秋はいろいろ
秋になると、あちらこちらで面白い作品展が開催されてて、どれに行こうか迷ってしまいます。
先日、ある写真展に行ってきました。
「さよなら軍艦アパート」と題された、その写真展は、取り壊されつつある、市営住宅を 撮影したものでした。
撮影する側の思いと、被写体の距離が絶妙で、良い写真展だったと思います。
あらためて、距離感というのは大切だなあと感じました。
何を撮るかによっても、違うんだろうし…。
写真は、難しそうです。
やってみたいけど、全てが露顕しそうで、なかなか入れません。
センスとか、切れ味とか、やさしさとか…ねえ。
写真一枚で、ばれたら…。
先日、ある写真展に行ってきました。
「さよなら軍艦アパート」と題された、その写真展は、取り壊されつつある、市営住宅を 撮影したものでした。
撮影する側の思いと、被写体の距離が絶妙で、良い写真展だったと思います。
あらためて、距離感というのは大切だなあと感じました。
何を撮るかによっても、違うんだろうし…。
写真は、難しそうです。
やってみたいけど、全てが露顕しそうで、なかなか入れません。
センスとか、切れ味とか、やさしさとか…ねえ。
写真一枚で、ばれたら…。
まそほ繁盛記
「痒い~。痒いですわっ!ああっ、もうっ!」
Gが、腕を ぼりぼり掻きながらやってきた。
「どないしはりましたん?うわわわ…又、えら い事腫れて…真っ赤ですな!」
「毒虫に刺されたんやとおもいますわ!蚊やったら、こないに腫れまへんよってに。」
「みるみる、腫れて、人面瘡みたいになってきましたがな。しゃべったら面白いのに。」
「きっと、思たこと、そのまんま喋りよるから、さるぐつわでもしとかんと…」「ますます、あこうなって、なにやら模様が浮き出てきましたな。」
「勇者の証ですわ。」
「貧者の証になる前に、薬こうて、塗りたくんなはれ。かた、とれんようになりまっせ。」
「へえ、そうしますわ。
そらそうと、こないだ、電車の中で、蜜柑色の人を 見たんですわ!ほんまの蜜柑色でっせ!」
「緑の帽子でしたか?」
「蜜柑色、いうだけで、無理矢理、蜜柑男にしよとしてまへんか?」
るるく
Gが、腕を ぼりぼり掻きながらやってきた。
「どないしはりましたん?うわわわ…又、えら い事腫れて…真っ赤ですな!」
「毒虫に刺されたんやとおもいますわ!蚊やったら、こないに腫れまへんよってに。」
「みるみる、腫れて、人面瘡みたいになってきましたがな。しゃべったら面白いのに。」
「きっと、思たこと、そのまんま喋りよるから、さるぐつわでもしとかんと…」「ますます、あこうなって、なにやら模様が浮き出てきましたな。」
「勇者の証ですわ。」
「貧者の証になる前に、薬こうて、塗りたくんなはれ。かた、とれんようになりまっせ。」
「へえ、そうしますわ。
そらそうと、こないだ、電車の中で、蜜柑色の人を 見たんですわ!ほんまの蜜柑色でっせ!」
「緑の帽子でしたか?」
「蜜柑色、いうだけで、無理矢理、蜜柑男にしよとしてまへんか?」
るるく
紅玉と紅茶の
紅玉と紅茶のケーキを焼きました。
紅玉は、今頃から出回る、酸味のある林檎で、パイなどのお菓子には、ピッタリです。
その紅玉を 透き通るまで煮ます。
ブランデーなどの香り高いお酒をふりかけておきます。
できたら、カルバドス(林檎のブランデー)が合うと思いますが…。
紅茶の葉を すり鉢ですり、林檎と共にケーキだねに混ぜ合わせます。
あとは 焼くだけ。
透き通った林檎が、ぎっしりつまった、香り高いケーキの出来上がりです。
焼きたても、美味しいのですが、何日かねかせると、しっとりして、本当においしいのです。
思い出しただけで、口の中に唾が…。
紅茶と一緒にいただいたらそれはもう…
しばらくは、店のメニューにのせますので、是非召し上がって下さい。
紅玉は、今頃から出回る、酸味のある林檎で、パイなどのお菓子には、ピッタリです。
その紅玉を 透き通るまで煮ます。
ブランデーなどの香り高いお酒をふりかけておきます。
できたら、カルバドス(林檎のブランデー)が合うと思いますが…。
紅茶の葉を すり鉢ですり、林檎と共にケーキだねに混ぜ合わせます。
あとは 焼くだけ。
透き通った林檎が、ぎっしりつまった、香り高いケーキの出来上がりです。
焼きたても、美味しいのですが、何日かねかせると、しっとりして、本当においしいのです。
思い出しただけで、口の中に唾が…。
紅茶と一緒にいただいたらそれはもう…
しばらくは、店のメニューにのせますので、是非召し上がって下さい。
まそほ繁盛記
女将達は、屏風を作っていた。
「あっ、しもたあ!ここ貼っつけたら…ここがめくれて…。Gはん、Gはんて!どないしまひょ?」
「そんなん、あとでなんぼでも修復できますがな。
それより、よだれ落としなはんなっ!紙やから、ぼこっとなるやおまへんか!」「へえ、うち夢中になったら、口半開きになるみたいですわ。」
二人は、しばらく黙々と作業を続けた。
「あのなあ…。」
Bが口を開いた。
「なんだす?」
「坊主が上手に…っちゅう早口言葉ありますやろ?
