松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

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0919 現在地

0918 雨あがりの夜空に

 

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2,057円
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気がつけばここ数年、当たり前のように車を運転している生活をしているわけですが、それでも運転はあまり得意ではない。わりとカジュアルにぶつけてしまう性格なので、いろんなところがボコボコに凹んでいて修理もままならない。しかしラジエーターとかポンプみたいなところが壊れるとエンジンがオーバーヒートしてしまうわけで、さすがに修理に持っていった。すると結構なお金がかかるという。なんなら買い換えてもいいのでは?なんてディーラーは言うのだ。いやいや私はもうしばらくこの車に乗ることにする。それにしても車がないと不便だなあと気がつき、ふと「雨あがりの夜空に」を口ずさんでしまうわけである。

 

「雨あがりの夜空に」は車の歌なのだが、もちろんダブルミーニングである。今時はこんなふうに受けとってしまう人もいるみたいなのだが、つまりこれはブルーズなのだと改めて思う。そう、今オレはオレの中のブルーズをエクスプロージョンさせる時なのだ。そう思ってカバーしてみた。それでは聴いてください。「雨あがりの夜空に」。カモン、チャーリー・ワッツ!

0917 Albums of the Year(6)

 
 
しれっと続けますが(笑)。いやこれちょうど1月の来日するタイミングにラジオでかかってて、一聴していいなーと思って衝動買いして、最近よく聴いてます。

この手の音楽性のわりには音の仕上げ方が妙にごついのが面白いなあと思う。体裁として破綻はないのだが、私が好きなものがなんかいろいろ入ってて、その片鱗がたまにはみ出てしてるのが見えてまう感じがいい。ふつうにいい曲というのは巷にいくらでもある中で、いろいろなものをスルーしてしまうのだが、こういうの自分でもやってみたかったんだよなあと思わせるものに対しては「ちょっと待て」という感じでどうも私は無意識に手が伸びてしまうようです。

0916 Albums of the Year(5)

 

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LAを拠点に活動するアレックス・ブレッティンによる宅録ユニットのセカンドアルバム。って正直この人のことは全然知らなかったんですが、FMでこれの1曲目を聴いて猛烈反応してしまい、アナログ盤を見つけたので即買いしました。

 

ちょっとハイ・ラマズを思い出したりもするメロウでビンテージ感のあるストレンジAORというと身も蓋もないのだが、なんていうかこう夢で鳴っているような音楽を一人でせこせこと作ってる感じが今の自分に非常にグッとくる。聴いてるとゆるくてほわーんとするんだけど、いきなり歪んだギターソロが入ってきたり、短いサウンドコラージュみたいのが始まったりするところ、わかるぞーという感じでツボである。全編30分ほどであっという間に終わってしまう魅惑の音楽体験。こういう音楽がヒップホップのStones Throwからリリースされるところは意外ながらも納得度は妙に高い。


以上5枚。そういえば去年はハイ・ラマズも久しぶりに新作をリリースしたけどそっちは買わずこういうのは買う。ウィルコのもまだ買ってない。ストーンズのブルーズカヴァー集もかなり聴いてみたいと思いつつ買ってない。宇多田ヒカルのもちょっと気になってたんだけど買ってない。しかしそれらはいつか気が向いた時に買えばいいかーと、要するにそういう2016年でありました。今年もよろしくお願いします。

0915 Albums of the Year(4)

 

 

ここ数年、積極的にアイドル音源に接してきた中で思うのは、アイドルとアーチストの区分けについてのモヤモヤである。アイドル市場の最も興味深い点は、最終的なお金の落としどころが「CD」であること。本質的には接触が目的であったとしても、建前として最終的に売っているのは要するに音楽であり、音楽を売っているということはつまりアーチストなのである。しかしそれは身も蓋もなく建前であることをアイドル本人が自覚している。

 

それにしても頑ななアイドル楽曲的マナーというのは存在するし、そこを躊躇なく踏襲する以上はアイドルとしか言いようがないわけですけど、楽曲に対してそういった姿勢を見せない作家性のようなものが偶然的に備わっているものが結局私は好きというだけの話かもしれなくて、そういうのがモヤモヤなのである。

 

その音楽がアイドル当人の意思が反映されたものではないという側面も無視できなくて、そもそもアイドルとはやらされている感を楽しむという見方も確かにあるんだけど、逆にそのあたりの構造をきっちり自覚して自分を表現しようとするアイドルは、私に言わせればアーチストそのものなのだが、当人としてはそうではないという平行線。

 

乙女フラペチーノはいわゆるアイドルというのとはちょっと違うんですけど、この1曲目のゆるく逸脱した感じが素晴らしくて、本人たちもそこをきちんと理解して面白がっている関係性が見えてくるところが私が思う理想的なアイドル=アーチスト像だと思って感銘を受けました。あ、でもこれ2曲目が全然ダメで。難しいな。

0914 Albums of the Year(3)

 

 

