Marc のぷーたろー日記 -14ページ目

「墓泥棒と失われた女神」('23)

 

失踪中の恋人と古代の宝物をさがし求める墓泥棒たちが織り成す人間模様を描いたファンタジー映画です。主演はジョシュ・オコナー、共演はカロル・ドゥアルテ、ヴィンチェンツォ・ネモラート、アルバ・ロルヴァケル、イザベラ・ロッセリーニ他。

 

Wikipedia「墓泥棒と失われた女神」

 

映像や雰囲気などは、昔ながらの「イタリア映画らしいイタリア映画」。

 

ストーリーは分かります。難しい内容じゃないですし。

 

主人公が常に陰鬱なのも分かります。

 

が、最初から最後まで、この映画の何が面白いのか、本当に全く分かりませんでした。

「美食家ダリのレストラン」('23)

 

1970年代半ばのスペインを舞台に、天才画家ダリの住む海辺の町の風変わりなレストラン「シュルレアル」に流れ着いた兄弟が、料理で新風を巻き起こすさまを描いた群像喜劇です。出演はジョゼ・ガルシア、ポル・ロペス、イバン・マサゲ、クララ・ポンソ、ニコラ・カザレ他。

 

結末は良かったので後味はいいのだけれど、そこに至るまでの個々のエピソードにはイマイチはまれず…。

 

群像劇なのに、「面白い」と思えるキャラクターはダリを崇拝するレストランオーナーの変人オジさんだけだったのはちょっと残念。

 

料理人兄弟の兄の「弟思いで優しく、控えめだけれど料理の腕は抜群」というキャラクターも悪くはないのだけれど、あまりに地味で類型的すぎて、彼の恋愛エピソードもピンと来ないし。

 

この2人以外のキャラクターは論外。

 

群像劇好きとしては、あまりに物足りなかった…。

 

それでも、景色だけは良かったので、その映像だけでも観て良かったとは思えます。

 

それにしても、毎回言ってますが、変人のオーナーを演じたジョゼ・ガルシアは今回もロバート・ダウニー・ジュニアにそっくりでした (^O^)

「ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた」('22)

 

10代の無名の兄弟が1979年に発表した1枚のアルバムが、約30年後に埋もれた傑作として再評価されることになった実話を映画化したドラマ映画です。主演はケイシー・アフレック、共演はノア・ジュープ、ゾーイ・デシャネル、ウォルトン・ゴギンズ、ボー・ブリッジス他。

 

ちょっと泣いた泣

 

観る前は「奇跡的ラッキー&ハッピー」な明るい伝記映画だと思っていたのですが、そんなノーテンキな内容ではなく、家族愛を真正面から描いたシリアスな人間ドラマでした。

 

確かに考えてみれば、ケイシー・アフレック主演でそんなノーテンキな映画になるわけがない (^^;;;

 

主人公が予想外の幸運に喜びつつも手放しでは喜べない理由が徐々に明らかになっていく展開は一種のミステリのよう。また、明確な悲劇も起きませんし、悪人も全く登場しませんが、それでも避けることのできない切なさや悲しさ、そして、それらを癒してくれる「愛」を丁寧に描いています。

 

映画としてはあまりに綺麗にまとまっていて鼻白む部分が全くないとは言えませんが、ラストシーンで登場する本人とその家族の姿には「この人たちは本当に真摯に生きてきた人たちなんだな」と大いに納得させられました。

「DEADMAN 消された男」('24)

 

人生に行き詰まって自分の名義を売り払ったことから波瀾万丈の運命を歩んだ男が、正体不明の敵を相手に反撃するさまを描いたサスペンスドラマ映画です。主演はチョ・ジヌンさん、共演はキム・ヒエさん、イ・スギョンさん、パク・ホサンさん、チョン・ムソンさん他。

 

輝国山人の韓国映画「DEADMAN 消された男」

 

主演のチョ・ジヌンさんのハマりぶりもあって、娯楽映画としては充分に楽しめたのですが、終盤の駆け足な展開にはちょっとガッカリ。

 

そんなにあっさりと片付く話なの?

