0151 2つの月
- New Lands/Flying Saucer Attack
- 私は生まれた時から白内障を患っていて、特に右目にその症状が大きい。右の視力は一応0.1あるのだが、いわゆる弱視状態で、実は普段私は右目を全然使っていないんです。写真撮られる時、なんだかいつもロンパり気味なのはそれのせいだ。で白内障というのは眩しいのがダメで、昼間とか全然細かいものが見えていません。いや、見ようと思えば見えるのだけど、物凄く目を細めないと見えないので、それは疲れるし人相もちょっと良くならないので、むしろ見ることを放棄しているというほうが適切だ。おかげで私が昼間(屋外)、知り合いの人が真横を通り過ぎても、気がつかず通り過ぎてしまったりするのはよくあることである。オマエこの前無視して通り過ぎたよな、とか後になって言われるのはまだいい方で、私は自分が気がつかないうちに、思いのほか多くの人を傷つけてしまっている事だってあったかもしれないと思うと胸が痛む。で、特に最近ひどくなったとかそういうのでは全然なくて、今更ではあるのだけれど明日、手術することにした。
- 白内障というのは眼球の中のレンズの部分が白く濁っているために視力が低下している症状で,、お年寄りの人がかかることが多い。手術は、その白い濁りをハイファイな掃除機みたいのでチュルッと吸い上げてしまえば治る。むしろ15分くらいで終わる簡単な手術なのだそうだ。しかし私の場合は先天性の白内障なので、手術したとして必ずしも視力が回復する可能性があるとは限らないという。というのは、いきなり視界が開けても、生まれた時から働かせた事が無い神経が機能している保障はない、というわけだ。そんなわけで私は今まで手術を先延ばしにしてきたわけである。しかしどっちにしても右目は使ってないんだから、いいじゃんどうなったって、と思うようになってきて、今になってようやく決意したわけである。ダメ元でもいいから今まで見えてなかったものが見えてきたらどんなに素敵だろうと思う。逆に見えすぎて悲惨かもしれないのだが、それはそれで素敵じゃないか。
- 白内障によって見える視界は、いわゆる乱視であるようだ。私は昔から、見えてる方の左目を塞いで、右目だけで遠くを見る訓練を時々する。右目で見る月は、分裂して2つあるように見えるのだ。このアルバムのジャケットをもっとぼやかすと、きっと近い感じになると思う。今日はそんな2つの月を見る最後の日だったかもしれないのだが、あいにく今日の夜空は曇っていて月が出ていなかった。
0150 奥田瑛二
- 稲村ジェーン/サザンオールスターズ アンド オールスターズ
- 何気に旅行とか言ってますが、所詮は鎌倉である。せいぜいうちから電車で1時間ちょっとで着いてしまうようなところである。そんなんで旅気分だ。鎌倉にはそういう旅テンションがある。
- さて、イワタコーヒーですっかりくつろいでしまった私は、なんだか温泉に行きたくなってきた。稲村ヶ崎温泉というのがこの近くにあるらしい。江ノ電に乗って稲村ヶ崎まで行くことにする。
- 電車の写真を撮ってる女の人がいたのだが、いやなんかわかるぞキミの気持ち、と思う。江ノ電、萌えー、という感じである。でこれがまた素晴らしいことに単線なのだ。単線に乗るとなぜかウンコがしたくなってくる私なのだが、ここは我慢した。単線、萌えー。
- よく知らないけれど稲村ヶ崎というのは、多分あのカルトムービー「稲村ジェーン」の舞台になっていると思われる稲村である。でも駅の外観はなんだかおれんちの実家みたいだと思ってしまった。稲村ヶ崎温泉はここから歩いて5分、海岸通り沿いにあるという。ちょっと歩いてみると、あ、江ノ島が見えてきた。
稲村ヶ崎温泉はなぜか18歳未満の人は利用できないシステムになっていて、アダルトかつシックなムードを演出している。確かに親子連れの客がいない事でこんなにも落ち着いたひとときを堪能できるのはなかなかありがたいと思う。日曜日なのにさほど混んでいないのは幸いではあったが、果たしてこれ商売がなりたつんだろうか、と少々不安になってくるくらいである。お湯はいわゆる黒湯の温泉で温度も低め。長い時間はいっていても、のぼせることが無いのが良い。室内はお香が炊いてあって、なかなか独特な雰囲気をかもし出している。露天風呂もあるのだが、高い壁に囲まれて景色はあまり楽しめない。でもここ、なかなか悪くないんじゃないの、と思う。
