4 Moons [DVD]
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異なる世代の男たちがそれぞれの葛藤と恐怖に向き合う中で交錯する愛と嫌悪の4つの物語からなるメキシコのドラマ映画です。出演はアントニオ・ベラスケス、アレハンドロ・デ・ラ・マドリッド、セサール・ラモス、グスタボ・エゲルハーフ、アロンソ・エチャノベ、アレハンドロ・ベルモンテ、ガブリエル・サントヨ、セバスチャン・リベラ他。
4つの物語が完全に独立していて互いに絡まないので、オムニバス形式にした方が良かったんじゃないかなぁ…。最後まで並行して描かれるだけなので群像劇としての面白さはないし、どの話もぶつ切りで中途半端に見えちゃう。
それぞれの物語が迎える結末を最後にまとめて見せることで、「人生いろいろ」をアピールしたいとの理由だけで並行して描いていた印象。その意図は分からなくもないんですけどね…。
個々の物語自体はそれなりに現実味もあるし、悪い出来とは思わないんですが、それだけに「もっと上手く作れたんじゃないかなぁ」との残念な気持ちが強く残ってしまったような気がします。
実話をモデルに、振り込め詐欺で全財産を失ったシングルマザーが詐欺組織の元締めを捕まえようと仲間たちとともに奮闘するさまを描いたクライムサスペンスコメディです。主演はラ・ミランさん、共演はコンミョンさん、ヨム・ヘランさん、パク・ビョンウンさん、チャン・ユンジュさん、イ・ムセンさん他。
実話をもとにしているとは言え、無理のありすぎる脚色に「オイオイ…」とはなりましたが、クライムサスペンスコメディとしては充分な出来 (^^)v
「ありえねー」と突っ込みながらも、「韓国のアジュンマならアリかも…」と思えてしまう、妙な説得力はありましたし (^^)
ただ、主人公をはじめとするメインの女性たちがあまりにやかましすぎて、そこは何度も視聴を断念したくなるほどキツかったけど (^^;;;
犬を通じて心を通い合わせ始める韓国の人間群像を描いたドラマ映画です。出演はユン・ヨジョンさん、キム・ユンジンさん、ユ・ヘジンさん、チョン・ソンファさん、キム・ソヒョンさん、ダニエル・ヘニーさん、タン・ジュンサンさん他。
個々のエピソードはどこかで観たことがあるような話で新鮮味はないし、かなりあざとい。
それでも、それらを組み合わせて群像劇にまとめているところはいいし、韓国における犬をめぐる現状や問題点を絡めている点や、犬を飼うことの綺麗事ではない現実の厳しさ、犬をテーマにしながらも最終的にはあくまで「人と人との関係」を重視している点も![]()
ただ、もうちょっと面白くできたんじゃないかなぁという気も。韓国の娯楽映画にしてはちょっと薄味に感じてしまうのは、いつも「濃厚」な韓国映画ばかり観ているせいかも (^^;;;
ブッダとイエスの下界でのバカンスを描いた中村光さんの同名漫画を原作とした実写テレビシリーズの映画版です。主演は松山ケンイチさん、染谷将太さん、共演は賀来賢人さん、岩田剛典さん、勝地涼さん、白石麻衣さん、仲野太賀さん、神木隆之介さん、佐藤二朗さん、窪田正孝さん、藤原竜也さん他。
→ Wikipedia「聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜」
全てが予想通りでしかない、いつもと同じ福田雄一監督作品。
救いようのない馬鹿馬鹿しさとくだらなさで、思わず笑っちゃうけど、本当に薄っぺらいので、映画館で観たいとはこれっぽっちも思えない。
でも、福田監督の映画はコンスタントに作られ続けてるわけですから、わざわざ映画館まで足を運んで金を払ってまでして観る客がそれなりにいるってことですよね…。それが驚き。
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第2次世界大戦の開戦前夜のヨーロッパを舞台に、1人でも多くのユダヤ人難民たちの命を救うべく奔走した、英国の人道活動家ニコラス・ウィントンの半生を描いた伝記映画です。主演はアンソニー・ホプキンス、共演はジョニー・フリン、レナ・オリン、ロモーラ・ガライ、ヘレナ・ボナム=カーター、ジョナサン・プライス他。
→ Wikipedia「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」
純粋に1本の映画として観ると平凡な出来。ドキュメンタリー番組の再現映像を「ちょっとお金をかけて撮ってみました」レベル。
が、それが実話を必要以上に美化せず真摯に再現している印象を与えており、ニコラス・ウィントンの人となりを考えると、彼の半生の映像化としては、むしろこれでいいんだと思います。
とにかく、映画としての出来云々の前に、ここで描かれた実話の重みが強烈に胸に迫って来ます。
ニコラス・ウィントンは2015年に106歳で亡くなっていますが、もし彼が生きていたら、この映画を観てどう思うのでしょう…。確かに、彼がいたからこそ成し得た「偉業」ではありますが、命懸けで協力してくれた仲間に深く感謝していた彼の人柄からすると、自分1人だけが「英雄」のように扱われてしまったことに、申し訳なさのようなものを感じていたでしょうし、救えなかった多くの子供たちの存在を考えれば、「素直に喜ぶ」なんてことはないでしょう。そのあたりのウィントンの内面が丁寧に描かれていたのは、この映画の最も評価すべき点でしょう。
