松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。 -33ページ目

0620 ウェンディーズ、または青春が終わる話

ピーター・パン (岩波少年文庫)/J.M. バリ

高校を出るくらいまで私は断然マクドナルド大好き少年だったのだが、ウェンディーズとの出会いはなかなか衝撃的だった。それ以来マックがいかにガキ好みであるように感じられたものである。非常に思春期的な出会い方ではあった。

何がって、まずあのケチャップのボタンである。ウブな少年はあれでポテトにケチャップをつける事を覚えたのである。サラダバーという概念も当時のオレには斬新だったし、それより何より、あのカウンターのマイク・パフォーマンスはでかかった。

若い人は知らないだろうが、当時はカウンターにいるスタッフが常にマイクを持っていて、そのマイクを通して注文を復唱していたのだ。そのアジテイトがキッチンのPAに通じていて、いわばコール&レスポンス形式で商品をつくり始めるシステムだったのだ。今思うとなかなかROCKなオペレーションである。懐かしいなあ。要するに出来たてを提供することと、それをわざわざアピールするための演出として、そこまでやっていたわけである(そういえば当時、出たての頃のウッチャンナンチャンがこのやり取りをネタに取り入れてたなー)。

しかしその後、モスだのフレッシュネスだのいろいろな競合が出て来た・・時系列はあくまで個人的な環境によるものだが・・中で、ウェンディーズはそれらに負けてしまった感がなんとなくする。既に独特なスタイルを持っていたウェンディースは、時代に取り残されてしまいやすかったように思う。最近も低価格だのメガなんたらだのと競合が蠢いてる中にあって、どんどん軸がぶれつつあったのは事実である。

そんなウェンディーズではあったが、私はわりと本気で好きであった。ここ でもそれをふざけながら書いた。今度引っ越すとしたらウェンディーズが近くにある場所がいいんだなあ、なんて書いていて、笑っちゃうけど泣けてくる。

しかしウェンディーズの国内撤退が報道されてから、お店に押しかけた人があんなにたくさんいたのは正直、意外な展開であった。最終日は肉が品切れを起こしたそうである。思うのだが、あの人達が普段からウェンディーズに行っていたら撤退するほどシビアな状況までには追い込まれなかったんじゃないのか。

じゃああの、わざわざ並んでた人達はなんだったのだろうか。単に昔が懐かしくなった人達ばかりだったんじゃないのか。と私は思っている。


ちなみに私が最後に行ったのは、奇しくも撤退報道の4日前だった。結構食べたのでその時は「しばらくもういいっす」と思った。その記憶を生々しく残しておきたくなったので、その後は行ってない。

0619 こぼれ話

RE・BIRTH II [DVD]/ザ・ルースターズ

そういえば年末に博多でルースターズのライブ があって、Louもそれ行ってきたんだって。でDee Dee Feverのケイコ姉さんなんかも来てて、打ち上げ一緒に来る~?なんて誘われたので、Louも行ってきたんだって。でなんかその打ち上げ会場に行くバスみたいなのがあって、それに乗る時「せっかくだから前の方に座りなよ」なんてちんこ先生(も帰省して観に来られた模様)達から言われたりしたので、じゃあまあ・・なんつって席についたんだって。そしたら隣に座ってたの大江さんだったそうだよ!!ほえ~。で、大江さんから「・・・あなたは何をやってる人なのですか?」なんて聞かれたりしたそうなんですけど(笑)そりゃまあご存知なかろうばってん。しかしそのシチュエーションがまず秀逸じゃないかと思ったわけです。で、そもそも今回のルースターズについては割と井上さん主導で動いてたようなところがあったらしくて、乾杯の音頭もじゃあウメズがやれっつって井上さんがとったそうなんですけど、その乾杯の時に井上さん「じゃあ、これが最後です!」みたいなことを言ったんだって。その話聞いて「そうかー」って私は思ったんだよねえ。あくまでこれは印象の話なのだけど、井上さんってなんとなくだけどルースターズからはこう、ちょっと距離を置こうとしてる・・のかな?みたいに感じられるところが個人的にしてたんですね。で04年のフジロック以降も同じメンバーで演奏する機会は何回かあったりしたみたいですけど、でも最後はやっぱりフジロックじゃねえだろーと。そりゃちゃんとした形で福岡でビシッとやるだろ。・・・みたいな意味合いで井上さんが動いたのだとしたら、なんかそれはとんでもない美談ではないかと。いや、そんな裏話的なことは置いておいて実際にその日のライブはなかなか素晴らしかったそうなのだけど、終演後の大江さんとか明らかに超ゴキゲンな様子だったらしくて、要するにそれは本人達にとってもすごくいい演奏みたいであったと。なによそれ。ものすげえいい話じゃないか。ということが言いたかったので改行しないでダー書いたぞ。

