


〜覚醒めろ、その魂!!〜
西暦2001年、人間の手では不可能な方法を用いた殺人事件が起こっていた。
そんな世界で、美杉家に居候する記憶喪失の青年・津上翔一は、その不可解な殺人事件を引き起こした張本人である謎の存在・アンノウンの出現に際し何かに即されるように謎の戦士・アギトに変身してアンノウンと戦う。
そんな翔一と、G3となって市民を守るために戦う警視庁の刑事・氷川誠、そして事故をきっかけに異形の存在・ギルスになってしまった葦原涼の三人の運命が、一隻のフェリー・「あかつき号」の遭難事件を軸に次第に交差していく。
そこには、二つの絶対的な力の戦いを背景とした人類が決して避けては通れないであろう宿命があったのだ――。
別に新作映画公開がきっかけだったからとかじゃなくて、ガチでただ単にやっと観ることができたからという理由でリアルタイム視聴以来ようやく観ました『仮面ライダーアギト』!!
とにかく、以下感想をば。
いや〜、やっぱ超おもしれーわ!!
リアルタイムの時は文字通り身も心もガキでした。
クウガに続いて本当に毎週楽しみだったよ。
クウガから続く俺の中の特撮革命はアギトを以て無事に更新された感じ。
それが更に龍騎で更新されてくんだけどね。
繰り返しますが当時もすげかったですよ!
毎週本当にいいとこで終わるんで、日曜八時が楽しみすぎてヤバかった。
二回完結の体だったクウガは二周目には大抵スッキリしたりしますが、完全に連続ドラマであるアギトはそんなことにはいかず、次回への引きがすごいから基本的にもやもやしっぱなし。
加えてストーリーはガチヤバで面白かった。ガキの身では細かい部分はよく分からなかったけどね。
①「あかつき号事件が全ての発端で、そこでアンノウン(水のエル)に因縁をつけられるかたちで翔一君と木野さんがアギトの力を持つきっかけになった」
②「翔一君以外の乗客を救った氷川さんが警察の英雄になった」
③「あかつき号事件とは別に現代において超能力者and超能力者予備群狩りが、アンノウンによって人類に因縁をつけているかのごとく息をするようにいやらしく行われている」
④「人類を創ったらしい謎の青年(闇の力)は普通の人類LOVE故に人類の超能力発現を良しとしていない→光と闇の盛大な内輪揉め」
⑤「真魚ちゃんの親父と本物の津上翔一(沢木哲也)、木野さんのエゴ」
⑥「葦原さんがいつもボロボロになる」
⑦「葦原さんがよく水の中に落ちる」
⑧「人類代表=氷川さん」
とりあえず以上の八つが幼子にも一応は理解できましてね。
本作を観て馬鹿なガキの身でもとにかく真っ先に思ったことは、闇の力と風谷教授と沢木(本物の津上翔一)はあまりにも無責任すぎる、と。
特に実質的に人類にとって創造神である闇の力は、超能力発現しない人類が可愛いならなんで人殺すんじゃ!!(怒)って思いました。
結局のところ、最後は美川憲一の歌に触発されたみたいに手始めにさそり座の人間を大量虐殺するとか正直言って子供心にガチでよく分からんかったんです。
さすがの神様でもテンパる時はテンパるのか…、みたいなね。
そして、木野さんに初登場時からノックアウトされた次第。
うん、木野さん、今見返してもやっぱかなり狂ってるけど超渋かっこいいわ。
そんなリアルタイム視聴時から実に25年という歳月が流れた今、超能力が特に発現することもなく心が汚いおっさん化した俺は今更になって本格的に本作を観たのでした。
結果、すげー深かった…。
『仮面ライダーアギト』という作品は、いわば「生きることを諦めない」ことがテーマであり、そしてそこには「人類含めた生物が持つ絶対不変の生存本能」と、その「生存本能に何があってもしがみついて限界まで(或いはそれを超えて)生き抜いてこそ人間である」という、究極の、それも人類の根源たる人間讃歌みたいなものが感じられたのでした。
す、すげぇ…。すげぇよアギト…(´Д`;)
人間讃歌っつっても全然綺麗事なんかじゃないっすよ?
人には一人ひとり善悪があんのなんか小沢さんがわざわざ言わなくたって普通にごく当たり前のことであり、肝心なのは、それを内包しつつも自分はどうあるべきかという点であると俺は小さい頃からずっと思ってるんですが、要はそういうことじゃね?
違う?
まぁとにかく、オラとんでもねーもん観ただ…(´Д`;)
という感じっす。
キャラについては、まずは主人公の翔一君が意外とナイーブだったのに驚いた次第。
ガキの頃に観てた時の翔一君の印象は「能天気な近所のよくわからん兄ちゃん」みたいな感じで、「とりあえずノリで強敵もなんとかする」という感じだった。
ところがですよ!大人になって見返すと、翔一君は基本的に能天気っぽいけど実は根っこは結構喜怒哀楽が普通にあって、記憶喪失故だったり元々が末っ子気質で温厚だったりするせいか何かとナイーブになりやすい感じで事あるごとに結構悩みまくってたという事実。
そこが子供の頃に観た時とは全く違って、翔一君を人間らしいと感じた部分でした。
また、そんな翔一君から不器用とか無骨だとか言われてはキレる氷川さんについては、ガキの頃と変わらず「頑張る刑事(デカ)」という印象。
ガキの頃は氷川さんは「とにかく頑張る人」という印象で、そこが市民を守るという警察官の職務に忠実すぎるほど忠実だったので前作の一条さんと同じく好印象しかなかった。
大人になった今見返してみると、氷川さんは冗談抜きで優秀だったのね…、と。
本作のギャグシーンの大半が翔一君と氷川さんなわけですが、氷川さんへの翔一君の正体バレのくだりも正直引っ張りすぎてかったるかったです。
でも、北條さんが氷川さんにさらっと言った「あなたもまたアギトだ」は地味に感動したのよ。
そうだよ!氷川さんはただの人間だけど一人の立派なライダーじゃねーのよ!ってさぁ!
でも、翔一君=アギトって分かってからの一時の暴走っぷりがあんま受け付けないかな…。
職権濫用はいかんよ氷川さん(苦笑)
で、やっぱ最後に輝くのは氷川さんなのよ!
最終回の出動は最高だったよ!たぶん最終回普通にがっつり観てたと思う。
「ただの、人間だ!!」っていうの、これやっぱ最高すぎでしょ…!俺も言いたいよ…。
そして、多分っていうか確実に本作一の苦労人は葦原さん。俺デミー苦労賞を無事に文句無しの受賞です。
ガキの頃と一切変わらず一番共感して一番感情移入したのは葦原さんでした。
ということはつまり、病弱・虚弱・脆弱・貧弱という『アイシールド21』のまもり姉ちゃんが言ったようなことを体現してる俺はガキの頃と一切変わってなかった、と…。
マジか…。
あと、葦原さんはこの作品で一番仮面ライダー要素を体現していると思います。
孤独・孤立・人間でも怪人でもない異形の存在・苦悩しながらも人々を助けるために戦う――いや、もろ俺が思う仮面ライダーじゃん。
「津上は幸せだ」と葦原さんも言ってますが、翔一君はそこんとこがライダーとして甘い印象。
「夢なんかなくても生きていける。いや、普通に生きていくのが俺の夢だ」っていうシーンと葦原さんの一連の台詞が葦原さんとは事情は違えど昔も今も俺には深々とぶっ刺さって痛すぎるんだよなぁ…。
ぶっちゃけ最後まで救いがない。
更に、第四のライダーである木野薫/アナザーアギト(仮面ライダーアナザーアギト)こと木野さん!
