Marc のぷーたろー日記 -10ページ目

「アイリス:嘆きの暗号」('25)

 

イタリアを舞台に、謎解きの天才アイリスが人類の運命を握る暗号の解読を依頼されたことから次々と危機に巻き込まれていくさまを描いた英国のアクションスリラーシリーズ全8話です。主演はニアフ・アルガー、共演はトム・ホランダー、メレアナ・トムリンソン、サッシャ・ダーワン、マヤ・サンサ、クリストファー・ヒヴュ、アンジェラ・ブルース他。

 

キャラクター造形が「興味深い」。

 

主人公を含めたメインの登場人物たちが必ずしも共感しやすいキャラクターではなく、むしろ嫌悪感を抱かせる部分が多々あるにもかかわらず、その複雑なキャラクターがあまりに「興味深い」ので、その言動を追ってしまう…。

 

ストーリーそのものの面白さよりも、登場人物たちの「魅力」で最後まで飽きずに観ることができるドラマでした。

 

一応、物語としては完結していますが、あきらかに続編を意図した終わり方をしており、もし続編が作られるようであれば、是非とも観たいです (^^)v

連続ドラマW「BLOOD & SWEAT」

 

日本とフィンランドを舞台に、2人の刑事が国を越えて連続猟奇殺人事件の真相に迫るさまを描いたサスペンスドラマシリーズ全8話です。主演は杏さん、共演は濱田岳さん、高杉真宙さん、早乙女太一さん、國村隼さん、時任勇気さん他。フィンランドなど海外からの出演はヤスペル・ペーコネン、エリアス・サロネン、マーリン・ローズ、ミッコ・ノウシアイネン、アリナ・トムニコフ、ゼファン・スミス=グナイスト他。

 

エグゼクティブ・プロデューサーの1人であり、脚本(他3名と共同)と第5話・第7話の演出を務めたダニエル・トイヴォネンは日本での留学経験があり、日本語が驚くほど堪能で日本文化にも精通しているようなので、ちょっと期待して観てみました。

 

確かに、昔の海外作品で描かれる「トンデモ日本」という感じは全くありませんし、日本と日本人の描き方自体にはさほど違和感はありません。

 

が、日本の地方に根付いた伝統的な信仰をカルトとして描くのはともかく、その描き方が日本的カルトではなく、西洋的カルトなので、微妙に変なのです。例えば、「血(というよりも出血)」は神道では「穢れ」と見なされるものなので、このドラマでの描き方は、絶対におかしいとまでは言わないまでも、「違う」と思うのです。

 

とにかく、話が進むにつれて、そういった違和感が積み重なっていき、荒唐無稽さも増していくので、観ているこちらの気持ちはどんどん冷めていき、最終話では完全に「無」の気持ちで画面が流れていくのをただ「見る」だけの状態に。

 

期待していただけに「何でこうなった?」という残念感でいっぱいになりました。

「ロイ・コーンの真実」('19)

 

人を操る天才として知られ「現代のマキャヴェリ」とも称された悪徳弁護士ロイ・コーンの生涯を描いたドキュメンタリー映画です。出演はロイ・M・コーン、バーバラ・ウォルターズ、ロジャー・ストーン他。

 

Wikipedia「ロイ・コーン」

 

ロイ・コーンの「悪名」は充分に知っていたつもりですが、こうやって1本の映画としてまとめたものを観ると、その「倫理観のなさ」には恐ろしさしか感じません。しかも、その性質が彼を溺愛していた母親譲りのものであることには戦慄するしかありません。そして、こんな人間が現実に存在したことには、人類に対する絶望すら抱いてしまいます。

 

それでも、彼のおぞましい「悪相」が彼の内面を如実に表していることや、最終的に「天罰」を受けたことには救いを感じます。

 

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「神様の毛布に包まれて」('10)

 

神に失望して故郷に帰った中年の牧師が、幼なじみが犯人として逮捕された放火殺人事件の事実関係を調べる中で信仰を取り戻していく姿を描いたドラマ映画です。製作・監督・脚本・主演はコービン・バーンセン、共演はロイド・ワーナー、フランク・ゴール、ローン・カーディナル、オードリー・テナント他。

 

うっすい。

 

信仰を題材とした物語としても、家族間の心のしこりを描いた人間ドラマとしても、放火殺人事件の謎に迫るミステリとしても、どこをとっても浅くて薄っぺらい。

 

また、不自然な説明台詞を臆面もなく使う下手くそな脚本もダウン

 

何一つ褒められるところがないので、もうちょっと何とかできなかったのかなぁとしか思えませんでした。

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」('23)

 

15年ぶりに作られた人気アドベンチャーシリーズ「インディ・ジョーンズ」の第5作です。主演はハリソン・フォード、共演はフィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセン、ジョン・リス=デイヴィス、アントニオ・バンデラス、ボイド・ホルブルック、シャウネット・レネー・ウィルソン、トーマス・クレッチマン、トビー・ジョーンズ、イーサン・イシドール、イーサン・イシドール他。

 

Wikipedia「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

 

