Marc のぷーたろー日記 -911ページ目

「この世の果てまで」原作本

先日の小説「純粋」の記事のコメント でドラマ「この世の果てまで」('98) の原作本の話題が出ました。以前から読んでみようと思っていたこともあり、Amazon で注文しちゃいました (^^)v 明日には全巻揃って届くようなので今から楽しみ♪

ドラマの方の評価は (少なくとも日本では) イマイチのようですが、原作はなかなか評判が良いようです。設定もドラマとは違ってリアリティがありそうですし、結構期待しています (^^)v

因みに、日本版はドラマと同じ「この世の果てまで」というタイトルですが、韓国でのオリジナルのタイトルは「彼女が目覚める時」です。韓国のベストセラー小説で実話が基になっているそうです。
趙 昌仁, 加来 順子
この世の果てまで〈1〉When She Opens Her Eyes
チョ チャンイン, 加来 順子
この世の果てまで〈2〉
チョ チャンイン, 加来 順子
この世の果てまで〈3〉

「美しき日々」再視聴そして別のエンディング

パソコンテレビ GyaO [ギャオ] 」で改めて「美しき日々」を全話視聴しました。これは NHK で放送されたバージョンではなく、韓国で再放送用に各話 1時間程度に編集し直されたバージョンと思われます (韓国での '01年の本放送時は各話 70分程度はあったそうです)。それでも NHK 版でカットされたシーンがいくつも残されていました。

今回視聴してみて、NHK 版ではソンジェ、セナ、ナレなどのシーンがかなりカットされていることが分かりました。既に書籍やネットなのでカットされていたシーンは知っていましたが、改めて映像で観ると、カットするには惜しいシーンばかりです。

以前の記事 にも書いたように、このドラマが良いのは 15話くらいまでです。具体的にはソンジェ (シウォン君) が ZERO であることが公になるところまでですね。それ以降は、なまっちょろいメロドラマに成り下がってしまい、とても大人の男が観るような代物ではなくなってしまったのが (少なくとも僕にとっては) 本当に残念でなりません。100歩譲ってヨンス (チェ・ジウさん) の白血病がミンチョル (イ・ビョンホンさん) とソンジェ、ミンジ (シン・ミナさん)、ソンチュン (イ・ジョンギルさん)、セナ (イ・ジョンヒョンさん) らの和解のきっかけとして必要だったとしても別の描き方があったはず。

2年近く前、僕と同様に「美しき日々」のラストに不満を持ったある男性が、最終回だけを別のストーリーにした内容をご自身のブログで公開されているのを読んだことがあります。その内容が実際に放送された最終回よりも良くできていて感心したのですが、そのサイトがどこにあるのか分からなくなってしまったので、あらすじと一部僕の脚色を加えて紹介します。 これはこれで「いかにも韓ドラ」という感じで都合が良すぎているので、これで僕の不満が全て解消する訳ではないのですが、少しは「納得がいく」内容ですし、実際に放送されたものよりは「つじつま」が合うと思います。

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最終回はヨンスが倒れたことを知って、ソンジェ、セナ、ナレが病院にやってくるシーンから始まり、皆で骨髄の適合者を探すために奔走する場面が連なる。(ここまでは実際に放送されたものと同じ。)

ある日、社長をソンジェに譲って悠々自適な生活を送っていたヤン・ミミ (イ・フィヒャンさん) がソンジェを尋ねてくる。疲れ切ったソンジェの様子にヤン・ミミが聞く。

ミミ「ソンジェ君、疲れているようね? 慣れない社長業は大変でしょ? そう言えば、社長を引き受ける条件としてお金が欲しいと言っていたけれど何に使うつもりなの?」

ソンジェ「実は、義理の姉が病気で...」

ソンジェはヨンスについて話し始める。病気のこと、骨髄移植が必要なことまで話すと、今度はミミが「ミンチョルの妻」に興味をもって生い立ちやセナとの関係など根掘り葉掘り聞く。