やっぱり子供の頃と変わらずライダーのみならず特撮においてもマイベスト級に好きなのがやっぱ木野さんですよ!!
子供の頃、「仮面ライダーになって怪人と戦う優秀な医者」という木野さんには速攻で惚れた。
いや、木野さんはガチでクレイジーだってことは馬鹿なガキの時だって重々承知してましたよ。
でもさ、超渋かっこいいじゃんか木野さん。
第35話は子供心が即ヤラれたよ。
かっこよすぎる樋口隆則さんの姿・ストイックすぎるその変身・貫禄ありまくりなアナザーアギトの強者すぎるめっちゃかっちょいいデザイン・無駄が無さすぎる戦闘・呼吸法・重量感抜群のアサルトキック・瞬く間にアンノウンを撃破――というこれらの有無を言わせぬ要素に多大なインパクトを受けまして即惚れたんですよ。
カウントしたら約45秒でアンノウンを撃破してました。流石っす木野さん。
ちゅーこんで、そんな木野さんはいざ蓋を空けてみれば中々にクレイジーなお方。
なぜだ雅人ッ!!ってなる木野さんの右腕の件は雅人ではなくて、木野さんの良心の部分だと思います。
そんな木野さんが次第に良心と正義の心を持っていった先の翔一君の手術とアギトの力を取り戻した時は最高に燃える!!
最後の手術(翔一君の緊急手術)の時には右手は震えてなかったのが木野さんが真の仮面ライダーとなったなによりの証拠。
そして、全てをやりきったかのように微笑みを浮かべる木野さんと、最後の「浩二、コーヒーを頼む……」はやはり今見ても良すぎ!!
更に、死したシーンの後、雪山で弟を背負いながらひたすら歩いていく幕切れが大変良い。
あれは、死してなお木野さんの苦悶は続くってことなんかしら…?
当時と同じでよく分からんけど、でもあの苛烈で幻想的な感じが良い。
木野さん関連は未だにしっかりと覚えてんのな〜。
でも、見返したら登場話数意外と少ないのな…。
しかしながら、25年経った今でもしっかりと覚えてるあのインパクト。
やっぱ木野さんはめちゃくちゃ濃い良キャラですよ!
大好き!!
そして、アギトには絶対に欠かすことのできないキャラは個人的にはやはり小沢さん!そう、G3ユニットの肝っ玉母ちゃんこと小沢澄子さんです!
ガキの時にリアルタイムで第1話を観たときはその威勢の良さに即座に圧倒されたもんですよ!
でも、大人になって観てみると小沢さんのその威勢の良さは実は自分を守るための鎧だったのかもしれないと思いましてね…。
小沢さんだって天才故に孤独を感じたのかもしれないし、まして女性だからあの時代は尚更、周りからの色眼鏡を回避するべく身に付けて防御せざるを得なかったかもしれないじゃんか!
だってさ、反抗してきた氷川さんにたじろぐ姿とかめっちゃ可愛いじゃん!
意外と押しに弱い面はあれど、小沢さんは基本的に人に命令して仕切るタイプだと思う。
これ付き合ったら絶対に束縛してくるタイプでしょ(蹴
てか、今見返すと氷川さんへの指示が非常にアバウトすぎて現場でボロボロになりまくる氷川さんの姿がより一層見てて泣けてくる。
これってもしかして小沢さん普通に現場泣かせの人じゃねーすかね…?
北條さんのアシストの方が普通にまだマシに感じたというか…。
でもまぁ小沢さんは装着者に発破かけてナンボですからね。
小沢さんに発破かけられたら有無を言わず軽く普段の力の五倍くらいは出せると思います。
てか、小沢さんの着ボイス欲しいわ〜。もしガラケー全盛期だったら絶対にありそうだよね。
小沢さんに発破かけられたり喝入れられたらガチのマジで問答無用でほんと頑張れるよ俺は。
「〇〇君、早く起きなさい!!」とか言われたら有無を言わず朝起きられるよ俺。
「根性見せなさい!!」とか言われたら有無を言わず頑張れるよ俺は。
「G3-Xとしてでなく人間〇〇として戦いなさい!!」って言われたら有無を言わず頭部ユニット脱ぎ捨てて戦いますよ!!
そんな圧倒的な元気と勇気と根性を貰えるよね小沢さんからは。
あと、大人になった今特に心に染み入るキャラは尾室君です。
うむ…、まさかの尾室君ですよ!!
尾室君、すごく良い味出してるよね。
尾室君はガキの頃にはただのサブキャラの一人でしかなかったけど、ガキの頃には絶対に感じなかった魅力が彼には確かにある。
尾室君の魅力や存在意義は大人にしか分からねーんじゃねーかな…?
尾室君の敷居の低い身近な感じっちゅーかなんつーか、とにかく良いのよ!この等身大の人間らしさが尾室君の一番の味であり魅力ですよ!
周りからはやれ影が薄いだの存在が忘れられたりとか散々な扱いだけども、画面の節々で普通に存在感発揮してて毎話見てて楽しかったよ俺は。「今週の尾室君」っつって結構楽しみだったから。
つか、この人居なかったら地味にG3ユニット回ってなくね?って全話観て思いますよ。
あの当たり障りなさすぎる上層部や何かと小癪すぎる北條さんにいちいちひたすら噛みつくだけの小沢さんや、意外と周りに惑わされまくって主体性が無くて融通の利かない氷川さんの二人ではG3ユニットは地味にうまく回らなかったような気がするのよね。
そこんところ尾室君が時に結構鋭いツッコミを入れつつ、またある意味でG3ユニットの潤滑油の役割をしてた印象っすかね。周りからは相手にされてなかったけど。
白バイ警官姿は様になってたし、実際に普通に仕事こなしてた印象だしなので、文句垂れてても仕事はきっちりできるタイプなんだよね尾室君は。
あとは、上で「人類代表=氷川さん」と書きましたが、大人になってからは「人類代表=尾室君」と俺の中で無事に更新した次第。
最後の最後でG3システムを身に纏った尾室君の姿には、いい歳こいた大人になった身からするとなんか感動しちゃったよ…(´;ω;`)
そうすよ、G3は確かに打たれ弱いけどへたすりゃ俺みたいなそこらのパンピーでも(主に小沢さんの許可があれば)纏おうと思えば纏うことができる=「変身できる」というライダーなんですよね!
で、念願叶ってG3になれたけど自分の立ち位置に迷う尾室君の姿は良かった。
等身大の人間らしいと書きましたが、そんな尾室君はミーハーで主体性もないしブレブレではあるしちょっと薄情でもあるけど(笑)、でも人間って基本的にみんなそんな感じじゃね?って。
だけど、ひたすら迷い続けながらも何とか自分なりに道を切り拓いて歩もうとするのが人間のベストな姿だと俺は思うんですよ。
なんか尾室君についてめっちゃ熱く書いちゃったけど、そうしたことを大人になった今では彼を見てそう強く思いました。
そんな、旨いジャムには絶対入らなきゃいけないレモン汁みたいなキャラである尾室君。
最終回のラストは良かったよ!!たった一年で威勢の良さと貫禄の凄さにガチでビビった!
