0912 Albums of the Year(1) | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

0912 Albums of the Year(1)

 

 

あけましておめでとうございます。このタイミングで何ではあるのだが、今回も律儀に昨年購入した音盤から2016年を振り返りたい。

 

ここ数年、私が音楽を聴いている時間はだんだん少なくなってきているのは否定できない事実である。特に新しいものを積極的にインプットしていこうという気持ちはますます薄くなっていながらも、しかしながらこういうのは買って聴いていましたという記録。しかも5枚だけ。


で、まずはこれという感じの坂本慎太郎の3枚目のソロアルバム。CDはインスト盤がついた2枚組なのだが、私は迷わずアナログ盤の方を買いました。

 

基本的なスタイルは変わらないのだが、アルバムごとに新しいバンドを立ち上げて、そのメンバーだからこそ滲み出てくるカラーでもって新たなコンセプトをまとめ上げていこうとする姿勢に共感します。バンドの初期衝動みたいなのを大事にしながら、常にさわやかな(でもないか・笑)風が吹いてる感じが良いなあと思う。好みで言うと私は1枚目のあの感じがやはり好きではあるのだが、こんな感じのコンセプトが信頼関係を伴った成り行きによってじゅわっと形になっていくプロセスを想像しながら楽しみました。なんていうかこう、自然にわかるものがある。そんなに変わったことをしていないはずだけど、決してありふれていないはっきりとした意匠が見えてくる音楽と思う。こういう音楽がアナログ盤で聴けるのはつくづく贅沢だなーと思うの。