ソンジェ「実は、義姉さんとは子供の頃に恩恵院という孤児院で会っているんです。」

ミミ「恩恵院?!」

ミミは驚愕のあまり手の持っていたコーヒーカップを落としてしまう。

ソンジェ「どうなさったんですか?」

ミミ「ま、まさか...」

震えるミミは落ち着かない様子でソンジェにまくしたてる。

ミミ「そのヨンスさんという方、年はおいくつ? ご両親については何か聞いている? と、とにかく私も骨髄の適合検査を受けてみるわ。すぐにでも病院に連れて行って」

ソンジェ「...?...あ、ありがとうございます...」

不審に思いながらもソンジェはミミに礼を言うと早速ミミを病院に連れて行った。

そして数日後、ミミの骨髄がヨンスに適合することが分かった。喜ぶミンチョルやソンジェたちの傍らで複雑な表情を浮かべるミミ。

担当医からミミの骨髄がヨンスとあまりに適合性が良過ぎて、親子兄弟以外でここまで合うのは珍しいと聞かされたソンジェ。気になったソンジェはミミと話をする。

ミミ「実はヨンスさんは私とソンジェ君のお父様イ・ヨンジュン先生との間に産まれた娘なの...」

ミミはソンジェから初めてヨンスのことを聞いた後、恩恵院に出向いてヨンスのことを調べていたのだ。

ミミはあの音楽祭の 1年前、イ・ヨンジュンにも言わずに密かに娘を産んでいた。しかし歌手としての成功のために娘を恩恵院 (以前、イ・ヨンジュンと慰問で訪れたことがあった) に預け、イ・ヨンジュンとの思い出の指輪を持たせていたのだ。歌手として成功したら引き取りにくることを誓って。しかし、ようやく掴みかけた成功を前に、あの事件が起こり、芸能界はおろか韓国にもいられなくなってしまい、娘を引き取ることもできなくなってしまった。そして 25年もの月日が経ち、今さら母として名乗り出ることもできなくなっていた。また恩恵院でも当時を知る者がいなくなっていたため、ミミも娘の消息が分からなかったのだ。今回も調べるのには手間取ったが、「キム・ヨンス」という名前を元に徹底的に調べたことでようやくヨンスがあのとき捨てた娘であることが分かったのだ。

ソンジェ「ま、まさかヨンスさんが僕の本当のヌナだったなんて...」

そしてヨンスの手術は無事に終わる。手術後、初めて母であることをヨンスに明かし、涙の母娘の再会を果たすも、ミンチョルとヨンスの幸せな姿を見たミミは 2人の幸せを遠くから祈ることに心を決め、アメリカに起つ。

そしてミンチョルとヨンス夫婦、そして「弟ソンジェ」は本当の家族として幸せに暮らしたのであった。めでたしめでたし (^^)
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こうすると第1話でソンジェとヨンスが運命の出会いをした意味も、15年ぶりの再会後も常に相手に対して「安らぎ」を感じていた意味も「実の姉弟だったから」と考えれば納得がいきますし、ソンジェのヨンスへの想いもけじめが付けられると思います。それに、そもそも 2人は「心根の優しさ」がよく似ていますし、「ずっと天涯孤独だったヨンス」と「天涯孤独になってしまったソンジェ」の 2人に血のつながりがあったという結末も、2人のことを考えると真にハッピーエンドに見えます (セナが完全に蚊帳の外になってしまっているのは気の毒ですが)。それにヤン・ミミのイ・ヨンジュンへの愛というか「執着」にも、これならば納得がいくのではないでしょうか?

もちろんいきなり最終回でこんなエピソードを持ち出すのは唐突すぎるので、実際には 20話くらいで、それとない伏線を張っておくべきだと思いますけど (^^;;;

いかがだったでしょうか? 皆さんのご意見をお聞かせくださいませ (^^)

因みにドラマの脚本を担当されたユン・ソンヒさん自らによる、その後の「美しき日々」が既に小説として出版されています。

もうひとつの美しき日々

小説「純粋」

上原 尚子, ホン ヨンヒ, チェ ホヨン
純粋〈上〉
上原 尚子, ホン ヨンヒ, チェ ホヨン
純粋〈下〉

ユン・ソクホ監督、リュ・シウォン主演の韓国ドラマ「純粋」('98)のノベライズ本を読んでいます (ちょうど今日、上巻を読み終わりました)。元々「文学」の香りのするドラマだったので、文字 (小説) で読むとまた格別の味わいがあるだろうと予想はしていたのですが、実際に読んでみるとまさにその通りでした。既に映像で観ていて知っているシーンも、その際の細やかな心理描写が文字で表わされることで、一層分かりやすくなっているだけでなく、文字ならではの独特の味わいがあります。例えば「あぁ、この時のジヌ (シウォン君) やヘジン (ミョン・セビンさん) の心境を文字で表わすとこうなるのか」といった感慨です。

このノベライズ本には、シウォン君のインタビューが上巻、下巻にそれぞれ前編、後編という形で掲載されており、これも興味深いです。「純粋」というドラマはヒット作であるにもかかわらず、シウォン君がこの作品について語っていることは意外に少ないんです。以前の記事にも書いたように「純粋」に出演した経緯は本人もよく語っていますが、作品そのものについては「文字通り純粋なドラマでした」程度のことくらいしか話していませんし、またジヌを演じるにあたっての役作りや共演者とのエピソードもあまり語られていません。今回の小説に掲載されたインタビューは、シウォン君が「純粋」というドラマについて語っているという点で貴重なものかも知れません (^^)

ドラマ「純粋」を好きな方は一読の価値はあると思います (^^)v

ポーランドと韓国

'98年に仕事でポーランドの首都ワルシャワに 2ヶ月半ほど住んでいたことがあります。実はそれから遡ること 4年前、'94年に初めてポーランドに行った際に、わずか 1週間の滞在だったにもかかわらず、ポーランドの素晴らしさに感激して、いつかもう一度ポーランドに行きたいと思っていたのです。そしてたまたま偶然ポーランドでの仕事のチャンスを見付け、半ば強引にその仕事を GET したのでした。