なんか将来的に現場の鬼教官になってく印象がするな〜(笑)
で、北條さんは子供の頃に観た時と変わらずなんか憎めないキャラでしたね〜笑
でも、今見返すと「この人こんなん必死こいて一体何と戦ってんの?」って感じが終始否めかったっちゅーか…。
主体性無い以前に、インテリ面したいい大人のくせになんかこう地に足がついてない感じがなんともね…。
でもこれ、河野さんが全て早々に氷川さんと我々視聴者にちゃんと言ってくれてたんすよね。
その言葉を借りると北條さんって、要は親にもぶたれたことないようなガキンチョなんすよねぇ…。
だから言動にもなんも説得力ねーし、それなりに正義感あってもいかんせん信頼性0なんだよなぁ…。
そんな自分の出世になる利益しか考えない北條さんは口八丁手八丁だし狡いし小癪だし八方美人だから普通に出世していく人だとは思うんだけど、その過程で周囲は北條さんにどんどん寄生してくだけだろうし、北條さんはそれを吸い尽くすだけ吸い尽くしたら即蹴落とすでしょうが、ぶっちゃけそれはいかんよ〜って(笑)
とにかく、そんな一歩間違えれば嫌味や軽いキャラになりかねない北條さんを演者の山崎潤さんはうま〜く演じている感じがして、再見してもとても良かったですよ。
てか、そういや北條さん、もしかして春巻あたりもダメなんじゃねーの…?
あと、メインヒロインの真魚ちゃんは、子供の頃に観てた時の印象は「我慢強いしっかりしてるお姉さん」って感じ。正直、美人すぎて毎週ドキドキしてたのはナイショ。
でも今改めて見直すと「既に精神的にかなり追い込まれてるナイーブな女の子」でした。
いや、非常に危なっかしすぎて見ててハラハラしましたよ。
翔一君が居てガチで良かったっていうかマジでほんとに…。
てか、テニス部の先輩とかざまぁねぇな!
「真魚ちゃん、超能力でいっちょシバいたれ!」ってずっと思ってたけど、実際やらなくてガチで良かったです。
真魚ちゃんは救われてほしい。
親父さんの真実をちゃんと受け止められる日が来るといいですね。多分近いうちにきっと来ると思うけどさ。
そして、そんな本作のライダーは実に四人(劇場版第一作加えて五人!)という、リアタイ当時は非常に衝撃的でした。
複数フォームを物語で巧く使いこなして単体ライダーでバラエティ性をみせたクウガとは対照的なアギト。
でも、今見返すとちゃんと四人には個性と個人のドラマがそれぞれあって、ライダーごとにちゃんと差別化されているからすごく分かりやすかった。
中でも一番好きなライダーは相変わらずアナザーアギトなんだけど、ジオウでの解釈も一応は一理あるかなとは思います。それはそれでありかな、って。
だってリアタイ当時も「?」って思ったんだけど、そこは「デザインが違うけど劇中では全然関係ないパターン」として雑に脳内処理してましたからね。
でも、更に俺独自に深掘りすると、若干違うように思えてならないんす…。
つまりね、俺が言いたいことは要するに、「アナザーアギトとは、歪んでしまった木野さんの精神の影響でアギトの力が発現の際にグランドフォームからアナザーアギトの姿に変質した姿なのかもしれん」ということですよ。
だって劇中ではアギト発現者は一様にグランドフォームと同じだから、その理論なら木野さんの中のアギトの力も同じと解釈するのが自然。
だとしたら、それが木野さんは只でさえ心を病んでいた身で超能力の倍増と共に心(精神=価値観)に何らかの支障がより顕著に出てしまったから、それに共鳴してアギトの力発現の際にグランドフォームが形を変えてアナザーアギトの歪な感じになってしまったのかもしれない、と…。
少なくとも『仮面ライダーアギト』としては、そう解釈すると俺個人としてはなんかかなり納得するんすよね。
で、アギトは子供の頃から変わらずやっぱバーニングフォームが一番好きです。
活躍少なかったけど…。
いや、なんかほんと少なかったけど…。
そんでもって、ギルスは相変わらずきっちり格好良い!
ギルスは子供の頃は「格好良いけど絶対に変身したくないライダー」筆頭だったんですけど(初めて葦原さんに老化現象が出たシーンを観たときはクウガの生物兵器云々の件よりも正直ドン引きした)、改めてやっぱなりたくねーよな…。
だって真魚ちゃん居ないと無理じゃん!!
あと意外と打たれ弱かったのが印象的でした。
でも葦原さんの粘り強さは折り紙付きなのよね!
てか、アナザーアギトにしろバーニングフォームにしろギルスにしろ、俺はこういう生物系のデザインが好きなのかもしれんなぁ〜。
響鬼の鬼さん方もすげー好きなんですよ。
でも、大人になった今ではG3系の魅力がかなり分かった気がします。正直言って好きなライダーのかなり上位に無事食い込んだ感じ。
子供の頃もG3はデザインがかなり好きだったんですが、しかしながらG3-Xの方は駄目だった。
でも、大人になった今では、子供の頃はなんか理由もなしに受け付けなかったG3-Xの肩装甲も格好良いと思えるようになったし、基本的に股間に装甲が無いのが相変わらず見てて気にはなったんですけど、そこは小沢さんはやはり女性ですからね。
男が女の痛みを分からないように、彼女も男の息子とタマの重要性を理解できないのかもしれない…。
因みにG3系で一番好きなのは子供の頃と変わらずG4です。
絶対装着したくねーよ…(´Д`;)
というわけで、書くことも大体書いたのでこんくらいかな…。
とにかく、25年ぶりにまともに観たアギトは新しい発見がバンバンあって超最高だったということ!
そして、何気にクウガと同じくライダー作品の中では結構異色の部類に入るかもしれない、とそう思った次第。
やっぱ平成ライダーのスタイルが本格的に確立したのは龍騎だと思った。
で、続く555で作風のバリエーションが増えて、その次の剣で地盤がより一層しっかりした印象というか…。
で、『PROJECT G4』はもう既に観ちゃったん♪
ちゅーわけで、そっちの感想もできたら挙げたいと思います。
とりあえず、アナザーアギトをもう一度、装動とか掌動とかの食玩化希望!!
〜袖すり合うも他生の縁!!〜
えりかの母・さくらの誘いでファッションショーのモデルとしてパリを訪れた、つぼみ、えりか、いつき、ゆりの四人。
“花の都”と謳われるパリで花が見当たらないという現実を目の前にしたつぼみは、花を探すために街中を一人で奔走してしまう。
言葉も地理も分からぬこの土地で挙句の果てに迷子になってしまったつぼみは、突如、建物の屋根から飛び降りてきた“ルー・ガルー”という一人の少年と遭遇する。
彼は砂漠の使徒のサラマンダー男爵に何らかの理由で追われているのだった。
満身創痍のルー・ガルーを放っておけないつぼみ。
そして、サラマンダー男爵はルー・ガルーのこころの花を抜き取ってデザトリアンを生み出してしまった。
キュアブロッサムに変身したつぼみは、合流したえりかといつきと共にデザトリアンを浄化するも、ルー・ガルーのこころの花は狼の影を纏うなど、いつもと何処か様子がおかしい。
それは、まさに少年とサラマンダー男爵の因縁のほんの一端に過ぎなかったのだ。
そして、謎多きルー・ガルーを匿うことになったつぼみ達。
中でも彼に何かと世話を焼くつぼみは、彼のこころの花からキンモクセイの英名である“オリヴィエ”の名を彼に授けるのだった。
実は、サラマンダー男爵の目的とは初代プリキュア・キュアアンジェに受けた屈辱から憎しみに支配されたが故に全てを破壊しようとすることであったが、オリヴィエはそれを阻止せんと孤軍奮闘していたのだ。
そんなオリヴィエを救い、サラマンダー男爵の復讐を止めるべくブロッサムたち現代のプリキュアは立ち上がる。
果たして、つぼみはサラマンダー男爵の憎しみの影響によって力を暴走させるオリヴィエを、そして、憎しみに囚われたサラマンダー男爵を救うことができるのだろうか――。
ちゅーこんで、テレビシリーズ完走に伴いサブスクでやっと観ました人生初プリキュア映画。
一言で言うと、なんかすげかったです…(´Д`;)
では、以下感想をば。
なんというか、ガキの頃を思い出しましたよ。
デジモンやONE PIECEの映画を映画館に観に行った時の理屈抜きのワクワク感っていうか、そうした感じ、めっちゃくちゃ久々に感じながらスマホの小さい画面で観てました。
理由が分からないあのワクワク感、いつの間にか無くなってたんだよな…。
だから、ある意味でなんか小学生だった頃の心の一片を取り戻したような錯覚が起こっていた。
で、この映画、もうね、作画もさることながら全てが非常に美しい作品ですよ。
ん〜、オッシャレ〜☆(*´∀`*)シャレオツ!