しばらく湯につかってのんびりしていると、なんと奥田瑛二が入ってきた。へえ、こんなところに来るんだ奥田瑛二、と思った。でもこういうところに奥田瑛二が来ても不思議ではないかもしれない。しかしである。よく見てみると本物の奥田瑛二ではなくて、よく似てる人なのだった。でも一見そっくりである。きっとよく間違われてるかもしれないし、そのたたずまいがなんていうかすっかりここに溶け込んでいる。要するに稲村ヶ崎温泉は奥田瑛二がそこに出てきそうな雰囲気があるのだ。
湯上りにしばらく横になってのんびりしてみたかったのだが、ここにはいわゆる休憩所がないので、そのまま帰ることにする。帰り道にいかにも上手そうなおにぎり屋さんがあったので、寄り道してしまった。店内の商品はもうほとんどが売り切れてしまっていたが、たこのおにぎり180円がまだ売れ残っていたので買ってみて、駅のベンチに座って食べた。おにぎりというか、これはおこわだよなと思った。それを食べながら、ああオレはもうすぐ入院して手術するんだなあ、と思った。
0149 ホットケーキを食べるつもりじゃなかった
- 湘南スタイル的100の鎌倉―食べる、買う、歩く、知る…鎌倉のことがもっとわかる100のとっておき!!
- ある晴れた日曜日、鎌倉に行こうと恩った。鎌倉なんて高校2年生の時の遠足以来行っていない。どんな感じのところだかもう全然覚えていないし、当時とはだいぶ変わってしまっているだろうとは思う。そこに行って、ただ単にのんびりしてみたい。
- 駅前の商店街を歩くといきなりイワタコーヒーを発見。ここのホットケーキ、知ってる。分厚くて表面がカリカリして美味いらしい。ホットケーキなんて特に好きなわけではないのだが、これは食べておかなくてはダメだろう in KAMAKURA、なんて思ってしまう。早速店内に入ってみることにする。
- おう、これだこれ。800円はちょっと高いと思ったが、せっかく来たんだしこれは食べとかなくちゃだろう。オーダーしてから焼き上げるので、30分くらいかかりますとかメニューには書いてあったが、かまわん。早速オーダーするとウェイターが「今、ちょっと混雑してますので50分くらいかかります」という。50分?かまへんかまへん、時間なら幾らでもある日曜日のオレである。
- 店内は京都のイノダコーヒーにちょっと雰囲気が似ていると思ったのだが、あそこよりもちょっと寂れている感じは否めない。なかなかいい感じだ。しかしながらほぼ満席。で、となりのテーブルでも向かい側のテーブルの人も皆、そのホットケーキを食べている。大人気メニューみたいだ。そうか、そんなにうまいいのか、と思う。
- 30分くらいぼーっと待っているとオレのホットケーキがやってきた。50分待つ覚悟でいたのに、なんだか早かったじゃないか、と思う。
- その非常に個性的なフォルムのホットケーキを目のあたりにして、デジャヴ感を禁じえないオレなのだったが、あれ?これどうやって食べるんだっけ、とまずは戸惑ってしまった。ホットケーキなんて食べるの、30年ぶりくらいである。とりあえずバターの破片をのせてみてシロップをかけて食べてみると、これがめちゃめちゃ甘い。ホットケーキってこんなんでしたっけ?と思ってしまうような甘さであった。2口目からはバターだけで食べる。それでも十分甘い。でも表面がカリカリしていて、確かにこういうホットケーキって、あんまり無いかもなと思う。決してまた食べたいとは思わないのだが、オレは満足だ。
- 食べ終わって、さて帰るか、と一瞬思ってしまったが、日曜の午後はまだ少し時間が残っていた。普段は忘れがちなことだが、旅行とはこういうように時間やその他もろもろを持て余していることが案外大部分を占めていたりするのだ。
- ちなみにこの本は未読なのですが、きっとこのホットケーキも載ってるんじゃないの、と思う。
0148 どっちが偉いの?
