『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』 | 日々是(ひびこれ)デス・ロード

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〜たとえ偽りでも、共に過ごした時間は無駄ではない!!〜

近くの町で塔子に頼まれた用事を済ませた夏目は、レイコのことを少しばかり知る女性・津村容莉枝と、その一人息子の椋雄と出会う。
その帰り道、火の見櫓にいる妖を見た夏目。
自宅に帰った夏目は妖の匂いを付けていた。
夏目は、その匂いの主はてっきり火の見櫓にいた妖だと思い込んでいたが…。



言わずとしれた『夏目友人帳』。大好きで大ファンです。
といったものの完全アニメ勢の俺ですが、うちの母が以前と違って急にハマりだし、アニメシリーズと劇場版を一気にマラソン!という。
そんな『夏目友人帳』の劇場版第一作を〆に母は初見、俺は再び鑑賞。

今回は初の長編っちゅーわけっすけど、やっぱりちゃんと夏目友人帳してました。
夏目の人の良さ、田沼や犬の会のファインプレー、名取さんの式トリオが光る作品ですね。

椋雄さんに化けていた妖(以下、椋雄さん)は仕方が無いにしろ基本的に迷惑千万な奴なわけですが、普通では完全に悪役にされそうな彼の存在や行いを肯定し、「容莉枝さんにとって彼と過ごした時間は決して無駄ではない」と名取さんに熱弁する夏目が相変わらずブレずに絶対正義すぎてパねぇですよ!

今回はニャンコ先生が椋雄さんの影響を受けた大木がつけた得体の知れない実を食べて三体に分裂!
駄目になる前に食べちゃえー!っていう単純思考の先生が笑えます(笑)
で、結局腹痛起こして分裂、というね…(笑)
そんなミニニャンコ先生?の一号・二号・三号が可愛かったですが、ちゃんと考えられるんだったら大人しくしてろよ!というのは夏目と同じ意見です(笑)

で、そんなミニニャンコ先生の一体に吹き出す名取さんの顎にミニ先生がアタック!
そんな名取さんの後ろでキレて腕まくりをする笹後と同じくキレて髪の毛を逆立てる瓜姫。そして、それを見る柊、という構図にやっぱ吹きます(笑)

「人の心は分からない」とはよく言ったもんで、容莉枝さんはレイコさんのことをカッコいいと思っていたし、でも、それをレイコさんにうまく伝えられなかったのが悲しいなぁ…。
「人の心は分からないけど、思いやることはなんとかできる」という仮面ライダークウガこと五代君の言葉を思い出しましたよ。

あと、ミニニャンコ先生三号を救出すべく三篠の舎弟のカエルさんが有能さを発揮するところが大変良い!
あのカエルさんは本当に好きなキャラなので、あの活躍は素晴らしかったです!

こうして改めてみると、初期の頃に比べて夏目は本当に精神的に余裕が出てきましたね。良いことだ。
夏目は祓い屋系とかには関わらずに、このまま藤原夫妻のところに深く根を下ろして穏やかな日々を送ってほしいですね。

当然、過激でドラマチックなイベントとかは起こらないけれど、人の心に寄り添うお話を描くのがやはり『夏目友人帳』ですね。