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幸せのありか

「俺と結婚してくれるの?」
哲生は聞き直した。
「はい。」
私は静かにうなずくと、哲生は万歳しながら叫んでいた。
「やったー!!」
哲生の喜ぶ姿を見たら私も嬉しくなった。
哲生は私を抱きしめ
「ありがとう。」
と何度も言った。
お礼を言うのは私の方なのに。
哲生は私を離した。
そして言った。
「薫、俺は薫を一生愛するよ。誓うよ。」
「私も、哲生を愛します。」
そして私たちは唇を重ねた。
私の狭い部屋で私たちは永遠の愛を誓った。
そして今晩も私たちは静かな濃い夜を過ごした。

幸せのありか

「これって…プロポーズ?」
私は何を言えばいいのかわからなくなった。
完全にパニクってる。
「うん。気の利いた演出もできなかったけど、あっちに行く前に伝えたかったんだ。」
哲生は真っ直ぐ私を見て言う。
「ちょっと大袈裟じゃない?いきなりで何が何だか…。本気なの?」
哲生に事情があったにせよ、私の心の準備だって必要じゃないのか。
もう少し前振りがあっても…。
ほんとにこの人は気持ちのまま動く。
「もちろん本気だよ。薫、返事は?」
「返事?」
「イエスかノーか。」
あんまりにも突然で私は理解するので精一杯だった。
そうだよね。私の気持ちも伝えなければ。
私は哲生の前に正座した。
「こんな私でよければ、よろしくお願いします。」
私は頭を下げた。

2009/02/05

「何か食べないと元気でないぞ。」
と私は言った。
「うん。」
「何か作るよ。」
「いや、いい。今度作ってもらうよ。今日は薫とゆっくりしたいんだ。」
「そう。」
「薫に渡したい物があるんだ。」
そう言うと哲生はポケットから小さな包みを取り出した。
「何?」
私が受け取ると
「開けてみて。」
と哲生は言った。
私はラッピングを丁寧にはがすと小さな包みの正体は指輪だった。
箱を開けると、ダイヤのついたかわいいデザインの指輪だった。
「どうしたの?これ。」
「受け取ってほしいんだ。」
「これって…。」
「俺と結婚して下さい。」
この人はいきなり何言ってるんだろう。
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