- そのまんま東へ/FUNKY MONKEY BABYS
- 最近テレビを見ると、いつも真剣な顔をしているこの人をよく見ます。ちょっと前、当確が報道された時だったか、和田アキ子が涙を流しながら祝福コメントをしているのを見た。話によると以前、そのまんま東が淫行スキャンダルをおこして芸能活動を謹慎していた頃、和田アキ子はいろいろとアドバイスしたり相談に乗ってあげたりして、個人的にたいそう面倒見ていたそうである。でもそのVTRを見ていた東国原新知事は乱さずに上手く対処していて、どっちが偉いのかわからなくなってくるバランス感覚を作っていた。ツーツーレロレロ時代からこの人が面白かった記憶は無いのだが、政治家としては案外、向いてるかもしれないと思う。
0147 進歩なし
- クレジットカードこれだけ知れば怖くない 爆発する「カード&ネット」のしくみと防犯術/岩田 昭男
- カード会社から届いた請求明細書を見ると、身に覚えの無い案件が2件。いずれも金額は1400円とかなのだが、カード詐欺というのは「まあその位の金額ならそんなに気にしないだろう」的なゾーンに絞った上で量をこなして稼ぐ、みたいな話をそういえば聞いたことがあるぞ。これは許してはならない。早速カード会社に問い合わせをする私である。こう見えてもオレはなかなか社会派なのである。
- まず1件は「本カードの年間手数料です」だと。そうか、それはまあ仕方ない。で、もう一件は「リアル・エンターテイメント」という所からの請求という。ホワット?なんか聞いたことがあるようなないような、いずれにしてもなんだかありがちな怪しい名前じゃないか。で調べてみるとそれはReal Playerを提供している会社さんなのであった。なんだ、そりゃまたしょうがないな。いつもお世話になっておりますとしか言いようがない。そこまできてようやく思い出した。去年も同じ事をしているのだ。
0146 雨が降ってた
- 嫌われ松子の一生 通常版/中谷美紀
- 末端の5.1chシステムで体験した本格的サラウンド・ソフトとして私の記憶に残るであろう変な映画。例えばこの映画には雨が印象的なシーンとして表現されていて、それが本当に外で雨が降っているような、リアルな音響になっていたので私は非常にびっくりした。今日は雨なんて降ってなかったはずなのだけど、オレの部屋では確かに降っていたのだ。
0145 ウエサンからの教え
- 灰色プリン/LOU’S PALE HORSE
- 今思えば、Lou's Pale Horseにウエサンがいた時は、実に多くの事を教わったと思う。スターウォーズでいうとオビワン・ケノビみたいな存在だったと思う。中でも私の中で今なお大きく根づいている事のひとつに「迷った時はカツカレー」というのがある。
- というのは、例えばご飯を食べに行ったり、何かお弁当とか注文したりする事があったとして、ああ何にしようかなと迷う経験は誰しもがあると思う。そういう時はカツカレーにすれば間違いないというわけだ。どうして?とそりゃ思いますよね。「なんでですか?」と聞いてみると「え?知らないの?迷った時のカツカレー」とだけ言って、カツカレーを召し上がるウエサンなのだった。今思えばそれは全く説明になっていないのだが、ある種の常識的な話であるかのような言い回しだったので、それ以上は私も話を続けなかった。私にもまだまだ知らないことがたくさんあるのだ。あるいはそれは「あっという間のタメゴロー」的なオヤジギャグのひとつなのかもしれないとか、いずれにしてもやや強引に納得することにした。
- そしてその後、私は迷った時はカツカレーをオーダーするようになった。そもそもそれまでの私はカツカレーなんて多分、生まれてから1回くらいしか食べたことが無かったくらいなのだが、それからと言うものカツカレーはオレ的に言ってかなりポピュラーなメニューになってしまっている。普段カレーを食べる時もなんかカツが乗ってないと物足りなくなってしまうくらいである。でも、うっかり「迷った時はカツカレー」などと口走ってしまわないように気をつけている。なにしろ上手く説明できないからね。
- で今、改めて「迷った時はカツカレー」でグーグル検索してみても、何ひとつヒットしてこない。出てくるのは「迷った時はついチャーハンセットにしてしまいます」とかいったような、ごくごくセンシティブな情報ばかりである。深いのだ。
