Marc のぷーたろー日記 -12ページ目

「ザ・エクソシズム」('24)

 

問題を抱えた俳優が、再起を懸けてオカルトホラーの神父役に挑む中で見舞われる恐怖体験を描いたホラー映画です。主演はラッセル・クロウ、共演はライアン・シンプキンス、サム・ワーシントン、クロエ・ベイリー、アダム・ゴールドバーグ、エイドリアン・パスダー、デヴィッド・ハイド・ピアース他。

 

Wikipedia「ザ・エクソシズム」

 

あまりに評価が低かったので期待値を下げて観たおかげか、「そんなに悪くない」という印象。

 

主人公が悪魔祓いの神父を演じる俳優で、いろいろ問題を抱えている設定にしているのは面白いし。

 

でも結局はよくあるオカルトホラーに過ぎず、取り立てて「面白い」と言えるほどでもなく。ラッセル・クロウは役に合っていて良かったけど。

 

それにしても、サム・ワーシントンがこんな使われ方ってのは残念。かつての「スター候補」もすっかり落ちぶれちゃったなぁってイメージになっちゃう。いろいろと問題を超こし続けて来た人ではあるけれど、実際には役者としての仕事は続けられているので「落ちぶれた」ってほどではないんですけどね。

 

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「動物界」('23)

 

人類の一部が謎の現象で動物のような肉体に変化するようになってしまった近未来のフランスを舞台にしたSFファンタジーです。主演はロマン・デュリス、ポール・キルシェ、共演はアデル・エグザルコプロス、トム・メルシエ、ビリー・ブラン他。

 

手塚治虫さんの漫画のような世界観とストーリー。

 

悪くはなかったのだけれど、この題材なら実写よりも漫画やアニメーションの方が良かったかなぁという気も。

 

実写にすることで獣の生々しさ、グロテスクさを強調したかったのかもしれませんが、この結末に持って行くなら、むしろ「美しさ」を強調した方が良かったんじゃないかと思うのです。まぁ、それはそれで「綺麗事」に見えちゃう可能性もあるので難しいところではあります。

 

とにかく、微妙に好みからずれていましたが、評価に違わぬ「悪くない」映画だとは思います。

「サクリファイス 危険な領域」('24)

 

社会心理学者の父親がカルトに加わってしまった娘を救おうとするさまを描いた、リドリー・スコット監督が製作を務め、娘ジョーダン・スコットが監督を務めたサスペンス映画です。主演はエリック・バナ、共演はセイディー・シンク、シルヴィア・フークス、ヨナス・ダスラー他。

 

名匠リドリー・スコットもただのバカ親だったってことか…。

 

この出来でどうして人に見せられると思ったんだろ?

 

ドイツの有望若手俳優ヨナス・ダスラーの無駄遣いというだけでも大罪。

 

娘ジョーダンは無能だという事実を父リドリーは受け入れるべきです。

「またヴィンセントは襲われる」('23)

 

目が合うだけで周囲の人々から襲われるようになった男を描いたサバイバルスリラーです。主演はカリム・ルクルー、共演はヴィマーラ・ポンス、フランソワ・シャト、カロリン・ローズ・サン、ユリス・ジュヌヴレ他。

 

やっぱり、この手の不条理劇は長編映画だと厳しいな…。

 

短編映画ならこのエンディングでも「何となく」受け入れられたと思うんですが、長編映画だとどうしても色々考え過ぎちゃうせいで逆に「何じゃこりゃ?!」ってなっちゃう。長編でも間延びしないような工夫はありましたが、それが余計にエンディングの訳のわからなさを強めちゃったような感じ。

 

結局は不条理劇でよくある「アイデアは面白いけどそれだけ」の雑な映画でした。

「橋」('59)

 

第2次世界大戦末期のドイツで、戦争経験も知識もない16歳の高校生たちが召集を受けて戦場に駆り出されたことから起きた悲劇を描いた、ベルンハルト・ヴィッキ監督による歴史ドラマ映画です。出演はミヒャエル・ヒンツ、フォルカー・ボーネット、カール・ミハエル・バールツァー、フリッツ・ヴェッパー、フォルカー・リヒテンブリンク他。

 

Wikipedia「橋 (1959年の西ドイツ映画)」

 

1950年代の映画なので仕方ない部分もあるのですが、役者の演技が演劇調で作風に合ってないと感じる部分がところどころにあり、それがノイズになってイマイチ物語に入り込めなかったのは残念。また、7人の少年たちが揃いも揃って16歳にしては幼稚なキャラクターなのも気になりました。1人か2人くらいはもうちょっと「大人びた」キャラクターがいたほうが現実的だとは思います。

 

それでも、胸の痛む虚しい話でした…。戦後14年でこの映画が作られた意味は間違いなくあります。

「57秒 復讐のタイムループ」('23)

 