んもぅ〜、すんげーお洒落で可憐で綺麗!
すげーよ!!
いや、ガチですんげーから!!
そんな感じで、おされな花の都・パリで繰り広げられるプリキュアと文字通り“狼少年”の心にくる親愛と、狂心の男爵の救済をこれでもかと描き切った物語が本作。
つぼみを主として、えりか、いつき、ゆりさん皆に見せ場が均等にあるっていうのが凄く良かった!
そして、可憐で、哀しくも、同時に温かい――それが本作でした。
相変わらず全てを包み込むかのような慈愛の戦士つぼみの勇姿の他に良かった点では、まずは、えりかの部活以外の仕事モードが見れた(多分、将来えりかはあんなスマートで格好いい感じになるんだな〜って)のとつぼみに対する本音が聞けたのが超GOOD(*゚∀゚)b
あと、男装女子に興味が無い人なら「ですよねー」っていう問いかけを(自分が狼男故に)いつきにするオリヴィエとそれに真正面から答えるいつきも良かった!
そして、テレビシリーズではなんか説教・叱咤・叱責ばっかで口から出る言葉が一方通行でとにかく子供相手以外はキツすぎる印象だったゆりさんがオリヴィエに叱咤激励しまくってたことが良かった!
こういう厳しくもある温かい人的なゆりさんを肝心のテレビシリーズでももっと見たかった。
で、加えて本作で何が良かったって、テレビシリーズよりも倍増しで四人のプリキュアが人(本作ではオリヴィエ)を常に自分なりにフォローしてたところ!
「相手を思いやる=優しさ」をプリキュアが体現してこそハートキャッチプリキュアだな!って強く思ったし、内容がある程度の年齢向け(小学校高学年くらい)に見えたので、やっぱテレビシリーズとは違ったこの劇場版の空気感っちゅーか、マジで最高ですな。
そんな本作は、オリヴィエの物語と見せかけて実は真の主役はサラマンダー男爵で、その実、彼の救済物語だったというようなオチ。
サラマンダー男爵の飄々としながら鋭すぎる狂気を内包している独特の食えない感じとか、やっぱ藤原啓治さんしか出せないよな〜ってね…。
そして、戦闘モードのオリヴィエのカッコ良さよ!!
神!!
というわけで、回数分けて書いても体力尽きたのでここまで。
本作はハトプリの〆として観られて本当に良かったです。
プリキュアには拘りも特に無いし当然詳しくもないけど、『ハートキャッチプリキュア!』という作品に出会えて本当に良かった!とオジサンは改めて思ったでがす。
ていうか、どうやらプリキュアって映画は観客参加型らしいんですが、多分ここら辺で応援するんだなってのは一応分かったつもりだけど(実に唐突に「世界中の皆、プリキュアを応援してくれでしゅ!今でしゅ!」っていうあの感じ)、ぶっちゃけすげー見入ってしまっていた中での不意打ちだったので正直言って「えぇ…」(´Д`;)ココデ…?って感じになったのはヒ☆ミ☆ツ♡
小さい娘は尚更これちゃんと乗っかることできたんでしょうかね…?
〜真紅の親友(とも)、再び――〜
我々の住む世界とは似て非なる、とある世界。
青年・ジンは、突然、見知らぬ部屋で目覚めた。
記憶を失っていたジンは、傍らに立っていた謎の女性・エレアから「世界を救ってほしい」と言われ、赤い眼鏡型のアイテムを受け取る。
エレアと別れたジンは、エージェントの一人としてDEUS本部からの指令により、ケイとエスというエージェントの仲間たちと共に社会の影に潜み地球人類の平穏を脅かす数々の敵対エイリアンと戦う。
その中で、ジンはエレアから託されたその赤いアイテムを使って赤い巨人・ULTRASEVEN Xへと変身し、エイリアン達を次々に葬り去っていく――。
Q.「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」を止めるにはどうしたらいいですか?
A.エイリアンが地球人類を飼い殺しにする。
ウルトラセブンの永遠のテーマである「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」を解決する方法の一つが明確に示されているのがこの『ULTRASEVEN X』です。
てなわけで、サブスクで観ました。
懐かし過ぎてワクワクしながら観て泣いた(ガチ)
大好きなんすよ。
でも、正直リアルタイムの時は深夜だったので数話しか観れなかったから、はっきり言って話の内容は殆ど覚えてない。
だけど、深夜慣れしてない俺にとっては深夜の空気感とその静かな作風が、まさにSEVEN Xを観ている時だけテレビの画面に吸い込まれて異世界であるSEVEN Xの世界に一人だけ迷い込んだかのような不思議な感覚を与えていた。
そんなSEVEN Xは、ソフビも喉から出が出るほど欲しかった。
実家地域のとあるスーパーにてウルトラヒーローシリーズが並ぶ中で子供になど一切媚びずひときわ異彩を放ちまくるSEVEN Xのソフビは最高に映えていたのであった。
放送当時、学校帰りに寄ったコンビニで買ったHGでナイトカラーバージョンが一発で当たった時にはガチで歓喜し心の中で咽び泣いたのは良い思い出。
そして、登場するエイリアンたちの殆どがかっちょいいんだよね。
そんな思い出補正有りきの感想です。
『ウルトラQ』の「2020年の挑戦」+『ウルトラセブン』+刑事ドラマみたいな本作。
基本的にジンをはじめとするDEUSのエージェント達による刑事ドラマが主で、SEVEN Xの活躍は最後の最後。
でも、その戦闘シーンまでに繋がるストーリーがガチで良いので、一話一話が実に見応えたっぷり。
個人的に特に第9話が超好み。
一番好きです。
シーンの節々に記憶があったので、多分この回は観てるし観た中では一番記憶に残ってるっぽい。
ラストスパートの一歩前、嵐の前の静けさ的な第9話は良いな〜。
悲しすぎるけど、あれはお嬢さんがいけねーよね。
でも、もし自分がノゾム君の立場だったとすると…とつい思ってしまうことも事実で…。
てっきり兄のサク(演:高野八誠)が悪役かと思ったら全然違っていて、たとえ暴走しても弟のことは殺せなかったというのが悲しかった。
サク兄貴はジンというよりもセブンに全てを賭けていたというようなオチ、そして最後の兄弟揃って月食を見るシーンは非常に美しかった。
第9話はそんな感じでしたが、まさかまさかの太田愛脚本だったというね。
そりゃ俺の琴線に触れるわけだわさ!
コスモスの「雪の扉」とか、あとはマックスの「クリスマスのエリー」とかと空気感がなんか似てるな〜って思ったら(ノスタルジック感とかどこか独特の神秘的な感じ)、そりゃそうだよ!!
「脚本 太田愛」ってさぁ!
