※ちょこっと訂正
※体力できたので追記修正しました!
〜頑張れば輝くこころの花!!〜
鎌倉から希望ヶ花に家族と共に越してきた中学2年生の花咲つぼみは、転校先の私立明堂学園で今度こそ自分の内面を変えたいと思っていた。
だが、引っ込み思案で上がり症のつぼみは、転校初日から天真爛漫でマイペース一直線なクラスメートの来海えりかに出鼻をくじかれてしまった。
クラスの自己紹介で醜態を晒すつぼみに興味を持ったえりかはつぼみに積極的に話しかけるも、えりかはつぼみが非常に苦手とするタイプだった。
結局、えりかと席が隣同士となってしまった上に、一日のうちに様々なことが起こり、完全に彼女のペースに巻き込まれたつぼみは、家も隣同士という衝撃の事実に直面し狼狽してしまう。
一方で、自分を変えたいというつぼみの願いを知って何としても手を貸したいと思うえりかだったが、つぼみのことを顧みないが為に全てが空回りしてしまった挙げ句、遂につぼみを怒らせてしまった。
コンプレックスの元である姉に苦言を呈されたことで余計に心の整理がつかずにむしゃくしゃするえりかは、謎の女・サソリーナに襲われて自身の“こころの花”を抜き取られて小さな球体に拘束されてしまう。
このサソリーナこそ、人が心の内に宿すこころの花を“デザトリアン”という怪物に変貌させて暴れさせ、最終的に地球の砂漠化を目論む邪悪な“砂漠の使徒”の大幹部だったのだ。
砂漠の使徒に唯一立ち向かえるのは、“こころの大樹”の加護の下で戦う正義の使者“プリキュア”のみ。
そのうちの一人・キュアムーンライトの壮絶な決戦の光景を繰り返し夢で見ていたつぼみは、キュアムーンライトの先輩プリキュアに当たるキュアフラワーを求めて空から降ってきた妖精のシプレとコフレとの偶然の出会いをきっかけに球体の中で苦しむえりかの姿を見る。
デザトリアンを浄化せず心の花が枯れ切ってしまうと、その持ち主は永遠に球体に閉じ込められたままということを妖精たちから聞くつぼみは、えりかの純粋な気持ちを怪物に変えて悪事に利用するサソリーナに対して怒りが湧いた。
その心に呼応するかのようにシプレがキュアムーンライトから預かっていたプリキュアの変身アイテム・“ココロパフューム”が眩い光を放つ。
そう、何を隠そうつぼみこそがキュアムーンライトのココロパフュームを受け次ぐプリキュア・キュアブロッサムだったのだ――!!
てなわけで、人生初プリキュアです。
いや、YouTube公式でガチでなんとな〜く第一話を観たら「え…なにこれ…めっさ丁寧に作ってあるしガチで面白いじゃん…!!」っつってなって、毎日一話ずつの更新を欠かさず無事完走したという…。
いや、大のおっさんがプリキュアっすよ…。
でも、とにかくすげー面白かったし感動した!!
それに考えることも色々あった。
女児向けアニメ観たのって確かガキの時に結構好きでチラホラ観てた『怪盗セイント・テール』以来じゃねーかな…。
『ハートキャッチプリキュア!』は、(多分)あらゆる男女の年代層に響きまくる子供騙しではない子供向けアニメでした。
てなわけで、プリキュアにわかにも満たない初心者の感想です。
まずはキャラデザが非常に親しみやすかった。
『おジャ魔女どれみ』のスタッフが関わっているそうな。
でもすまんな、おじさんは『おジャ魔女どれみ』は『デジモンアドベンチャー02』の夏映画の同時上映くらいしか知らんのよ…(´・ω・`)
でも、たとえ『おジャ魔女どれみ』を知らずとも、程よくデフォルメされたキャラクター達が織り成す色彩豊かなドラマは、ほんとに動いてるだけで魅力的だったですよ!
本作で特に好きになったキャラは、好きな順に、ななみ(なみなみ)、えりか、ゆり、もも姉、つぼみ、いつき、大幹部トリオ、鶴崎先生、ダークプリキュアです。
でも、ぱっと出のキャラに至るまで皆魅力的でしたよ!
最初の方は特につぼみに非常に感情移入して観てました。
だって、つぼみみたいな真面目キャラって大抵はいじられ(時にいじりという名のいじめ)みたいに大概が周りに茶化されたり馬鹿にされてばっかで終わりがちじゃないですか。
でも、本作は違った。
四人の中で終始一貫して精神的に打たれ強いとか、非常にかっこよかったですよ!
