下大静脈平滑筋肉腫の肺転移の術後5ヶ月目の検査と肉腫科T先生のオンライン診療、
今回は画像に写る再発や転移はありませんでした。
1月の検査で心配されていた下大静脈の人工血管周辺の影は、再発ではなく膵臓ということでホッとしました。
そして、肉腫科のT先生のオンライン診療で、血液検査の好中球/リンパ球比を調べると、いつものように少し高めでした。
肺転移の手術をして下さったO大の呼吸器外科のY主治医の研究で、
手術された多くの肺転移肉腫患者さんの好中球/リンパ球比率(NLR)を調べられた結果、
「NLRは全身性の炎症や予後の予測因子となり得ると考えられる」
のだそうです。
[好中球/リンパ球比(NLR)=好中球÷リンパ球]
健康な人のNLRの平均は1.65ですが、肉腫患者さんの場合は2.26より下回っている方が良いようです。
私は常に2.26の数値より高くて…きっと免疫力が低下しているのですね。
その様な肉腫に関する様々な事、ここでT先生が分かりやすく説明をして下さっています。
日本肉腫学会 公式Twitter
https://twitter.com/japansarcoma?lang=ja
2018年の初診の頃から肉腫科T先生に、
「免疫力だけは下げないで」
と言われ続けていましたが、
先日の血液検査のリンパ球の絶対数は1200でした。
[総リンパ球数=白血球数×リンパ球数÷100]
参考にこのサイトを見ると
「癌と戦う免疫生活」
https://katoclinic.info/therapy2/win/
血液中リンパ球数が
2000以上→免疫力高・元気
1500以上→免疫正常・普通
1500未満→免疫低下・だるい
1000未満→易感感染・立てない
500未満→免疫不全・起き上がれない
と書いてあります。
T先生にも「リンパ球の絶対数が1500〜2000に達した方がいい。リンパ球減少は再発に繋がる」と
そして、1月の検査で1400だったリンパ球が、3月の検査で1200と減少したことについて、
「大きな変化ではないけど減ってる、増えてないってことが気になる。
1月22日〜3月22日頃に心配事があったね?」と。
「心配事…1月〜3月の2ヶ月間で大いにありました
ノーマークの子宮頸がん検診で全く予想外の前がん病変の異形成の告知を受けたり…、その他にも色々とありました」
とお伝えすると、T先生は、
「精神的・肉体的ストレスを逃す。
ストレスから逃げる。
ストレスが入ってきたらすぐ出す。
ミクロレベルの腫瘍細胞と闘い、抑え込んでいるリンパ球を減らさないよう努力すること。」
そう助言を下さいました。
免疫細胞を減らさないように、免疫細胞がしっかり働けるよう、気をつけて生きたいです
【蓮華畑と白鷺】
そして、もう一つの新しい病のこと。
肉腫に罹患して免疫力が低下気味の中、
子宮頸がんの原因となる発がん性HPV(ヒトパヒローマウイルス)が、免疫で消滅や排除できず持続感染し、軽度異形成まで進行してしまいました
婦人科で複数回の内診(細胞診や組織診)を経て、HPV(ヒトパヒローマウイルス)の型は52型と判明しました
癌化しやすい16型や18型は聞いた事があったのですが、52型はピンと来なくて検索しました。
子宮頸部異形成のDNA診断|子宮がん|がん研有明病院
https://www.jfcr.or.jp/hospital/cancer/type/womb_hpv.html
「日本ではHPV52型、58型ががん組織から高率に見つかる傾向があり、私たちはこれらHPV52型、58型を高危険型HPVと考えています。
ハイリスクタイプのHPVに感染している異形成が子宮頸がんへと進んでいくという仮説を証明するためには長期間にわたる経過観察による研究が必要です。
私たちがん研 婦人科では、10年以上前からこの命題に取り組み、HPV16型、33型、52型、58型が見つかった軽度異形成は、それ以外の型のHPVが見つかった軽度異形成に比べてがん化の危険が数倍高いという結果を出しました。」
とがん研有明病院のHPに記されていて、HPV52型が怖くなりました
ですが、検査して下さった地元の病院の婦人科の先生が、4ヶ月ごとの検診で経過を見て行き、癌化する前にしっかり対処して下さるそうです。
平滑筋肉腫の病と重なり色々と心配ですが、信頼してお委ねします
【ネモフィラ】
あとは、この病に対して私の気持ちを落ち着かせ、整える事が大切です。
子宮頸がん前段階の子宮頸部異形成や、子宮頸がんに罹患されたことで、多くの女性が人知れず苦悩されていることを、この歳になって知りました。
平滑筋肉腫は原因がよく分からないモヤモヤがあるのですが、
子宮頸部異形成や子宮頸がんの原因は、ほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染と原因がハッキリしています。
異性との性的接触によって感染する発がん性HPVウイルスは、すべての女性の約80%が一生に一度は感染しているそうです。
数十回感染して数十回ウイルスを消滅・排除させられる方がいれば、
たった一度の感染から癌になってしまう方がいます。
癌になりやすいかはその方の免疫力に負うところが大きいようです。
免疫力、今のところ自信がありません
大好きでいつも聴いているZARDの坂井泉水さんは、いくつかの病を経て、最期は子宮頸がんに罹患され、亡くなられました悲
無意識に発がん性HPVを感染させてしまう男性、
知らぬ間に感染して子宮頸がんのリスクを負う女性、
今後、肉腫治療と同時進行で長く続く婦人科での経過観察、
幾度となく経験する緊張と恥ずかしさと痛みを伴う器具を使った内診、
治療費の負担、
癌化したら大切な臓器を摘出するかもしれないリスクや闘病生活、
それにより大きく変化するその後の人生、
発がん性HPVに持続感染した女性が体を張り、命をかけて味わって行くことです。
私はまだ軽度異形成ですが、これらの事で時々、瞬間的に、持って行き場のないモヤモヤやイライラの気持ちが沸き起こります
平滑筋肉腫に罹患した時とはタイプの違う心の乱れです。
正直に言います。
【藤の花】
【枝垂れ桜】
受け入れ難いです。
【散った花びら】
生きているうちに、このモヤモヤを消化できるでしょうか?
難しいかもしれません。
【菜の花と夕陽】
この先、病が進行すればするほど、モヤモヤや悔しさや葛藤が増すと思います。
その時の心が、こわいです。
【水平線とカタバミ】
2018年に希少がんの平滑筋肉腫の告知を受け、初発手術、再発手術や肺転移手術、多くの検査や経過観察を、
その都度その都度、受け入れ向き合って来たように、
今後も前を向いて生きていかないといけません。
この先に何があろうとも。
いつも助けて下さる医療従事者の皆さんと共に、
家族と共に、
仲間と共に、
生きる。生きて行く。
これからも一緒に生きて行きましょう。
よろしくお願いします
今回も長くなってすみません。
ありがとうございました
【月と蓮華草とナズナ】
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