 

とりあえず、名義貸しの危険性を啓発する映画としては充分な出来。

「幸せのイタリアーノ」('22)

 

女性の気を引くために車椅子生活を送っていると嘘をついたことで車椅子の美女と出会って恋に落ちるが、同時に引っ込みがつかなくなって四苦八苦する中年の独身貴族の男を描いたフランスのロマンティックコメディ「パリ、嘘つきな恋」('18) のイタリア版リメイクです。主演はピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、共演はミリアム・レオーネ、ピエトロ・セルモンティ、ヴァネッサ・スカレーラ、ピラール・フォリアティ他。

 

「パリ、嘘つきな恋」はとにかく気持ち悪かった…。

 

主人公がクズなのは当然として、演じるフランク・デュボスクの無駄に整ったアンドロイドっぽい容姿のせいでサイコパスにしか見えなかったのです。

 

そんなわけで本作にも全く期待はしていなかったのですが、同じクズでキモい主人公でも、演じる人が変われば、またフランス人ではなくイタリア人なら、何か違った印象になるのではないかと思い、観てみました。

 

主人公はやはり人間のクズ。

 

ただ、演じるピエルフランチェスコ・ファヴィーノのルックスに「生身の人間」感があるので、「パリ、嘘つきな恋」ほどの気持ち悪さはない。

 

それより何より、ヒロインを演じたミリアム・レオーネの美しさに目が釘付け♪

 

彼女の美貌だけで他は「もうどうでもいい」と思えるほどでしたグッド!

 

関連記事

「ニューノーマル」('23)

 

女性ばかりを狙った連続殺人事件に揺れるソウルを舞台に、6人の男女の身の回りに起こる不穏な出来事を、オムニバス仕立てで描いたサスペンススリラーです。出演はチェ・ジウさん、イ・ユミさん、チェ・ミンホさん、ピョ・ジフンさん、ハ・ダインさん他。

 

輝国山人の韓国映画「ニューノーマル」

 

脚本はもちろん、オムニバスとしての構成など、サスペンススリラーとしての出来はとてもいい。ブラックコメディの要素もあるし、娯楽映画として確かに面白い。

 

が、全てを観終わった後に残るのは、あまりの救いのなさに対する不快感だけ。

 

それは作り手の意図通りだし、そこにソウルという大都会が抱える闇や韓国の社会問題がメッセージとしてあることは明らかだし、単なる娯楽映画で終わらせていないのも分かります。

 

それでも、もう2度と観たくはないです。

「ザ・クリエイター/創造者」('23)

 

人類とAIが激しいバトルを繰り広げる近未来を舞台に、「クリエイター」と呼ばれる人物が生み出した、最先端の少女型AI「アルフィー」の破壊を命じられた元米軍特殊部隊の隊員を描いたSFアクションです。主演はジョン・デヴィッド・ワシントン、共演は渡辺謙、ジェンマ・チャン、スタージル・シンプソン、マデリン・ユナ・ヴォイルズ、アリソン・ジャネイ他。

 

Wikipedia「ザ・クリエイター/創造者」

 

何で「映画」にしたんだろ?

 

映画に登場していない裏設定とかいろいろありそうだし、どう考えても130分程度の尺に収まる内容じゃないので、全10話くらいのテレビシリーズの総集編を見せられた気分。

 

映像は確かにいい。

 

でも、あまりに尺が足りないので、映像以外、何も残らないのです。

 

また、西洋は基本的に白人のキリスト教文化で、ある程度ひとまとまりに表現できるけれど、そもそも東洋は宗教的にも民族的にもバラバラなのに、いかにも西洋人から見た東洋という「イメージ」だけで、ごった煮のように雑にまとめて描いているのもダウン

 

どうせやるなら、ストーリーや世界観の構築にもっと時間と手間をかけるべきでしょう。

 

ただ、アメリカをはじめとする西洋を一貫して「悪の枢軸」として描いているのだけはグッド!

