神奈川県の真鶴から御届けしています。昌生です。

ネットを通じて、私の個人的な「気づき」を
あなたとシェアできて嬉しく思います!ご縁に感謝です!


ベストセラー!アドラー心理学「嫌われる勇気」を読んで
感じたことを、ヨガ・瞑想講師の視点で解説させて頂いてます。

五回にわたるアドラー心理学、今回で最後。

これまでの記事はこちら


一回目


二回目

三回目

四回目


五回目


今日も、親愛なる仲間をイメージして執筆しますね。
昨日の『今、ここ』をさらに発展させて内容です。


===


~2つの生き方とは?~


アドラーは、生き方には大きく分けて二種類あると言います。


それは、


「キーネーシス的(動的)な人生」

と、


「エネルゲイア的(現実活動的)な人生」


です、、、。



「キーネー、、、
横文字、なんか分かりにくそう」



と思ったかもしれませんが、
ざっくりと噛み砕くので大丈夫です。



このブログや本の中の言葉で置き換えると、
それぞれ「doingモード」と、「beingモード」と、置き換えられるかもしれません。一緒に見ていきましょう。


ーーー


「キーネーシス的(動的)な人生」とは?
= ほぼ「doingモード」です。



私を含め現代人のほとんどは、
「キーネーシス的(動的)な人生」だと思います。

例えば、予定や目標をたてる時、
having(行動の結果得られる結果、成果)を逆算して、
doing(行為、行動)していこうとします。


よりよい未来を目指し、
目標や結果を得るために行動していく生き方が、
「キーネーシス的(動的)な人生」です。


でも、過剰にこのモードに偏ると、
「今、ここ」を「未来」のための手段として捉えるので、
そして、


「目的に到達していない自分は、不完全である。」


という、捉え方になりやすく、


「何も達成していない自分」や、
「まだ何者でもない自分」を認める事が難しくなります。




過去の私がそうでした。とてもじゃないけど、、、



存 在 そ の も の に 価 値 が あ る ! !



生 き て る だ け で 丸 儲 け ! !


とは、思えませんでした。

今、思うと、それはこの「キーネーシス的」な見方に偏りすぎていて、

「理想」とは違う、「何も成し遂げていない未完成な自分」を受け容れることができず、
「人生のプロセスそのもの」を、楽しむ余裕がなくなっていたように思います。

「瞑想」に出会ってから、何もしない時間を持つことで
モードが切り替わり、次第に心は落ち着いていきました。


ーーー


その一方で、、、



「エネルゲイア的(現実活動的)な人生」とは、
前回の話で言うところの、100%「今、ここ」に在る状態。
= beingモード



「人生とは連続する刹那である」
と捉え、
今この瞬間に強烈なスポットライトを当てていくことで、
「未来」や「過去」、目的地が消えていく。

と書かれてあります。



瞑想状態、ゾーン、フロー状態
と近いかもしれませんね。


これは、過程そのものを、結果として見なして、
「今、行っていること」がまるで人生の目的であるかのように感じる生き方
です。


「今、ここ」の「未熟な自分」、「成長過程」、
「人生のプロセス」そのものを楽しむ生き方だと言えます。



===


イメージしやすい具体的な例をあげますね。



例えば、ダンス

ダンスを、「エネルゲイア的」にみると、
「踊る」こと自体が喜びであり、目的です。


無我夢中に踊っていると、
かっこよく踊れるようになったり、
スタイルがよくなったりするかもしれません。


でも、それは結果で、
あくまでダンスの目的は、一心不乱に「踊る」こと。




これはヨガも、同じです。

ポーズをとって、「今」に集中して続けていると、柔軟になったり、
かっこいいポーズができるようになるかもしれませんが、それは結果です。

「ヨガ」をすること自体が喜びであり、目的です。
何かを達成するために手段だけに偏ると、瞑想やヨガから離れていきます。
喜びを感じるどころか、苦しくなってくると思います。