あれ、早口言葉の中でも、簡単やとおもいまへんか?ちっとも面白ないし。」
「ほな、これはどないだす?ジョーズが坊主に上手に屏風の絵を描いた!」
「ジョーズ、海の中で描いたんやろか?坊主の頭に、描いたんやろかっ?」
「真剣に考えなはんな!」「これは?これはどないでっか?ビョークが屏風に上手にビョークの絵を描いた!」
「ビョークが、日本で屏風を買うたんですな?それで、自宅で自分の絵を描いたんですなあ。」
「そうですわ!狩野派の立派な屏風に自画像を描いて、だいなしにしよったんですわ、あのおなご!」
「ビョーク嫌いなんですか?」
「いや、別に…貝買いが貝買いに来て貝買えず…」
「もう、ええっ!」
つふふ
「あっ、しもたあ!ここ貼っつけたら…ここがめくれて…。Gはん、Gはんて!どないしまひょ?」
「そんなん、あとでなんぼでも修復できますがな。
それより、よだれ落としなはんなっ!紙やから、ぼこっとなるやおまへんか!」「へえ、うち夢中になったら、口半開きになるみたいですわ。」
二人は、しばらく黙々と作業を続けた。
「あのなあ…。」
Bが口を開いた。
「なんだす?」
「坊主が上手に…っちゅう早口言葉ありますやろ?
あれ、早口言葉の中でも、簡単やとおもいまへんか?ちっとも面白ないし。」
「ほな、これはどないだす?ジョーズが坊主に上手に屏風の絵を描いた!」
「ジョーズ、海の中で描いたんやろか?坊主の頭に、描いたんやろかっ?」
「真剣に考えなはんな!」「これは?これはどないでっか?ビョークが屏風に上手にビョークの絵を描いた!」
「ビョークが、日本で屏風を買うたんですな?それで、自宅で自分の絵を描いたんですなあ。」
「そうですわ!狩野派の立派な屏風に自画像を描いて、だいなしにしよったんですわ、あのおなご!」
「ビョーク嫌いなんですか?」
「いや、別に…貝買いが貝買いに来て貝買えず…」
「もう、ええっ!」
つふふ
まそほ繁盛記
「うち、昨日、帰りしなに…」
Bが、話し始めた。
「へえ、どないしはりました?」
「まるで、シンデレラみたいな事をやらかしましたんですわ。」
「何をしたんだす?あっ!わかりましたわ。電車で、居眠りして、乗り越して
12時こえてしもたんかいな…それとも、タクシーに乗ったら、運転手が蜥蜴やった…とか。」
「何いうてはりますのや。運転手が蜥蜴やったら、うち、その日のうちに、いろんなとこ電話しまくりますわ。ちがいますがな、もっとシンプルに…シンデレラと言えば?」
「意地悪な、おかあはんとおねえはん!それと、魔法使い!そういえば、あんさん、どの役でも出来ますなあ。シンデレラ以外は。」「話が、どんどん遠く なってきてますがな。この上、王子様とか出されたら、果てしなく遠くなりますさかい、もう話しますわ。
電車にのり遅れそうになって、走ったんですわ!
そしたら、階段の途中で、靴が脱げましてな、それだけやったらまだしも、脱げた靴、下まで転げ落ちましたんや。うち、半分裸足で取りに行くましたんですわ。なんとも情けないかっこでっしゃろ?」
「ほんまになあ!そないな靴、王子様が、ピッタリ合う人、捜しても、誰でもはけますがな!老若男女を問わず!」
「カ、カ、カラスの靴ですわっ!」
「苦しかったですな。今の。」
つつけ
Bが、話し始めた。
「へえ、どないしはりました?」
「まるで、シンデレラみたいな事をやらかしましたんですわ。」
「何をしたんだす?あっ!わかりましたわ。電車で、居眠りして、乗り越して
12時こえてしもたんかいな…それとも、タクシーに乗ったら、運転手が蜥蜴やった…とか。」
「何いうてはりますのや。運転手が蜥蜴やったら、うち、その日のうちに、いろんなとこ電話しまくりますわ。ちがいますがな、もっとシンプルに…シンデレラと言えば?」
「意地悪な、おかあはんとおねえはん!それと、魔法使い!そういえば、あんさん、どの役でも出来ますなあ。シンデレラ以外は。」「話が、どんどん遠く なってきてますがな。この上、王子様とか出されたら、果てしなく遠くなりますさかい、もう話しますわ。
電車にのり遅れそうになって、走ったんですわ!
