あちらでは例年通り、お爺ちゃんと将棋をひたすら打って、あとは箱根駅伝の中継をBGMに娘と遊んだりゴロゴロしたりしていたのです。
娘がふと、掛け軸を見つけて、あれはなんて書いてあるの?と僕に質問してきました。

漢文?一瞬頭が真っ白になりましたが、ウーン多分“恨みを水に流し、思いを石に刻む”?だと思うけど、と濁しながら答えました。
後でお爺ちゃんに聞いたら同じ答えで、間違いを教えなくて良かったとホッとしました。
この書の末尾はお爺ちゃんの名前に宛てて締めくくってあり、喧嘩した誰かと仲直りした際にもらったのかしら、と勝手に想像したりして。
一足先に僕だけ帰宅して、今はダミアン・ライスの新譜を聴いています。

昨年の12月に出た3rdアルバムで、2ndアルバム『9』からなんと八年ぶりの新作。見つけた時は驚喜しました。
ブレンダン・ベンソン、ダミアン・ライス、ライアン・アダムスの三人は僕にとって、2000年代に入ってから“新譜が出たら無条件に買いたい”と思わせてくれた数少ない歌い手さんです。
昨年WOWOWで放送された音楽番組で、何組かの出演者に混じってダミアンの歌う姿が流れまして、

ああ、元気にやってたんだなと嬉しくなったのです。しかし、よもや新作を出してくれるとは思わなかったなぁ。
Amazonのレビューで誰かが書いてましたが、ダミアン・ライスの音楽は1stアルバム『0』で完成されちゃってて、これを超える作品は作れないと言う意見、確かにその通りかもと僕も思う。
『0』ほどシンプルで胸を鷲掴みにする音楽は他にありません。たとえ旋律や音や歌詞を真似できたとしても、決してダミアンの本質は真似できない。これこそ天性の感覚、絶対的な個性のみが紡ぎ出せる奇跡のような音楽なのです。
といって、今度の新作が物足りない訳じゃ決してない。一曲目のタイトル曲なんてギターもドラムも全てが美しい。全曲に滴るほどのダミアン・ライスな音が溢れていて、文句なしの傑作です。ある意味『0』より良い。八年待たされた甲斐あるってものです
マシス


と言い出しまして。

















