
「12日の殺人」('22)
ある殺人事件の謎を追ううちに深い闇に迷い込んでいく刑事の姿を描いた不条理サスペンスです。主演はバスティアン・ブイヨン、共演はブーリ・ランネール、テオ・ショルビ、ジョアン・ディオネ、チボー・エヴラール他。
いわゆる「刑事モノ」の映画やドラマを期待して観ると、かなり肩透かしを喰らうというか、物足りなさを感じると思います。
本作は、事件の謎に迫る物語ではなく、謎に迫ろうとする刑事たちの姿を描いた人間ドラマであり、物語風に描いたドキュメンタリーと思って観るべきなのでしょう。
その前提で観れば、実に観応えがありました。
主人公が本当に真面目な刑事で、真面目すぎて事件に「取り憑かれて」しまうわけですが、だからと言ってありがちなサイコサスペンスのように主人公が狂気に陥ると言ったことはなく、基本的には冷静で理性的というのが、非常に現実的で、人物としても魅力的に見えました。
「マインクラフト/ザ・ムービー」('25)
人気ゲーム「マインクラフト」を実写映画化した冒険ファンタジーです。主演はジェイソン・モモア、ジャック・ブラック、共演はエマ・マイヤーズ、ダニエル・ブルックス、セバスチャン・ハンセン、ジェニファー・クーリッジ他。
テレビゲームというものに1mmも興味も関心もない自分でも、ジェイソン・モモアとジャック・ブラックの個性や魅力を活かしまくった役柄だけで充分に楽しめました (^^)v
ただ、「物語」としてはあまりに平凡で退屈だったので、明日にも内容は忘れちゃうでしょう (^^;;;
「AIR/エア」('23)
業績不振だったナイキのバスケシューズ部門を救った「エア・ジョーダン」誕生に至る苦闘を描いた実録ドラマ映画です。主演はマット・デイモン、共演はベン・アフレック、ジェイソン・ベイトマン、クリス・メッシーナ、マーロン・ウェイアンズ、クリス・タッカー、ヴィオラ・デイヴィス他。
バスケに1mmの興味も関心もない自分でも知っている「エア・ジョーダン」の裏話として、かなり「興味深く」観ることができました (^^)v
結末は分かっているのでストーリー展開の面白さはないのですが、マイケル・ジョーダンを登場させながらも、顔を一切映さないなど一貫して「神格化」された人物として描いていることに、彼の偉大さを見せつけられた気分です (^^)
ところで「太った中年男」の設定である主人公を演じるにあたり、マット・デイモンはかなり増量したようですが、アメリカ人としてはまだ「太った」と言えるほどじゃないと思います (^^)
「ウエスト・サイド・ストーリー」('21)
ブロードウェイミュージカルの名作「ウエスト・サイド物語」の2度目の映画化作品となるスティーヴン・スピルバーグ監督によるミュージカル映画です。主演はアンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、共演はアリアナ・デボーズ、リタ・モレノ、マイク・ファイスト、デヴィッド・アルヴァレス他。
→ Wikipedia「ウエスト・サイド・ストーリー (映画)」
「ウエスト・サイド物語」はとにかく歌が素晴らしいので1961年の映画化作品は何度も観ていますが、それでもストーリー自体はバカバカしくて好きになれませんでした。そもそもの原案である「ロミオとジュリエット」自体がバカバカしいし。
また1961年版は、主演のリチャード・ベイマーがニューヨークの元不良少年には全く見えないミスキャストぶりが![]()
そんなわけで、スピルバーグが撮っても話自体のバカバカしさは変わらないので全く期待しないで観たのですが、これが意外なほど心に響く作品になっていました。
キャストと演出でこんなにも印象が変わるとは…。
ただ、ラストシーンの演出には違和感も。そこでちょっと醒めちゃったのは残念。
「リボルバー」('24)
他人の罪を被って2年間服役生活を送ったものの、自分が騙されていたことを知った元刑事の女性の復讐劇を描いた韓国のノワール映画です。主演はチョン・ドヨンさん、共演はチ・チャンウクさん、イム・ジヨンさん、キム・ジョンスさん、キム・ジュンハンさん、イ・ジョンジェさん他。
復讐を題材にした韓国のサスペンス映画としてはかなり異色。
全体的にローテンション。
主人公は一貫してシリアス。
が、ところどころにオフビートなコメディ要素。
脚本に対しては「?」となるところも多いのですが、ちょっと不思議なテイストの映画を観たという印象。悪くはないです。