つぼみは精神的に非常に根性があるタフなキャラですが、史上最弱のプリキュアと言われたのも今や昔、物語を通して人間的として、そしてプリキュアとしても成長していくドラマがめっちゃ良かったです!
そして、姉要素が順調に構築されていった(奥手なだけで元々人に対する面倒見はよかったし、人に寄り添える人物だった)つぼみ。
クリスマス回こと第44話は、嘘つき少女に説教をするシーンが水樹奈々さんの「――でも、嘘はつきませんでした」っていうあそこの演技が良すぎたので倍増しで本当に良かったし、つぼみの成長を象徴する場面だとも思うので、つぼみの人間的成長が実感できて良かったですよ。
本作は、自分の(苦しみ・悲しみ・辛さやetcからはじまる)弱さと向き合ってそれを受け入れて前へ進む物語であると思うんですけど、つぼみは最終的に大地の女神ガイアの如く雄大な慈悲の心で自分を含めて全ての悪い部分を受け入れ、愛に昇華するというね…。
この娘、まだ中二っすよ奥さん…。
そしてまた、つぼみがその境地に至ったのはえりかの存在が欠かせないのも事実。
まずは、えりかが自分のことを「素敵」とか「ブロッサムが良い!」といったようにはっきりと言葉にして直にしっかりとストレート投球して伝えてくれたおかげですよ。
第四話はほんとに良いの!
えりかは登場早々つぼみに茶々を入れた時に「な、中々手強いの来たわ…(´Д`;)」なんて思ったけど、つぼみに即座に興味を持って「なんとかしてつぼみと仲良くなりたい」っていう感じで目をキラキラさせてつぼみを見つめていた時点で「うん、ただマジでめっちゃマイペースってだけでめっちゃ良い娘じゃん」っておじさんは思いました。
元気爆発なえりかには第1話から毎回ほんとに元気を貰った。
うざかわ?な最初期のえりかにはとにかく大人の視点から見てるので、とにかく穏やかに笑いっぱなし笑
ワチャワチャバタバタしてて非常に危なっかしい妹って感じがしてしまいまして、ちょっとハラハラしたり、その言動にいちいち吹き出したり笑
しんみり顔していたら、なんか心配になっちゃったり…。
こんなに感情移入したキャラも珍しいです。
えりかは一見すると無神経に捉えられがちかもしれないけど、感受性が非常に高いデリケートな娘なんですよね。
えりかが発する言葉はどストレートすぎて無遠慮なのが笑うんだけど、えりかが他人を元気づけるための結果なんだよね。最初期は空振りするのが常だけど。
だからこそです。非常に不器用ながらお節介焼きなえりかは、つぼみを一目見た時からお節介があるものの、その実つぼみが自分と全く違うものを持つ人間だと感じたのかもしれないですな。
だから、第四話の名台詞(そして俺が本作で最も好きなセリフ)「あたしはブロッサムが好き!頭が良くて色んなところに気が付けるなんて素敵だよ!」
そして、「きっとあたしたちはお互いが必要なんだよ!」に繋がるわけですよな。素晴らしい。
「あたしたちは“ふたりでプリキュア”なんだよ!」「ブロッサム“が”良いの!」
…泣ける(´;ω;`)
ピッチャーのえりか、キャッチーのつぼみ。
バッテリーを組むことが運命だったかのような彼女たちは、まさに俺が思う「ふたりはプリキュア」だったというか…。
4話分だけでこの濃さっすよ奥さん…。
そして、本作はプリキュアとしての活動と並行して、えりかが部長(つぼみは園芸部と掛け持ち!で、えりか曰く副部長!)を務めるファッション部の活動が密に描かれています。
周囲に対して主体性がほぼ無かった(だけど肝っ玉だけはある)つぼみがここまで主体的になれて他人を気遣う余裕が生まれたのは、何を隠そう彼女をぐいぐいと引っ張って陽の下に連れ出してくれたえりかのおかげ。
えりかに影響されたかのように、回を追う毎に程よい積極性を身に着けていくつぼみは第三のプリキュアことキュアサンシャインになる運命を担う明堂学園生徒会長・明堂院いつきをえりかと共にサポート!
して、このいつき会長は所謂男装女子!