ノーテンキなご都合主義が気にならないほどのスピードで突っ走る思い切りの良さ、観終わった後に「あぁ、面白かった」となりつつも、ストーリーそのものはすぐに忘れちゃいそうな薄っぺらさなど、「インディ・ジョーンズ」シリーズらしさは健在で充分に楽しめることは確か。

 

でも、初期の2作品ほどの面白さがあるかと言われると、そこまでではないし、人の死の描き方のノーテンキさに、本作ではちょっと「ひっかかる」感じがあって、もやもやしちゃったのも事実。「作品が」というよりも「観る側の感覚の変化」のような気もしますけどね。

 

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「見えない真実」('10)

 

幼い頃からの親友で心の支えだった従姉妹の突然の自殺の真相を知ることになる盲目の女性を描いたドラマ映画です。主演はマルタ・イガレータ、共演はロージー・ペレス、ベニート・マルティネス、チャド・マイケル・マーレイ、ユル・ヴァスケス、クリストフ・サンダース他。

 

主人公の恋愛要素は陳腐で「邪魔」でしかありませんし、テレビ映画らしいチープな映像はダメダメですが、題材は悪くありませんでした。

 

とにかく、世界中のどこでも起きうる話ですが、ここまでストレートに描いた作品をテレビ映画として放映したのにはちょっと驚き。

 

劇場映画向きの題材のような気もしますが、社会問題として考えた場合、確かにテレビで放映した方がよいのかもしれません。その意味では「価値のある」作品なのでしょう。

 

ただ、社会に向けたメッセージとして、あの結末で良かったのかなという疑問はあります。

「秘顔 ひがん[R15+指定版]」('24)

 

オーケストラ指揮者の男性が、突然失踪したチェロ奏者でもある婚約者の身を案じながらも、代理奏者の女性との関係に溺れていくさまを描いた官能サスペンスです。主演はソン・スンホンさん、共演はチョ・ヨジョンさん、パク・チヒョンさん、パク・チヨンさん、ピョン・ジュンヒさん他。

 

輝国山人の韓国映画「秘顔 −ひがん−」

 

前半は指揮者の男性が主人公で、この主人公がどう見ても「怪しい」という印象で展開していたのが、後半で全く違う話に。

 

この2部構成と言える脚本の組み立て方が見事。

 

後半のサイコスリラー展開自体は単独で観ればさほど新鮮味は感じないものの、その後のエピローグ部分を含め、構成の巧みさで楽しませてもらいました。

 

「ダーティ・マネー」('24)

 

人生の大逆転を狙って悪徳刑事たちが大金強奪を企てたことから展開する死闘を描いたアクション映画です。主演はチョン・ウさん、キム・デミョンさん、共演はパク・ビョンウンさん、チョ・ヒョンチョルさん、チョン・ヘギュンさん他。

 

輝国山人の韓国映画「ダーティ・マネー」

 

既視感ありまくりで新鮮味は全く感じなかったのですが、それでも韓国映画らしい容赦のなさで最後まで飽きることなく観ることができました。

 

また、予想とはちょっと違った結末も、「うまく行き過ぎじゃね?」と思いつつも、「娯楽映画としてはこれでいいんだよな」と納得。

 

「傑作!!」とまではお世辞にも言えませんが、悪くはなかったです (^^)v

「ナイン・デイズ」('20)

 

魂がこの世に生れ落ちる前の世界を舞台に、孤独な男と魂の交流を描いたファンタジードラマ映画です。主演はウィンストン・デューク、共演はザジー・ビーツ、ビル・スカルスガルド、ベネディクト・ウォン他。

 

Wikipedia「ナイン・デイズ (2020年の映画)」

 

舞台劇で観たかったなぁ。

 

内容はかなり好み。

 

キャストも合っていてグッド!

 

映画でも悪くないんだけど、この独特の世界観は小劇場の舞台でこそ活きると思う。同じキャストによる生のお芝居で観たい。

「愛と哀しみの旅路」('90)

 

太平洋戦争によって収容所に送られた日系アメリカ人たちの愛と苦難の日々を描いた歴史ドラマ映画です。主演はデニス・クエイド、タムリン・トミタ、共演はサブ・シモノ、シズコ・ホシ、コルム・ミーニイ他。

 

Wikipedia「愛と哀しみの旅路」

 

この映画の存在自体は映画雑誌を通じて知っていたのですが、日本での公開後、この映画が話題になることが全くなかったので、すっかり忘れていました。

 

今回、たまたま機会があったので観てみたのですが、少なくとも日本ではほとんど注目されず、その後、すっかり忘れられた存在になっていたのは大いに納得。

 

確かに、この映画がハリウッドで作られ、1990年にアメリカで公開されたことの意味は大きいです。間違いなく「作られるべくして作られた映画」です。

 

ただ、題材は抜きにして、純粋に1本の映画として観ると、あまりに描写が足りないせいで中途半端な仕上がり。結果として単なる「陳腐なメロドラマ」になっちゃっているのはダウン

 

日系アメリカ人を演じる俳優たちの日本語のセリフがカタコト過ぎて、何を言っているのか分からないところが多かったのも、日本人としてはマイナスポイント。

 

日系人の強制収容という歴史的事実をほとんど知らない人たちにはちょうど良い「入門書」かもしれませんが、既に充分知っている人にはさほど観る価値のない映画です。