アドラー心理学とスピリチュアルの相性はどうなのだろう? | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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【アドラー心理学とスピリチュアルの相性はどうなのだろう?】

 

 

昨年、

 

四国の鑑定士であるちかみつさんのイベントに参加しました。 

スピリチュアルな内容のトークイベント。 

 

ちかみつさんは四国を拠点に、 

大阪や東京で活躍されています。 

 

トークイベントで仰っていたのですが、 

 

昔、ちかみつさんは体調が悪くなり、 

カイロプラクティックを受けられたそうです。

 

そのときから、

 

空間に浮かぶ光の渦巻き(オーブ)が見えるようになったといいます。 

 

不思議なことがあるものですね。 

 

そんなちかみつさんのトークイベントに参加して以来、 

私自身、スピリチュアルについて考える機会がふえました。 

 

 

 

 

そういえば、、

 

 

アドラー心理学とスピリチュアルの相性はどうなのだろうか? 

 

ここでは、 

そんなことを考えてみたいと思います。 

 

アドラー自身は、そのあたりはとても慎重で、

多くは言及していません。 

 

 

とはいうものの、、 

 

アドラーの著書を読んでいると、 

スピリチュアリティを感じることがあります。 

 

 

アドラー心理学は現実思考の心理学ですが、 

 

スピリチュアルと相性がいい

 

とも、よく言われています。

 

 

それはなぜか?

 

 

そんなことについて、

ここでは考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 そういえば、、 、

 

学問である心理学と、

精神世界のスピリチュアル

 

その違いはどこでしょうか? 

 

 

それは、、 

 

人間を超える 「超越的な存在」 を考えるかどうか? 

 

ということになります。 

 

心理学はそこまでは踏み込みませんが、 

 

スピリチュアルや宗教は、

何らかの超越的な存在を考えます。 

 

神、 仏、 守護霊、 天使 

 

など、それぞれ信じる超越的な存在は違います。 

 

 

他にも、、 

 

スピリチュアルの世界では、、 

 

高い次元に存在する自分ののことを、 

 

ハイヤーセルフ 

 

と言います。

 

 

さらに、、

 

銀河の中心にある

すべての魂が生まれる故郷のことを 

 

グレートセントラルサン

 

 と言います。

 

 

 

 

また、、 

 

ヒーラーのバーバラ・アン・ブレナンは、

 

高度なヒーリングをほどこすとき、 

彼女の手や腕に高次の存在たちが乗り移るといいます。 

 

そんなときは、

高次の存在に手や腕をまかせるそうです。

 

 

バーバラ・アン・ブレナンは、

 

オーラ

チャクラ

ヒーリング

 

について、著書 『光の手』 にまとめました。

 

 

 

 

アドラー心理学では、

このような超越的な存在は考えません。 

 

 

ではどうして、

スピリチュアルと相性がいいと言われているのでしょうか? 

 

その理由はズバリ、 

 

 

アドラー心理学が、全体論 (ホリズム) を採用しているからです。 

 

 

全体論 (ホリズム) とは、、 

 

物事を個々に分割して考えるのではなく、 

全体としての存在こそが本質であるという考え方。 

 

 

物事を個別に分割して、そこから全体を組み立てていく 

現代科学とは正反対の考え方です。 

 

アドラー心理学では、

個人を分割できない全体であると考えます。 

 

たとえば、

 

感情と理性

心と身体

思いと行動

 

これらは矛盾なく

補い合って存在すると考えます。

 

 

このようなホリズムは、鍵となる考え方です。

 

アドラーは心理学の立場から、

ホリズムを支持しました。

 

一方、

 

バーバラ・アン・ブレナンはスピリチュアルの立場から、

ホリズムを支持しています。

 

 

つまり、、

 

ホリズムという考え方を通して、

アドラー心理学とスピリチュアルが結びついているのです。

 

 

 

さらに、、、

 

アドラー心理学では

 

世の中の集合体を考えます。

 

家族、サークル、学校、会社、国

 

といった共同体です。

 

そのような共同体を考え、

その範囲を広げていきます。 

 

国、世界、地球 ・ ・ ・ 

 

どんどん共同体の範囲を広げていくのですが、 

どこまで広げていくのでしょうか? 

 

アドラーの著書 『人間知の心理学』 には、 

次のように書かれています。 

 

 

~ ~ ~ ~ 

 

共同体感覚は、家族だけではなく 

一族、国家、全人類にまで拡大する。 

 

さらには、この限界を超え、 

 

動物、植物や無生物まで、 

ついには宇宙にまで広がる。 

 

~ ~ ~ ~ 

 

 

最終的には、

 

地球を超えて、宇宙にまで広げるところに、 

スピリチュアルを感じますよね。

 

 

 

 

この共同体感覚という考え方は、

 

アドラー心理学の大きな柱であり、 

スピリチュアルとの接点にもなります。 

 

 

第一次世界大戦を経験したアドラーは、 

平和な世の中が実現することを願いました。 

 

そして、 

 

共同体感覚の考え方を

アドラー心理学の中心に据えました。 

 

 

しかし、、、

 

多くの友人や同僚が、

アドラーのもとを離れていったといいます。 

 

心理学の領域を超えていると判断したからです。 

 

 

友人の心理学者からも理解されなかったなんて、

 

寂しいですね。 

 

 

とはいえ、 

 

