0161 復習
- プリズナーズ・オヴ・ラヴ:ザ・ベスト・オヴ・ヨ・ラ・テンゴ85~03/ヨ・ラ・テンゴ
- 1週間経って振り返るヨ・ラ・テンゴ東京公演二日目。2月20日(火)のセットリストはこんなかんじだった。
The Weakest Part
I Should Have Known Better
Let's Save Tony Orlando's House(4)
Pass The Hatchet, I Think I'm Goodkind
Stockholm Syndrome (3)
Beanbag Chair
Season of The Shark(3)
Mr. Tough
Song For Mahila
I Feel Like Going Home
Cherry Chapstick(4)
Tom Courtenay(4)
Watch Out For Me Ronnie
The Story of Yo La Tengo
Blue Line Swinger(5)
Cast a Shadow(2)
Tears Are in Your Eyes(5)
Ant Music(2)
Sugarcube(3)
Did I Tell You(2)
Tried So Hard (2)
I Threw It All Away
あ、括弧の中の数字は今回のライブでオレ聞いたの何回目か、っていう数字なんですけどね。そういえばオレ、ヨ・ラ・テンゴのライブを観たの今回で何回目になるんだったっけ?と数えてみたら、"The Sound of the Sounds of Science"のやつとか入れてみて今回で7回目だったのだ。ヨラって実は同じツアーでも毎回セットリストをガラッと変えてしまう素敵なバンドなのだが、それにしてはなんだかオレの場合、曲かぶってる率が高いような気がして、特にBlue Line Swinger率が異様に高い気がしたのだ。"Let's Save Tony Orlando's House"とかも変に多いなあ。"Tom Courtenay"は今回のはアルバム・バージョンだったので4回目だったけどジョージア・ボーカルのアコースティックバージョンはそれらとは別に2回観ている。ようするにほぼ毎回だ。まあ好きな曲だからいいけど。で、"I Heard You Looking"や"We're an American Band"とか、オレ的ヨラ・マストな曲を見れる機会が意外に少ないなあと思うのだ。今回聴けた人がうらやましい。
で、新しいアルバムの曲がやはり中心で、ライブで聴くそれらは「ああこういう曲だったのか」と思いました。特に後半にやった"Watch Out For Me Ronnie"の超ハイテンションぶりには目から鱗が落ちた。"The Story of Yo La Tengo"とかすげーよ、あれ。もしかしたら今後、"Blue Line Swinger"や"I Heard You Looking"に代わるスタンダード曲になるのではないか。アルバムのも凄かったですけど、あのテンションを持続させるジョージアは大変なんじゃないだろか。あと"Mr. Tough"で「誰かGo Go Dancerやらない?」なんつって客席から3人ステージに上げたりして、なかなかのパーティ・チューンぶりを炸裂させていたのだが、しかしそのうちの女の子がその後、倒れてしまったりして、あれ大丈夫だったのか?というやや心配な一幕もあった。
で、何回か観ているからこそ実感したことがひとつ。演奏は毎度毎度よくやるよ(笑)と思ってしまうくらいやる人たちなのだけど、やはりライブの空気というのは常にお客さんが握っているものなんだなと思ってしまったのだ今回は。いやなんかね、今回はリピーターが多かったのかあるいはその真逆だったのかわからないけれど、なんていうかこう、盛り上がっているんだけど返しが鈍いっていうか、ステージと客席の距離みたいなのを感じてしまったのな。会場が広かったからというのもあるかもしれないけど、そういう単純な理由だけでは多分なくて、「で次は何?」っていうふうに構えてしまって、ぎこちない感じがあった。特にアンコールの時とか、以前は「あれやれ、これやれ」と観客が大騒ぎしていたものだったが、今回はそういう空気が全然無かったので「ん?」と思ってしまうようなところがあったのだ。