その日のステージは何台かカメラが入ってたらしいので、もしかすると私らも何らかの形で観れる機会があるかもしれないのですが、そりゃもちろんそれも観てみたいですけど、なによりも私はその場に居合わせるべきだったな。

0618 突撃LOU近況レポート

防波堤/LOU

先日また法事で九州に行き、その際に博多を通るので、ちろっと食事でもしませんかなんつってLouに連絡してみた。私自身、去年9月のライブ以来、電話とかメールとかほとんど交わす事もなく、会うのはほぼ4ヶ月ぶりである。博多でLouがどんな感じの人になってるのか、気になっておられる方もさぞかし多いことと思われる。ここはやはり衝撃的かつドラマチックなレポをお送りしたいところである。

しかし自転車に乗って現れたLouは、あまりというか全然変わってないみたいであった。そりゃまあ4ヶ月しか経ってないわけでして。


松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。


で近況についていろいろ聞いてきました。Louのブログをご覧の方は既にご存知と思いますが、以下要約。

・博多駅から歩いて数分のところに住んでる。
・Ruby言語(?)というプログラムを習得すべく昼間は学校に行っている。なかなか難
しいらしい。
・天神(というのは博多から地下鉄で2つめ、県内で最も栄えてるエリアです)にあるR
hythmというバーに週一で出演している。
・Rhythmは中野エフくらいのサイズで、1ステージだいたい30分、5.6曲くらい適当にやるそうです。他の出演者がドタキャンした時は、その倍くらいやるそうです。
・しかし最近になってスタッフが代わってしまい、なんかちょっとこういう歌やってていいんだろうかという雰囲気ではあるらしい。
・しかし立ち位置的にはなかなかの存在感を発揮しているらしく迎合されている様子と見受けられました。

・それでも見るからに演奏を聴いてないお客さんが多い時とかはさすがにやりにくいらしい。
・しかし「灰色プリン」と「スウィッチ・オン」はどこで歌ってもわりと反応が良いらしい。どこぞのオープンマイクでやった時は名刺責めにあったそうです。


ほかは殆どプライベートな話になってしまうので割愛だ。そりゃまあいろいろあるとは思うし、当たり前に大変な事もあるのでしょう。それにしてもすでにレギュラーで歌っていたりする行動力は相変わらずすげえなあと改めて思ってしまいます。とにかく博多での生活は特に不自由を感じることもなく、それ以上に十分エンジョイしてる感じがなんとなく伺えました。そのへんはさすがであると思った。

松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

どこ見てんすかね私ら。


ただやっぱり思うのは、博多って場所はここからは間違いなく遠いはずなんです。そりゃもう東京からはめちゃめちゃ遠いですよ。でもなんていうかこう、本人的にはそれほど距離を感じておられないというか感じさせないというか、なんていうかそんなひとときではありました。そんな感じでまあお互いぼちぼち頑張りましょうなんつってゆるい言葉を交わしながら博多を後にしたわけです。

0617 albums of the year (11)

ジ・エターナル/ソニック・ユース

このアルバムはソニック・ユースでいうと、どちらかというとかなりわかりやすいロックアルバムではあるので、ともすればセルアウトとみる向きもあるかもしれないのだが、でも説得力みたいなのが全然あるじゃないか。今、マタドールからこういうアルバムを出してくることに私は感動を覚えたわけである。でサマーソニックで観たライブがほんとになんていうかこう、すっごい迷いが無くてガチだったというか、いいもの見せていただきました的な演奏だったから感じるんですけど、ソニック・ユースはこれでいいのだと私は思います。


というわけで2009年、なんか1枚多かったけどまあ良し。エビちゃんカレンダーも無しである。いや出てないけどな。今年はまあ個人的にもいろいろありましたけど、アルバムで言えばここ数年ではなかなか当たり年だったといえるんじゃないでしょうか。私もがんばるぞ。というわけで来年もよろしくお願いします。

0616 albums of the year (10)

