梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき -19ページ目

秋はいろいろ

秋になると、あちらこちらで面白い作品展が開催されてて、どれに行こうか迷ってしまいます。
先日、ある写真展に行ってきました。
「さよなら軍艦アパート」と題された、その写真展は、取り壊されつつある、市営住宅を 撮影したものでした。
撮影する側の思いと、被写体の距離が絶妙で、良い写真展だったと思います。
あらためて、距離感というのは大切だなあと感じました。
何を撮るかによっても、違うんだろうし…。
写真は、難しそうです。
やってみたいけど、全てが露顕しそうで、なかなか入れません。
センスとか、切れ味とか、やさしさとか…ねえ。
写真一枚で、ばれたら…。

まそほ繁盛記

「痒い~。痒いですわっ!ああっ、もうっ!」
Gが、腕を ぼりぼり掻きながらやってきた。
「どないしはりましたん?うわわわ…又、えらい事腫れて…真っ赤ですな!」
「毒虫に刺されたんやとおもいますわ!蚊やったら、こないに腫れまへんよってに。」
「みるみる、腫れて、人面瘡みたいになってきましたがな。しゃべったら面白いのに。」
「きっと、思たこと、そのまんま喋りよるから、さるぐつわでもしとかんと…」「ますます、あこうなって、なにやら模様が浮き出てきましたな。」
「勇者の証ですわ。」
「貧者の証になる前に、薬こうて、塗りたくんなはれ。かた、とれんようになりまっせ。」
「へえ、そうしますわ。
そらそうと、こないだ、電車の中で、蜜柑色の人を 見たんですわ!ほんまの蜜柑色でっせ!」
「緑の帽子でしたか?」
「蜜柑色、いうだけで、無理矢理、蜜柑男にしよとしてまへんか?」
るるく

紅玉と紅茶の

紅玉と紅茶のケーキを焼きました。
紅玉は、今頃から出回る、酸味のある林檎で、パイなどのお菓子には、ピッタリです。
その紅玉を 透き通るまで煮ます。
ブランデーなどの香り高いお酒をふりかけておきます。
できたら、カルバドス(林檎のブランデー)が合うと思いますが…。
紅茶の葉を すり鉢ですり、林檎と共にケーキだねに混ぜ合わせます。
あとは焼くだけ。
透き通った林檎が、ぎっしりつまった、香り高いケーキの出来上がりです。
焼きたても、美味しいのですが、何日かねかせると、しっとりして、本当においしいのです。
思い出しただけで、口の中に唾が…。
紅茶と一緒にいただいたらそれはもう…
しばらくは、店のメニューにのせますので、是非召し上がって下さい。

まそほ繁盛記

女将達は、屏風を作っていた。
「あっ、しもたあ!ここ貼っつけたら…ここがめくれて…。Gはん、Gはんて!どないしまひょ?」
「そんなん、あとでなんぼでも修復できますがな。
それより、よだれ落としなはんなっ!紙やから、ぼこっとなるやおまへんか!」「へえ、うち夢中になったら、口半開きになるみたいですわ。」
二人は、しばらく黙々と作業を続けた。
「あのなあ…。」
Bが口を開いた。
「なんだす?」
「坊主が上手に…っちゅう早口言葉ありますやろ?
あれ、早口言葉の中でも、簡単やとおもいまへんか?ちっとも面白ないし。」
「ほな、これはどないだす?ジョーズが坊主に上手に屏風の絵を描いた!」
「ジョーズ、海の中で描いたんやろか?坊主の頭に、描いたんやろかっ?」
「真剣に考えなはんな!」「これは?これはどないでっか?ビョークが屏風に上手にビョークの絵を描いた!」
「ビョークが、日本で屏風を買うたんですな?それで、自宅で自分の絵を描いたんですなあ。」
「そうですわ!狩野派の立派な屏風に自画像を描いて、だいなしにしよったんですわ、あのおなご!」
「ビョーク嫌いなんですか?」
「いや、別に…貝買いが貝買いに来て貝買えず…」
「もう、ええっ!」
つふふ

まそほ繁盛記

「うち、昨日、帰りしなに…」
Bが、話し始めた。
「へえ、どないしはりました?」
「まるで、シンデレラみたいな事をやらかしましたんですわ。」
「何をしたんだす?あっ!わかりましたわ。電車で、居眠りして、乗り越して
12時こえてしもたんかいな…それとも、タクシーに乗ったら、運転手が蜥蜴やった…とか。」
「何いうてはりますのや。運転手が蜥蜴やったら、うち、その日のうちに、いろんなとこ電話しまくりますわ。ちがいますがな、もっとシンプルに…シンデレラと言えば?」
「意地悪な、おかあはんとおねえはん!それと、魔法使い!そういえば、あんさん、どの役でも出来ますなあ。シンデレラ以外は。」「話が、どんどん遠くなってきてますがな。この上、王子様とか出されたら、果てしなく遠くなりますさかい、もう話しますわ。
電車にのり遅れそうになって、走ったんですわ!
そしたら、階段の途中で、靴が脱げましてな、それだけやったらまだしも、脱げた靴、下まで転げ落ちましたんや。うち、半分裸足で取りに行くましたんですわ。なんとも情けないかっこでっしゃろ?」
「ほんまになあ!そないな靴、王子様が、ピッタリ合う人、捜しても、誰でもはけますがな!老若男女を問わず!」
「カ、カ、カラスの靴ですわっ!」
「苦しかったですな。今の。」
つつけ