ポーランドの素晴らしさは、何と言ってもまずは街並の美しさです。特に中世の街並が特徴的です。西ヨーロッパとは明らかに違う色彩で装飾されており、何と「パステルカラー」。厳密に言うと「パステルカラー」をちょっとくすませた色で建物の壁が塗られているのです。ピンク、緑、オレンジなど日本人の感覚では「おとぎの国」のような色の建物たち。一目で気に入ってしまいました。

そしてもう一つの素晴らしさは、ポーランドの人々。いつもしかめっ面しているのでちょっと怖そうですが、そこは農耕民族、しかもヨーロッパの田舎。皆素朴で優しい人たちばかり。さすがにワルシャワ中心部は普通の都会なので東京と違いはありませんが、地元の人が行くような食堂やスーパーのオバちゃんたちはとにかく気のいい人たちばかり。拙い僕の (英語まじりの) ポーランド語を一生懸命理解しようとしてくれるのが本当に嬉しかった (^^)

そんなポーランドで 2ヶ月半暮らした中で、ポーランド人の気質というものについて随分学ぶことができました。そしてその気質を形成するのに大きく影響したであろう歴史的、地理的背景なども。そして今、韓国について学んでいる中で韓国とポーランドにはかなりの類似点があることに気が付いたのです。僕の気付いた範囲で挙げてみます。

地理的に大国に挟まれていることから来る自国の文化への強い誇り。
ポーランドはロシアとドイツ、韓国 (朝鮮半島) は中国と日本という大国に挟まれています。そのため歴史的に常に両大国からの侵略の脅威に常にさらされている状態でした。実際に地図上から国が無くなった時期もありました。当然、その時期には言葉をはじめとした固有の文化を否定されたりしていたわけですが、それでも彼らは自分たちの文化を絶やすことなく、守り続けてきました。それ故に自国の文化に対する誇りがとても強いのです。特に言語へのこだわりはかなりのものがあると思われます。ポーランド語は世界的にみてもかなり難解な言語の 1つですが、韓国語も同様に難解だと思います。そしてポーランド人も韓国人も自国の言語が (自国民にとっても) 難解であることをよく自覚しているので、外国人が (たとえ挨拶に毛の生えた程度でも) しゃべると、ビックリするくらい驚き、感激してくれるのです。ポーランド滞在中は、ちょっとした日常会話くらいはできたのですが、僕が少しでもしゃべると「こいつはポーランド語がしゃべれる、スゴい!」と感動して、一気に次々と話されてしまって、逆に困ったこともありました (^^;;;

基本的にのんびりしているのに何故かせっかち。
ポーランド人も韓国人も時間にはルーズです。むしろ日本人がきっちりし過ぎているのかも知れませんが、約束の時間に 30分遅れるのは当たり前。ドイツ人も日本人と同じ気質なので、ポーランドで働くドイツ人はかなりイライラするみたいです。同様に韓国で働く日本人が一番イライラするのもこの点のようです。
韓国については分かりませんが、ポーランドの場合、そののんびりした国民性のためにロシアに滅ぼされたということが指摘されています。このあたりは池田理代子さんの漫画「天の涯(はて)まで」をご覧いただけるとよく分かると思います。ポーランドの悲劇についてかなりしっかり描かれています。
天の涯(はて)まで―ポーランド秘史 (1)
天の涯(はて)まで―ポーランド秘史 (2)
その一方でびっくりするほどせっかちです。韓国人のせっかちさも有名ですが、ポーランド人も負けていません。ポーランドの地下鉄では駅のホームの端に次の電車が来るまでのカウントダウンが表示されていたり、信号待ちでイライラして、信号無視をするのは当たり前。とにかく「待たされる」ことが嫌いみたいです。「時間にルーズなのにせっかち」というポーランド人と韓国人の気質は僕には全く理解できません。

酒好き。
ポーランドも韓国もどちらも寒い国です。日本で言うと北海道くらいのイメージでしょうか。でも雪はあまり積もりません。こんな気候が似ているせいか、お酒も似ています。韓国と言えば「焼酎」ですが、ポーランドは「ウォッカ」。庶民的な安いものから高級なものまでブランドは豊富です。特にポーランドの名物と言えば、ジュブルと呼ばれる長寿の野牛が好んで食べると言うジュブル草で香り付けをしてあるウォッカ「ジュブロッカ (ジュブルフカ)」が有名です。とにかくウォッカは、韓国の「焼酎」同様、「蒸留酒」でアルコール度数が高く「暖を取る」目的もあるようです。またポーランド人も韓国人も「酒が呑めなきゃ一人前の男とは言えない」んだそうです (^^;;; そして日本酒のようにチビチビ呑んでもダメ。小さいコップ (カップ) で一気呑みが基本。更に進めば小瓶で一気呑みも当たり前。とにかくポーランド人にしろ韓国人にしろ、お酒の席で「呑める」ことを示すと一気に親しくなれるところは全く一緒ですね。因みに僕は日本人としてはかなり強い方なので、ポーランドでも苦労せずに地元の人たちと仲良くなれました (^^)v