ウィルコ(ジ・アルバム)/ウィルコ

このアルバムは無駄なものを削ぎ落としてどんどんシンプルになりながら短めの曲でたたみかけてくる感じが素晴らしかった。曲調とかわりとオーソドックスにルーツ化していると思われるのだが、このグループはドラムを筆頭に演奏スキルがほんとに高く、ネルス・クラインとかが随所でかきまわしてくれるので、ずしんと聴かせられてしまう。このDVD で見れるヤンキーホテルフォックストロットの曲とか、ちゃんと深化しているみたいですし、このバンドはほんとに今、絶好調なのではないかと思います。今このバンドを観ないで何を観るかという感じである。祝来日。

0615 albums of the year (9)

イズ・アンド・オールウェイズ・ワズ/ダニエル・ジョンストン


ジェイソン・フォークナーがプロデュースと聞いて、おいおい大丈夫なのか?と思ったのだが、これがなかなかの好プロデュース作品といえる。前半は軽やかにゴキゲンで、後半はやや重めの後期ビートルズみたいな展開が楽しめます。とっ散かってしまいがちなこの人の曲をいじり倒すことなく聴きやすくなってるのが良い。いや実際はかなりいじってるのかもしれないけどな。ダニエル・ジョンストンは何から聴けばいいですか?という人に私はこのアルバムをおすすめしたいと思います。しかしまた来日するのはいいんですけどオレ、チケット取れませんでした。どなたか譲ってくださいマジで。

0614 albums of the year (8)

ポピュラー・ソングス/ヨ・ラ・テンゴ

ヨラとさっきのビルト・トゥ・スピルとリップスってわりとリスナー層がかぶってると思うんですけど、偶然なのか新作のリリースがほぼ3年周期で重なるところがおもしろい。でこの3枚はたまたまオープニングで「ビョーン」という音で一拍おいてから曲が始まるところも同じ。面白い。気がつけばヨラは特にサマーサンあたりから安定したポップ路線の曲がわりと定着してきつつ長尺ものもあるぜみたいな、このアルバムなどまさにそのど真ん中な感じであって文句なしなのだが、飽和することなくフレッシュな新作をリリースしているのはほんとにえらいことである。私はこのアルバムをアナログで購入したのだが、正座して音楽と向き合う感じがこういうアルバムにはふさわしいと思います。

0613 albums of the year (7)

There Is No Enemy/Built to Spill

ミドルで気持ち明るめの曲が多いなという印象だったけど、わりと凝ったところも垣間見えて、聴き込むとここ数作の中では最も安定した内容になってると思われる。またまた吹っ切れたか?という感じがありながら、ひと時も脱力はしないみたいなところが聴き心地の良さに繋がってるよう気がします。っていうかほんとにこの人たちはいつも期待を裏切らないのだ。Perfect from Now Onから早くも15年経ってしまったが、こんな感じでずっとメジャーから出し続けていただきたいものです。もはや来日は期待しない。でもやっぱり一度くらいは見て見たいけどな。

0612 albums of the year (6)

エンブリオニック/ザ・フレーミング・リップス

サマーソニックの時に何曲か披露されていたものの、全体的にはあくまで従来の期待を裏切らない平和なライブだったので、全編こういう感じで来られるとは、なかなかの衝撃であったアルバム。こういうのは、100点か0点である。と私は思うんだ。でもこのアルバムは100点という感じではないんだな。じゃあ0点なのかというと、決してそんなことは無い。しいて言うならば、知ってるのにわざと間違える65点の人が好き、みたいなアルバムなんじゃないかと思う(古いな)。愛すべきフレーミング・リップス。次作はピンクフロイド「狂気」を丸ごとカバーするらしいのだが、そんなつまらんことやってないでこの路線をもうちょっと突き詰めて欲しい気がします。

0611 albums of the year (5)

everyday is a symphony/□□□

日常のヒップホップって要するにツイッターですよね、というアルバムでOKか。普段自分がいかに色々なことに麻痺していることに気がついてはっとさせられたりしながら、なんか懐かしい感じを思い出すアルバムでもある。そういえばゼロ年代が終わる時の感じがなんとなく80年代の始まりに似てるような気がして、あの感覚がなんだか懐かしくなったので、最近になってYMOとかスネークマンショーとか聴きなおしたりして、そうか、あの時ってこういうことやってたのかと思い出したりもしました。それはさておき2009年を象徴するという意味で、これ以上のアルバムは無いと思われる。刹那的なまでに「今」の空気が込められていて、これ例えば10年後に聴いてみたら、すんげえおもしろいかもねと思う。ポップソングは後になって古さを感じてこそなんぼの世界であると最近よく思います。わざとずらしてるようなやつはあんまり感心しないけどな。