彼女は、病弱なさつきお兄様(やたらセクシー)の代わりに実家の明堂院流次期当主となるべく周囲に本音を隠して何かとひたすら懸命に気張っておりました。
そんな彼女をファッション部へと誘って一人の女の子として覚醒させる一連のドラマも泣けた。
そして、対人関係の進展も。
女の子はオシャレしなきゃ駄目!と言うえりか。
そう、オシャレは女子の特権なのです!
超美人で超人気ファッションモデルの姉(ももか)に対するコンプレックスに苦しんでいた彼女もまた、つぼみとの出会いからプリキュアへ、そしてつぼみと一緒にファッション部を率いていく中で周りをちゃんと見ることができるようになるという人間的に目覚ましい進歩を遂げていく。
その一連のドラマも非常に泣ける(何回目だ)。
変身アイテムとか色々みても、恐らく本作のテーマの一つはファッションなんですね。
これは、別に女の子じゃなくても一度は直面するもんじゃないかね…?
そして、もも姉です。
もも姉も特に好きなキャラの一人です。
モデルキャラって高飛車なイメージだったけど、もも姉によって俺んなかで良い意味でそれが覆された。
周りに対して常に細かな気配りができる優しいステキなもも姉には第一話から好感しかなかった。
モデルになったことでより一層犠牲になった沢山のこと、それを悲しく寂しく思う一方で、もも姉は胸を張って自分のモデル道を突き進んでいく武士(もののふ)なのでした。
そんなもも姉の真の姿が明らかになったもも姉デザトリアン回で、もも姉のことがより一層好きになりましたよ。
しかも、自分は服を魅せるためのモデルという、もも姉のファッションモデルとしてのスタンスがもうね、すげぇよ…。
もも姉が活躍するエピソードでは、実質的に主役だったもも姉回、えりか農業体験回、そしてノリノリで盛り上げてくれた文化祭回が特に良いんですよね。
文化祭ではファッション部のためにひと肌脱いでくれたのが流石っていうか。
そして、とにかく洒落にならんレベルで壮絶すぎる月影ゆり嬢。
コロン、親父、妹(クローン)を失って、なおかつ父の失踪によって傷心の母を抱えながら生きることを強いられていくとかガチで洒落にならんです。
クールでワイルドで自他共に基本的に手厳しく子供には優しいゆりさんは、とにかくめっちゃかっこよかった…。
キュアムーンライトの美しさとカリスマ性がヤバかったし、肉体言語主体の戦闘スタイルや浄化(物理)ってのがあまりにもストレートすぎるので、「これ、テレビの前の女の子たちには一体どう映ってたんだろ…?」って思わずには居られなかったっす。
また、彼女と対を成すダークプリキュア。
キュアムーンライト絶対殺る殺るガールで人造生命体でクローン妹でしたというてんこ盛り要素満載の彼女。
タイガージョーにしろブラックビートにしろダークカブトにしろ魔進チェイサーにしろ、ライバル枠に惹かれる俺っすよ。
最初はイマイチ乗れなかった俺でしたが、ダークプリキュアがキュアムーンライトと戦う宿命にあるという時点でノる。
そして極めつけが散る回で垣間見せた「父を慕い過ぎて父を盗られまいと必死になる女の子」の姿から一気に可愛く魅力的に見えるようになったこと。
最後にゆりさんに勝ち誇るような、或いは何か求めるような顔をするダークプリキュアが散った時は本当にやるせなかった。
ダークプリキュアの無情さは華かもしれない。だが、こころの花も無かった存在(つまり、キュアムーンライトを殺れなければガチで存在価値がなんもねーっていうね…)だったのが非常にやりきれなかったんですよ。
デューンマジ許さん。
砂漠の使徒といえば大幹部トリオ!
細かいツッコミが冴える褐色美人サソリーナ、熱い武人クモジャキー、美の貴人コブラージャ――三人ともすごく楽しくて憎めなくて……本当に最高の悪役だったですよ!
