ある人に電話をする不思議な夢 | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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アドラー心理学的な世界観のコラムやエッセイを書いています

不思議な夢を見た。

 

「さっきの夢は何だったのだろうか?」

と、目が覚めてから不思議な気持ちになった。

 

 

夢からの何らかのメッセージだろうか?

今の私にとって、どんな意味があるのだろうか?

 

 

忘れないように、ここに記しておく。

 

 

 

(以下、私の見た夢)

 

自宅の2階の部屋から女性 (以後、Aさんとする)

に電話をかけている。

 

部屋には物は何もなく、

ガランとしている。

 

 

電話がうまくつながらない。

もう一度、かける。

 

ようやく、Aさんが出た。

 

 

とても久しぶりに話す感覚。

最近の私の様子を話している。

 

Aさんは静かに聞いてくれている。

 

 

 

突然、、、

 

別の女性 (以後、Bさんとする) が部屋に入ってきて、

 

1人で部屋の中を歩き回ったり、

窓を開けたり、閉めたり、

大きな声で騒いだりしている。

 

 

「Bさん、静かにして! 電話が聞こえやん!!」

 

Bさんは静かになった。

 

 

が、、、

 

またすぐに騒ぎだした。

私はイライラする。

 

 

Aさんに待ってもらって、電話をおいて、

Bさんに向かって言った。

 

「静かにして! って言ってるやん!

  いま、大事な電話をしてるの!」

 

Bさんは、分かったような、分からないような、

微妙な反応。

 

そして、、

 

Bさんは、逃げるかのように

1階へ降りていく。

 

何だったんだろう。

 

 

 

再び私は電話をとる。

 

電話は切れているようだった。

 

ガッカリ。

 

もうAさんとは話せないのだろうか?

 

なんだか寂しい。

 

 

 

ん、、、

 

いや、まだつながっている!

 

Aさんは静かに電話を持って、

私を待ってくれていた。

 

よかった!

 

また私は、最近の様子を話し出した。

Aさんは静かに聞いてくれている。

 

「そうだね」 

 

ときにはあいづちをうってくれて、

前向きな雰囲気になってきた。

 

 

 

そんなとき、、、

 

Bさんがまたやってきて、騒ぎ出す。

 

「いい加減にして! 勝手に人の家に入ってきて!!」

 

 

今度は、、、

 

Bさんは私が言っても聞かずに、 騒ぎ続ける!!

 

 

「やめやんのやったら、警察を呼ぶよ!」 と私。

 

口で言ったくらいでは、Bさんには効果がない、

と私は感じていた。

 

私は、1階に降りていった。、

 

1階には2人のおじさんが座って、

一緒にテレビを見ていた。

私の身内のようだ。

 

2人の男性も、Bさんに騒がないように頼むが、

Bさんはまったく聞かない!

 

2人の男性に協力してもらい、

騒ぐBさんを押さえてもらう。

 

その間に私は、中京警察署に電話をする。

 

緊迫した空気が流れる。

 

それを見た、Bさんは、

いよいよ家から逃げようとする。

 

しかし、2人の男性が押さえている。

 

「家に不審者です。顔見知りですけど」 と私。

 

「顔見知りだけど。不審者なんですね」 と警察。

 

不思議な会話だった。

 

警察は近くにいて、家まで来てくれるらしい。

 

Bさんを男性2人にまかせて、私は2階へあがる。

 

 

 

いつのまにか、、、

 

さっき電話で話していたAさんが

目の前で座っている。

 

Aさんは私の前で、正座をしている。

 

Aさんの真摯な姿勢を感じた。

 

私とBさんが1階でバタバタしていたのを、

Aさんは2階でそっと待っていてくれたのだろうか。

 

「さっきの続きを話すね」

 

といって、私も座って、

また最近の様子を話しだした。

 

 

ずいぶん長い間、Aさんと話していなかったので、

話すことがたまっていた。

 

私の話を、

Aさんは興味深く聴いてくれている。

 

私はたくさん話をした。

 

 

そして、、、。

 

私の話が終わった。

 

 

静かな空気が流れる。

 

 

「ありがとう」

Aさんは私に言った。

 

私はその言葉を聞いて、

しみじみとした気持ちが込み上げてきた。

 

 

 

不意に、、、

 

C先生のことが頭に思い浮んだ。

 

遠く外国にいるC先生。

 

私とAさんのやりとりを、

見守ってくれているのだろうか。

 

そんな思いになった。

 

 

 

いつのまにか、

 

またBさんが2階にあがってきて、騒いでいる。

 

 

だけど、 私とAさんの気持ちはもう晴れていた。

 

清々しい気持ち。

 

Bさんのことは気にならなくなった。

 

 

(ここで目が覚める)

 

 

 

御射山公園

 

 

 

なんだか不思議な夢だ、

 

この夢は一体、何を表しているのだろうか。

 

私に何かを伝えているのだろうか。

 

 

アドラー心理学夢解釈で、

この夢の意味を探っていきたい。

 

 

本当な固定的な考えにならないように、

何人かのグループで解釈をしたほうがいいが、

今日は自分で解釈をしてみる。

 

 

この夢の登場人物は、

 

私、

Aさんの

Bさんの

C先生

男性2人

 