0144 playlist 070127
- Some Loud Thunder/クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー
- ・"Strange" Wire
- ・"Some Loud Thunder" Clap Your Hands Say Yeah
- ・"Feed Me With Your Kiss" My Bloody Valentine
- ・"Sorry For Laughing" Josef K
- ・"Walk Out To Winter" Aztec Camera
- ・"Skank Bloc Bologna" Scritti Poritti
- ・"Marimba Jive" Red Guitars
- ・"Bond Street" Enoch Light Presents Space Out
- ・"Dirty" Darkside Mirrors
- ・"Our Happness is Guaranteed" Quasi
- ・"Ballad of Big Nothing" Elliot Smith
- ・"The Girl From Ipanema" Pizzicato Five
- ・"LDN" Lily Allen
- ・"Blank Expression" Specials
- ・"One Two Five" Birdie
- ・"Just Thing" The Fishmans
- ・"Shanghai" Nino Trinca
- ・"If I Was a Dancer(Dance pt.2)" The Rolling Stones
- ・"How High" The Charlatans
- ・"Goin' Against Your Mind" Built To Spill
- ・"Everything Flow(live)" Teenage Fanclub
- ・"Everybody is a Star" The Pastels
- ・"War on War" Wilco
- ・"Powderfinger" Neil Young & Crazy Horse
- ・"Enthusiasm For Life Defeats Existential Fear" The Flaming Lips
0143 かわいい女の子は知っている
- 明治 きのこの山ほろにが 10入
- 常日頃からクールかつダンディな魅力溢れるオレだが、そんな私でも時々甘いものを食べたくなる時だってある。主に弱っている時がそうなのだが(笑)、そういう時はコンビニでチョコレートがかかってるお菓子を適当に買ってしまう。大抵は「パイの実」とか「ポッキー」とか、まあそんなようなやつだ。で、それらは意外にもそんなには美味しくは無くって、一体なんでだろう?と思ってしまうわけだ。
というのはね、ほら、かわいい女の子というのは常に飴とかお菓子とか持ち歩いているだろう?で、「食べる?」なんつって言われて、ちょこっとだけ貰って食べてみるそれは、どういうわけだかめちゃめちゃ美味かったりするものなのだ。うわ、なにこれ?こんなの売ってるの?なんてお菓子??なんて思ってパッケージをちらっと見せてもらったりするのだけど、そういうのは何故か近所のコンビニとかでは売ってなくって、妥協していっつも「きのこの山」とか定番的なやつを買ってしまうわけだ。で今日も買って来たのだが、それは普通のやつじゃなくて「大人のきのこの山」 である。してやったりである。大人のきのこだぜ?大人のきのこってアンタ!と密かにノリツッコミする私である。こういうのをかわいい女の子から「食べる?」なんて言われたら、そりゃオレのきのこだって火が吹くぜ、なんて思うわけである。ビター味。
0142 万事快調
- スウィート・ピチカート・ファイヴ/ピチカート・ファイヴ
- オレって実はピチカート・ファイヴの音源はほとんど全部持っていて、しかもその多くは発売日前日に買いに行ったような90年代を過ごしてきた奴だったんですけど、聞いた回数で言うとこのアルバムが一番少なかったかもしれない。でもこのPV (←youtube)は今見ても最高に楽しいなあ。「タクシーを拾って踊りに行こうよ」ってのはある種、手の届く範囲のファンタジーだったと思う今日この頃です。