でもアンコールのFake Book攻撃は和むなあ。最後にやったボブ・ディランのカバーは演奏するの今回で2回目とかだったらしいです。そういえば噂によると今年のフジロック、初日に出るとかなんとからしいですよ(あくまで噂)。そうか今年は苗場行こうか久しぶりに、なんて思っております。
0160 昇天
- Fakebook/Yo La Tengo
- ヨ・ラ・テンゴは期待を裏切らないということを再確認した今日のライブでした。今日はそのことだけを書いておいて寝ることにします。いずれにしても今日の正確なセットリストは書けないぞ。どういうことかは各々察してください。詳しくまたの機会に。アイラ・カプランは優しかった。 馬鹿は風邪をひかない。
0159 引き続き予習
- いや予習ゆうんならやっぱりこれ聴いとかなあかんやろ、なんつって今聴いているわけだが、なんだか盛り上がってきたぞウォ~!!改めて聴きながら思うにこのアルバム、5曲目のジェームス・マクニューがヴォーカルをとる"Black Flowers”がベストテイクかなと思うなあ。すっげえいい曲だよなあこれ。でもやらないだろうなあ。
0158 予習
- ナッシング・ターンド・イットセルフ・インサイド・アウト/ヨ・ラ・テンゴ
- ヨ・ラ・テンゴの皆さんがただいま来日中。今日のも行きたかったけど私は20日の見に行くんです。ここは新作を聴き倒して予習するところだとは思うけれど、なんだかんだいってオレこのアルバムが一番好きなんだなあと思いながらこれ聴いています。楽しみだ。
0157 キロマック
- マクドナルド化と日本/ジョージ リッツア
- メガマック がいつ行っても売れ切れている。なので、まあいいか似たようなもんだし、と私は妥協してビッグマックを食べる。しかし使ってる材料とか(多分)同じはずなので、本当はメガマックが売り切れるわけがないのだ。きっとマクドナルドは「それ売り切れました」と昔から言ってみたかったんじゃないだろうかと私は思っている。
- で、ビッグマックと普通のダブルバーガーを買ってきて、自分でカスタマイズして食べればメガマックといえないことも無いと思うのだが、そこまでして食べたいわけではない。
0156 オウ、久しぶり。
- カン・クラッダーズ/ハイ・ラマズ
ハイ・ラマズ、約3年ぶりの新作。妙なベスト盤が出たりした時は、ああもう終わっちゃうのかなハイ・ラマズ、なんて私はなんとなく思ってしまっていたのだ。なのでこのジャケットを店頭で見た時は嬉しかった。なんじゃこのジャケット、とは思ったけどちょっと興奮した。
- で今回のテーマはホワイトソウル
、なんていわれても、「いやいや、それは絶対無いから」なんて思ってもいたわけだ。しかし福田敦雄氏のライナーを読むと「今作の影響源はショーン曰く、ローラ・ニーロやローリー・レコード、モータウンや70年代後期のブリティッシュ・レゲエなどにあるらしい」なんて書いてある。いったい何が起こっているんだと思わないわけではない。なかなかわくわくする事を言うじゃないか。
- 実際聞いてみると、1曲目のタッタッタツタツというリズムが優しい。まあ確かにそれっぽい感じの曲ではある。でも基本的には違和感無く全編ハイ・ラマズ印だった。嬉しいじゃないか。
- 前作はなんとなく求道的な方向性を極めてしまった感があって、聴いててちょっと疲れる作品ではあったと思うのだが、これはもっと風通しの良さみたいなのを感じるぞ。実は「スノーバグ」以降のハイ・ラマズには以前ほどの思い入れがなくなってきてしまっていたのだが、これを聴いていたらそれらのアルバムの良さも以前よりかは深く受け止めることが出来そうな気がしてきたぞー。しばらくは何回も聴きていたくなるアルバムだと思います。ストリングスとコーラスのお姉さんも全員連れてきて、華々しいライブをクアトロあたりでやっていただきたいものです。