そしたら、階段の途中で、靴が脱げましてな、それだけやったらまだしも、脱げた靴、下まで転げ落ちましたんや。うち、半分裸足で取りに行くましたんですわ。なんとも情けないかっこでっしゃろ?」
「ほんまになあ!そないな靴、王子様が、ピッタリ合う人、捜しても、誰でもはけますがな!老若男女を問わず!」
「カ、カ、カラスの靴ですわっ!」
「苦しかったですな。今の。」
つつけ
まそほ繁盛記
「どないしはりました?
Gはん。ぼおっとして…
ははあん、さては12月の仮装大会の事、考えてますのやな。」
まそほでは、12月に、仮装パーティー開催を企画していた。
「あたりまえですやろ!
本気の仮装ですからな。
セーラー服着て『女子高生ェーになっちゃいましたあ~』なんちゅうのとは、レベルが違いますのや。
あんさんかて、そうですやろ?」
「もちろんですわ。うち、人類以外の物になろかと、思てます。」
「うちなんか、人類以外どころか、この惑星以外の生きもんに…」
「何 はりおうてますのや。罰ゲームでそのかっこのまま、買い物に行くっちゅうのはどないだす?」
「あひゃひゃ!面白そうですなあ!プチ君は******のかっこで、アメリカ領事館の前に立ってはる、おまわりさんに道聞く、言うてはりましたで。」
「ひぇ~!もし帰ってこんでも、知らんぷりしときまひょな。」
「ふぇっへっへっ、あたりまえですわ。」
ちぢく
Gはん。ぼおっとして…
ははあん、さては12月の仮装大会の事、考えてますのやな。」
まそほでは、12月に、仮装パーティー開催を企画していた。
「あたりまえですやろ!
本気の仮装ですからな。
セーラー服着て『女子高生ェーになっちゃいましたあ~』なんちゅうのとは、レベルが違いますのや。
あんさんかて、そうですやろ?」
「もちろんですわ。うち、人類以外の物になろかと、思てます。」
「うちなんか、人類以外どころか、この惑星以外の生きもんに…」
「何 はりおうてますのや。罰ゲームでそのかっこのまま、買い物に行くっちゅうのはどないだす?」
「あひゃひゃ!面白そうですなあ!プチ君は******のかっこで、アメリカ領事館の前に立ってはる、おまわりさんに道聞く、言うてはりましたで。」
「ひぇ~!もし帰ってこんでも、知らんぷりしときまひょな。」
「ふぇっへっへっ、あたりまえですわ。」
ちぢく
10月
はやいもので、あっというまに10月になっちまいました。
うかうかしてたら、暮れになりますやん。
別に、うかうかしてるつもりは無いが、結果的には「しまった!うかうかしてたぜ!」なんてセリフを吐くはめになってた、というのはよくある事。
もう、いい歳なんだしねえ、少しは隙のない人生をおくらないと…。
しみじみしている場合ではなかったわ。
家の電化製品が、次々と壊れていくんですけれど。
なんで、電化製品は次々と壊れるのか。
何らかの法則が働いているのか?
経済的に非常に困窮しておりましてですね、電化製品の購入につきましては、無期限の延期ということで、なにぶん…
はやい話、貧乏だから、買えないよってことだな。
我慢してやる!
買わずに、暮らしてやる!
うかうかしてたら、暮れになりますやん。
別に、うかうかしてるつもりは無いが、結果的には「しまった!うかうかしてたぜ!」なんてセリフを吐くはめになってた、というのはよくある事。
もう、いい歳なんだしねえ、少しは隙のない人生をおくらないと…。
しみじみしている場合ではなかったわ。
家の電化製品が、次々と壊れていくんですけれど。
なんで、電化製品は次々と壊れるのか。
何らかの法則が働いているのか?
経済的に非常に困窮しておりましてですね、電化製品の購入につきましては、無期限の延期ということで、なにぶん…
はやい話、貧乏だから、買えないよってことだな。
我慢してやる!
買わずに、暮らしてやる!
