知人が、千葉公園に大賀ハスを見に行ったからと、画像を送ってくれました。とてもありがたく、心が癒されました。
今年も見に行くことはできませんでしたが、こうして季節の頼りをお届けしてくださる方がいることは、幸せなことだと実感しています。多くの心優しい人との人脈に恵まれて、とても幸せです。
この画像の後に、最近音楽活動をしていて気がつく私自身の問題点について書いておきます。深刻な文章になってしまうかもしれませんが、やはりお伝えしておかなくてはならないのかなと。
 
まずは、リハを行っていることによって、以前の自分と比較してわかることです。以前と言っても、ほんの1年前のことです。厳密に言えば、その境目は2024年の8月頃ということになるでしょうか。一気にがくんと落下したというよりも、次第に高度を下げているということになるのかな。崖をゴロゴロ転がり落ちているよりも、徐々に底なし沼に引きずり込まれているような感覚かな。ああ、恐ろしい例えです。
まずは、ピアノ演奏の劣化についてです。最近になって演奏の機会をご用意していただいたことにより、気がつくことができました。LPQでマリンピアの屋外ステージに出演することになったことは周知のとおりですが、私はそこでキーボードとピアノを担当します。また、竹内さんからのお誘いのより、アフター・グロウというユニットにも、ゲストピアノで3曲参加することになりました。
何がだめなのかということですが、例えば新曲について、音源も聴いて耳コピーをし、リードシートや譜面もいただいたので、個人練習をしてある程度できるようになるじゃないですか。しかし、その翌日に再び譜面などを見て演奏しようとしても、はて?という感じでほとんど思い出せないのです。リセットされてしまうようです。最近の私は、そんな自分に戸惑っています。全くの新曲だからそうなるのかもしれませんが、少しずつでも練習を重ねるしかありません。牛歩のごとく、です。さすがにこれって何かがおかしいですよね。脳の健康に異常事態が発生しているとしか思えません。前は、こんなことはなかったのです。
新曲ではない場合も、同様のことがあります。LPQで私がピアノを担当する3曲は、よく知っている曲でベースで演奏したこともあり、もちろんピアノでも演奏経験はあります。自己流でもよいとのことなので、比較的簡単にできるはずだと高をくくっていたのですが、甘かったです。
演奏がうまくいかないところを、普通に何度も練習をして、一度はできるようになりました。翌日に再び個人練習をすると、全く同じところができないままで、これでは練習をした意味がないわけです。同じ練習を毎日繰り返しているだけで、まさに無限ループです。これでは、お前は本当に練習をしていたのかと言われても仕方がありません。何度も練習しています。
私が最初にこれらの現象に気がついたのは、ロッキーさんと演奏を合わせるために「命の理由」というさだまさしの曲を練習したときでした。昨年の夏頃かな。うまく演奏ができない部分を何度も練習したのですが、忘れてしまって同じ場所を何度も間違えてしまいました。こんな経験は初めてだったので少し焦りましたが、その頃はピアノやキーボードを演奏する機会が著しく減っていたので、やはり日常的に演奏していないとこうなっちゃうんだよね〜などと自分で自分に思い込ませていました。
次にやばたんだと思ったのは、おそらく10月頃だったかな、ミューズのイベントで、フルートの渡辺さんのサポートでピアノを演奏することになったときです。そんなに複雑で難しい譜面ではなくて、お預かりした直後には初見で途中までいきなり演奏することもでき、そのことをお伝えしたら渡辺さんも安心してくれました。あとは私自身が自分で練習して精度を高めればいいだけだ、という雰囲気でした。譜面をいただいたのは、おそらくかなり早めで、心臓の手術をする前だったはずです。一度練習をして、ほぼ完全に弾けるようになったので、その後はもう練習をしませんでした。というか、体調が悪化してきた頃だったので、それどころではなかったということもあります。
しかし落とし穴が待っていました。本番が近づいて再び練習を始めたときには、全く弾けなくなっていたのです。曲も思い出せません。音源を聴いて、ああこの曲ね、と再び練習を始めるのですが、毎日練習しているのに、翌日には前日にスタートしたところまで戻ってしまう感じです。イメージできますでしょうか。そこで私が頼ったのは、裕希さんでした。彼はほぼ初見で見事に演奏をし、お陰様で私は恥をかかずに済んで、渡辺さんにご迷惑をおかけしないで済みました。感謝しています。
今回、アフター・グロウでサポートをするためにオーダーをいただいた曲について、私がリハや本番である程度のクオリティを伴った演奏ができるかどうかが、今後の活動についての試金石になりそうです。いざとなれば竹内さんお一人でも演奏できる曲だということが救いかなと考えていますので、プレッシャーを感じすぎないで個人練習をします。
次は、ドラム演奏についてです。土曜日のリハでは、裕希さんがお休みだったので、かなりの爆音で音源をかけて、我々がそれに合わせるという練習スタイルをとりました。実は、これは私が得意とする練習方法で、大音量を出せるスタジオがあるからこそできる練習方法ということで、何度も皆さんに紹介してきました。音源に合わせているときにはリズムも合うのに、なんで本番ではリズムがおかしくなるのかな、などと随分とつぶやいていました。
しかし、今回は、爆音の音源に合わせても、全くリズムもテンポもフィールも合いませんでした。いつの間にか勝手にずれてしまうのです。できていたはずのおかず(フィルイン、とも言います)も、パターンを忘れてしまっています。また、キックペダルを使う時は、つま先を付けたままにしてかかとを浮かせて演奏しているのですが、だんだんと太ももがひくひくしてきて、演奏ができなくなってきました。これは、単なる体力の低下なのでしょうか。左足のハイハット演奏のゴースト・ビートも、あれ?何だかおかしいなあ?という違和感でいっぱいになりました。
音程の無いドラムならば、多少のミスがあっても深刻なダメージにはならないのかなと考えていましたが、それも甘い見通しでした。新チャレンジだったサックスも、歯と歯茎の調子が著しく悪くて今は練習をしていないし、実際に歯をかみ合わせるだけでぐらぐらしている歯が何本もあるので、もう少ししたら歯が何本か抜けるのではないかと思います。日々悪化しています。
私にできる楽器がどんどんと無くなっていくようで、とても悲しい気持ちなのです。仕事もつまらない、音楽活動もうまくいかない、そういった日々の苦しさが徐々に私を追い詰めてきています。だからこそ、多くの仲間が支えてくださることに、いつも感謝の気持ちでいっぱいになります。私自身へのスキルを求めない、楽しい演奏に活路を求めるしかないのでしょうが、そのためには素晴らしいスキルをお持ちのミュージシャンのサポートが必要不可欠だということになるのかな。その答えがどこにあるのか、自分探しの旅はまだまだ続きます。音楽活動という旅路を終わりにすることはありません。
 

懐かしい画像が出てきました。スマホが、9年前のメモリーとして、勝手に通知してきました。理恵さんのスマホにも、同じように出てきたそうですよ。
もう9年前になるのですね。大賀ハス祭りでは、何年か続けて音楽イベントを開催させていただきましたが、とてもよい思い出です。今回の文面に登場した方々も写っているので、掲載してみました。今は亡き、敬愛するヒロ☆PANさんもいます。
今思えば、この頃の私は何の迷いも不安もなく、自らのスキルを存分に発揮して自由に楽しく楽器演奏をしていたような気がします。今現在の私の惨状を、当時の私に伝えてあげたいくらいです。でも、私は、今の自分にできることを維持して継続していくことに主眼を置いて、様々な事情が伴う劣化と退化に抗い、心折れずに頑張り続けるつもりです。