逞しいオバちゃんたち。
韓国のアジュンマたちの逞しさは有名ですが、実はポーランドは「かかあ天下」で有名な国らしいです。東ヨーロッパでは、理想の逞しい母親のたとえとして「ポーランドの母親」という言葉があると聞いたことがあります。ポーランドでは昔から「夫は怠け者。家計を支え、家族を養うのは妻」なんだそうです。そんな強く逞しい妻に尻を叩かれて、ようやく夫が働く、ということらしいです。確かに街中の商店や食堂など昔からありそうなお店で働いているのはオバちゃんたち。歴史的にそういう文化なんですね。


このようによく似ているポーランドと韓国ですが、次にポーランドと韓国の関係についても紹介しておきます。僕がポーランドに滞在していたときによく目にしていたのは韓国の自動車会社の工場、しかもかなり大規模な工場でした。ヨーロッパ市場の拠点として人件費の安いポーランドに目をつけたようです。その関係でポーランド、特にワルシャワには韓国人が多く住んでおり、韓国人が経営する本格的な韓国料理屋さんがかなり多くありました。何度かそういった韓国料理屋にも行きましたが、既にポーランド社会に韓国コミュニティが出来上がっている雰囲気がありましたね。またポーランドと韓国の間のビザなし渡航が可能になったのは日本よりも早かったようです。

では現地ポーランドの人たちの韓国や韓国人に対する印象はどうなのでしょうか? 僕が滞在していた '98年当時の印象はあまり良くなかったようです。外国での韓国人のマナーの悪さはよく指摘されていますが、ポーランドでも同じだったようです。確かに街中でも我が物顔で歩いている韓国人をよく見かけましたが、あれは同じアジア人としてはかなり恥ずかしいものがありました… そんなこともあって当時、僕も韓国人に対してはあまりいい印象を持っていませんでした。

しかし今、韓国エンタメをきっかけに韓国に興味を持っている自分を改めて見てみると、僕が好きなもの、興味を抱くものには共通点があるんですね (^^)

「天国の樹」('06)

角川エンタテインメント
天国の樹 DVD-BOX

イ・ジャンス監督の「天国三部作」(「美しき日々」「天国の階段」に続く) 第三作です。主演は「天国の階段」でチョンソ (チェ・ジウさん) とテファ (シン・ヒョンジュンさん) の子役時代をそれぞれ演じたパク・シネさんとイワンさんです。

ドラマのベースは「天国の階段」のアナザーストーリーとも言える内容で、「天国の階段」がソンジュ (クォン・サンウさん) とチョンソのラブストーリーであるのに対して、「天国の樹」はテファとチョンソのラブストーリーとも言えます。つまり「天国の階段」でチョンソが (男性として) 愛していたのが御曹司ソンジュでなく、血のつながらない兄テファだったら、という内容なのです。「天国の階段」とは、親の再婚で兄妹になった 2人、極悪非道な母娘、ヒロインを愛する御曹司、全く役に立たない上に無責任な親、ペアのネックレス、交通事故など細かい設定やエピソードに同じものや類似する点が数多く見受けられます。このドラマは、先に「天国の階段」を観てから視聴すべきだと思います。

僕は多くの方が視聴していると思われる吹替版ではなく、フジテレビの CS で放送された字幕版を観ました。吹替版では日本語と韓国語の混在があまりに不自然で、すぐに挫折してしまったのですが、字幕版はだいぶマシだったので何とか最後まで視聴できました。ただ日本人という設定のハナ (パク・シネさん) の日本語は (韓国の方としてはかなりお上手ですが) ネイティブとはほど遠いですし、在日韓国人である叔母ヨウコ (キム・チョンさん) がほとんど韓国語しかしゃべらないのも不自然。何と言っても叔母と娘マヤ (浅見れいなさん) の母娘の会話が韓国語と日本語というのは不自然を通り越して笑えます (^^;;; また物語の中盤以降は、ハナが日本語よりも韓国語の方が堪能なのかというくらいに韓国語ばかりしゃべっているのも、演じるパク・シネさんのことを考えれば自然なのですが、そもそも日本で生まれ育った設定としては違和感ありまくり。ということでまずは「言葉」の不自然さがかなり気になりました。

次にストーリーですが、典型的な「イ・ジャンス監督作品」です。リアリティはゼロ。主人公たちが「泣く、わめく、叫ぶ、走る」という 4点セットを「メロウなラブソング」で味付けするという「イ・ジャンス監督」の定番を完全に押さえています。特に音楽で強引に視聴者を泣かせようとする「あざとさ」には磨きがかかっています。今回もシン・スンフンさんの主題歌で不覚にも何度も涙腺を刺激されてしまいました (^^;;; 他にも音楽はとにかく素晴らしいです。このドラマにはもったいない (^^;;;