さらに例をあげると、「旅」

私も、「旅」をするとき、一応、目的地を定めます。
でも目的地が変わったり、日程的に行けなかったりするはよくあります。

「キーネーシス的」なモノの見方で見ると、
「目的地に達成」しなければ、意味がありません。

でも、「エネルゲイア的」なモノの見方で見ると、
「旅」そのものが、「目的」だと捉えていくので、
回り道も、予定の変更も、全てをプロセスとして楽しむ事ができます。




最後に、「登山」

「キーネーシス的」なモノの見方でみると、
「より効率的かつ速くモノ事を達成したほうがいい!」
と考えるので、ヘリコプターで山頂まですぐに到着する方法をとるかもしれません。

「エネルゲイア的」なモノの見方でみると、
目的は、「登山」そのものだと捉えます。
「登頂」にたどり着くことだけでなく、
その道の「途上」の景色や体験が「目的」となります。



いくつか例をあげましたが、それが何であれ、、、


今この瞬間やっていることを
まるで人生の目的のように感じるようにすれば、
「エネルゲイア的(現実活動的)な人生」と言えます。




================


~2種類の人生の目的~


同じテーマで分かりやすく説明している動画をシェアします。
違う切り口から同じことを言ってます。




動画は10分以上あるので、時間の無いかたは、
9分20秒あたりからみると良いと思います。

「2種類の人生の目的」
について語っています。



この動画の中のエックハルトトールの考え方の

第1の目的は、「beingモード」で、
「エネルゲイア的」な視点から見た目的です。

第2の目的は、「doingモード」で、
「キーネーシス的」な視点から見た目的を指します。




瞑想やヨガの目的を当てはめてみると、、、

第二の目的は、


ポーズができるようになる!

柔軟になる!

健康になる!

痩せる!

悟る!


といったような目的。


これらは、時間軸の中、
行為、実践(doing)の結果、
得られるもの(having)です。

(このような動機や目標(=第二の目的)も、
継続する上で、真剣さを引き出す上で、とても重要だと私は思います。)



で、もっと重要な、第一の目的は、、、


今、やっていることに、 100%意識を向けること。

呼吸や身体感覚、心の揺れ動きを観察し続けること。

今この瞬間、感じている感覚、目の前の対象が
まるで人生の目的であるかのように注意を向けること。

つまり「今に在る」ことが、
人生の目的だとエックハルト・トールは言います。



そう、、、


既にお気づきかもしれませんが、
これは、「マインドフルネス」や「禅」の考え方と同じです。


私たちは、常に2つの目的がある。
これはどちらも大切なこと。


ただ、私たち現代人は、「キーネーシス的」、
「doingモード」に偏ってしまい、苦しくなる傾向があるようです。


理想の未来、目的地を目指してばかりいると、、、

「不完全な状態」、「未完成な自分」、
「プロセスそのもの」に喜ぶことができなくなり、

「今、ここ」にある幸せを感じにくくなってくる。



というわけで、、、
そろそろ「BEINGモード」に切り換えて、散歩してきます。

「エネルゲイア的」に、目的地を定めず
「歩く事」を目的にしてみると、小さな発見&感動があります(*^▽^*)


ヨガや瞑想、散歩はこの2つのバランスとるのにオススメです!



以上、「嫌われる勇気」を読んで感じたことを
ヨガ・瞑想講師の視点で解説させて頂きました。



一回目


二回目

三回目

四回目


五回目



あ、それと、
かなり前にUPした記事で関連ありそうなものは、こちら。

人間は何のために生きるのか? 「生きがいの創造」より 

読みなおしてみると、これも「エネルゲイア的」なモノの見方です。
あなたのお役にたてたら幸いです。








「1日10分で自分を浄化する方法 マインドフルネス瞑想入門」
※呼吸・心を整える瞑想誘導CD付き  吉田昌生 著



瞑想を深めるために秘訣として、
「モードの切り換え」について触れています。

「マインドフルネス」、「瞑想」、「ヨガ哲学」、「心理学」、
「doingモード」&「beingモード」についてもっと知りたい方はこちら。




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