回を追う毎に彼らの方に注目してしまっていた。
でも最後は、サソリーナは優しさを得、あとの二人は自分の意味を見いだして救われて本当に良かった。
サソリーナの仇を討つためにプリキュアと執拗に戦うクモジャキーにはガチで泣けるし、そんな彼に味方するコブラージャにも泣けた…(´;ω;`)
あと彼らは砂漠の使徒としての人格は死んだわけなんで、その点(事実上の人殺し)と、サソリーナの顛末から彼らは完全にデューンによる被害者っぽかったので、それらのことについて正直言うと三人とも少しだけでもいいから掘り下げてほしかった。
そして、なみなみです。
一番好きなキャラです。
なみなみは見た目が良かったんですけどね、性格も良すぎるのよ。
でね、もうさ、なみなみ回はガチで泣いたっす…。
あと、なみなみの台所に立つ背中はもう何も言うまい…。
なんというかさ…、めっちゃ好きです。
なみなみも準レギュになってくれてガチでよかった。
ていうか、えりか&つぼみ以外のファッション部員の中で一番出番あったな。
なみなみやるみちゃんにお父さんには幸せになってほしいですね(´;ω;`)
あと、文化祭での和装ウェイトレス姿(「おまたせしましたー!」ってノリノリのつぼみの後ろで紅茶入れてる娘がコスプレなみなみだと思います)が素晴らしき哉。
んで、つぼみ達を温かく見守る担任の鶴崎先生。
美人だし、まとまった髪型に、きっちりしたスーツ姿がまさにデキる女って感じでガチで良かった!
苦手なものも明らかになったけど、それ教師的なやつと全く関係ないと思う…。
っつーのが、やっぱり鶴崎先生回のテーマなんでしょうね。
結局は鶴崎先生の一人相撲であって、人徳のおかげで別に何ともなかったっていうオチは良かったし、むしろ生徒たちには余計に親近感を持たれたんじゃねーかね。
学校にデザトリアンが出た時は決まって真っ先に駆けつけたりしてるからね。
その時点で既に教師の鑑というか。
で、そんな感じのハトプリ。
ブレない高水準の作画は本当に観ていてとにかく観やすかったし、キャラクターたちの生き生きとした姿に感動しましたよ。
特に好きな回は第1話〜2話、4話、8話、14話、35〜36話、39話、42話、44話、48話です(結構多い…)。
人を思いやる心を正義として、プリキュアと変身前に人としても発揮していくつぼみ達の姿が、丁寧な描写と濃密な人間ドラマの中で全49話にわたって丹念に描かれています。
“史上最弱のプリキュア”としてスタートを切ったつぼみの初陣は面白かった。
運動苦手に拘らず人間が突然超人的なパワーを手に入れたらそりゃそうなるよな、と。
そして、マリン初陣からの“二人でプリキュア”な第4話。
更に、三浦ラーメン回の「この次までに何か考えとくよ!」なマリンにはめっちゃ吹いた。
そんでもって、もも姉のお話。
その手は桑名の焼き蛤!
てな訳ですが、全編を通してやはり俺の心をえぐり取り、そしてとにかく悲哀を感じると共に最後は感動で涙が止まらなかったのが第14話。
なみなみ回は神回。
ベタといえばベタかもしれん。
だが、絶対に神回。
特に、なみなみが自分が笑顔でいる理由を忘れていたこと(つまり、ある種機械的に暮らしていた)、そんな彼女のこころの花は鍵付きの檻に閉じ込められていたことが何より観ていて辛かった…。
そして、「まだ中学生の自分には母親代わりになるなんて難しい」とデザトリアンが言ったこと。
母親代わりになるのが「嫌」なのではなく「難しい」って、それだけでも彼女がいかに愛が深い人間なのかがよく分かります。
なみなみ…(´;ω;`)
お父さんが休日出勤ということからも、なみなみのお家はお父さんがかなりハードに頑張っていることが分かる。
お父さんはどうやら技術職っぽいですな。
そうした細かいとこまで一目で分かるのがハトプリの凄い&素晴らしいところです。
二話にわたる文化祭回も神回。
まずは、女袴って良いよね…。
ブーツが足されるとより一層素晴らしいよね…。
そんな文化祭仕様のつぼみが似合いすぎていて実に素晴らしかったっす。
てか、なんか生き生きしていて笑った(笑)
つぼみはプリキュアに初めてなった時もそうだけど、コスプレすると覚醒するタイプだと思う(笑)
その他ムーンライトの無双等々見どころはありますが、何よりもトリのファッションショーがとにかく最高だったですよ!