0155 東京タワー
- 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~/リリー・フランキー
- 私にとってリリー・フランキーさんといえばクロスビートである。デビッド・バーンが表紙だった創刊号の時から読んでいた音楽誌だ。当時、「リリー・フランキーの死亡遊戯」という連載記事があって、リリー・フランキーさんのことはよく知らなかったのだが(今でもよくは知らないが)私は毎回楽しみにそれを読んでたものであった。なので「東京タワー」に出てくるいくつかのエピソードは、すでに知っているものがいくつかあった。オカンが癌を告知されて早くもオリジナル手話を開発する話や、ハワイの高級リゾートホテルのプールで親戚らがABCストアのポリ袋をかぶりながら大はしゃぎする話なんかは既に「死亡遊戯」で面白おかしく書きつづられていたのである。しかし何より思い出すのは当時、この連載記事が尋常とは思えない頻度で落とされていた事で、それが一番、事態を雄弁に語っていたような気がする。今思えばの話だが。
そういえば当時のクロスビートはなかなか読むところが多い音楽誌だった。リリー・フランキーさん、伊藤英嗣さん、瀧見憲司さん、高橋健太郎さんや中川五郎さん、鳥井賀句さんらが一堂に執筆していた雑誌だったわけで、今考えてみるとなかなか興味深いメンツではないかと思う。そんなクロスビートも94年くらいから読まなくなってしまって久しいけど、今でも健在なんですね。
0154 リアル妄想
- キング・オブ・コメディ/ロバート・デ・ニーロ
- 昔、テレビでココリコの田中がこの映画を生涯ベストワンとして挙げていた事があって、変な映画が好きなんだなあと思ったものである。
- 特に前半、ロバート・デ・ニーロ扮するストーカーぶりがリアルすぎて怖い映画。服のセンスとか、バツグンなのだ。「タクシー・ドライバー」に通じるストーリーと言えるかもしれないけど、トラビスよりもリアルにこっちの方がダメなキャラなのが面白い。そういえば昔、いいともの生本番中に変な男が乱入した事あったなあとか思い出してしまう話なのだけど、調べてみたらあの事件の方がこの映画の公開より半年ほど早かったらしい。でも妙に近いのが気になる。
- この映画はタイトルに反して意外とシリアスな展開のドラマなのだけど、おもちゃのピストルであっさり誘拐できてしまうところとか、ジェリー・ルイスの脅迫電話のシーン(カンペが逆さになってたりする件り)とか、妙にズレたところでツボに入る。主人公がどこまでも名前を間違えられたりする(しかもパンプキン・笑)ところとか、微妙に引っ張る笑いのセンスは確かに絶妙だと思う。ただ前半のグダグダ・ストーカーぶりを考えると、後半の展開はちょっと上手く事が運びすぎなので、どこまでが妄想なのかがわかりにくいところもあるような気がする。意図的なのかな。
私はこれ、VHSで見てるのだけど、DVDにはいろいろ特典映像が入っているみたいなので、いつか機会があればきっちり見直してみたい。最後にかかるヴァン・モリソンの曲がいいすね。
0153 ミックスしてる男
トム・ダウドは、2トラック・モノラルの時代からこの世界に携わってきたレコーディング・エンジニアで、この映画によると8トラック/多重録音システムを確立させたのがこの人なのだそうだ。「どうして今まで誰もこのやり方をしなかったのかと思った」と本人が回想するシーンが非常に興味深い。歴史が変わる瞬間とは、いつだってもそんなものなのかもしれない。
なのでこの「いとしのレイラをミックスした男」というタイトルはどうなのよ、と思ってしまったのた。ほんとはもっと凄い人なのに。しかし最後のシーンで実際に「いとしのレイラ」のトラックを再生させながら「おお、このあたりからピアノが来るぞ?そうだそうだ!」なんつって自ら興奮気味にフェーダーを上げ下げするシーンはなかなか印象的で、その姿は「いとしのレイラをミックスしてる男」としか言いようがない。