それにしても前途有望の若手俳優イワン君の使い方が本当にもったいない。イワン君ならもっといい役があるはずなのに何故こんな「ヘンタイ」役を引き受けてしまったのでしょうか? 韓国でも視聴率は (当然ながら) 最悪。日本国内でも途中で視聴を断念する人多数。フジテレビも何を考えてこのドラマを購入したんでしょうか? 少なくともイ・ジャンス監督は韓国では既に過去の人。今さら彼の新作を購入するなど金をドブに捨てるようなものです。そして何よりももったいないのはシン・スンフンさんによる主題歌です。この曲は本当に素晴らしい。どんなドラマのどんなシーンでもこの曲がかかれば涙腺が刺激されるのではないでしょうか (^^;;;


というわけで HD レコーダに保存されたまま放置していた「天国の樹」を一気に視聴しましたが、疲れました (^^;;; 今までも面白くないドラマはいろいろ観ましたが、ここまでのものは初めてです (^^;;; 視聴はお勧めしません。時間に余裕がある、または「イワン君が大好き」という方はどうぞ。それ以外の方は、主題歌や音楽だけは機会があれば是非 (^^)v

TVサントラ, ユン・イルサン, シム・サンウォン, イム・ウンジン
天国の樹 オリジナル・サウンドトラック(DVD付)

因みに一部のキャストには興味深い方々がいらっしゃいましたので、何人か紹介しておきます。

ユンソ (イワン君) の父役のチョン・ドンファンさん
日本では「冬のソナタ」のサンヒョク父役をはじめ、ユン・ソクホ監督作品の常連さんですね。今回は第1話に少し出演しただけで後は写真だけでした。

会長役のイ・ジョンギルさん
日本では「美しき日々」でのミンチョル父役が有名ですね。今回は「やくざの親分」といった役どころで和服姿が印象的でした。でも何故かしゃべるのは韓国語 (^^;;;

ユキ (ユンソ) の部下イワ役の高杉亘さん
日本のドラマではいつもクールな悪役が多い高杉さんですが、このドラマではコミカルでお茶目な役がとても新鮮でした。何かとイラつかせる不快感が充満したこのドラマでの数少ない微笑ましい「息抜きシーン」の担当という感じでした。時々しゃべる韓国語のセリフが若干聞き取りづらかったですが (^^;;;

「できない女、懲りた男」('06)

韓国 MBC で 2006年5月24日に「MBC ベスト劇場」の 1篇として放送され、同年6月5日に MX-TV (現 TOKYO MX) で放送された短編ドラマです。主演は「フィーリング (ヌッキム!)」('94) や「男女6人恋物語」のウ・ヒジンさん。共演はチェ・ジェウォンさん、キム・チョルギさんです。出演者が日本では知名度の低い方たちばかりなので、これから先日本で視聴できる機会はないのではないかと思われます。そこで今回はいつもよりストーリーを細かく紹介したいと思います。

主人公チュ・ソラ (ウ・ヒジンさん) は子供服のデザイナーをしている 33歳独身女性。特にバリバリのキャリアウーマンを目指していたわけではないのですが何故か会社では順調に出世してしまっています。そんな彼女の「負け犬」生活が興味深いです。韓国は日本よりも未だに 30代の独身女性が生きていくのが大変なんだということがよく分かります。特に「カップル万歳」の国ですから、余計に 1人では辛いんでしょうね。ドラマで描かれたところとしては、こんな↓エピソードがありました (ドラマ内での順番通り)。
  • 映画を 1人で観に行ったらサッカーワールドカップ記念のカップル割引キャンペーン中。カップルなら 2人で 14,000ウォン (7,000 x 2) のところが 5,000ウォンにまで安くなるのに、1人だと 7,000ウォンが 6,000ウォンにしかならない。「オバちゃん」まる出しで文句をつけるが、結局 5,000ウォンにしかならず。
  • 映画館内では周りの客が全部カップル。しかもイチャイチャ。
  • 1人で旅行に行こうと思って旅行会社に確認したら、1人の場合は金額が割高。
  • 出世の辞令が出てしまい、1人で屋台で「ヤケ酒」を呑んでいたら、他の客に当たり前のように「アジュンマ」と呼ばれた。
  • 大酒呑んでベロベロになり、産婦人科の前で嘔吐。通りかかった産婦人科医にも「アジュンマ」呼ばわりされた上に説教される。
  • 生理不順で産婦人科に行ったら、30代でも過度の飲酒と、ストレス、喫煙で閉経の可能性があると言われる。
  • 慌てて結婚相談所に行くと、入会金は 26歳までは 50万ウォンだが、それより上は 30歳までが 100万ウォン、更にそれより上は「一律」120万ウォンと言われ、60歳と同じレベル扱いされる。
  • それでもめげずに入会するが、紹介される男はろくでもない男ばかり。1人目は「ピ (RAIN)」気取りのイカレたオッさん。2人目は幼児性愛の派手なオカマ。3人目はソラの目の前で携帯電話で結婚相談所に「25歳以下は不可のはず」と文句を言い、あげくの果てに消費者センターに訴えるとまで言い出した禿げオヤジ。
そんな中で知り合った産婦人科医のサンボン (チェ・ジェウォンさん) と親しくなるソラ。しかし彼が「バツイチ」であることを知ってしまってから、何となくわだかまりができてしまい、距離を置くようになります。サンボンは自分がバツイチであることに引け目を感じて、強くソラに「本当の想い」を伝えることができません。またソラはサンボンの自分への気持ちを量りかねて中途半端で曖昧な気持ちを抱えてしまうのです。