いや、クレジットはちゃんと見よう…。
太田愛さんの脚本は俺好きだと思います。
ちょっと他探してみる…。
あと、キャラクターとしてはDXプリン君ことケイが一番好きですね。
性格は2枚目半でキザだけど、最初から義理堅いのが好きだなー。
ジンとケイのコンビとケイとエスのやり取りが好きでした。
エイリアンが地球人類を飼い殺しにするというのも、「情報によって」という言葉が頭に付く。
放送当時よりも情報化がより高度に一層緻密化した社会となった昨今、物事や他人にひたすら無関心な人々、生き場のない心の孤独を抱える人々、情報に踊らされて単調すぎる毎日を過ごす人々、といった数々の要素がやたらとリアル過ぎてヤバい。
ていうか、ゲストキャラに唐橋充さんや高野八誠さんというね!
なんか歓喜でしたよ!
あと、多分、最終回は昔しっかり観ていてネタバレとオチはしっかり知ってました。
でもそこまでの繋がりはよく分かんなかったから改めて観られて良かったですよ。
セブンは基本的に強すぎなんだけど、容赦の無さとゴリ押しっぷりがなんかセブンらしくて「ああ、姿変わってもやっぱセブンなんだな〜」と。
意識はジンだとは思いますが、でも、SEVEN Xはちゃんとセブンだと思った。
でも、どっちかっつったら敵のデザインの方が好みだった…(笑)
特にガルキメス、ヒュプナス、獣人がめっちゃ好みすぎてガチでヤバい。
その中でもやっぱ獣人(ノゾム)が一番。
さて、そんなSEVEN Xはやっぱ「Another day comes」が神曲。
放送当時から大好きで、まだMP3プレイヤー持ってなかった時期にもケータイに買った曲入れてたくらい大好きすぎてヤバい。
今でも普通によく聴くもん。
SEVEN Xといったら「Another day comes」。
「Another day comes」といったらSEVEN Xなんだよな〜。
そんな『ULTRASEVEN X』。
全12話という短い話数でありながら、とても綺麗にまとまっている傑作だと思います。
そして、ウルトラセブンは俺たち地球人類にとって、遠い星から来たかけがえのない親友なんだなって改めて思いますよ。
ジンがセブンと一体化した経緯と、赤い球体となって湖に入っていくセブンを見送るジン、エレア、ケイ、エスの姿と、ダンとアンヌの再会はしっかり覚えてるんで、多分最終回付近は確実に観てる。
こういうように、長い時を経ても何か確実に覚えているってのが名作の証なんじゃないでしょうか。
体調の関係で短くなるのが惜しいですが、以上にしますよ。
やっぱ良いよねSEVEN X。
てかさ、SEVEN Xのウルトラヒーローシリーズ化(再ソフビ化)ガチのマジで真面目に長い間めっちゃ待ってんすけど、まだ…?
〜振るえ!テキ屋怒りの日本刀!!〜
故郷は九州の炭鉱から抜け出した青年・武田勇は、一人残した母の想いを胸に秘め職を求めて一路東京へと向かった。
そこで作業員として雇われるも、地元の漁業組合に対する会社の酷な仕打ちに持ち前の義侠心から怒りが湧いた勇は、その会社を仕切る唐沢組と対立する。
作業員から流れ流れて勇がやっと落ち着いたのはテキ屋の親分に縁あって声をかけられたが故のテキ屋であった。
こうして、不器用ながらもテキ屋として食っていこうとする勇。
だがしかし、そんな勇やテキ屋の先輩達に唐沢組の執拗な嫌がらせが容赦なく襲いかかるのだった――。
完全に盲点だった一作、『ごろつき無宿』。
非常に良い映画でした!!
では、以下感想をば、
で、今回の健さんは炭鉱夫→土方→無職→テキ屋とジョブチェンジを繰り返す九州男児ばい!
そう、ケーキ屋ケンちゃんならぬテキ屋の健さんなのが本作。
そんなテキ屋の健さんのわくわくテキ屋ライフは当然そんなに続くはずもなく…。
因縁付けられた唐沢組の度重なる嫌がらせにも耐えまくる健さんが実に痛々しい。
「テキ屋をやるなら喧嘩は絶対にするな」という掟のもとでボロボロになっていく健さん。
だが、そういうテキ屋の先輩たちも志村喬演じる親分含めて理不尽な仕打ちにずっと耐えてきたという事実があったのであった。
生来の不器用さから棒読みの売り文句でバナナを売る健さん。
とある少年との出会い。
胸に染みる母ちゃん手製の餡餅。
東京行きの汽車の中で出会った同郷のバレー部の姉ちゃん。
なんだかんだ言ってノリが良い漁業組合の人達。
そして、そんな漁業組合に迫る唐沢組の魔の手と親分の死――。
理不尽さと自責の念から遂に日本刀に縛られた紐を千切る健さん。
その怒涛の殴り込みが光るクライマックスは本当最高でした。
今回の健さんは長ドスではなくて日本刀を装備!
加えて途中で敵からパクったピストルも装備してバンバン撃ちまくる!
敵側も撃ちまくる!
車庫でのバトルでは、弾が飛び交うわ車が火を噴くわですげぇ!
こればかりは戦後を舞台にしたやつでしかできないよね。
敵も撃ちまくるからすぐ弾が尽きる→結局ドス同士の勝負というところがガチで最高!
洋画とかになると下手したら無限に撃てちゃったりしますからね。だからこういう日本らしいリアルさが実にナイス。
そして事務所の部屋でのラストバトル!
狭い室内であろうことか敵は槍!(笑)
てなこって、日本刀vs槍のサシのバトルですよ!
それも真面目に迫力あんのよ!
日本の槍って叩くこともできる武器だから、その威力が垣間見えますよ!
で、健さんの日本刀はやっぱ良い刀なんでしょうな。とにかくスパスパ斬れる。
〆に〆た末の健さん放心エンドは、正直もう一声なんか欲しいところだったけどそれなりに風情があったから良し!!
てなわけで、テキ屋に勤しむ健さんの人情味溢れるドラマとアットホームな空気から一転する怒涛のクライマックスは、もう最高っす。
今回は健さんは全く非が無いし12000%唐沢組が悪いから、クライマックスバトルにおける健さんの怒りと唐沢組を血祭りに上げるカタルシスがパない。
そんな、バナナを買うなら台湾産ということを覚えた、母の愛と人情が溢れる大傑作映画でした!
おすすめ!!

〜渡世人はつらいよ……〜
博徒・番場の忠太郎は、ようやく生き別れになった実母の居所が掴めそうだった。
舎弟・金町の半次郎が飯岡一家に因縁をつけてしまい、それに対して全てを背負った忠太郎は、半次郎を堅気にし、母の為に溜めた百両を懐にそのまま江戸へと旅立った。
江戸でも持ち前の義侠心を発揮する忠太郎は、人助けで得た情報から実母が料理茶屋“水熊”の女将となっているのではないかと疑い、会いに行くことにする。
だが、証拠を列挙する忠太郎の涙ながらの懸命な訴えにも拘らず、女将は忠太郎を詐欺師と決めつけて実子だとは頑なに認めない。
なぜなら、自分の息子の忠太郎は幼い頃に死んだと言い張る女将は保身を優先していたからであった――。
股旅ものの傑作『瞼の母』。
萬屋錦之介のこの映画、観ました。
で、泣きました。
一人で観ていてよかった。
因みに、長谷川伸の原作は読みました。
では以下感想をば。
もうね、底なし沼の渡世の掟に生きながらも、義侠心を貫く忠太郎のその人柄に惚れた!
