
小学校で使用されている算数の教科書は、とてもよくできており信頼しています。そんな教科書にまつわる小さなお話です。
帯分数は小4、約分のある分数の掛算は小5、帯分数同士の掛算は小6でそれぞれ習います。ところが、地元小学校で使われている算数の教科書「わくわく算数(啓林館)」に帯分数×整数の問題が見当たりません。
学習指導要領(平成21年3月版)を見ても明記はありませんが、小学校の先生・塾講師の多くは小5で習う内容と理解していると思います。事実、業者テストでも小5の問題として出題されます。しかし、教科書に該当する問題が出ていなければ、子どもが
「習っていない。」
と言うのも無理はありません。
信頼できる学校の教科書ですが、このような「子どもが体験できない問題」はいくつもあります。子ども達が小学校を卒業して中学・高校へと進学すると、この傾向は顕著になり、やがて「習っていない問題をテストで解く」ことが普通になっていきます。
「習ってないよね。でも分かるかな?」
マナビオでの日々の学習体験は、この繰り返しです。