【200回記念】オススメ・オブ・オススメ10冊 | Wind Walker

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ネイティブアメリカンフルート奏者、Mark Akixaの日常と非日常

なんと【Book】カテゴリーが200回目だったので今回はスペシャル企画です。

 

今まで扱ってきた本の中から「オススメの中のオススメ」を10冊選んでみました。

 

順位はつけられないので、ブログに登場した順番で挙げていきます。

 

 

 

1.『ゲド戦記 影との戦い』

 

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)

 

ジブリの映画にもなりましたが、なぜ宮崎駿ではなく吾朗作品になってしまったのか・・・とファンも原作者も困惑&落胆。

 

全6巻の物語ですが、2作目以降は別に読まなくてもよかったかな・・・と言ったら怒られてしまうでしょうけれど、1作目は絶対に読んだ方がいい超弩級の名作。

 

 

 

2.『バンビ』

 

バンビ――森の、ある一生の物語 (岩波少年文庫)

 

こちらもディズニーが映画化しましたが、子鹿が可愛いだけのお子様向けの話と侮るなかれ。

 

めちゃくちゃ深い、動物文学の最高峰でした。

 

 

 

3.『今日は死ぬのにもってこいの日』

 

今日は死ぬのにもってこいの日

 

プエブロ・インディアンに共鳴した生涯を全うした詩人ナンシー・ウッドの代表作。

 

死ぬ前に一度は読んでいただきたい。

 

 

 

4.『アメリカ・インディアン悲史』

 

アメリカ・インディアン悲史 (朝日選書 21)

 

我々が教わる歴史は勝者が綴った歴史ですけど、世界の多様性の重要さを学べるのは敗者の視点から見た歴史からこそ。

 

アメリカインディアンのことを学びたい人は、まずこの一冊がオススメ。

 

 

 

5.『悠久の時を旅する』

 

悠久の時を旅する

 

星野道夫の本を読み漁った時期がありましたが、これぞベスト・オブ・星野道夫。

 

彼の著書はやはり写真が多いほうが魅力や説得力が段違いに増します。

 

 

 

6.『神話の力』

 

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

『千の顔をもつ英雄』のときに紹介した本ですが、初めての方にはむしろこっちの方がオススメ。

 

世界中の神話が同じようなストーリーなのは、人類にとってそれだけ普遍的なメッセージだということなのです。

 

 

 

7.『花鳥風月の科学』

 

花鳥風月の科学 (中公文庫)

 

松岡正剛さんの本も一時期ハマりましたが、一冊一冊に込められた内容の密度の高さは尋常ではありません。

 

特に日本文化を掘り下げたこの本は、私のバイブルです。

 

 

 

8.『罪と罰』

 

罪と罰 1 (光文社古典新訳文庫)

 

個人的には生涯不動のベスト。

 

いくら活字離れした世の中とはいえ、この本を読んだことがない人がいるなんて。それこそ罪です!(笑)。

 

 

 

9.『ボッコちゃん』

 

ボッコちゃん (新潮文庫)

 

100回記念でも挙げたものをまた選ぶことに躊躇はありますけど。

 

しかし私の活字中毒は星新一から始まったので、星新一にピンとこない人とはもう本の話はできません。

 

 

 

10.『オオカミたちの隠された生活』

オオカミたちの隠された生活

戌年にはオオカミの本を読み漁ってましたけど、写真と内容の充実度はこれが一番でした。

 

地球が人間だけのものではないことを、たまには思い出しましょう。

 

 

 

 

なんとまあ。

自分でも驚くほど納得のいく10冊が揃いました。

 

悩んだ候補作品はたくさんありますけど、キリがないので言及するのは止めておきましょう。

 

 

 

そういえば、神話学者のジョーゼフ・キャンベル先生が大学の授業で読むべき本をたくさん紹介したところ、とても次回までに読みきれない! と生徒から抗議されたそうです。

 

そのときにキャンベル先生はこう答えました。

 

 

「いや驚いたな、全部読もうとしたなんて。人生はこれからだよ。一生かけて読めばいいんだ。」(『神話の力』p.27)