まそほ繁盛記

「どないしはりました?
Gはん。ぼおっとして…
ははあん、さては12月の仮装大会の事、考えてますのやな。」
まそほでは、12月に、仮装パーティー開催を企画していた。
「あたりまえですやろ!
本気の仮装ですからな。
セーラー服着て『女子高生ェーになっちゃいましたあ~』なんちゅうのとは、レベルが違いますのや。
あんさんかて、そうですやろ?」
「もちろんですわ。うち、人類以外の物になろかと、思てます。」
「うちなんか、人類以外どころか、この惑星以外の生きもんに…」
「何はりおうてますのや。罰ゲームでそのかっこのまま、買い物に行くっちゅうのはどないだす?」
「あひゃひゃ!面白そうですなあ!プチ君は******のかっこで、アメリカ領事館の前に立ってはる、おまわりさんに道聞く、言うてはりましたで。」
「ひぇ~!もし帰ってこんでも、知らんぷりしときまひょな。」
「ふぇっへっへっ、あたりまえですわ。」
ちぢく

10月

はやいもので、あっというまに10月になっちまいました。
うかうかしてたら、暮れになりますやん。
別に、うかうかしてるつもりは無いが、結果的には「しまった!うかうかしてたぜ!」なんてセリフを吐くはめになってた、というのはよくある事。
もう、いい歳なんだしねえ、少しは隙のない人生をおくらないと…。
しみじみしている場合ではなかったわ。
家の電化製品が、次々と壊れていくんですけれど。
なんで、電化製品は次々と壊れるのか。
何らかの法則が働いているのか?
経済的に非常に困窮しておりましてですね、電化製品の購入につきましては、無期限の延期ということで、なにぶん…
はやい話、貧乏だから、買えないよってことだな。
我慢してやる!
買わずに、暮らしてやる!

まそほ繁盛記

「ぶっ!」
Gは、Bの顔を見るなり、思わず吹き出した。
「なんだす、その眉毛。まるで、まゆげ犬みたいやないですか。」
「おかしいですか、やっぱり。実は、朝、化粧しよと思たら、道具がありませんのや。昨日、かばんから出して、そのまま店に忘れたんですわ。口紅やらは、家にもありますけど、眉毛ペンシルがありませんのや。」
「で?」
「仕方ないさかいに、色鉛筆つこたんですわ。…あんさん、何、満足気な顔してはりますのやっ!」
「いやいや、やっぱりそうやないと…!もう、口紅もクレヨンでよろしいがな。」
「どうせ、うちなんか、何つこても変わりばえせえへんのやから、化粧道具、画材にしたいぐらいですわ。」
「はははは、何もそんなにヤケクソにならんでも…
下地は、ジェッソ塗りなはれ。」
「モデリングペーストで、盛り上げて、もともとの
顔の造作がわからんほどに再構築してみよかいな。」「キュビズムですなあ。」「うまいっ!」
つうつう

まそほ繁盛記

「おはようさん、今日は、気持ちええですなあ。」
Gは、どさりと鞄を置いた。
「もう、すっかり秋ですわ。金木犀の香を嗅ぐと、いろんな事、思いだしますわ。」
「匂いて、記憶と強く結び付いてますさかい、特に思いだしますのやろ。」
「一面に広がるコスモス畑でも、見に行きたいですわ。ゆっくりと…」
「上から、みるんでっか?」
「上から?…何言うてはるんだすっ!それやったら、まるで幽体離脱やおまへんかっ!それより、コスモスの花言葉知ってはりますか?知らんやろうけど。」
「わかってたら、聞きなはんな!あんさん、知ってますのか?」
「知りまへん。けど、前に本で読んだんですわ。
忘れましたけどな。」
「うち、興味おまへんわ。悪いけど。あんさんもやとおもてましたけど…」
「へえ、まあそうですけど、誕生花っちゅうことで…なんとはなしに…」
「あんさんの誕生花はコスモスでっか?似合いまへんなあ。ドクダミかとおもいましたわ。あっそうや!今日から、ドクダミにしなはれ!」
「心底、失礼なお人ですなあ、Gはんは!
あんさんこそ、ラフレシアがお似合いだすっ!」
どちらも、枯れかけの花だったが、根っこは太かった。
大根、つづくっ

この月の月

昨日は、仲秋の名月でした。
あいにくの雨模様だったんだけど、夜になって、帰る頃には、雲の切れ間から、お月様をみることが出来ました。
白くピカリと光っていて綺麗でしたよ。
私は、十六夜月のほうが、好きですが…。
風情があって。
でも、月っていうのは、絵に描いてあらわそうと思うと、どうしてあんなに難しいのか…。
ペタリとした、つまらない物になってしまうのは、私が下手だからでしょうか。ぬいぐるみにしようとしても三日月以外、できそうもないし。
難しいのは、月と火
今宵は、十六夜月夜。
月の夜語りでもしましょうか。