で、トム・ダウドが晩年に比較的若手アーティストをプロデュースした作品として筆頭に上げるべきアルバムはこれで良いと思う。
Give Out But Don't Give Up/Primal Scream
しかし映画ではこのアルバムについてほとんど言及される事がないのだ。そういえばボビー・ギレスピーは後になってこれを「失敗作」と言い切ってたことがあったと記憶する。実際のところ賛否両論あったアルバムではあったけど、仮に失敗作であったとしてもそれはきっとトム・ダウドのせいではないだろうというのが映画を見てるとわかる。でもちょっとくらいはこのアルバムの話も聞いてみたかったよな。
0152 のだめカンタービレ
- のだめカンタービレ (6)/二ノ宮 知子
- ええと、手術は問題なく終了しました。手術中は麻酔や安定剤が十分効いているので痛みとかは全然なかったのだけれど、意識はバリバリにありつつ状況もはっきりと見えながらの手術だったわけで、それはそれは恐ろしかったというのが正直な感想です。でも順調に進み、事前の説明にあったように10分くらいで終わった。濁りはきれいに取れたという。今は病院に感謝している。オレもよく頑張った。
- 手術が終わると煙草が吸いたくなったので、分厚い眼帯をつけたまま外の喫茶店に出歩いた。ゆっくりビールでも飲みたい。しかしテーブルについて煙草に火をつけ、一口吸ったところで、これはさすがにちょっとマズイんじゃないかと私もふと我にかえった。すぐに火を消し、注文をとりに来る前に店員さんにお詫びして、お店を出て病室に戻った。初めての入院生活は、危うくも自己責任において自由なものなんだなあと思った。
- 夕方になって、もうすぐ閉まってしまうという売店に行くと、なぜか私はブルボン的なお菓子を買ってしまい、それをベッドの上で食べた。いつもより小さい音量でウィルコの「ヤンキー・ホテル・フォックストロット」とバード&ビーのセカンドアルバムを一回ずつ聴き、時計を見ると20時25分。夜はまだ長い。煙草が吸いたいのを我慢してロビーに行って本棚を物色すると「のだめカンタービレ」の6巻が置いてあったので読んでみる。ちなみにオレはマンガは「ドラえもん」しか読まない。でその6巻のストーリーは、卒業を間近に控えた千秋が留学せず大学院に進もうとしている葛藤がいかにもマンガっぽいギャグを交えながら描かれていて、意外にもどんどん読み進んでしまった。千秋が新しいオーケストラを組むためにキャスティング構想を練るところで消灯時間が来てしまった。しかしなかなか眠ることが出来ず、ベッドの上で横になったまま1時くらいまでぼーっと起きていた。
- 入院生活は結局、午前中に手術→次の日の朝に眼帯を外してそのまま退院、というものだった。そして一度家に帰って着替えて、今日はそのまま普通に仕事先に向かった。手術は意外なほどあっけなかったが、それでも初めての入院生活はわずか1日でありながら退屈でしょうがなかった。「のだめカンタービレ」の続きが読みたいと思うわけでもなく。
- さて手術した右目の視力は、やはり劇的に上がることはなかったようだ。でもなんだかよく見える。全然見えているような気がする。日中の日差しに目を細めなくても通り行く人々の顔や風景が鮮明に見える。0.2程度の視界なのだが、昼間に限っては今までよく見えていたはずの左目よりも全然見えている。新しい右目で見る世界は色彩がハイビジョンで私は驚いている。赤という色はこんなに赤かったのかと本気で感じている次第である。右目と左目で同じものが違う色をしているのだ。しばらくすると慣れてくるのだろうか。
- ちなみにお酒はしばらくダメだそうだ。ビールくらいなら別にいいんですよね、と先生に訊いてみたのだが、とんでもないらしい。アルコールによって傷口が炎症を起こす可能性があるので、少なくとも1週間は我慢してくださいだそうだ。そんな。。。。。。。