だ。

 

だけど、登場人物はあくまでシンボルにすぎない。

 

実際には、別の人を表している可能性がある。

 

 

とにかく決めつけずに、

いろいろな可能性を探究していく。

 

これを 「柔らかい決定論」 という。

 

アドラー派の夢解釈の鍵だ。

 

 

 

まだ夢から覚めたばかりで、

登場人物が誰なのか分からないが、、、

 

 

夢の中の私の感情を頼りに考えてみる。

 

アドラー心理学の夢解釈では、

夢の中の感情を大切にする。

 

 

Aさんは私にとって大切な存在。

しかし、ギクシャクしていて、デリケートな関係。

 

Bさんは、私の邪魔をする存在。

 

C先生は遠くから見守ってくれている存在。

スピリチュアルな雰囲気を感じる。

 

男性2人は私の協力者。

 

 

登場人物の役割が、だんだん見えてきた。

 

 

ただ、、、

 

Bさんと男性2人が、現実には誰を表しているのか、

まったく分からない。

 

もしかすると、、、

 

Bさんは現実の人というより、

 

「困難」

 

を表しているのかもしれない。

 

ときとして、

困難がおそってくる。

 

困難に応じて、

 

協力者と協力して、

乗り越えていかなければならない。

 

そう思うと、

 

協力者の2人は、困難に応じて、

変わってくるのかもしれない。

 

この協力者の2人は、

 

法律に強い人かもしれないし、

スピリチュアルな人かもしれないし、

 

困難によって、変わってくる。

 

 

 

夢の意味が少しずつ見えてきた。

 

 

さらに、夢の内容を分析していきたい。

 

 

分析するには、

いろいろな方法が考えられるが、

 

「この夢に続きがあったとしたら?」

 

という手法を、今回はとってみる。

 

 

夢の続きを考えることで、

自分自身の内面が望んでいることが見えてくる。

 

 

私は、夢の続きを考えてみた。

 

 

 

 

 

 

(もし、夢に続きがあったとしたら・・・)

 

 

私にとって、Aさんは大切な存在。

感謝の気持ちを、きちんと伝えたい。

 

「いま、伝えなきゃ!」

 

私は決心をした。

 

 

「Aさん、あのね。正直に言うから聞いてくれないかな?」

 

私は恥ずかしかった。

 

 

だけど、、、

 

「勇気を出して、今日伝えよう」

 

そんなふうに思った。

 

「今の私があるのは、Aさんのおかげ」

「あの日、方向性に迷って、焦っていた私を・・・」

 

「癒してくれたのはAさんです。

  本当に感謝しています。ありがとう」

 

私は誠実に伝えた。

 

 

Aさんは静かに聴いてくれていた。

 

そして、言葉を返してくれた。

 

「私もね、ずっと悩んでいたの。

  本当につらかった・・・」

 

「だけど今日、まっちゃんの正直な気持ちを聴いて、

  清々しい気持ちになれました」

 

「こちらこそ、ありがとう。

  私の方こそ、感謝の気持ちでいっぱいです」

 

Aさんも誠実に言葉を伝えてくれた。

 

 

私は胸が熱くなり、

涙がこぼれてきた。

 

 

遠くから、

 

C先生が見守ってくれているように感じた。

深い母性が伝わってきた。

 

 

(夢の続き、ここまで)

 

 

 

夢の中では、

 

私、Aさん、Bさん

 

の3人の話に思えたが、

 

 

夢の続きを考えることで、

本当の登場人物が見えてきた。

 

 

これは、

 

私、Aさん、C先生

 

の3人によるストーリーなのだ。

 

 

私とAさん

そして、 遠くから見守ってくれているC先生

 

そんなストーリー。

テーマは、感謝の気持ちを伝える

 

 

ときには、困難が降りかかってくるかもしれないけど、

 

協力者と協力して、

それを乗り越える。

 

 

それを、夢が見せてくれた。

 

とても不思議だ。

 

 

あなたはどうですか?

 

 

大切な人を大切にしていますか?

感謝の気持ちを伝えていますか?

 

 

忙しくしていると、

意外とできていないかもしれません。

 

 

だけど、、

 

どうかあなたも、この2つを忘れないでほしい。

 

 

この夢から、私はそんなことを感じた。

 

 

この機会に、、

 

夢が伝えてくれたことを、

私は決心したい。

 

 

大切な人を大切にする

感謝の気持ちをきちんと伝える

 

 

今日、この2つを決心したい。

 

それが私の素直な気持ち。

 

 

それにしても、、

 

 

夢の続きを考えることで、

暖かな気持ちになった。

 

ありがとう。

 

 

 

 

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【コラムの執筆者】

 

 

松岡 学

 

高知工科大学 准教授、博士 (学術)

数学者、数学教育学者

 

大学で研究や教育に携わる傍ら、

一般向けの講座を行っている。

 

アドラー心理学の造詣も深く、

数学の教育や一般向け講座に取り入れている。

 

音楽 (J-POP) を聴くのが趣味。

ファッションを意識し、自然な生活を心がけている。

 

出版物:『数の世界』ブルーバックスシリーズ、講談社。 

『5歳からはじめる いつのまにか子どもが算数を好きになる本』スタンダーズ社。

 

 

 

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