インドで慈善活動をする男性、彼の元恋人とその夫である資産家の3人の運命を描いたドラマ映画です。主演はマッツ・ミケルセン、共演はロルフ・ラッスゴード、シセ・バベット・クヌッセン、スティーネ・フィッシャー・クリステンセン他。後にハリウッドで「秘密への招待状」('19) としてリメイクされています。
「秘密への招待状」の方を先に観てしまったのですが、そちらが充実したキャストの割にパッとしない、物足りなさしかない作品だったのに対し、原作であるこちらの方がはるかに観応えがありました。
そして、原作であるこちらを観て分かったのは、単なる「感動的な物語」ではないということ。確かに胸に迫るものはあるのですが、同時に「人間の自己中心性」を赤裸々に描いた作品との印象を強く抱きました。
確かにメインの3人の登場人物は、表面的にはともかく、基本的には人を愛することのできる「優しい」人物。しかし、その愛する気持ちが強すぎるあまり、相手の気持ちを無視した自己中心的で自己満足でしかない言動を取り、結果的に自分の気持ちを相手に押し付けてしまう…。
「それが人間というもの」と言ってしまえば簡単ですが、「愛とは執着である」との仏教的な思想を感じざるをえない映画でした。
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運もツキもない負け犬たちが一発逆転を狙って大金強奪計画に挑戦するさまを描いた犯罪コメディです。主演はチャニング・テイタム、共演はアダム・ドライヴァー、ライリー・キーオ、ダニエル・クレイグ、ヒラリー・スワンク、セス・マクファーレン他。
異常に評価が高いし、キャストも豪華で充実しているので、期待して観たのですが、これが自分でも驚くほど全く合わず…。
コメディなのに全く笑えなかったのは「呼吸」や「間」のようなものが自分と合わなかったからなんでしょうが、それ以上に自分に合わなかったのは豪華なキャストたちの相性。
キャスト自体は好きな役者ばかりなんですが、その組み合わせがどうしてもしっくり来ない。漫画やアニメで喩えるなら、全ての登場人物のキャラクターデザインがバラバラで、同じ世界の人物に見えないみたいなイメージ。
個性の強い役者を揃えたせいなんでしょうが、役者個人で見れば、それぞれの役に合っていただけに残念。
1990年代に起きた、鉱山ビジネスを巡る金融詐欺事件の実話をモチーフにしたクライムサスペンスです。主演はマシュー・マコノヒー、共演はエドガー・ラミレス、ブライス・ダラス・ハワード、コリー・ストール、トビー・ケベル、ブルース・グリーンウッド他。
題材も面白いし、熱演しているマシュー・マコノヒーをはじめ、キャストも充実しているのに、こんなにつまらないなんて…。
中途半端にシリアスにしないで、コメディに徹した方が良かったんじゃないかな。
第2次世界大戦中、当時ドイツ占領下のベラルーシの村からパルチザン部隊に加わった1人の少年が目にした戦場の地獄を描いたソ連製の戦争映画です。主演はアレクセイ・クラフチェンコ、共演はオリガ・ミローノワ、ウラダス・バグドナス、リュボミラス・ラウツァヴィチュス他。
中盤までは全く物語に入り込めませんでした…。
長回しを多用したロケ撮影で没入感を得られるリアルな撮り方をしていながら、役者の演技やその見せ方が舞台劇調の大仰なものなので、そのギャップにどうしても馴染めず…。
しかし観ていくうちに、この現実離れした演技は、目の前で起きている残虐な出来事の「現実とは思えない」おぞましさを表現しているのだと解釈することで納得し、ようやく物語に集中することができました。
とにかく、ストーリーに釈然としないところはありましたが、それでも、ただただおぞましい話で胸を抉られました…。
ナチスドイツ軍の残虐さを描くとともに、それに対する復讐の残虐さも描き、戦争が生む「狂気」を赤裸々に描いているのは見事。
2度、3度と繰り返して観たくなるような映画ではありませんが、1度は観ておくべき映画でしょう。
18世紀のデンマークで荒野の開拓に挑んだ元軍人の奮闘と苦悩を描いた歴史ドラマ映画です。主演はマッツ・ミケルセン、共演はアマンダ・コリン、シモン・ベンネビヤウ、メリーナ・ハーグベリ、グスタフ・リンド他。
映画化する価値のある題材だとは思います。
映画としての出来も悪くはありません。
が、終始、違和感が拭えませんでした…。
悪役の領主を分かりやすくサイコパスとして描くのはいいんですが、ストーリーに合わせて都合よく動かされてるキャラクターにしか見えず…。
あれだけ主人公に執着している割に、継続的に妨害するのではなく、ストーリー展開上の都合のいいタイミングでのみ、サイコパスの本領を発揮し、それ以外ではほとんど何もしないという不自然さ。
終盤の展開も、後味を良くしたかったからなのでしょうが、かなり作為的ですし。
2時間程度の尺に収めるためには仕方ないとは言え、もうちょっと自然な描き方はできなかったのかなぁと、それが残念でなりませんでした。