そんなときにソラが結婚相談所から紹介されたのは 12年前に分かれた初恋の男テフン (キム・チョルギさん)。運命を感じたテフンは半ば強引に彼女と婚約。ソラもサンボンのことが気になりながらもテフンとの婚約を決め、双方の親同士の顔合わせの食事会を設けることになります。

何故か不機嫌なテフンの両親を前に気まずいまま終わった食事会の後、ふとしたことからソラはテフンの本心を知ってしまいます。実はテフンには結婚を考えた女性がいたのですが、その女性がバツイチだったことから両親が猛反対。その結果、彼女が去り、自暴自棄になったテフンが「バツイチでなければ誰でもいいだろう」と親への当てつけに選んだのがソラだったのです。

テフンに別れを告げたソラ。向かうのはサンボンのもと。喫茶店で向かい合って座ったソラとサンボンの 2人は、ようやく本当の気持ちを言うことができました。めでたしめでたし。


ということでタイトルの「できない女、懲りた男」とは、つまり「結婚できない女」と「結婚に懲りた男」ということ。ありきたりのラブストーリーではありますが、改めて韓国における「30代独身女性の厳しい現実」を知ることができて興味深かったですし、僕としてはお気に入りのウ・ヒジンさんの新作を観ることができてラッキーでした。

ただ、このドラマの欠点を挙げるとすると、ヒロイン役のウ・ヒジンさんが美人過ぎてリアリティがないとか、サンボン役のチェ・ジェウォンさんのルックスがあまりに濃過ぎて少なくとも日本人には受けなさそうだとか、テフン役のキム・チョルギさんに「全く花がない」とか、そんなところでしょうか (^^;;;

「必見」とまでお勧めできる作品ではありませんが、短編ですし、気楽に楽しめると思います。もし万が一、視聴の機会があればご覧になってみてください。

爽やかな青空の下で

7月からフリーライターとしての仕事を始めて、まる 2ヶ月が過ぎました。取材や出版社との打ち合わせ以外で外出することも少なく、特に陽の光にあたることがほとんどありません。昨日は舞台のお芝居を観に行く ために久しぶりに外出しましたが、本当に行って帰ってくるだけ。晴れていなかったこともあり、昨日も陽の光にあたることはありませんでした。

昨夜は久しぶりの外出で疲れたために早寝。そのため今朝はいつもよりちょっと早めに目が覚めました。外を見るととても良い天気。爽やかな青空です。久しぶりに散歩がてら買い物にでも出かけようという気分になりました。が、メールのチェックや Web チェックなどをしていたら、あっという間に昼前。昼食を食べてから外出することにしました。

14:00 過ぎ、陽射しが強いので帽子をしっかりかぶって家を出ました。湿度が低いのでとても爽やかです。しかも風が吹いているので日陰に入ると、むしろ屋内よりも涼しいくらい。「これは快適」と歩き始めました。

5分ほど歩いていて、あることに気がつきました。自分は何と「無粋」なんだろうと。ゆっくり歩きながら周りの景色、街並を眺める。ときには立ち止まってじっくり眺めたり。そしてそこで見たものに何かを感じたり、考えたりするのが僕の考える「粋な散歩」だと思うのです。ところが生来の「合理主義」的感覚と「せっかち」な性格で、ひたすら目的地に向かって一心不乱に早足で歩いている自分に気がついたんです。しかもそのとき頭の中にあったのは、「目的地」であるショッピングセンターで買う物。あぁ、自分で自分が情けない…

ちょっとした自己嫌悪に気持ちが萎えつつも、心機一転、歩みを遅くしていろいろと周りを見ながら歩いてみました。1ヶ月ほど前も同じ道を歩いたのですが、そのときは平日。車の通りも少なかったのに対して、今日は日曜日。ビックリするほどの車の量。恐らく僕が「目的地」としているショッピングセンターに向かう家族連れなのでしょう。当然と言えば当然なのですが、ひっきりなしに僕の脇をすり抜けていく車の多さに辟易。とても景色や街並を優雅に眺める気分ではありませんでした。残念ですが、そこで気持ちを切り替え、日頃の運動不足解消のための「ウォーキング」と思うことにしました。今度は簡単です。ひたすら目的地に向かってタッタと歩けばいいだけですから。

