松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。 -11ページ目

0821 勝ちと負け

前略、がんばっているみんなへ キタジマくんからのメッセージ/ベースボール・マガジン社

なんとなくオリンピックを毎日テレビで見てます。
やはりみなさん国をあげての真剣勝負だから、その勝敗においてその人となりみたいなのが見てて面白い。所詮勝ちがすべてとかいうのだが、勝負というのは敗者がいて成り立つわけなのであって、どちらかというと私は負けた人のドラマの方に目が行ってしまうわけである。で負け際が美しい人というのはカッコイイものだなあと今朝の北島康介を見て思った。


彼はすでに100mがダメだった。今回の自分のコンディションなり形なりがイマイチしっくりきていないのは事前に明確にわかってたわけです。だからこそ精いっぱい力を出し切るぞと。それはまあ当たり前の話なのだが。


で見てる方もこりゃ今回はもうダメかもわからんねなんて思いつつ、いやわからんぞ彼はやるかも知れんぞなんて思って見てるわけだ。しかし及ばなかった。4位。微妙に惜しい順位だった。


で本人はそりゃあ悔しいに違いないだろうけれども、なんていうかこう、やりきった顔をしてたんだな。あれでダメならそれはしゃあなしだなと思う。説得力である。で、ああいうのを見てしまうと私はもう勝ち負けなんてどっちでもいいんじゃないかという気がしている。そういうのが大事だと思います。マジで。

0820 Summer Summer Summer

Deep Sea Skiving (Reis)/Rhino/Wea UK


その昔ZIG ZAG EASTというわりとマニアックな洋楽誌があって、ルースターズ大江慎也氏のインタビューが載っていて、かなり熱心に読んだものでした。いま手元には無いので細かいところで記憶違いがあるかもしれないのだが、これですな


時期的にいうと千代田公会堂での初ワンマンや「ニュールンベルグ」レコーディングの前後のインタビューで、そういえば私が初めてルースターズのライブを見たのもその頃だった。オレまさに中2の夏。いろいろと絶妙な時期ではあった。


で大江さんはそこで「最近良いと思うのはバナナラマのシングルくらい」というような発言をしていて私は俄然興味を持ったわけです。ちなみにその頃のバナナラマが出していたシングルとはこれ とかこれ とかこれ とかだ。アルバムはまだリリースしていなかった。


しかしそれらを聴く機会がないまま。私はこのCM で初めてバナナラマと接したわけなのでした。なんだおい可愛いじゃねえか、大江はこんなの好きなんかーと当時はずいぶんと拍子抜けした覚えがある。この時期のバナナラマの良さを私が理解できるようになるにはもうちょっと後になってからだったのだが、それにしても良いセンスをしてたものだなあと今では思います。いや本当に。


で、そのちょっと後にリリースされたこのシングルのPV とか、このCM とか、もうなんだよ、すげえ可愛いじゃねえか。今思えばこの日本でバナナラマは軽くフィーバーしていたわけなんだな。しかしよりポピュラリティーを得るのは、その後ストック・エイトキン・ウォーターマンと絡んでからなんだよなあ。思えばあれは悪夢的展開だった。


そして今もバナナラマは現役であるらしい。オーディエンス撮影のライブ映像の数々がYoutubeにアップされているのだが、それはなんていうかスーパーリアリズムの世界を垣間見てしまった気がしました。あえてリンクはしない。とにかく今の私にとってあの夏は永遠だ。

0819 海へ行くつもりだった

three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった/ポリスター


・先月、軽自動車を買ったんですよ。
・って言うとみんないちいちビックリしすぎ。

松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。-ginoX


・いや郊外に住んでると車があれば何かと便利なのよ。
・で気のせいか生活パターンもなんとなくリア充ぽくなってきましたよ。
・しかし先週になって早速、事故ってしまいました。
・やっぱりなーって言うなよ!!
・自分も相手も怪我とか全然なかったから本当によかったですが。
・それにしても結構危ない事故でした。
・車両保険かけてたのは我ながらグッジョブだったと言える。
・ていうか本当に保険入ったばっかりだったのだが。
・しかし怪我なしとはいえ、車体の修理額はほとんど全損に近かったのでした。
・でも細部まで気に入って買った車だったのでここはやはり修理するかなー。



松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。-wreckmaycar

・いやほんとに怪我とかなかったからここは笑い話にもなるのよ。
・いや、ならねえよ。
・皆様も運転する際は気をつけてくださいマジで。

0818 最近買ったCD(9)