時間を57秒巻き戻せる指輪を手にした青年が、妹を死に追いやった巨大製薬会社への復讐に挑む姿を描いたSFタイムサスペンスです。主演はジョシュ・ハッチャーソン、共演はモーガン・フリーマン、グレッグ・ジャーマン、ラヴィー・シモーン、ベヴィン・ブルー、サミ・ロティビ他。

 

頭を空っぽにして観れば楽しめなくもないし、本当に暇で暇で何もすることがなくて困ってるくらいなら、時間潰しにはなるかも。

 

とにかく、ちょっとでも真面目に観てはダメ。あまりに陳腐でくだらない。

 

何故この映画にモーガン・フリーマンが出演したのか謎。

 

「神は銃弾」('23)

 

実話から着想を得たボストン・テランによる1999年の同名ベストセラー小説を原作とし、悪魔崇拝のカルト集団の仕業で元妻を惨殺され、娘を拉致された刑事を描いたサスペンス映画です。主演はニコライ・コスター=ワルドー、マイカ・モンロー、共演はジェイミー・フォックス、カール・グルスマン、ジャニュアリー・ジョーンズ他。

 

Wikipedia「神は銃弾」

 

実話から着想を得たそうなので、もうちょっとメッセージ性のある内容だと思っていたのですが、ただのバイオレンスアクション映画でした。

 

もちろん、子供の誘拐が珍しくない米国の現実や信仰を題材にしているので、米国人ならもうちょっと違った捉え方をするのかもしれませんが、少なくとも自分には深みを感じることはできませんでした。

 

ただ、最初から単なる娯楽映画と割り切って観れば、そんなに悪くはない。後味もいいし。

 

この映画の最大の失敗は、大して中身がないのに、中途半端にアーティスティックな作品にしようとしたのか、2時間半を超える長尺にしてしまったこと。これが90分程度の尺なら、だいぶマシになってたんじゃないかと思います。

「悪なき殺人」('19)

 

フランスの村で起きた殺人事件の真相を複数の男女の視点から多角的に描いた群像サスペンスです。出演はドゥニ・メノーシェ、ロール・カラミー、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ダミアン・ボナール、ナディア・テレスキウィッツ他。

 

Wikipedia「悪なき殺人」

 

なかなかに評価が高いので期待して観てみました。

 

確かに構成は見事。個々の登場人物の視点で描かれる身近な物語を積み上げていく中で、徐々に事件の全体像が見えてくる展開は群像モノ好きとしてはゾクゾクしました (^^)v

 

が、それだけ…。

 

群像劇だから仕方のないところもあるのですが、登場人物たちの個々の心理描写がちょっと足りない。一応、登場人物たちの言動の理由が分かる程度には表現されていますが、物足りなさは否めず。もちろん、これ以上に丁寧に描いたら、数時間にも及ぶ「大長編」になっちゃっていたでしょうけど。

 

とにかく、構成の面白さで最後まで惹きつけられますし、話の根幹である殺人事件自体のつまらなさやくだらなさは意図的なのも分かるのですが、もうちょっと踏み込んで描いて欲しかったなというのが正直な感想。ちょっとあっさりし過ぎていたように感じました。いずれにせよ、期待値が高過ぎたのでしょう。それが僕の最大の失敗。

「猿の惑星/キングダム」('24)

 

SF映画の名作「猿の惑星」のエピソード・ゼロとなる猿による支配の始まりを描いたSF映画「猿の惑星:創世記 (ジェネシス)」('11) から始まり、第3弾「猿の惑星:聖戦記 (グレート・ウォー)」('17) で完結したシリーズの約300年後を描いた新シリーズ第1弾です。主演はオーウェン・ティーグ、共演はフレイヤ・アーラン、ケヴィン・デュランド、ピーター・メイコン、トラヴィス・ジェフリー、ウィリアム・H・メイシー他。

 

Wikipedia「猿の惑星/キングダム」

 

新シリーズとしてどういう話になるのかと思っていたのですが、予想の範囲内で驚きはないものの、悪くはない。本来の「風刺」もしっかりあるし。

 

物語として完結はしていますが、まだまだ「序章」といった印象で物足りなさはあるので、続編に期待したいです。

 

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「六人の嘘つきな大学生」('24)

 

浅倉秋成さんの同名小説を原作とし、ある人気企業の新卒採用試験で最終選考に残った6人の大学生たちが謎の告発文によって窮地に立たされるさまを描いたミステリ映画です。出演は浜辺美波さん、赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、西垣匠さん他。

 

Wikipedia「六人の嘘つきな大学生」

 

よくできている話。

 

ミステリとしては悪くない。

 

娯楽映画としては面白かった。

 

が、あまりに「綺麗にまとまっている」せいで現実味がない。

 

「物語のための物語」

 

「物語のための登場人物たち」

 

という印象。

 

それが「悪い」とか「ダメ」というわけではないけれど。

 

とにかく、この「現実味のなさ」は映画ではなく、舞台劇なら違和感はもっと少なかったかなと思う。