「バッドサンタ」('03)
サンタクロースのアルバイトとしてデパートに潜入して金庫破りをする常習犯の中年男といじめられっ子の少年との交流を描いたブラックコメディ映画です。主演はビリー・ボブ・ソーントン、共演はトニー・コックス、ローレン・グレアム、ブレット・ケリー、ローレン・トム、ジョン・リッター、バーニー・マック他。
13年後に続編が作られているほどなので、それなりに面白いんだろうと思って、深く考えずに観てみたら、これが予想以上に自分の生理に合わず orz
とにかく、全てが吐きそうなほど気持ち悪く、何度も途中で視聴を断念しそうになりましたが、最後まで観ずに評価をするのはアンフェアと思い、「頑張って」最後まで観たのですが、ただただ時間の無駄でした。
これを面白いと思う人もいるんだとは思いますが、自分にはこれっぽっちも合いませんでした。
「デーヴァラ」('24)
村人たちに悪事から手を引かせた英雄デーヴァラとその息子ヴァラの血塗られた伝説を描いたインドのアクション映画です。主演はN・T・ラーマ・ラオ・ジュニア、共演はジャーンヴィー・カプール、サイーフ・アリー・カーン、プラカーシュ・ラージ、シュリーカーント、ムラリ・シャルマ、カライヤラサン他。
面白いことは面白かったのだけれど、どこを取っても既視感ありまくりの「典型的なインド映画」で新鮮味は全くなく、物足りなかったのは否めず。
ただ、親子2代の物語として完結していながら、続編ありきの終わり方をしているので、「これは続編で大きな捻りがあるはず!!」との期待はあり、続編を観ない限りは、この作品の評価はできないなと感じています。
「シンシン/SING SING」('23)
米国の刑務所の実話に基づき、舞台演劇を通して受刑者の更生を目指すプログラムに参加した面々の友情と再生を描いたドラマ映画です。主演はコールマン・ドミンゴ、共演はクラレンス・マクリン、ショーン・サン・ホセ、ポール・レイシー他。
主演のコールマン・ドミンゴなどの何人かのプロの俳優以外は、実際にこの更生プログラムを受けた元受刑者とのことですが、プロか否かは全く分からないほど「自然」でした。
劇映画でありながら、ドキュメンタリー映画の要素もあって「興味深く」観ることができました。
でも、美化しすぎな感じは否めず。
「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」('24)
ビートルズを世界的な大成功に導いた腕利きマネージャー、ブライアン・エプスタインの波乱に満ちた短い生涯を描いた伝記映画です。主演はジェイコブ・フォーチュン=ロイド、共演はエディ・マーサン、エミリー・ワトソン、ブレイク・リチャードソン、ジョナ・リース他。
題材からすると、ビートルズをもっと前面に出した内容になるかと思いきや、一貫してブライアン・エプスタインを描いていたのは意外でしたが、伝記映画としてはむしろ![]()
若くして亡くなった彼の人生を、舞台劇調の演出で描いているのも効果的。
ただ、マネージャーという「裏方」を描いているせいもあり、映画としてはちょっと地味だったかなという気も。派手さがないのは仕方ないですが、クライマックスらしいクライマックスが全くないので、観終わった後に「えっ? これで終わり?」という物足りなさは否めませんでした。
「アサシン/伝説の殺し屋」('25)
引退した伝説の殺し屋の母とそれを知らずに育った息子の奇妙な逃避行を描いたサスペンスドラマシリーズ全6話です。主演はキーリー・ホーズ、フレディ・ハイモア、共演はジェラルド・カイド、シャローム・ブルネ=フランクリン、デヴォン・テレル、アラン・デイル、ダーヴィッド・デンシック、リチャード・ドーマー、ジーナ・ガーション他。
それなりに楽しめました。
この手のドラマや映画にありがちな「訳ありの男性主人公の逃亡劇に巻き込まれたヒロインが、主人公の手助けをするうちに彼と愛し合うようになる」という話を、主人公を中年女性に、ヒロインを中年男性にする設定自体はちょっと新鮮でしたし、オフビートなコメディタッチなのも![]()
ただ、主人公を含めた登場人物たちの言動が「ありえない」とまでは言わないまでも、微妙にしっくり来ず、終始「違和感」や「引っかかり」があり続けたために、イマイチ入り込めず。決して悪い出来ではないんですけどね…。







