幸せのありか
私は服も着ないでベッドの上からテレビを見ていた。
ずっと拓実を待っていたら辺りが暗くなってしまった。
テレビの明かりだけがチカチカうるさい。
やっぱり拓実は帰って来なかった。
拓実が帰って来ないことくらいわかっていた。
人なんてそんなに変われるもんじゃない。
期待した私がバカだった。
一万円の女。
私にはそのくらいの価値しかないんだろう。
私は哲生に戻るしかないんだ。
そう決心するしかなかった。
私は部屋の明かりをつけて、服を着た。
こんな時はがむしゃらに料理するのがいい。
冷蔵庫の物を全部引っ張り出し、ありったけのメニューを考える。
足りない食材を買いに私は近所のスーパーへ買い出しに行く。
スーパーのかごにポンポン物を入れてカートをビュンビュン走らせると気が紛れる。
主婦のストレス発散はこうするのね。
と思いながら衝動買いをした。
ずっと拓実を待っていたら辺りが暗くなってしまった。
テレビの明かりだけがチカチカうるさい。
やっぱり拓実は帰って来なかった。
拓実が帰って来ないことくらいわかっていた。
人なんてそんなに変われるもんじゃない。
期待した私がバカだった。
一万円の女。
私にはそのくらいの価値しかないんだろう。
私は哲生に戻るしかないんだ。
そう決心するしかなかった。
私は部屋の明かりをつけて、服を着た。
こんな時はがむしゃらに料理するのがいい。
冷蔵庫の物を全部引っ張り出し、ありったけのメニューを考える。
足りない食材を買いに私は近所のスーパーへ買い出しに行く。
スーパーのかごにポンポン物を入れてカートをビュンビュン走らせると気が紛れる。
主婦のストレス発散はこうするのね。
と思いながら衝動買いをした。
幸せのありか
快楽の余韻に浸りながら体も心も満たされるのを感じていた。
拓実のうっすらと残る香水の匂いが私の心を落ち着かせてくれる。
私はこの胸にいたい。
私の体をこの匂いで満たせてほしい。
この匂いが染み付くまで抱いてほしい。
拓実はベッドから出て服を着始めた。
「どうしたの?」
と私が聞くと
「たばこ買って来る。」と拓実は言った。
拓実は私の鞄をがさごそとあさって財布からお金を抜いていた。
「たばこ代貸して。」
と一万円札を振ってそのお金を無造作にポケットに押し込む。
「帰って来るよね。」
と私が言うと
「おう。」
とだけ言って家を出た。
「今度は信じてもいいんだよね。」
閉まった扉に向かってポツリと呟いた。
拓実のうっすらと残る香水の匂いが私の心を落ち着かせてくれる。
私はこの胸にいたい。
私の体をこの匂いで満たせてほしい。
この匂いが染み付くまで抱いてほしい。
拓実はベッドから出て服を着始めた。
「どうしたの?」
と私が聞くと
「たばこ買って来る。」と拓実は言った。
拓実は私の鞄をがさごそとあさって財布からお金を抜いていた。
「たばこ代貸して。」
と一万円札を振ってそのお金を無造作にポケットに押し込む。
「帰って来るよね。」
と私が言うと
「おう。」
とだけ言って家を出た。
「今度は信じてもいいんだよね。」
閉まった扉に向かってポツリと呟いた。
幸せのありか
「薫。」
私を呼ぶ声で目が覚めた。
「薫、どこで寝てるの?」
なんでこんな面倒な気持ちの時に来るの。
ずっと会いたかった。
拓実。
「拓実、もう来ないで。」
と私は言いながらも涙が止まらなかった。
「どうしたの?薫。」
「何でもないから。」
「だって泣いてる。」
「いいから。もう会わないで。」
拓実は黙って私を起こし抱きしめた。
「薫、落ち着いて。」
拓実の体、あったかい。人のぬくもりがこんなに気持ちよかったなんて。哲生とは全然違った。
「お願いだから、私にもう関わらないで。」
拓実の腕の中が心地よく振りほどくことができない。
もう少しだけ。
これが最後だから。
「薫が会いたくないならもう来ない。けど、俺は薫が好きだよ。」
そう言って拓実の体に力が入る。
私はどうしたらいい?
「私、付き合ってる人がいるの。」
私は言った。
「薫はそいつのこと好きなの?」
「何でそんなこと聞くの?」
「泣いてるから。」
私は何も言い返せなかった。
「泣くほどつらいんなら別れちまえ。」
と拓実は言った。
「別れたら拓実が私と結婚してくれるの?」
私は強い口調で言った。
拓実は無責任なことばかりだ。
「薫は結婚したいの?それで焦ってるの?」
「私、拓実みたいに若くない。」
「俺、薫のこと、真剣に考えるよ。大丈夫、俺が責任とるから。」
「信じていいのかな?」拓実の今の状況で結婚なんて絶対無理なことくらい私にもわかる。
「信じろよ。」
そう言って拓実はキスしてきた。
相変わらずヤニ臭い。
私の大好きな匂い。
哲生への罪悪感もどこかにいってしまう。
理性が遠のくのがわかる。
私はそのまま拓実に体を預けた。
こんなに優しい拓実は初めてだった。
中途半端だった私の体は拓実で満たされた。
私の体は拓実のものだ。
拓実でないと体が反応しない。
喜びを感じない。
もっともっと拓実を感じたくて私は体を彼に託す。
その度に私の体は歓喜に満ちてもっともっと拓実がほしくなる。
私を呼ぶ声で目が覚めた。
「薫、どこで寝てるの?」
なんでこんな面倒な気持ちの時に来るの。
ずっと会いたかった。
拓実。
「拓実、もう来ないで。」
と私は言いながらも涙が止まらなかった。
「どうしたの?薫。」
「何でもないから。」
「だって泣いてる。」
「いいから。もう会わないで。」
拓実は黙って私を起こし抱きしめた。
「薫、落ち着いて。」
拓実の体、あったかい。人のぬくもりがこんなに気持ちよかったなんて。哲生とは全然違った。
「お願いだから、私にもう関わらないで。」
拓実の腕の中が心地よく振りほどくことができない。
もう少しだけ。
これが最後だから。
「薫が会いたくないならもう来ない。けど、俺は薫が好きだよ。」
そう言って拓実の体に力が入る。
私はどうしたらいい?
「私、付き合ってる人がいるの。」
私は言った。
「薫はそいつのこと好きなの?」
「何でそんなこと聞くの?」
「泣いてるから。」
私は何も言い返せなかった。
「泣くほどつらいんなら別れちまえ。」
と拓実は言った。
「別れたら拓実が私と結婚してくれるの?」
私は強い口調で言った。
拓実は無責任なことばかりだ。
「薫は結婚したいの?それで焦ってるの?」
「私、拓実みたいに若くない。」
「俺、薫のこと、真剣に考えるよ。大丈夫、俺が責任とるから。」
「信じていいのかな?」拓実の今の状況で結婚なんて絶対無理なことくらい私にもわかる。
「信じろよ。」
そう言って拓実はキスしてきた。
相変わらずヤニ臭い。
私の大好きな匂い。
哲生への罪悪感もどこかにいってしまう。
理性が遠のくのがわかる。
私はそのまま拓実に体を預けた。
こんなに優しい拓実は初めてだった。
中途半端だった私の体は拓実で満たされた。
私の体は拓実のものだ。
拓実でないと体が反応しない。
喜びを感じない。
もっともっと拓実を感じたくて私は体を彼に託す。
その度に私の体は歓喜に満ちてもっともっと拓実がほしくなる。