「スオミの話をしよう」('24)

 

姿を消した女性スオミを巡り、彼女を愛した5人の男たちが自らの想いを熱く語り合うさまを描いた、三谷幸喜さん監督・脚本のミステリーコメディです。出演は長澤まさみさん、西島秀俊さん、松坂桃李さん、瀬戸康史さん、遠藤憲一さん、小林隆さん、坂東彌十郎さん、戸塚純貴さん他。

 

Wikipedia「スオミの話をしよう」

 

ここ数年、三谷幸喜さんのコメディ作品とは相性が悪く、この映画も全く期待しないで観たのですが、期待値が低かった分、「意外に楽しめた」のが正直な感想。いつもながらキャストは豪華で充実していますので、その演技のアンサンブルを観るだけでも充分楽しめますし。

 

でも、同じキャストで生の舞台で観たかったなとは思います。

 

登場人物のキャラクター造形にしろ、最初からオチが見え見えの陳腐なストーリーにしろ、舞台の方がもっと自然に受け入れられたはず。どちらも映像向きではないです。

「ドライブ・イン・マンハッタン」('23)

 

タクシーの乗客と運転手として出会った2人が、車中で互いに本音を語り合う2人芝居の会話劇です。出演はダコタ・ジョンソン、ショーン・ペン。

 

濃い栗色から黒っぽい髪のイメージがあるダコタ・ジョンソンが金髪なので、最初は「ホントにダコタ・ジョンソン?」と思ってしまったほど。

 

それはともかく、

 

もともと舞台劇用に書かれた脚本を映画化したもので、確かにこれは舞台で観たら面白そうだなと思います。映像化向きかは微妙ですが、それでも「芝居」としては興味深く観られました。

 

ただ、アメリカ人だから成立する話だなぁという印象。日本人では絶対に成立しないとまでは言いませんが、中年の男性運転手と若い女性客で、ここまで踏み込んだ話をするというのが、日本人ではちょっと想像しにくい。ショーン・ペンの「老いてはいるけれど枯れてはいない」雰囲気がかなり生々しく感じられてしまい、こんな「雄味」がある初対面の中年男性に、若い女性がほとんど全く警戒心を抱かないのも微妙な違和感。この女性が年上の男性に惹かれやすいという設定だからなんでしょうけど、ちょっと引っ掛かるのです。

 

ストーリーそのものよりも、そんなことばかり考えてしまいました。

「トム・オブ・フィンランド」('17)

 

ゲイカルチャーに革命を起こしたとされるフィンランドのエロティック・アーティスト、トム・オブ・フィンランド(本名:トウコ・ラークソネン)の半生を描いた伝記映画です。主演はペッカ・ストラング、共演はラウリ・ティルカネン、ジェシカ・グラボウスキー、タイスト・オクサネン、シェーマス・サージェント、ヤーコブ・オフテブロ他。

 

Wikipedia「トム・オブ・フィンランド (映画)」

 

マッチョな体に黒いレザーの上下、そして口髭というゲイのイメージを確立したとされるトム・オブ・フィンランド。その存在自体は知っていましたが、特に興味がなかったので、トム・オブ・フィンランドは単なる筆名でアメリカ人なんだろうなと思っていたほど (^^;;;

 

そんな人物の半生を知ることができたという意味では観て良かったと思っていますが、イマイチ、ピンと来ず…。

 

彼の作品が持つ「明るく大らかでユーモラス」な雰囲気を反映した作り自体は悪くないのですが、逆に深刻な問題も軽くなってしまったようで全体に薄味。

 

また、時間経過が曖昧で、背景となる時代の変化が分かりにくいのもイマイチ入り込めなかった理由。

 

決して悪い出来だとは思わないのですが、観終わった後に物足りなさしか残らない映画でした。