4月16日のエスケリータ68でのことをもう少し書きます。いろいろなことが短い時間に起こって、書き留めておきたいことがいっぱいあるのです。長文失礼します。

(写真はエスケリータ&らいおんまるさんのツイッターより頂きました)
平井正也君と鈴村まどかさんの演奏は本当に楽しかったです。家でCDで聴いていたのより、生の演奏は段違いで胸に迫ってきました。オープニングのマーガレットズロース3連発から掴まれてしまって、最後までそのテンションで大騒ぎだったのです。
浜松の酔いどれ詩人だあこえさんは平井君の音楽は初体験だったようですが、“聴いてBORN TO RUNだと思った。久々にリミッター振りきった!”“との感想をおっしゃってました。
同じく初見の野村荘六さんは、“マシスさんのおかげで素敵な歌い手さんを知れた!”という意のことをおっしゃってくれて、僕も自分のことのように嬉しかったです。この夜の平井君の歌を聴いて彼に夢中にならない人はいないでしょう?ってなもので。カッコ良かったです。
でも、そんな二人は直前まで浜松の足立楽器のスタジオに入って練習していたらしいのです。
鈴村さんの話によると、なんでも平井君からこの日演奏したいって音源が届いたのが三日前で、本番はほぼ"野生のカン頼り"の演奏だったそうです。凄いですね。
演奏中に“Bm!Em!あと、ずーーっとD!”などとコード進行を叫びながら歌う平井君も面白かったです。
スタジオ練習より会場入りした二人の音合わせリハを、僕も見させてもらったのですが、音のひとつひとつ丁寧に注文をつけていく平井君の姿が印象的でした。
"アンプの音、なんかだんだんナチュラルに歪んできてません?そういうクセのアンプってありますよね。そうなんですか?もう少しクリアに出来ますかね?"
"マイクは○○(メーカー名)だと僕の声は尖がりすぎちゃうんで、△△の方が平井的に嬉しいです!"
エスケリータの後藤さんは"さすが平井正也!"と言いながら注文に応えていきます。
短いリハの間にも、“(演奏しながら)間奏が寂しいね。そこで何か叩ける?”とヘッドアレンジを始めたり、勉強なるなぁーと思いながら見てました。
終演後、お疲れ様の乾杯をしながら平井君&鈴村さんとお喋りしている時に、なんの話の流れか忘れましたが平井君が、
“清志郎に似てるって言われても、あまり嬉しくないんだよね。もちろん(清志郎は)好きなんだけど、何々に似てるって言われてるうちは(自分は)まだまだなのかなって思ってる”
って言ってました。僕もちょっと似てると思ったので、うっかり言わなくて良かったと思いました。
↑マシスが歌っている写真をエスケリータ後藤さんのTwitterからいただいてきました。僕の声を“クセになりそうなクセ声”と呟いて下さってます。ありがたいことです。
この日は会場に小さなお子さん二人を連れたご夫婦がいらしてて、終演後に会場を小さな足がパタパタと走ってました。
あまり可愛らしいので、“眠くないの?最後まで静かに聴いててエラカッタねぇ”とチビさんに話しかけたらキョトンとしてました。そしたらその子のお母さんが僕に”個性的な声ですね”と話しかけてくれました。おお、また声のことを言ってもらえた。
正直、僕は自分の声をありふれてるとは思わないにしても、そんな目立つほどの個性じゃなかろう、と思ってました。でも、皆さんの言葉を聞いて、ひょっとしたらちょっとは珍しいのかしら?とその時思いました。
”自分の声に昔はコンプレックスがあって、もっと太くて男らしい朗々とした声に憧れたものでした”と僕が言うと、お母さんは、“フィッシュマンズの佐藤伸治さんのように声も楽曲を支える楽器のような歌だと思いました”と、勿体ないお言葉をいただきました。
フィッシュマンズを例えを出されるなんておこがましいことしきりですが、フィッシュマンズは僕もファンなのです。
個性的と言っていただけるのは僕にとって嬉しいことですが、僕ごときの個性なんて珍しいものではなく、日本中を見渡せば同じようなことをやってる人はゴマンといるだろう、と想像します。
何よりも、良い歌を作って歌うってのは絶対的に強いのだ、と、この夜の平井正也てんびん座BANDの演奏を聴いて感じ入りました。良い歌はいつだって強い。良い歌を作れると良いのだけどな
マシス