いやね、もう忠太郎の格好良さと健気さ、そしてその儚さよ。
夢を目の前で実の母に打ち砕かれた忠太郎でしたが、それでも最後は必死に堪えて母と妹たちの幸せのために人知れず涙を流す…。
いくら渡世人だとしてもっすよ、これを泣かないという方が無理っすわ…。
そして、忠太郎が最後に流した涙と瞼の母の姿はこれまでとは違って女将の姿なんだと思いました。
そこが唯一の救いだったというかなんというか…。
いやもうさ、繰り返すようですが、番場の忠太郎が良い男すぎ!
忠太郎の漢気に惚れましたよ俺ぁ!
アニキと呼ばせてくだせぇ!!
そんなようなことを思った次第。
こういう日本人の人情に訴えかける作品、最近はめっきり見かけなくなったなぁ…。
斜に構えたスカした面した野郎共の薄情な群像劇なんざ一体全体どこが面白えっつーのよ??


※ちょこっと訂正
※体力できたので追記修正しました!
〜頑張れば輝くこころの花!!〜
鎌倉から希望ヶ花に家族と共に越してきた中学2年生の花咲つぼみは、転校先の私立明堂学園で今度こそ自分の内面を変えたいと思っていた。
だが、引っ込み思案で上がり症のつぼみは、転校初日から天真爛漫でマイペース一直線なクラスメートの来海えりかに出鼻をくじかれてしまった。
クラスの自己紹介で醜態を晒すつぼみに興味を持ったえりかはつぼみに積極的に話しかけるも、えりかはつぼみが非常に苦手とするタイプだった。
結局、えりかと席が隣同士となってしまった上に、一日のうちに様々なことが起こり、完全に彼女のペースに巻き込まれたつぼみは、家も隣同士という衝撃の事実に直面し狼狽してしまう。
一方で、自分を変えたいというつぼみの願いを知って何としても手を貸したいと思うえりかだったが、つぼみのことを顧みないが為に全てが空回りしてしまった挙げ句、遂につぼみを怒らせてしまった。
コンプレックスの元である姉に苦言を呈されたことで余計に心の整理がつかずにむしゃくしゃするえりかは、謎の女・サソリーナに襲われて自身の“こころの花”を抜き取られて小さな球体に拘束されてしまう。
このサソリーナこそ、人が心の内に宿すこころの花を“デザトリアン”という怪物に変貌させて暴れさせ、最終的に地球の砂漠化を目論む邪悪な“砂漠の使徒”の大幹部だったのだ。
砂漠の使徒に唯一立ち向かえるのは、“こころの大樹”の加護の下で戦う正義の使者“プリキュア”のみ。
そのうちの一人・キュアムーンライトの壮絶な決戦の光景を繰り返し夢で見ていたつぼみは、キュアムーンライトの先輩プリキュアに当たるキュアフラワーを求めて空から降ってきた妖精のシプレとコフレとの偶然の出会いをきっかけに球体の中で苦しむえりかの姿を見る。
デザトリアンを浄化せず心の花が枯れ切ってしまうと、その持ち主は永遠に球体に閉じ込められたままということを妖精たちから聞くつぼみは、えりかの純粋な気持ちを怪物に変えて悪事に利用するサソリーナに対して怒りが湧いた。
その心に呼応するかのようにシプレがキュアムーンライトから預かっていたプリキュアの変身アイテム・“ココロパフューム”が眩い光を放つ。
そう、何を隠そうつぼみこそがキュアムーンライトのココロパフュームを受け次ぐプリキュア・キュアブロッサムだったのだ――!!
てなわけで、人生初プリキュアです。
いや、YouTube公式でガチでなんとな〜く第一話を観たら「え…なにこれ…めっさ丁寧に作ってあるしガチで面白いじゃん…!!」っつってなって、毎日一話ずつの更新を欠かさず無事完走したという…。
いや、大のおっさんがプリキュアっすよ…。
でも、とにかくすげー面白かったし感動した!!
それに考えることも色々あった。
女児向けアニメ観たのって確かガキの時に結構好きでチラホラ観てた『怪盗セイント・テール』以来じゃねーかな…。
『ハートキャッチプリキュア!』は、(多分)あらゆる男女の年代層に響きまくる子供騙しではない子供向けアニメでした。
てなわけで、プリキュアにわかにも満たない初心者の感想です。
まずはキャラデザが非常に親しみやすかった。
『おジャ魔女どれみ』のスタッフが関わっているそうな。
でもすまんな、おじさんは『おジャ魔女どれみ』は『デジモンアドベンチャー02』の夏映画の同時上映くらいしか知らんのよ…(´・ω・`)
でも、たとえ『おジャ魔女どれみ』を知らずとも、程よくデフォルメされたキャラクター達が織り成す色彩豊かなドラマは、ほんとに動いてるだけで魅力的だったですよ!
本作で特に好きになったキャラは、好きな順に、ななみ(なみなみ)、えりか、ゆり、もも姉、つぼみ、いつき、大幹部トリオ、鶴崎先生、ダークプリキュアです。
でも、ぱっと出のキャラに至るまで皆魅力的でしたよ!
最初の方は特につぼみに非常に感情移入して観てました。
だって、つぼみみたいな真面目キャラって大抵はいじられ(時にいじりという名のいじめ)みたいに大概が周りに茶化されたり馬鹿にされてばっかで終わりがちじゃないですか。
でも、本作は違った。
四人の中で終始一貫して精神的に打たれ強いとか、非常にかっこよかったですよ!
つぼみは精神的に非常に根性があるタフなキャラですが、史上最弱のプリキュアと言われたのも今や昔、物語を通して人間的として、そしてプリキュアとしても成長していくドラマがめっちゃ良かったです!
そして、姉要素が順調に構築されていった(奥手なだけで元々人に対する面倒見はよかったし、人に寄り添える人物だった)つぼみ。
クリスマス回こと第44話は、嘘つき少女に説教をするシーンが水樹奈々さんの「――でも、嘘はつきませんでした」っていうあそこの演技が良すぎたので倍増しで本当に良かったし、つぼみの成長を象徴する場面だとも思うので、つぼみの人間的成長が実感できて良かったですよ。
本作は、自分の(苦しみ・悲しみ・辛さやetcからはじまる)弱さと向き合ってそれを受け入れて前へ進む物語であると思うんですけど、つぼみは最終的に大地の女神ガイアの如く雄大な慈悲の心で自分を含めて全ての悪い部分を受け入れ、愛に昇華するというね…。
この娘、まだ中二っすよ奥さん…。
そしてまた、つぼみがその境地に至ったのはえりかの存在が欠かせないのも事実。
まずは、えりかが自分のことを「素敵」とか「ブロッサムが良い!」といったようにはっきりと言葉にして直にしっかりとストレート投球して伝えてくれたおかげですよ。
第四話はほんとに良いの!