いずみたくのお孫さんという宅録女子大生のメジャーデビュー盤。なんだかやくしまるえつこみたい歌い方だなと思えば、ウィーザーの替え歌をドスの効いた声でがなったりとか曲ごとに違うキャラクターがあって、その第一印象は大胆不敵。ただ単に好きな音楽を無邪気になぞってるだけなんですけどねという感じもあって、全体的に漂う90年代的なテイストがおっさん世代はビビっと反応してしまいやすい音ではあり、私はまんまとはまってしまいました。

 

でもさあ、ラブリーサマーちゃんなんて名前もそうだし、顔出しNGでアー写がオタクっぽいイラストだったりとか、本筋ではないところで違和感は否めず、知れば知るほど、そういうんじゃないんでー的に否定されてしまいそうな感覚はいわゆるジェネレーション・ギャップというものかもしれなくて、パッケージは流石にメジャーって感じの開かれたプロダクションにはなっているんだけど、本質的に危うくこじれてるめんどくさそうな感じが私にとってのロック観とどこか重なるものがある。今時の若い人らがこういうアーチストに影響を受けたりしながら、やれ元ネタがなんだとかいって掘り下げていくような動きがあるならば、それはとても健全な爪痕であると思うし、私はそういうところが好きです。

0913 Albums of the Year(2)

 

 

モンキーズ結成50周年記念のお祭りアルバム。モンキーズって自分が小学生の頃、夕方にテレビシリーズが再放送されてて、ちょっとしたモンキーズ再評価旋風が巻き起こっていたのですが、その頃私はすでにビートルズのことは知ってたからモンキーズに対しては妙に紛い物っぽいところが見えてしまっていて、率直に言ってダサいとか思ってたんだよなあ。いわゆる中2マインドである。
 

その後、だいぶ大人になった耳で聴いて、うわあ完成度たけえな!なんつって思ったりしたわけですが、それでも自分は決して良きリスナーではなかった。

 

このアルバムはプロデュースがIvy、Fountains of Wayneのベーシスト、アダム・シュレンジャーで、アンディ・パートリッジ、ウィーザー、デスキャブ、ノエル・ギャラガー&ポール・ウェラーらによる書き下ろし曲(!)をはじめ、メンバー自身による新曲や過去未発表曲から素材を生かした再構築曲などなど盛りだくさんな内容になっていて、それはちょっと聴いてみたいと思ったわけです。

 

いやノエル・ギャラガーだって以前はモンキーズすげえ馬鹿にしてたじゃん何しれっとビートルズみたいな曲提供してんのよとか、ほかの連中もモンキーズっぽさに寄せるでなくオレ節をバリバリに出してきて笑てまうのだが、しかしながらポップな統一感があるところがつまるところモンキーズって事なんだろうなと思うわけです。アダムのナイス仕事である。

 

ちなみにこれ、高いアナログ盤と安い輸入盤CDとちょっと高い国内盤CDの3アイテムが売っててちょっと迷ったのですが、ボーナストラックとしてアンディ・パートリッジの書き下ろしがもう1曲入ってたので国内盤CDで買ったのだが、これはこれで正しい選択だと思っている。

0912 Albums of the Year(1)

 

 

あけましておめでとうございます。このタイミングで何ではあるのだが、今回も律儀に昨年購入した音盤から2016年を振り返りたい。

 

ここ数年、私が音楽を聴いている時間はだんだん少なくなってきているのは否定できない事実である。特に新しいものを積極的にインプットしていこうという気持ちはますます薄くなっていながらも、しかしながらこういうのは買って聴いていましたという記録。しかも5枚だけ。


で、まずはこれという感じの坂本慎太郎の3枚目のソロアルバム。CDはインスト盤がついた2枚組なのだが、私は迷わずアナログ盤の方を買いました。

 

基本的なスタイルは変わらないのだが、アルバムごとに新しいバンドを立ち上げて、そのメンバーだからこそ滲み出てくるカラーでもって新たなコンセプトをまとめ上げていこうとする姿勢に共感します。バンドの初期衝動みたいなのを大事にしながら、常にさわやかな(でもないか・笑)風が吹いてる感じが良いなあと思う。好みで言うと私は1枚目のあの感じがやはり好きではあるのだが、こんな感じのコンセプトが信頼関係を伴った成り行きによってじゅわっと形になっていくプロセスを想像しながら楽しみました。なんていうかこう、自然にわかるものがある。そんなに変わったことをしていないはずだけど、決してありふれていないはっきりとした意匠が見えてくる音楽と思う。こういう音楽がアナログ盤で聴けるのはつくづく贅沢だなーと思うの。

0911 夏休みの思い出(2)

 

・2016年の夏は「シン・ゴジラ」が公開されたことで記憶に残ると思われる。これは確かに見ないといけない映画であった。以下感想を箇条書きにて綴る。ネタバレ上等。まだ見てないなんていう方が悪いということにする。

