Marc のぷーたろー日記 -15ページ目

「ザ・バイクライダーズ」('23)

 

1960年代から1970年代のシカゴを舞台に、実在したバイカー集団から着想を得た犯罪映画です。主演はオースティン・バトラー、共演はジョディ・カマー、トム・ハーディ、マイケル・シャノン、マイク・ファイスト、ノーマン・リーダス他。

 

Wikipedia「ザ・バイクライダーズ」

 

観る前から自分には合わないと分かっていましたが、キャストに惹かれて、本当にそれだけの理由で観てみました。

 

 

 

 

1mm も心動かず。

 

クズ男と、そんなクズ男に惚れるバカ女とか、こいつらがどうなろうと何の興味も持てず。

 

10代の子供ならまだ 1mm くらいは分からなくもないけれど、いい歳こいた大人たちが「暴走族」というよりも、ただのチンピラ集団なんかやってるの、見てる方が恥ずかしいし、ただただ寒い。

 

何だか中途半端にハッピーエンドっぽい終わり方も「で?」としか思えず。

 

それなりに充実したキャストも自分には無駄遣いとしか思えませんでしたし、本当に徹頭徹尾自分には合わない映画でした。

「白昼夢 禁断の迷宮」('24)

 

スタンリー・キューブリック監督の遺作となった映画「アイズ ワイド シャット」('99) の原作であるアルトゥル・シュニッツラーの中編小説「夢小説」を再映画化したセクシーサスペンスです。主演はニコライ・キンスキー、共演はローリン・プライス、ブルーノ・エイロン他。

 

キューブリックと比較されることを分かっていて敢えて再映画化した根性は見事。

 

また、キューブリック版では主演のトム・クルーズが絶望的にミスキャストだったり、アメリカを舞台にしている違和感が拭えなかったりしたのに比べると、主演と舞台はこっちの方がグッド!

 

ただ、予想ほどチープではなかったものの映像も演出も極めて平凡。

 

油絵風の映像部分だけは一瞬「おっ!!」となったけれど、いかにも生成AIって感じのチープな絵柄でガッカリダウン

 

この世界観は予算をたっぷりかけてゴージャスに撮らないとダメですね。

 

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「ラスト・ブラッド 不死身の男」('23)

 

俳優業を引退したブルース・ウィリスの最後の出演作で、他人の体を操作できる極秘開発技術を巡る、軍の特捜チームと犯罪者の攻防を描いた近未来サスペンスアクションです。主演はノムザモ・ムバサ、共演はアンディ・アロー、ドミニク・パーセル、ムスタファ・シャキール他。

 

題材やコンセプトは、新鮮味はないものの、悪くない。

 

映像もさほどチープではない。

 

ただ、SFというよりは、哲学的ファンタジーに近いのは意図的なんでしょうが、それにしてもディテールが雑すぎる…。

 

尺の都合でいろいろ割愛してるんでしょうけど、それにしても無理がある…。

 

今回もブルース・ウィリスは、脇役とは言え、全く活躍していないし、見せ場もなく、しかもこのレベルの出来の作品がブルース・ウィリスの最後の出演作というのはとてもとても残念。ブルース・ウィリス出演の近年のB級映画と何も変わらない出来でした。

「エージェント:ナイト」三部作 ('22-'23)

 

 

 

ロス市警の型破りなベテラン刑事ジェームズ・ナイトの活躍を描いた犯罪アクションシリーズ三部作です。主演はブルース・ウィリス、共演はボー・マーショフ、ジャック・キルマー、マイケル・エクランド、ポール・ヨハンセン、ロックリン・マンロー、ジミー・ジャン=ルイ、ミランダ・エドワーズ他。

 

ブルース・ウィリスが出演しているB級アクション映画としてはまぁまぁ。時間つぶしにはちょうどいいかも。

 