まそほ繁盛記
「ぶっ!」
Gは、Bの顔を見るなり、思わず吹き出した。
「なんだす、その眉毛。まるで、まゆげ犬みたいやないですか。」
「おかしいですか、やっぱり。実は、朝、化粧しよと思たら、道具がありませんのや。昨日、かばんから出して、そのまま店に忘れたんですわ。口紅やらは、家にもありますけど、眉毛ペンシルがありませんのや。」
「で?」
「仕方ないさかいに、色鉛筆つこたんですわ。…あんさん、何、満足気な顔してはりますのやっ!」
「いやいや、やっぱりそうやないと…!もう、口紅もクレヨンでよろしいがな。」
「どうせ、うちなんか、何つこても変わりばえせえへんのやから、化粧道具、画材にしたいぐらいですわ。」
「はははは、何もそんなにヤケクソにならんでも…
下地は、ジェッソ塗りなはれ。」
「モデリングペーストで、盛り上げて、もともとの
顔の造作がわからんほどに再構築してみよかいな。」「キュビズムですなあ。」「うまいっ!」
つうつう
Gは、Bの顔を見るなり、思わず吹き出した。
「なんだす、その眉毛。まるで、まゆげ犬みたいやないですか。」
「おかしいですか、やっぱり。実は、朝、化粧しよと思たら、道具がありませんのや。昨日、かばんから出して、そのまま店に忘れたんですわ。口紅やらは、家にもありますけど、眉毛ペンシルがありませんのや。」
「で?」
「仕方ないさかいに、色鉛筆つこたんですわ。…あんさん、何、満足気な顔してはりますのやっ!」
「いやいや、やっぱりそうやないと…!もう、口紅もクレヨンでよろしいがな。」
「どうせ、うちなんか、何つこても変わりばえせえへんのやから、化粧道具、画材にしたいぐらいですわ。」
「はははは、何もそんなにヤケクソにならんでも…
下地は、ジェッソ塗りなはれ。」
「モデリングペーストで、盛り上げて、もともとの
顔の造作がわからんほどに再構築してみよかいな。」「キュビズムですなあ。」「うまいっ!」
つうつう
まそほ繁盛記
「おはようさん、今日は、気持ちええですなあ。」
Gは、どさりと鞄を置いた。
「もう、すっかり秋ですわ。金木犀の香を嗅ぐと、いろんな事、思いだしますわ。」
「匂いて、記憶と強く結び付いてますさかい、特に思いだしますのやろ。」
「一面に広がるコスモス畑でも、見に行きたいですわ。ゆっくりと…」
「上から、みるんでっか?」
「上から?…何言うてはるんだすっ!それやったら、まるで幽体離脱やおまへんかっ!それより、コスモスの花言葉知ってはりますか?知らんやろうけど。」
「わかってたら、聞きなはんな!あんさん、知ってますのか?」
「知りまへん。けど、前に本で読んだんですわ。
忘れましたけどな。」
「うち、興味おまへんわ。悪いけど。あんさんもやとおもてましたけど…」
「へえ、まあそうですけど、誕生花っちゅうことで…なんとはなしに…」
「あんさんの誕生花はコスモスでっか?似合いまへんなあ。ドクダミかとおもいましたわ。あっそうや!今日から、ドクダミにしなはれ!」
「心底、失礼なお人ですなあ、Gはんは!
あんさんこそ、ラフレシアがお似合いだすっ!」
どちらも、枯れかけの花だったが、根っこは太かった。
大根、つづくっ
Gは、どさりと鞄を置いた。
「もう、すっかり秋ですわ。金木犀の香を嗅ぐと、いろんな事、思いだしますわ。」
「匂いて、記憶と強く結び付いてますさかい、特に思いだしますのやろ。」
「一面に広がるコスモス畑でも、見に行きたいですわ。ゆっくりと…」
「上から、みるんでっか?」
「上から?…何言うてはるんだすっ!それやったら、まるで幽体離脱やおまへんかっ!それより、コスモスの花言葉知ってはりますか?知らんやろうけど。」
「わかってたら、聞きなはんな!あんさん、知ってますのか?」
「知りまへん。けど、前に本で読んだんですわ。
忘れましたけどな。」
「うち、興味おまへんわ。悪いけど。あんさんもやとおもてましたけど…」
「へえ、まあそうですけど、誕生花っちゅうことで…なんとはなしに…」
「あんさんの誕生花はコスモスでっか?似合いまへんなあ。ドクダミかとおもいましたわ。あっそうや!今日から、ドクダミにしなはれ!」
「心底、失礼なお人ですなあ、Gはんは!
あんさんこそ、ラフレシアがお似合いだすっ!」
どちらも、枯れかけの花だったが、根っこは太かった。
大根、つづくっ