30分強の「ウォーキング」の末、ようやくショッピングセンターに到着。相変わらず空調が効き過ぎて寒いくらい。こんな中に長居はできそうもないので、チャッチャと買い物を済ませてセンターを後にしました。せっかくなので来た道とは違う道で帰ろうと思い、歩き始めて 10分ほど経った頃でしょうか、ビリビリっとイヤ~な音が。なんと買った物を入れた紙袋の底が破れているではありませんか! 幸い早く気がついたお陰で中身が落ちたりはしなかったのですが、紙袋を抱えて歩かなくてはいけなくなってしまいました。これがまためっちゃカッコ悪! というよりも「怪しい」(^^;;; いい年した中年男が破れた紙袋を抱えて炎天下を歩いている姿なんて「気持ち悪い」でしょ? (^^;;; もうこうなると散歩も何もありません。一刻も早く家に帰りたいという気持ちだけです。行きはそれなりに晴れやかで爽やかな気持ちの快適な「散歩&ウォーキング」だったのに、帰りはヒドいもんです… 汗ダクダクになりながら、早足で帰宅。荷物を置いて、すぐに冷水シャワーを浴びました。久しぶりに陽の光に当たったせいか、身体中、特に頭がかなり熱くなっています。軽い頭痛もしています。熱中症とかその手の類いかも知れないので、とにかくまずは全身を冷水で冷やしてからすぐにベッドに横になりました。相当に疲れていたのか、あっという間に眠ってしまいました…

目が覚めると 1時間ほど時間が経っていました。かなり熟睡していたようです。頭痛も引いています。ほお骨あたりが日焼けでちょっとヒリヒリするくらいで特に身体に異常はないようです。熱中症にでもなっていたらどうしようかと慌てましたが、一安心です。フリーの仕事は何と言っても「身体が資本」ですからね。体調管理だけはきちんとしておかないと (^^)v

軽く夕飯を済ませ、今、このブログを書いています。今夜はこれから HD レコーダにたまっている韓国ドラマを DVD に焼く作業をする予定ですが、量が多いので今日はそれだけで終わってしまいそうです。

ある独身中年男の日曜日の一コマでした。

舞台「獏のゆりかご」を観に行く

珍しく韓国エンタメ以外の話題を。今日は新宿紀伊國屋ホールで上演中の舞台「獏のゆりかご」を観に行きました。主演は杉田かおるさん、高橋克実さん、段田安則さんです。

「獏のゆりかご」ホームページ

実は、僕は「舞台俳優・高橋克実」の大ファンで、この 7年ほど、彼の舞台はほとんど全て観ているんです。最初はテレビドラマで個性的な演技をする役者さんということで彼の出演している舞台を観に行ったんですが、それで完全にハマりました。最近は「トリビアの泉」の司会で名前が全国区になり、「ちょっと変な面白いオジさん」のイメージが定着してしまっていますが、彼の魅力はそれだけではないんです。舞台では本当に様々な役を演じられていて、それを常に「自分の役」にしてしまっているところが彼の魅力でしょうか。いわゆる「どんな役にもなりきる演技派」とはちょっと違っていて、彼独自の個性と役を上手く融合させることで、その役にリアリティや存在感を与えるといった感じの演技スタイルだと思います。

以前は舞台の「入り待ち」や「出待ち」をしたこともあって顔を覚えていただきましたし、また高橋さんの学生時代からのご友人のおかげで (短い時間でしたが) お酒の席を一緒にすることもできました。実物の高橋さんは、とにかく「カッコいい」です。お会いするときはいつも「T シャツにジーパン」というラフなスタイルですが、足がめちゃめちゃ長い上に、体全体のバランスとスタイルがとてもいいので、とにかく「カッコいい」という言葉しか出てこないんです。テレビでの「コミカルなオジさん」イメージとはほど遠いです。でも実際にお話をしてみるとテレビでの「優しい」イメージそのままの丁寧で腰の低い方で気配りもでき、とても素敵な「大人の男」という感じです。「こんなカッコいいオジさんになりたいものだ…」と会う度にいつも思います。

因みに僕はいつも彼の舞台は 2,3回観に行くのですが、今回もあと 2回観に行く予定です (^^)v

「獏のゆりかご」は、あるさびれた市営の動物園が舞台。そして、その動物園の飼育員たちと動物園を訪れる一風変わった人たちとの間で繰り広げられる、日常的とも非日常的とも言える不思議な 1日を描いた物語です。ストーリーのメインは、バツイチ子持ちのベテラン飼育員・岡田 (杉田かおるさん) と彼女と結婚を前提に付き合っている (?) 副園長の菅原 (高橋克実さん) の微妙な関係なのですが、この 2人を取り巻く周りの人たちを含めた「会話」がとにかく面白いんです。意思の疎通が上手く行かないときの微妙な間、気まずい雰囲気、といった敢えてセリフの流れを止めるような間の取り方があまりにリアル、しかも「いかにも舞台の演技」といた大仰さのない演技なので、あたかも目の前で本当にこの人たちの日常の一コマを覗いているようなそんな錯覚を起こしてしまうのです。特に舞台は、飼育員たちの休憩所のみで他の場面が一切ないので、観客もその休憩所の隅にいるような気分で観ることができるのです。