ただ、ブルース・ウィリスは主演なのに、表情は常に険しいままでほとんど感情を表わさず、セリフもアクションも最小限。物語の中心は基本的に犯人側だし、周囲の登場人物(やスタントマン)が頑張ってブルース・ウィリスが主演に見えるように無理をしているのがありありと分かっちゃう。ブルース・ウィリスが失語症などの病を抱えているので仕方ないですけど、ここまであからさまだとどうしても気になっちゃいます (^^;;;

「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」('17)

 

1948年に南米チリの国民的詩人にして共産党員のパブロ・ネルーダが政治犯として追われる身となったさまを描いたサスペンス映画です。主演はルイス・ニェッコ、共演はガエル・ガルシア・ベルナル、メルセデス・モラーン、アルフレド・カストロ、ディエゴ・ムニョス他。

 

Wikipedia「パブロ・ネルーダ」

 

いわゆる「サスペンス映画」を期待すると相当に肩透かし。

 

確かにストーリー自体はサスペンス映画「的」ではあります。

 

が、描き方は全然サスペンスフルでもスリリングでもない。

 

延々と続く観念的なモノローグで綴られる「映像詩」。

 

なので原語であるスペイン語の話者でなければ、真にこの映画を理解し、堪能することはできないのでしょう。

 

作り手の意図は分かりましたが、パブロ・ネルーダが唾棄すべきクソ野郎であること以外に、作り手が伝えたいことは何も分かりませんでした。

 

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「密輸 1970」('23)

 

1970年代の韓国の港湾都市クンサン市で海女たちが金塊の密輸を手伝ったとの実話を下敷きに、海女たちが自分たちを利用して私腹を肥やした悪党たちに反撃していく姿を描いたクライムエンターテインメントです。主演はキム・ヘスさん、ヨム・ジョンアさん、共演はチョ・インソンさん、パク・ジョンミンさん、キム・ジョンスさん、コ・ミンシさん他。

 

輝国山人の韓国映画「密輸 1970」

 

大まかには一般的な犯罪映画のセオリー通りの筋立てですが、海女の女性たちを主人公にし、海女ならではの海中アクションをクライマックスに持って来るなどの新鮮味はもちろん、全体に軽妙なタッチで描かれていることもあって、娯楽映画として充分に楽しめました (^^)v

 

ただ、バランスの悪さもあり。

 

海女の女性たちを中心にした物語のはずなのに、しっかり描かれているのは主人公の女性2人だけ。他の海女は中途半端な描き方でほぼモブ扱い。

 

それに対し、本来は悪役の位置付けのはずの密輸王は、イケメンスターのチョ・インソンさんが演じているせいか、必要以上に見せ場や出番が多く、どう考えてもバランスが変。彼のファンへのサービスを優先したとしか思えず、それが最後まで違和感として残ってしまったのは残念。

 

「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」('23)

 

アガサ・クリスティ原作、ケネス・ブラナー監督・主演のミステリ映画「オリエント急行殺人事件」('17)「ナイル殺人事件」('22) に続くシリーズ第3作で、原作は「ハロウィーン・パーティ」です。共演はカイル・アレン、ケリー・ライリー、ジェイミー・ドーナン、ティナ・フェイ、ミシェル・ヨー、カミーユ・コッタン他。

 

Wikipedia「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」

 

もはや原作とは一部の登場人物のキャラクターが同じだけで内容は完全な別物。ここまで変えるなら、原作ではなくて「原案」として、ポアロとオリヴァ以外の登場人物の名前は全て変えてしまった方がミステリとしては良かったんじゃないかなと思ったり。その一方で、敢えて原作と同じ名前にすることで「この登場人物をこういう風にアレンジしたんだ」と原作ファンを楽しませる意図もあったのかなぁとも思ったり。

 

とにかく、ケネス・ブラナーらしい格調高い仕上がりで「オカルトホラー風ミステリ」として上質な出来でした。ただ、ちょっと格調高くしすぎたかなという気も。

 