えりかは登場早々つぼみに茶々を入れた時に「な、中々手強いの来たわ…(´Д`;)」なんて思ったけど、つぼみに即座に興味を持って「なんとかしてつぼみと仲良くなりたい」っていう感じで目をキラキラさせてつぼみを見つめていた時点で「うん、ただマジでめっちゃマイペースってだけでめっちゃ良い娘じゃん」っておじさんは思いました。
元気爆発なえりかには第1話から毎回ほんとに元気を貰った。
うざかわ?な最初期のえりかにはとにかく大人の視点から見てるので、とにかく穏やかに笑いっぱなし笑
ワチャワチャバタバタしてて非常に危なっかしい妹って感じがしてしまいまして、ちょっとハラハラしたり、その言動にいちいち吹き出したり笑
しんみり顔していたら、なんか心配になっちゃったり…。
こんなに感情移入したキャラも珍しいです。
えりかは一見すると無神経に捉えられがちかもしれないけど、感受性が非常に高いデリケートな娘なんですよね。
えりかが発する言葉はどストレートすぎて無遠慮なのが笑うんだけど、えりかが他人を元気づけるための結果なんだよね。最初期は空振りするのが常だけど。
だからこそです。非常に不器用ながらお節介焼きなえりかは、つぼみを一目見た時からお節介があるものの、その実つぼみが自分と全く違うものを持つ人間だと感じたのかもしれないですな。
だから、第四話の名台詞(そして俺が本作で最も好きなセリフ)「あたしはブロッサムが好き!頭が良くて色んなところに気が付けるなんて素敵だよ!」
そして、「きっとあたしたちはお互いが必要なんだよ!」に繋がるわけですよな。素晴らしい。
「あたしたちは“ふたりでプリキュア”なんだよ!」「ブロッサム“が”良いの!」
…泣ける(´;ω;`)
ピッチャーのえりか、キャッチーのつぼみ。
バッテリーを組むことが運命だったかのような彼女たちは、まさに俺が思う「ふたりはプリキュア」だったというか…。
4話分だけでこの濃さっすよ奥さん…。
そして、本作はプリキュアとしての活動と並行して、えりかが部長(つぼみは園芸部と掛け持ち!で、えりか曰く副部長!)を務めるファッション部の活動が密に描かれています。
周囲に対して主体性がほぼ無かった(だけど肝っ玉だけはある)つぼみがここまで主体的になれて他人を気遣う余裕が生まれたのは、何を隠そう彼女をぐいぐいと引っ張って陽の下に連れ出してくれたえりかのおかげ。
えりかに影響されたかのように、回を追う毎に程よい積極性を身に着けていくつぼみは第三のプリキュアことキュアサンシャインになる運命を担う明堂学園生徒会長・明堂院いつきをえりかと共にサポート!
して、このいつき会長は所謂男装女子!
彼女は、病弱なさつきお兄様(やたらセクシー)の代わりに実家の明堂院流次期当主となるべく周囲に本音を隠して何かとひたすら懸命に気張っておりました。
そんな彼女をファッション部へと誘って一人の女の子として覚醒させる一連のドラマも泣けた。
そして、対人関係の進展も。
女の子はオシャレしなきゃ駄目!と言うえりか。
そう、オシャレは女子の特権なのです!
超美人で超人気ファッションモデルの姉(ももか)に対するコンプレックスに苦しんでいた彼女もまた、つぼみとの出会いからプリキュアへ、そしてつぼみと一緒にファッション部を率いていく中で周りをちゃんと見ることができるようになるという人間的に目覚ましい進歩を遂げていく。
その一連のドラマも非常に泣ける(何回目だ)。
変身アイテムとか色々みても、恐らく本作のテーマの一つはファッションなんですね。
これは、別に女の子じゃなくても一度は直面するもんじゃないかね…?
そして、もも姉です。
もも姉も特に好きなキャラの一人です。
モデルキャラって高飛車なイメージだったけど、もも姉によって俺んなかで良い意味でそれが覆された。
周りに対して常に細かな気配りができる優しいステキなもも姉には第一話から好感しかなかった。
モデルになったことでより一層犠牲になった沢山のこと、それを悲しく寂しく思う一方で、もも姉は胸を張って自分のモデル道を突き進んでいく武士(もののふ)なのでした。
そんなもも姉の真の姿が明らかになったもも姉デザトリアン回で、もも姉のことがより一層好きになりましたよ。
しかも、自分は服を魅せるためのモデルという、もも姉のファッションモデルとしてのスタンスがもうね、すげぇよ…。
もも姉が活躍するエピソードでは、実質的に主役だったもも姉回、えりか農業体験回、そしてノリノリで盛り上げてくれた文化祭回が特に良いんですよね。
文化祭ではファッション部のためにひと肌脱いでくれたのが流石っていうか。
そして、とにかく洒落にならんレベルで壮絶すぎる月影ゆり嬢。
コロン、親父、妹(クローン)を失って、なおかつ父の失踪によって傷心の母を抱えながら生きることを強いられていくとかガチで洒落にならんです。
クールでワイルドで自他共に基本的に手厳しく子供には優しいゆりさんは、とにかくめっちゃかっこよかった…。
キュアムーンライトの美しさとカリスマ性がヤバかったし、肉体言語主体の戦闘スタイルや浄化(物理)ってのがあまりにもストレートすぎるので、「これ、テレビの前の女の子たちには一体どう映ってたんだろ…?」って思わずには居られなかったっす。
また、彼女と対を成すダークプリキュア。
キュアムーンライト絶対殺る殺るガールで人造生命体でクローン妹でしたというてんこ盛り要素満載の彼女。
タイガージョーにしろブラックビートにしろダークカブトにしろ魔進チェイサーにしろ、ライバル枠に惹かれる俺っすよ。
最初はイマイチ乗れなかった俺でしたが、ダークプリキュアがキュアムーンライトと戦う宿命にあるという時点でノる。
そして極めつけが散る回で垣間見せた「父を慕い過ぎて父を盗られまいと必死になる女の子」の姿から一気に可愛く魅力的に見えるようになったこと。
最後にゆりさんに勝ち誇るような、或いは何か求めるような顔をするダークプリキュアが散った時は本当にやるせなかった。
ダークプリキュアの無情さは華かもしれない。だが、こころの花も無かった存在(つまり、キュアムーンライトを殺れなければガチで存在価値がなんもねーっていうね…)だったのが非常にやりきれなかったんですよ。
デューンマジ許さん。
砂漠の使徒といえば大幹部トリオ!
細かいツッコミが冴える褐色美人サソリーナ、熱い武人クモジャキー、美の貴人コブラージャ――三人ともすごく楽しくて憎めなくて……本当に最高の悪役だったですよ!
回を追う毎に彼らの方に注目してしまっていた。
でも最後は、サソリーナは優しさを得、あとの二人は自分の意味を見いだして救われて本当に良かった。
サソリーナの仇を討つためにプリキュアと執拗に戦うクモジャキーにはガチで泣けるし、そんな彼に味方するコブラージャにも泣けた…(´;ω;`)
あと彼らは砂漠の使徒としての人格は死んだわけなんで、その点(事実上の人殺し)と、サソリーナの顛末から彼らは完全にデューンによる被害者っぽかったので、それらのことについて正直言うと三人とも少しだけでもいいから掘り下げてほしかった。
そして、なみなみです。
一番好きなキャラです。
なみなみは見た目が良かったんですけどね、性格も良すぎるのよ。
でね、もうさ、なみなみ回はガチで泣いたっす…。
あと、なみなみの台所に立つ背中はもう何も言うまい…。
なんというかさ…、めっちゃ好きです。
なみなみも準レギュになってくれてガチでよかった。
ていうか、えりか&つぼみ以外のファッション部員の中で一番出番あったな。
なみなみやるみちゃんにお父さんには幸せになってほしいですね(´;ω;`)
あと、文化祭での和装ウェイトレス姿(「おまたせしましたー!」ってノリノリのつぼみの後ろで紅茶入れてる娘がコスプレなみなみだと思います)が素晴らしき哉。
んで、つぼみ達を温かく見守る担任の鶴崎先生。
美人だし、まとまった髪型に、きっちりしたスーツ姿がまさにデキる女って感じでガチで良かった!