 
・ズバリこれは震災を描いた映画なので、その既視感とアイロニーが饒舌であると感じた。大杉漣と余貴美子と柄本明のくだりとか特におかしいシーンではないのに笑うしかない場面が多くて、でもあれ?笑ってる人あまりいない?みたいな感じもあったりする。
 
・第2形態のゴジラは予告編などで一切表に出してなかったから初めて見た時はとにかく強烈なヴィジュアルであった。「ごっつええ感じ」のグロいぬいぐるみ系コントを思い出したり。
 
・無闇なサイドストーリーとかは一切、排しながらも各人物がめちゃめちゃ丁寧に描かれてるので、背後からいろいろなドラマが見えてくる演出はとても良いと思った。市川実日子がベットボトルを差し出す場面でなぜか涙腺がゆるんだりした。
 
・編集が緻密だったり皆さん早口だったりするのは、あれ普通にやると3時間以上になってしまうからという理由からなのだそうですが、特に会議のシーンで「中略」っ字幕でやり過ごすのは斬新過ぎる。あそこはしみじみ笑うべき場面であると思う。
 
・どこまで意図的なのかわからないのだが、編集の妙によって片桐はいりが出てくる場面は一瞬、「ん?もしかしてあなたはゴジラの化身ですか?」って思っちゃうよね(笑)。
 
・前田敦子がどこに出てるのかわかりにくいというのだが、私はすぐわかりました。スチャダラAniも一回目でわかったよ(自慢)。
 
・ただ「太陽を盗んだ男」オマージュと言われている場面は正直よくわからなかった。最後の方で科学技術庁の屋上の場面のことですかね?石原さとみが池上季実子に似てるなと思う場面は多々あったんだけど、そこじゃないっすよね。
 
・で見終わった時に思ったのは、普段は開けることがない自分の心の引出しの中に、東日本大震災で起こったいろいろ雑然としたものが実はぎっしりと詰まっていて、久しぶりにそのあたりを引っ張り出しながら整理してみたら、なんか気持ちがちょっとスッキリしてきましたみたいな感覚があったことである。映画は大ヒットしてるみたいなのですが、実はそういう要素が多くの人の心を強くゆさぶった上での絶賛があるんじゃないかなと私は感じたりしました。
 
(おわり)

0910 夏休みの思い出(1)

 

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徹夜で書く感じで今年の夏を振り返ります。

 

2016年といえば仙台のアイドル、アイリスがTIFのスカイステージをもって解散した夏である。それに尽きる感じだ。

 

アイリスは前身であるグループ、テクプリのメンバーからなる3人組で、あれは2011年の夏、思えば当時の私は相当メンタルがやられてたかもしれないのだが、何を思ったか東京アイドルフェスティバルなるイベントに行き、スカイステージで偶然のようにテクプリを見たわけである。彼女たちはどちらかというとしょぼい規模のローカルグループではあったのだが、しかしAKBとかももクロとか言われても顔と名前がほとんど一致できねえっすというような自分にとって、彼女たちはそれらと全く同等の、あるいはそれ以上にキラキラしてるように見えた女の子たちなのであった。要するにすげえ可愛かったわけである。

 

でテクプリはその後、リーダーが体調不全をもって引退を機に解散してしまうことになり、それで残ったメンバーで結成されたのがアイリスなのである。

 

アイリスは2014年春に新曲を公募する企画があって、何を隠そうこの私も応募したわけなのだが、そもそも某音楽学校とのタイアップであったこの企画に丸腰で参加した私が太刀打ちできるわけもなく、結果として「プリズム・レター」という楽曲が勝ち残ってリリースされたわけである。というのもあってあの曲はあまり好きではない私なのだが(笑)、とはいいつつもこの件をきっかけに私がアイリスのメンバー様に認知されるようになったのはなかなか幸運な出来事であった。たまに物販とかに顔出すと「あ!松田さん!!」とか言ってくれるんだぜ。気分いいよね(笑)。

 

そんなアイリスであったがその後、活動拠点を東京にスライドしながらメジャーデビューしたりしつつ、エース的な存在であった菅原さんが突然の脱退。しかしアイリスは残るメンバー二人で存続し地元仙台に拠点を戻し再始動し始めたのが去年の夏のことでした。思うにあの時点で解散という判断も十分、選択肢としてあったと思われるのだが、テクプリ時代には両端にいたあの二人がこれから中心になってやっていくというその姿勢に私は感動したものである。


で、それから一年後のこの解散劇。いやまあね、もっと応援したかったような気もするんだけど、しかしそんなことよりもよくがんばったよねと私は率直に思ってる。最後のステージは笑顔で終了。実はその前日のライブの時、ほんの一瞬の思いがけない隙で一瞬泣いてしまったゆきのさんを私は見ていただけに、ほんとに笑っちゃうくらい定型的な感慨を残さないように見えたそのステージングは、粋でかっこよかった。そんな感じで出会いの日もお別れの日も、スカイステージの空は高くてとても青かった夏の思い出なのである。

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