それは、ファッション部の晴れ舞台。
ファッション部の頑張りを見てきた身として泣くしかねーじゃんあんなの…。
言うなればハトプリの学園青春編っていうのは学園祭回がその集大成となって終わり。
これ以降は、プリキュア主体の物語にシフトしていきます。
より苛烈さを増す砂漠の使徒との戦い、その中で遂に姿を現した砂漠の使徒の元締・デューン。
こいつがガチで理論が無茶苦茶すぎるわけだが、こいつが何者でなぜ地球(とこころの大樹)にこだわりがあるのかについて、アニメ以外の知識皆無の俺には全く分からなかったが、全く分からないが故に不気味で恐ろしい奴だった。
二人の家族の死を乗り越えたゆりさん、コブラージャを美しく癒したいつき、クモジャキーに本当の強さを教え込んだえりか、そして決して挫けぬつぼみ、この四人が「愛などいらぬ!」状態のデューンを徐々に圧していく最後の戦いが本当に凄かった。
そして、ハートキャッチオーケストラすらも効かぬその果てに…「無限の力と無限の愛を持つ星の瞳のプリキュア――ハートキャッチプリキュア無限シルエット!!」
この宇宙に咲く大輪の花“無限シルエット”の登場シーンは、僕らのウォーゲームのオメガモン初登場を連想してしまった。
そのくらい可憐で神々しい美しさを放つプリキュアでした。
なんつーかアポカリモン的なデューンに、「なら俺は愛のために戦おう!!」というケンシロウみたいな無限シルエットは愛でもって地球を、否、宇宙を救った――。
たとえ最弱でもいい、皆のために一生懸命頑張ることができれば――。
最終話を観てから振り返ってみると、確かに未熟なところは多々あれどブロッサムは最初ですら決して最弱なんかじゃなかったように思います。
「私、変わります!変わってみせます!チェンジ、するのです!」と自らを変えようとする勇気。
「すみません!えりかさんのこころの花を返してください!」と、サソリーナに毅然とした態度で直談判しに行く立派な正義感と行動力。
「月影ゆり!!」とゆりさんに喝を入れた愛情深さと激しさ。
確かに悩む時はあれども、基本的に一貫して全くブレることのなかった精神的タフさこそつぼみの最大の武器であり、そして、それは最初から最強だったのです。
きっと、こころの大樹はそんなつぼみのことを最初からしっかりと分かっていたのでしょう。
肉体面では、えりか・いつき・ゆりさんは四人の中では確かに優れているかもしれない。けれど、この三人は精神面に大きな欠点がありました。
感情の浮き沈みが激しく精神的に隙が多すぎるえりか、思い切った行動力が無かった結果として鬱屈したものを抱え続けてしまったいつき、そして、“泣き虫”のゆりさん。
人間にはそれぞれに天命と運命があり、それは他者が干渉することはできません。
ですが、自分で一本筋を通すことはできる。
この四人のプリキュアたちの時間をかけて丁寧に描かれた成長譚が本当に素晴らしかったです。
――それでは、長くなったのでまとめ。
「愛」とか以前に「罪を憎んで人を憎まず」というのが『ハートキャッチプリキュア』の真髄だと個人的に思います。
プリキュア達が掲げる主義主張を所謂「綺麗事」と捉えるかはもちろん個人の自由だし、それを馬鹿にするのも個人の自由だと思います。
けれど、少なくとも、「綺麗事は非現実的」という主張があればそれは俺はいただけない。
俺は幼い頃から大変な目に散々遭ってきたし、沢山の人達にも散々嫌なことされてきました。
俺は多分、そこらの人間よりもずっと人生ハードモードですし、これからも多分そうです。
そんな俺から言わせてもらうと、「苛烈な現実の中であっても綺麗事を大切にして実現させるのが一番」なんです。
これは例えば『仮面ライダークウガ』の五代くんの受け売りなんかではないけど、彼の思うことと主張は幼い頃から痛いほどよく分かるんですよ。
人を思いやって綺麗事を少しでも現実にするために頑張れる――こんなに素晴らしいことって他に無いと思うんすよ。
だから、この様なテーマを常に感じられる『ハートキャッチプリキュア』って凄く素晴らしい作品なんだなって思います。
綺麗事は嘘くさい、綺麗事は非現実的だなどと嘲笑う人なんて当然居ますが、俺だって現実も人の心も苛烈であるし綺麗事を唱えるのも非現実性の方が大きいことなんてのは重々承知していますよ。
でも、だからって周りを自分の不満・批判・屁理屈のはけ口にするのは迷惑千万だし、そんな人間は嫌いですね。
そして、そのまま立ち止まっているのは間違っているのではないでしょうか。
現実も人も厳しくても、せめて最低限の人情だけは無くしてはならないんじゃないですかね。
女児(子供)向けだからこそ、子供たちに理想を訴えかける必要がある。
なぜなら、子供たちが汚れた未来を歩まないようにね。
『ハートキャッチプリキュア』を完走しながら、そんなことを改めて熟考してしまいました。
まったく、久々にすげーアニメ観たぜ…。
大傑作!!