Baby the Stars Shine Bright: Deluxe Edition/Edsel Records UK

エブリシング・バット・ザ・ガール最初の4枚のアルバムが2枚組デラックス・エディションでリリース、私はなんとなくこれを掴んできてしまった。このアルバムは曲がなかなかに粒ぞろいであって、管楽器と弦楽器がものすげえ分厚くアレンジされていて、笑っちゃうくらい大仰な作風なわけです。なんていうかリアルタイムでも十分ノスタルジックに感じる音だったわけです。


しかしこういう路線はあとにも先にもこれっきりで終わってしまった。キャリアを振り返ると結構な異色作と言える。多分ですけど、本人達にしてみれば今作は失敗作だったのではないかと思うわけです。しかし何がどうなってこんなんができてしまったのかはなかなか気になるところで、この時期の音源がまとめて聴けるならば聴いてみたいと思ったわけです。


しかしディスク2の内容はシングルB面曲が7曲、デモが5曲とやや淡白な内容かつ幾分雑な仕事だなあという印象。例えばコステロのカバー「Almost Blue」は次のアルバムからのカットのカップリングなわけで何故ここに入れてくるかなあとか、「Don't Leave Me Behind」7インチ2枚組に入ってたエルヴィスのカバーがなんでここに入ってないんだよとか、文句のひとつもいいたくなるわけです。


まあそれは置いておくとして「Don't Leave Me Behind」のB面で「Alfie」をカバーしていたのは、ある種のネタあかしだったと思うわけです。要するにバート・バカラック。しかしそこは微妙に英国人的なセンスであって、いわゆるA&Mサウンドを模倣しましたというのとは微妙に異なるあたりが大変興味深いところです。でも結果的にはそこは非常にニアーかな。みたいな。ほのかにAOR臭いのもトニー・リピューマ的だぜとかなんとか思うわけである。


で。A&Mサウンドといえばこの頃のピチカート・ファイヴがまさにそれだったわけじゃないか。ちなみに「カップルズ」のリリースは1987年4月、対してこのアルバムは86年7月リリースである。これが偶然なわけがねえだろ、と私は思うわけですよ。つまり渋谷系~ソフトロック再評価的な動きの源流がこのアルバムだったと言いたいわけですよ。まあペイル・ファウンテンズのファーストとかもあったけどさあ、それよりもこっちだろう。誰もそんなこと言ってる人はいなかったけどな。実際あまり語られる機会が少ないアルバムなのだが、たまには思い出してくださいという感じではある。


しかし久しぶりに聴くとさすがに懐かしいアルバムだった。「Sugar Finney 」って「ガキの使い」がまだ深夜枠だった頃のエンディング・テーマだったですね。


で、あのゴスロリのブランド名はやっぱりこのアルバム由来なのだそうな。ここ に書いてあった。

0817 最近買ったCD(8)

Naturally/Daptone

エイミー・ワインハウスとかダニエル・メリウェザーとか、この前のルーファス・ウェインライトのアルバムとかで全面的にサポートしてた人達。すでに何枚もアルバムが出ているのだが、ジャケットが一番イカスこのアルバムをつかんできた。2007年作。


このグループ、デビューは2001年ということなのだが、シャロン・ジョーンズ自身は御年56歳なのであって要するに大ベテランなわけです。でもバックのメンバーは見たところ2周りくらいは若い感じで、なんていうかその在り方が良いなと思った。よくわからないんですけど想像するに、若い白人の兄ちゃんどもが集まって、知り合いの知り合いに歌の上手いお姉さんがいるらしいぜっていうんで声を掛けて一緒にやってみたらば超はまってしまいましたみたいなノリのキャリアだったらちょっとカッコいいと思います。このアルバム自体にはマーク・ロンソンの名前がどこにも入ってないんですけど、それこそデュランデュランやブラック・リップスに期待しながら全く存在しなかったあの感じの音がこのアルバムにはいっぱい詰まっていたという感じでして。フェイクのようで本物で、いややっぱりこれフェイクか?みたいな。イカス。

0816 最近買ったCD(7)

Arabia Mountain/Vice Records

マーク・ロンソンのプロデュース作ということで、そういえばこんなのも買いました。ブラック・リップス。不勉強ながら知らないバンドだ。アトランタ出身のサイケデリック・ガレージ・バンドとのこと。これは昨年リリースの6枚目のアルバム。一回聴いただけだと、なんともパッとしない印象。なので3回も4回も聴いてみるのだが、やっぱりパッとしない。でもなんとなく耳には残る。決して嫌いではない音なのだが、例えば4,5バンドが出演するライブを観にいったとしてこのバンドが出てきたとしても、おそらく何も印象に残らないような気がしてしまう。いやほんと決して嫌いではないんですけど、マーク・ロンソンは一体これのどこをプロデュースしたのだろうか。それがものすごく気になります。

