています」


M「そのお仕事ならあまり初期投資がかからないですね。

  ただある程度のスペースが必要だから、ランニングコストが

  かかりますね。そのコストはどのようにして稼ぎますか?」


K「私のサービスは業界で初めてのものなので、

  最初の3ヶ月くらいを乗り切れれば、あとは回りますよ!」


M「そうですか。では、最初に用意していただく自己資金は

  おいくらですか?」


K「100万くらいですね。とにかくタイミング勝負ですから、

  早めにやらないと!!」


M「100万ですか・・・。スペースを借りるための保証金を支払うと

  大部分がなくなるように思うのですが、100万円はスペースを

  最初に借りるためのおかねは入っていないですよね?」


K「いや、入っていますね。私のサービスではほぼ現金で収入を得るので、

  日々の資金繰りは回るはずですよ」


M「嫌な言い方ですが、回らない時もあるかもしれません。

  その時の資金はどうされるのですか?」


K「そりゃ、その時に何とかしますよ!

  お金も大切だけど、やってみないとわからないでしょ!

  このサービスは今がいい時期だから、今やらないと

  タイミングを逃すんです!」


M「そうですか。

  皆さん、そう言われるのです。

  やってみないと分からないって。


  でも、やってみてからでは遅いと思うのです。

  それはやったらやり続けないといけないですから。

  もう戻る場所もないはずです。


  確かにタイミングは大事です。

  ただ、今のタイミングがご自身のタイミングかどうかを

  考えてみてください。


  ご自身の生活費、事業の運転資金等を考えると

  どのくらい最初に必要かがザックリと分かるはずです。

  それが分からなければ、やめた方がいいですよ」


K「あなたでは話にならないから、別の所へ行きます!!」


M「わかりました。

  お役にたてずに申し訳ございません。


  もしKさんが自分の目標を叶える事で家族によりよい

  生活をしてもらいたいと思うのであれば、考え直した

  方がいいと思います。


  目標が叶えられなかった時一番大変な状況になるのは

  一番大切にしたい家族ですから。


  その事だけは忘れないでください」


K「・・・・。

 分かりました。

 もう一度考え直してみます」


M「お役にたてる事があれば、またご連絡下さい」


起業される方にとって大切な事は何なのか?

を私自身ももう一度考えてみたいと思っています。