観終わってからの印象としては、「役者さんたちの演技を堪能するお芝居」という感じがしました。内容自体に特に深く感動したとか、余韻が残るとかそういったものはありませんでした。ただ、今回の席は 1番前のほぼ真ん中、手を伸ばせば舞台に手が届くという距離だったので、舞台が近過ぎて全体を見渡せなかったのが良くなかったのかも知れません。目の前の役者さんの演技に目を奪われ過ぎて、ストーリーをしっかり味わう余裕がなかったような気がします。

今日でストーリーの流れは分かったので、次回は舞台 (お芝居) 全体を観て改めて感想を書いてみようと思います。次回は 9/14(木) と 9/23(土) に観に行く予定です。

「悲しき恋歌」('05)

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クォン・サンウさん、キム・ヒソンさん主演のラブストーリーです。このドラマ、「天国の階段」('03) と同様に僕には評価が難しいドラマなんです。好きか嫌いかと言われると好きですし、何度もサンウ君の演技に涙したのですが、作品の質としては「?」としか言えないのです。観ている間はさんざん泣いたのに、観終わった後には何も残らなかったんです…

作品としての質がイマイチなのは、恐らくストーリーが充分に練られていないためだと思われます。強引な展開に無理がありすぎて突っ込みどころが多すぎるんです。具体的に言うと、ヘイン (キム・ヒソンさん) はジュンヨン (サンウ君) が死んだと知らされて、何故ちゃんと確認しなかったのでしょうか? いくらでも確認する方法はあったはず。アメリカにいたから仕方ないとしても、ならどうして韓国に戻って来てから墓参りすらしようとしないのでしょうか? その割にジュンヨンに再会したときには「必死に探した」とか言う… こういうストーリーの根本的なところでヘインの言動に全く共感できないばかりか、むしろ反感をもたせてしまうところが、このドラマが評価されない理由でしょう。それに悪役たちの末路が中途半端 (特にファジョン) なために、観終わっても全然「すっきり」しませんでした。おかげで、それでなくても「後味が悪い」結末だったのに、一段とシラケた不愉快な気分になってしまいました。
キム・ヒソンさんの演じる役って、ヘインをはじめとして、どうも日本人には受け入れ難い役が多いですね。「プロポーズ」('97) のユラもハチャメチャでしたし、「この世の果てまで」('98) のソヒなんかは全くもって理解不能です。もしかすると、これらの彼女の演じた役は、他の女優が演じていれば韓国の人たちにとっても「理解不能な女」なのに、「韓国一の美女」であるヒソンさんが演じたことで「ヒソンが演じているんだから何でも OK」ということで「受け入れている」だけなんじゃないか、また作り手側も「ヒソンだから視聴者も受け入れてくれる」と過信しているんじゃないかと疑ってしまいます (^^;;; あんなバカ女 (敢えて白字) に共感したり、感情移入したりできるとは、たとえ価値観の異なる韓国であってもあり得ないと思うんですよ、僕は… それに加えて、ヒソンさんは確かに美人ですが、日本人には受けないタイプのルックスなので、余計に日本人からは反感を買っちゃう、ということなんじゃないかと僕は分析しています (^^)v

いろいろと文句は言いましたが、このドラマに対しては好きなところもかなりあるので、いくつか挙げてみます。

サンウ君の演技
このドラマ、サンウ君のプロモーションビデオとしてはかなりの傑作だと思います。彼の繊細な顔立ちを活かした涙の演技と、その逆にアクティブなイメージを活かしたアクションシーンの両方が堪能できますからね。

音楽
主題歌の「恋をするのなら」が素晴らしいことはもちろん、ゴンウ役のヨン・ジョンフンさんの歌が最高にいいんです。まさかヨン・ジョンフンさんがここまで歌がうまいとは思っていなかったのでかなりビックリ。ただ、彼の歌声がドラマ内であまり聞けないのが残念です。それから他のインストルメンタルもなかなか良かったですし、音楽は全体的に僕好みでした。
歌手役のヒソンさんの歌は、素人としては上手い方だと思いますが、とてもプロの歌手には見えません。もっと歌のウマい女優を配するべきだったと思います。
子役
第1話の子役、特にジュンヨンの子供時代を演じたユ・スンホ君の演技が素晴らしいです。様々なドラマや映画で名演技を見せているスンホ君ですが、このドラマを最後まで観る気にさせてくれたのは、彼の説得力のある演技に尽きます。子供時代のジュンヨンがあるからこそ、その後のジュンヨンのヘインへの強い想いに感情移入できたのだと思います。

リュ・シウォン出演ドラマ一覧

リュ・シウォン 君が出演しているドラマの一覧です。感想を記事にしているものは記事にリンクしてあります。一応全て視聴完了しています。

リュ・シウォン君に対する Marc の評価