0815 最近買ったCD(6)

All You Need Is Now/Duran Duran

デュランデュランってオレが中2の頃すげえ流行ってたんですよ。82年とか3年とかなので、ハングリー・ライク・ザ・ウルフとかリオとかでそりゃあもう大盛り上がりだったですよ。で当時のイケすかねえ不良モテ野郎どもはいきがってそういうのを聴いてたものですよ。で、オレはなに?ディランデュラン?なんだそりゃあチャれえなあ、とか思って全然聴いてなかったんですけど、でもこの頃はまだ心の奥底で「んー、まあまあいいんじゃないの?」程度には正直思ってたかな。しかしその後の「セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー」は正直こりゃないわと思った。あれは圧倒的にダサかった。しかしまわりの女子達はなんだ、ディランデュラン最高!不良モテ野郎のセンスも最高!てな感じで盛り上がってたわけですよ。でオレはダセエ奴らにはディランデュランがちょうどいいぜとか思いながらP.I.L.とかスージー&バンシーズとか聴いてた気がします。そんなんでモテるわけねえんですよ。それはともかくデュランデュランは今も現役で、去年リリースのこのアルバムはマーク・ロンソンがプロデュースしてるっつうんですよ。なんでも原点回帰とかなんとかで、それこそリオとかを彷彿させる音作りになってるんですってよ。確かにこれ、聴いてみて笑っちゃったんだぜ。んでディランデュランなんてオレ、テープでも持ってたこと無かったのになにこんなCD買ってんだよとか思うわけですよ。でもまあなるほどという感じではあって、そこそこキャッチーではあって良くできたアルバムになっている。でもオレこういうのすげえ絶対嫌いなはずなんだよなーというバリアーは解けない。オレもさすがにそこのところは丸くはなれない。あ、でもRunway Runawayって曲はちょっと良かったね。

0814 最近買ったCD(5)

Music for Neighbors [Analog]/Trypes

トライプスの音源集が何気に再発されていたのでお知らせ。あ、これはCDではなくてアナログ盤のみのリリースっぽいです。

トライプスについては以前ここ でちろっと触れたですが、あの時はわりとさらっと書いてたけど、あの12インチを持ってる人はフィーリーズのファンの人でも結構少ないはず。軽く20年以上は中古レコ屋を漁ってきた私だが、東京だと過去1回、渋谷で見つけたっきりだったし、かくいう私はというとニューヨークの中古屋で見つけて買ったのでした。25ドルだったかな?わりといい値段だった。要するになかなかの珍しアイテムであると。

今回の再発は、その12インチ4曲に未発表音源7曲を加えた内容なのだが、ダウンロードパスが封入されていて、さらに7曲の未発表音源・・・といってもリハーサル音源みたいな感じの緩い演奏なのだが・・・がゲットできる。そして中綴8ページのブックレットも封入されていて、これがかなりの充実した内容。ヨ・ラ・テンゴのアイラ・カプラン氏もたっぷり1ページ分の解説を寄せている。

音源の方は、これはさすがに快挙といっていいレベルの、これ以上はないであろう超マニアックな内容になっている。トライプスに関してはいわゆる第2期(=現在に至る)フィーリーズのプロトタイプという認識でいたのですが、その実態は9人のメンバーによって構成された、わりとフリーフォームで、ともすれば収拾の付かないユニットだったのだなというのがまず大きな印象。ああしかしこういうのはほんと20年前のオレに聴かせてあげたかった。つくづくそう思ってしまう。

0813 最近買ったCD(4)