アドラーは自身の進むべき道を進みました。

 

実践を重視し、

アメリカやヨーロッパで精力的に活動しました。

 

 

アドラー亡き後、

 

第二次世界大戦が起こり、

アドラー心理学の灯が消えそうなときもありました。

 

 

そんな中、

 

アドラーの弟子たちが積極的に取り組み、

アドラー心理学を発展させました。

 

 

アドラー心理学は超越的な存在を仮定しているわけではなく、 

現代では学問的な心理学としてその理論は確立しています。 

 

 

 

< アルフレッド・アドラー,  1870年 ~ 1937年 >

 

 

 

思うのですが、、、 

 

まったく新しい考え方や革新的な理論というのは、 

最初はなかなか受け入れられないものなのです。 

 

その分野の専門家でさえ、

斬新な考え方を理解できないこともあります。

 

 

数学の世界でもそんなことはありました。 

 

 

今から約200年前、 

 

フランスの青年だったエヴァリスト・ガロアが、 

まったく新しい数学のアイデアを発見しました。 

 

「群論」 と呼ばれる画期的なその理論は、 

当時の超一流の数学者たちでさえ、理解できませんでした。 

 

あの歴史的に名高い数学者ガウスでさえ、

ガロアの理論を理解できなかったといいます。 

 

 

当時の数学の世界で、

斬新な発見をしたガロアでしたが、、

 

世間から評価をされないまま、

 

1832年、

残念ながら、20歳の若さで亡くなりました。 

 

 

ガロアの論文が世間で注目されるようになったのは、 

彼の死後40年が経ってからでした。 

 

そして、

 

ガロアの死後50年経ってようやく、

数学の世界で、ガロアの理論がしっかりと確立されるようになりました。

 

ガロアは、早すぎた天才だったのです。 

 

 

 

時代としては、、

 

アドラーが生まれる38年前に、

ガロアは亡くなり、

 

アドラーが生まれた頃に、

ガロアの理論が世間で評価されるようになったのです。

 

数学も

心理学も

 

大きく発展していた時代でした。

 

 

 

< エヴァリスト・ガロア,  1811年 ~ 1832年 >

 

 

 

考えてみてほしいのですが、、、

 

スピリチュアルとは、大げさなことてはなく、

身近なところで感じることもあると思うのです。 

 

 

私自身の経験でいえば、

 

数年前、、 

 

屋久島に行ったとき、スピリチュアルを感じました。 

 

 

苔むす森は、まるでジブリ映画のような幻想的な世界。 

 

「なんて美しい景色なのだろう」

 

心が洗われるような気持になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まるでおとぎ話の世界、 

時間が止まったような不思議な感覚になりました。 

 

森の中に、

こだまがいるのではないかと思えるくらいでした。

 

映画 「もののけ姫」 の中で、

こだまは登場します。 

 

実際は、、

 

こだまは木の精霊で、

実体のない霊的な存在だと考えられています。 

 

そんなこだまを感じるような神聖な気持ちになりました。 

 

 

翌朝、、、 

 

屋久島の海岸に行きました。 

 

 

 

 

清々しい朝焼けとどこまでも広がる海岸。 

 

美しい 

 

 

このとき、私の心の中には、 

 

永遠

 

という言葉が浮かびました。

 

 

そして、

 

胸の中では、

セカオワの楽曲 「幻の命」 が鳴り響いていました。 

 

 

「蒼い銀河の彼方に UFO が君を連れて消えていく ・ ・ ・ 」 

 

 

このような歌詞とメロディーが、

 

澄み切った雰囲気と調和していて、 

不思議な気持ちになりました。 

 

今でも忘れられない。

 

 

 

 

 

セカオワの 「幻の命」 は、

スピリチュアルを感じる曲です。

 

作詞の深瀬さんさおりさんが愛を込めて創った音楽なのだと思います。

 

 

 

あなたは日常で、スピリチュアルを感じることはありますか?

 

それはちょっとした瞬間かもしれません。

 

そんなときは、

 

そんな瞬間や感性を大切にしてほしいと思います。

 

 

 

ここまで、、、

 

いろいろ書いてきましたが、、 

 

スピリチュアルというと、デリケートな問題のため、 

扱いにくい領域であることは確かです。 

 

 

とはいえ、 

 

アドラー心理学は、

スピリチュアルと相性のいい心理学であるといえます。 

 

 

あなたも、 あなたのスピリチュアリティを大切にしながら、 

アドラー心理学に触れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

※アドラー心理学とスピリチュアルの境界領域の探究と実践について、

興味のある方は、次の本をご覧ください。

 

電子書籍とペーパーバックがあります。

 

数学・物理学の視点についても、少しだけ書かれています。

 

 

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【執筆者】

 

 

松岡 学

 

数学者、博士 (学術)

高知工科大学 准教授

 

大学で研究や教育に携わる傍ら、

一般向けの講座を行っている。

 

アドラー心理学の造詣も深く、

数学の教育や一般向け講座に取り入れている。

 

音楽 (J-POP) を聴くのが趣味。

ファッションを意識し、自然な生活を心がけている。

 

出版物:『数の世界』ブルーバックスシリーズ、講談社。 

『5歳からはじめる いつのまにか子どもが算数を好きになる本』スタンダーズ社。

『キララな恋愛や結婚生活を送るエッセンス』CLAP。

 

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