ところで、ポアロのボディガード役でリッカルド・スカマルチョが出演していましたが、年を重ねるごとに「コワモテ」な容姿になってますね…。若い頃の「影のある美青年」イメージはすっかり消え去ってしまいましたが、これはこれで役者としては良かったのかなとは思います。

 

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「ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US」('24)

 

偶然の出会いから幸福な日々が続いていた男女のカップルのその後を描いた恋愛ドラマ映画です。主演はブレイク・ライヴリー、共演はジャスティン・バルドーニ、ジェニー・スレイト、エイミー・モートン、ブランドン・スクレナー、ケヴィン・マクキッド他。主人公の相手役ジャスティン・バルドーニが監督も務めています。

 

Wikipedia「ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US」

 

観る前は「女に都合がいいだけの甘ったるいメロドラマ」かと思って全く期待していなかったのですが、予想より遥かにシリアスな人間ドラマでした。

 

とは言っても、諸手を挙げて「傑作!!」と呼べるほど深みがあるわけではないですが、主人公のような境遇にある女性へのメッセージは明確にあるし、「男はみんなクズ」のような安易な結論で締めるのではなく、痛みを分かち合える男性の存在など、救いのある終わり方なのもグッド!

 

まさに「拾い物」でした (^^)v

「Back to Black エイミーのすべて」('24)

 

27歳の若さで急逝したイギリスの歌手エイミー・ワインハウスの半生を描いた伝記映画です。主演はマリサ・アベラ、共演はジャック・オコンネル、エディ・マーサン、レスリー・マンヴィル、ジュリエット・コーワン、サム・ブキャナン他。

 

Wikipedia「エイミー・ワインハウス」

 

エイミー・ワインハウスの存在はもちろん知っていますが、曲は一度も聴いたことがないので、この映画を「観る資格」はなかったのかもしれません。それでも、彼女がどういう人物だったのかを知る「入門編」のつもりで観てみました。

 

どう考えても長生きしないタイプですね…。

 

彼女の生み出す曲が、彼女自身の「破滅的な恋愛」の実体験を赤裸々に描くことで成立しているのですから、「まっとう」で「幸せ」な生活を送るようになったら、もはや曲は生み出せなくなるんでしょうし。

 

激情型で破滅型である一方で、「愛する男性と結婚して子供を産んで育てたい」という保守的な願望を持ち合わせている二面性も彼女の依存気質の原因の1つのように見えます。

 

とにかく、彼女を美化することなく、彼女の生み出した曲のように赤裸々に描いているのはグッド!

 

自ら歌った主演のマリサ・アベラはもちろん、役者陣は好演してますし。

 

ただ、依存症という現実にある深刻な社会問題に対するメッセージが全くないのはちょっと引っ掛かります。身近にいながら、ここまでひどい状態になるまで放置していた父親の責任について何の言及もないのは、映画化するにあたって父親から何らかの「条件」が課せられたせいなのではと疑ってしまいます。そして、どう考えても彼女を破滅させた元凶としか思えない夫の描き方も中途半端ですし。こちらも実名で登場させるにあたって「配慮」があったのかもしれませんが。

 

とにかく、彼女の最も近いところにいた2人の男性の責任をうやむやにして誤魔化すのは、このような悲劇が繰り返されることを見て見ぬふりをしているだけのように思えて仕方ありませんでした。

「ELYAS -ザ・ボディガード-」('24)

 

元特殊部隊員のボディーガードがVIPの娘である13歳の少女を守るために戦う姿を描いたノンストップアクションです。主演はロシュディ・ゼム、共演はジャンヌ・ミシェル、レティシア・エイドゥ他。

 

どこを取っても薄味で、明日にも内容は完全に忘れちゃいそうですが、主演のロシュディ・ゼムの説得力で、一応「観られる」レベルにはなっていますし、時間つぶしには悪くないです。

 

が、それ以上のものではないです。