Blank Generation/Richard Hell

いやいやいや、ブランク・ジェネレーションはこんなジャケットじゃないスから、なんて思って長い間、見ないふりをしていたCDである。そりゃあブランク・ジェネレーションっつたらこんなんですよこれ 。うひょーかっこいい。それに比べてなにこのジャケットやだ微妙すぎる。なにがどうなれば一体こうなるのかと。いやいや一応これ公式盤なわけですし、中身も同じなんだし細かいことはいいじゃないですかと思う人もおられるかもしれない。ところがこのCDは中身も微妙に違うのだ。なぜか5曲目がオリジナル盤のとは別テイクになっているのだ。一応別バージョンである事が明記されているのでそこは良しとするのだが、だったらオリジナルのヴァージョンを入れて、こっちはあくまでボーナストラックとしてのオルタネイティブ・テイクとするべきだと思うのね。ていうかこのCD版のDown at The Rock'n Roll Clubは全然いけてないのだ。へえ、こんなんあるんだおもしれえとは思ったのだが、オリジナルバージョンの方が断然かっこいい。あのバージョンは一体何処に葬られてしまったのでしょうか。というわけでこのCDで初めてブランク・ジェネレーションに接する人は、そのあたり心して聴いていただきたいわけです。で、ブランク・ジェネレーションつったらそりゃあオリジナル盤だったら「Another World」で終わるわけですよ。あの曲であっち側に逝っちゃってあぽーんつってなるですよ。ところがこのCDだとその後にしれっと2曲続くのだな。いやこれぞボーナストラックていうならば私もそれで良しとしたいのだが、問題なのはこのCDにはどこにもそのことが書いてないんです。オビもライナーでも一切ノータッチ。それはイカンだろ。つまりこういうことですよ、何も知らない人が初めてブランク・ジェネレーションでも聴いてみるかなんつってこのCDを手にしたならば、その人にとってはこれがブランク・ジェネレーションになっちゃうってことですよ。でもこんなんでは全然ブランク・ジェネレーションになってないんですよ。オリジナルをなめてもらっちゃあ困るんですよ。しかもそのボーナストラック2曲が何気にレア曲っていうか、こんなん一体どこに隠してたんですか?っていうくらいのレアなテイクである事がまた微妙にイラっとくるんですよ。リチャード・ヘルではもちろんハートブレイカーズやテレビジョン周辺のブートとかROIRのカセットとか一時期はそれこそレア音源が小出しにリリースされてたわけですけど、こんなテイクはそのどこにも入ってなかったじゃないすか。なんなんスかって話なんですよ。そりゃあ一体オレは今まで何を聴いて盛り上がってきたんだっつう話になりますよ。いやオレが聴いてたのがまさしくオリジナルなんだぜ正しいぜ言いたいわけですけど、それにしてはこのボーナストラックがなかなかいいんじゃんて話なのですよ。特に最後のシナトラのカバー がいいんだよなあ。で、これで終わるってのもまあアリっちゃありかなとか思ってくるわけですよ。このロバート・クワインのギターはしびれるすなあ。そう、このアルバムを聴くとやっぱりヴォイドイズは7割方ロバート・クワインで持ってる。て思っちゃう。いやもちろんそれは鋭く切り込んでくるアイヴァン・ジュリアンがいてこそだし、マーキー・ラモーンのシャープなドラムもまた素晴らしいわけですよ。でもってリチャード・ヘルってヤツはなんだ、相当な見かけ倒し野郎ですな。中2節炸裂というか。それもまたよし。10代だったオレはそこに痺れちゃったんだねえ。いや全然後追いだったんですけども、これこそがパンクだとは強く思ったな。

0812 最近買ったCD(3)

アウト・オブ・ザ・ゲーム/ルーファス・ウェインライト

ルーファス・ウェインライトは最初の2枚だけ持っていて、それは決して嫌いではなかった。しかしその後、ゲイの救世主であったりとか、耽美路線というかオペラチックな世界を前面に出すようになり始めてから、ちょっとそういうのは苦手な気がして、
なんとなく敬遠するようになってしまった。どちらかというとこの人にはシンプルなソングライターでいて欲しかったのだ。勝手な要望ではあるのだが。

で新作はマーク・ロンソンのプロデュース。ちょっと意外な展開ではある。んでオビには「ルーファス曰く『自分史上最もポップなアルバム』」とか書いてあったり、マーク自身も「今まで手がけてきた作品で最も素晴らしい出来映えと自負する」
なのだそうである。マジか。なんでもルーファスには最近娘が生まれたとかで(えええ?)従来の世界観から大きく変わったみたいな前情報もあり、どうしてそうなったのか今ひとつわからなかったりもするのだが、よし、これは久しぶりに聴いてみようと思ったわけなのです。

が、一聴した印象はあんまり変わってないじゃんと思ってしまった。Sharon Jones&Dap-kingsが全面的バックアップと聞いて、さぞかしパーティーなソウルアルバムになってるかと覚悟していたのだが、どうやらそういうわけではない。やや拍子抜けではあったが、それこそシンプルなソングライター然とした聴きやすいタッチの音楽になっているのであった。元々この人はただでさえ、えらいアクの強い素材の持ち主なのであって、こういう方向は大正解だと思う。

全体的に一回聴いただけではちょっと掴みにくいタイプのポピュラリティであって、
まさにスルメ的な味わいがあり、しみじみと聴き続けそうなアルバムである。とりわけツボだったのはドラムの音色で、えらい私好みの音だ。シンプルに厚みを感じさせる感じ。ネルス・クラインが1曲ギターで参加してるのだが、それもなかなか興味深いキャスティングだよなあ。