苦手なものも明らかになったけど、それ教師的なやつと全く関係ないと思う…。
っつーのが、やっぱり鶴崎先生回のテーマなんでしょうね。
結局は鶴崎先生の一人相撲であって、人徳のおかげで別に何ともなかったっていうオチは良かったし、むしろ生徒たちには余計に親近感を持たれたんじゃねーかね。
学校にデザトリアンが出た時は決まって真っ先に駆けつけたりしてるからね。
その時点で既に教師の鑑というか。
で、そんな感じのハトプリ。
ブレない高水準の作画は本当に観ていてとにかく観やすかったし、キャラクターたちの生き生きとした姿に感動しましたよ。
特に好きな回は第1話〜2話、4話、8話、14話、35〜36話、39話、42話、44話、48話です(結構多い…)。
人を思いやる心を正義として、プリキュアと変身前に人としても発揮していくつぼみ達の姿が、丁寧な描写と濃密な人間ドラマの中で全49話にわたって丹念に描かれています。
“史上最弱のプリキュア”としてスタートを切ったつぼみの初陣は面白かった。
運動苦手に拘らず人間が突然超人的なパワーを手に入れたらそりゃそうなるよな、と。
そして、マリン初陣からの“二人でプリキュア”な第4話。
更に、三浦ラーメン回の「この次までに何か考えとくよ!」なマリンにはめっちゃ吹いた。
そんでもって、もも姉のお話。
その手は桑名の焼き蛤!
てな訳ですが、全編を通してやはり俺の心をえぐり取り、そしてとにかく悲哀を感じると共に最後は感動で涙が止まらなかったのが第14話。
なみなみ回は神回。
ベタといえばベタかもしれん。
だが、絶対に神回。
特に、なみなみが自分が笑顔でいる理由を忘れていたこと(つまり、ある種機械的に暮らしていた)、そんな彼女のこころの花は鍵付きの檻に閉じ込められていたことが何より観ていて辛かった…。
そして、「まだ中学生の自分には母親代わりになるなんて難しい」とデザトリアンが言ったこと。
母親代わりになるのが「嫌」なのではなく「難しい」って、それだけでも彼女がいかに愛が深い人間なのかがよく分かります。
なみなみ…(´;ω;`)
お父さんが休日出勤ということからも、なみなみのお家はお父さんがかなりハードに頑張っていることが分かる。
お父さんはどうやら技術職っぽいですな。
そうした細かいとこまで一目で分かるのがハトプリの凄い&素晴らしいところです。
二話にわたる文化祭回も神回。
まずは、女袴って良いよね…。
ブーツが足されるとより一層素晴らしいよね…。
そんな文化祭仕様のつぼみが似合いすぎていて実に素晴らしかったっす。
てか、なんか生き生きしていて笑った(笑)
つぼみはプリキュアに初めてなった時もそうだけど、コスプレすると覚醒するタイプだと思う(笑)
その他ムーンライトの無双等々見どころはありますが、何よりもトリのファッションショーがとにかく最高だったですよ!
それは、ファッション部の晴れ舞台。
ファッション部の頑張りを見てきた身として泣くしかねーじゃんあんなの…。
言うなればハトプリの学園青春編っていうのは学園祭回がその集大成となって終わり。
これ以降は、プリキュア主体の物語にシフトしていきます。
より苛烈さを増す砂漠の使徒との戦い、その中で遂に姿を現した砂漠の使徒の元締・デューン。
こいつがガチで理論が無茶苦茶すぎるわけだが、こいつが何者でなぜ地球(とこころの大樹)にこだわりがあるのかについて、アニメ以外の知識皆無の俺には全く分からなかったが、全く分からないが故に不気味で恐ろしい奴だった。
二人の家族の死を乗り越えたゆりさん、コブラージャを美しく癒したいつき、クモジャキーに本当の強さを教え込んだえりか、そして決して挫けぬつぼみ、この四人が「愛などいらぬ!」状態のデューンを徐々に圧していく最後の戦いが本当に凄かった。
そして、ハートキャッチオーケストラすらも効かぬその果てに…「無限の力と無限の愛を持つ星の瞳のプリキュア――ハートキャッチプリキュア無限シルエット!!」
この宇宙に咲く大輪の花“無限シルエット”の登場シーンは、僕らのウォーゲームのオメガモン初登場を連想してしまった。
そのくらい可憐で神々しい美しさを放つプリキュアでした。
なんつーかアポカリモン的なデューンに、「なら俺は愛のために戦おう!!」というケンシロウみたいな無限シルエットは愛でもって地球を、否、宇宙を救った――。
たとえ最弱でもいい、皆のために一生懸命頑張ることができれば――。
最終話を観てから振り返ってみると、確かに未熟なところは多々あれどブロッサムは最初ですら決して最弱なんかじゃなかったように思います。
「私、変わります!変わってみせます!チェンジ、するのです!」と自らを変えようとする勇気。
「すみません!えりかさんのこころの花を返してください!」と、サソリーナに毅然とした態度で直談判しに行く立派な正義感と行動力。
「月影ゆり!!」とゆりさんに喝を入れた愛情深さと激しさ。
確かに悩む時はあれども、基本的に一貫して全くブレることのなかった精神的タフさこそつぼみの最大の武器であり、そして、それは最初から最強だったのです。
きっと、こころの大樹はそんなつぼみのことを最初からしっかりと分かっていたのでしょう。
肉体面では、えりか・いつき・ゆりさんは四人の中では確かに優れているかもしれない。けれど、この三人は精神面に大きな欠点がありました。
感情の浮き沈みが激しく精神的に隙が多すぎるえりか、思い切った行動力が無かった結果として鬱屈したものを抱え続けてしまったいつき、そして、“泣き虫”のゆりさん。
人間にはそれぞれに天命と運命があり、それは他者が干渉することはできません。
ですが、自分で一本筋を通すことはできる。
この四人のプリキュアたちの時間をかけて丁寧に描かれた成長譚が本当に素晴らしかったです。
――それでは、長くなったのでまとめ。
「愛」とか以前に「罪を憎んで人を憎まず」というのが『ハートキャッチプリキュア!』の真髄だと個人的に思います。
プリキュア達が掲げる主義主張を所謂「綺麗事」と捉えるかはもちろん個人の自由だし、それを馬鹿にするのも個人の自由だと思います。
けれど、少なくとも、「綺麗事は非現実的」という主張があればそれは俺はいただけない。
俺は幼い頃から大変な目に散々遭ってきたし、沢山の人達にも散々嫌なことされてきました。
俺は多分、そこらの人間よりもずっと人生ハードモードですし、これからも多分そうです。
そんな俺から言わせてもらうと、「苛烈な現実の中であっても綺麗事を大切にして実現させるのが一番」なんです。
これは例えば『仮面ライダークウガ』の五代くんの受け売りなんかではないけど、彼の思うことと主張は幼い頃から痛いほどよく分かるんですよ。
人を思いやって綺麗事を少しでも現実にするために頑張れる――こんなに素晴らしいことって他に無いと思うんすよ。
だから、この様なテーマを常に感じられる『ハートキャッチプリキュア!』って凄く素晴らしい作品なんだなって思います。
綺麗事は嘘くさい、綺麗事は非現実的だなどと嘲笑う人なんて当然居ますが、俺だって現実も人の心も苛烈であるし綺麗事を唱えるのも非現実性の方が大きいことなんてのは重々承知していますよ。
でも、だからって周りを自分の不満・批判・屁理屈のはけ口にするのは迷惑千万だし、そんな人間は嫌いですね。
そして、そのまま立ち止まっているのは間違っているのではないでしょうか。
現実も人も厳しくても、せめて最低限の人情だけは無くしてはならないんじゃないですかね。
女児(子供)向けだからこそ、子供たちに理想を訴えかける必要がある。
なぜなら、子供たちが汚れた未来を歩まないようにね。
『ハートキャッチプリキュア!』を完走しながら、そんなことを改めて熟考してしまいました。
まったく、久々にすげーアニメ観たぜ…。
大傑作!!