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市原市「マナビオ」のブログ

マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


バグモジョラ

 アドバンスコースは、ロボット教室4年目の上位クラスです。床に書かれた黒い線を6本脚でなぞって歩く「バグモジョラ」を作っています。


 脚の動きにもうっとりしますが、私が最も驚く点は、バグモジョラが機械仕掛けだけで線をなぞっていることです。


 ロボット教室で扱うロボットには、プログラムによる高度な制御機構がありません。つまり、センサーで線からの外れ具合を読み取って、バグモジョラに

「ちょっとだけ曲がれ!」

と制御することはできないのです。


 写真右側の生徒が触れている黄色いパーツが光センサーです。このセンサーは黒に反応して電流を流す線と黒以外に反応して電流を流す線が2本がついています。(2本の線に同時に電流が流れることはありません。)この単純なセンサーと左右の脚を動かすモーター2個だけで、何故、バグモジョラは線をなぞることができるのでしょうか?


 コンピューターを制御するプログラムを書く"コーディング能力"は大事です。しかし、学ぶのは中学・高校生ぐらいが適切に思います。なぜなら、実体験が乏しい子どものころのコーディングは、ゲームの範疇を超えることはできないからです。▼複雑なコーディングを学ぶ前に、是非、ロボット教室で"機械"でできることを体験してみましょう。


■無料体験会■

市原市、千葉市、袖ヶ浦市、木更津市、君津市にお住まいの方向けの体験・見学会です。

ロボット教室はコチラ 、理科実験教室はコチラ (別窓で開きます)で開催日を確認いただけます。


中和滴定

 BTB溶液を使って、水溶液の性質を調べる実験です。


 酸性・アルカリ性を判定する実験で、器具が汚れていては結果を保証できません。したがって、試験管、ビーカー、コップ、ガラス棒、ベローズピペットなど全ての実験器具は洗浄してから使用します。もちろん洗浄水を入れる洗浄瓶もです。"洗浄"は科学実験の基礎です。


 写真は、中和実験です。酸性水溶液にアルカリ性の水溶液を垂らしています。隣にある試験管は、色見本となる中性水溶液です。BTB溶液は中和点での変色が鈍い試薬なので、中和滴定の実験には適さないですが、"気分"は味わえます。色の変化を見逃さないよう、慎重にポタリ、ポタリと溶液を垂らしています。


 色を頼りにピッタリな点を見つけようとしても、実際にやってみると難しいことが分かります。お料理の味付けや絵を描く時の調色にも通じるものがあるように思います。


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帯分数×整数・小5算数

 小学校で使用されている算数の教科書は、とてもよくできており信頼しています。そんな教科書にまつわる小さなお話です。


 帯分数は小4、約分のある分数の掛算は小5、帯分数同士の掛算は小6でそれぞれ習います。ところが、地元小学校で使われている算数の教科書「わくわく算数(啓林館)」に帯分数×整数の問題が見当たりません。


 学習指導要領(平成21年3月版)を見ても明記はありませんが、小学校の先生・塾講師の多くは小5で習う内容と理解していると思います。事実、業者テストでも小5の問題として出題されます。しかし、教科書に該当する問題が出ていなければ、子どもが

「習っていない。」

と言うのも無理はありません。


 信頼できる学校の教科書ですが、このような「子どもが体験できない問題」はいくつもあります。子ども達が小学校を卒業して中学・高校へと進学すると、この傾向は顕著になり、やがて「習っていない問題をテストで解く」ことが普通になっていきます。


「習ってないよね。でも分かるかな?」

マナビオでの日々の学習体験は、この繰り返しです。


ロウソクの炎すくい

 ロウソクが燃える原理を学ぶ実験です。


 科学的思考力とは、目に見えない原理・原則を想像する力です。しかし、残念なことに、原理・原則だけを知識としていくら蓄えても科学的思考力を身につけることはできません。情報技術全盛の現代において、マナビオが古典的ともいえる理科実験の体験を推奨する理由は、科学的思考力を身につける方法が他にないからです。


 例えば、火をつけてロウソクを手に持っても、手元のロウが燃えないことは誰もが知っていると思います。では、何故、手元のロウは燃えないのでしょうか?


 教科書の文脈に沿った"ロウソクが燃える原理"を知識として獲得しても、このような見方はなかなかできません。獲得した知識に矛盾がないか現実を比較する科学的思考力は、実体験無くして育てることができません。ロウソクが燃える原理を理解しても、"不思議"がつきることはありません。


 この写真は、ロウソクの炎に金網を近づける実験です。どのようになるのか、一緒に体験してみませんか?


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プレ・アルゴ:I-Cube(アイキューブ)

 本講座で使用するI-Cube(アイキューブ)のプレ講座用課題です。決められた時間で十字型を作ろうとしています。子ども達が積木を手に持って、


「どうなっているんだろう?」


と考えている様子がよく分かります。この小さな一歩が、子ども達の"考える力"を育みます。





 よく"考える力"と言いますが、目指すべき方向には何があるのでしょうか?科学技術社会論の描く未来社会を想像すると、"考える力"とは「与えられた問題を最適化する能力」だけでは十分ではありません。現代の子ども達は、そのような社会で仕事をします。したがって、彼らに伝えるべき"考える力"には、機械やプログラムでは真似のできない創造的要素が必須だと感じます。マナビオが伝える創造的な"考える力"とは、物事を一定の価値観で論理的・合理的に考察し、それらの枠の外側から新たな価値を発見する一連の思考の流れです。そのような"考える力"こそが、子ども達の将来の職業選択の幅を広げ、仕事の競争力を高めることができるのです。





 アルゴクラブの本講座は3月から始まります。登校の練習を兼ねて、真新しいランドセルを背負ってマナビオへやってくる子どももいます。4月は、皆、小学校で入学式ですね!