まだ4月だというのに、ずっと半袖で過ごしているこの頃です^^;

 

ぴょん太は、入学式から休まず大学へ通っています。

朝も、私が声をかけなくても、目覚めるようになってきました。

 

そうして、ぼちぼち起きてきて、お風呂に入って、洗面所で長いこと身作りして、ご飯食べて出ていきます。

 

土日はバイクや車三昧で、ゆっくり休んでいるわけでもないのです。

(睡眠は十分とっています。)

先週は、金曜日、学校から帰ってから、主人と鳥取までツーリングに出かけ、そのまま一泊して土曜日に帰ってきました。

日曜日はゆっくりしなよーって言ったけど、雨模様なのに朝からドライブに行ってしまいました(-_-;)

 

ぴょん太にとっては、車やバイクに乗ることが、脳の活性化(脳の血流量が増え、脳内領域のネットワークが広がった状態)に繋がっていて、本能が求めているのかも・・・と思ったりしてます。

 

 

そんな感じで、この土日はしっかり休む間もなかったのですが、

週明けから、遅刻もせずに登校しています。

 

 

とは言っても、入学式からしばらくは、かなり緊張感が漂っていました(-_-;)

正直、今まで何度か経験した、急激に腰回りが痩せる、トイレが長くなる、時々微妙な酸化臭(極期のときは異常な酸化臭でした)・・・という症状が出ました。

 

本人は、最近、太り気味だったので丁度よいと言うのですが、それにしても、急激に痩せてきてました。

 

けれども、この頃は心身ともに安定して激ヤセは止まったかな・・・。

学校やペースに『慣れ』てきたのだと思います。

また、色々な意味で安心できたのだと思います。

 

ぴょん太のような、過緊張・・・交感神経が上がりっぱなしになって、激ヤセ症状が出てくるタイプは、早く堰き止めないと、また不定愁訴が出てきて、エネルギーが切れてダウンしてしまいます。

 

今回、改めて、その堰き止めるコツがわかったような気がしました。

 

新しい学校、長期休みの後の新学期、新しい環境に入ったとき、強い緊張が続いた後など・・・親は少し子どもの様子や体調に気をつけておく必要があると思います。

 

腰回り(ベルトの穴の数)、におい、食欲、お通じ、おしっこの回数、睡眠時間、顔つき、むくみ、目力、顔色、目の周りのクマ、息遣い、脈拍・・・

 

今回、ぴょん太は、入学式前後、テストの前や、体力測定の前などに過緊張が見られました。

 

普段より食欲が減って、腰回りも痩せてきて、なんとなく酸化臭がする場合、

すぐに対処した方が良いと思います。

ぴょん太の場合・・・

 

☆ せめて家だけでもストレスを無くす

(本人が学校を休みたいと言えば休ませる。食欲もなく、不定愁訴がある場合は言い聞かせてしっかり休ませる。)

☆ 胃腸を整える

☆ 抗酸化

☆ 血糖値スパイクに気をつけながらのグルコースと水分、ミネラルの補充

(ぴょん太の場合は、食事の前に漢方薬を飲む。ミネラル水、OS-1をまめに飲む。

梅肉酵母エキス・希望の命水などを飲みました)

☆ 無理のない運動、マッサージ、鍼灸、漢方、食養生などで、水の巡りを良くして、デトックス。

 

☆ バランス良い食事と、十分なカロリーを摂る。

(毎朝、玄米餅とたんぽぽコーヒー+ミルク生活を摂らせました。あと、サプリで、栄養素補充。)

☆ 早めに夜ご飯とお風呂を済ませて寝るように促す。(痩せてきているときは、相当疲れているので)

 

 

というようなことを心がけました。

 

今、思い出せるのはこれくらいですが、

いい感じで対応できると、酸化臭はすぐに消えて、食欲や体重も増してきます。

 

 

それから改めて思ったのは・・・

学校での安心感・・・その学校は自分の居場所であるという確信が持てることの重要性です。

 

いくら、家での対策が十分であっても、

学校が、本人にとって、安心安全でワクワクできる場所でなければ、

行くことは難しいということです。

 

ぴょん太の場合、ダメ元で受けた大学に落ちて、本当に良かったと思っています^^;

 

今の大学は、ぴょん太にとって丁度よい・・・若しくは、余裕を持って、通えるようです。

 

 

もちろん、入学前から入学してからの2週間くらいは、交感神経優位の日々だったと思います。

 

入学式から、オリエンテーション、クラス分けテストなど、入学当初、本当に忙しい日が続いたのですが、

その中で、小学校や中学校のときのお友達が声をかけてくれたり、その大学、学部の子たちは、穏やかで優しい子が多いようなのです。

そして、英語のクラス分けでは、ぴょん太は一番上のクラスになったみたいで、それが一つ、大きな自信になったようです。

 

 

三池先生が言われている、登校しても良い条件

 

①日常生活のリズムが戻っており一日を過ごすエネルギーがある

②授業に参加できる学力が備わっている

③対人関係に自信がもてる状態となっている

 

は、本当に的確だなぁ・・・と感じます。

 

 

けれども・・・

子どもたちが先々

自立していくために重要なことは・・・

(PTSDが強い場合は、その治療も必要になると思いますが)

本人が、どんな状況に合っても、できるだけ平常心、大丈夫感を保てるようになること・・・(自律神経のバランスを保てるようになること)。

平常心を保つ方法、思考を身につけること・・・

そして、限界が来る前に逃げる柔軟さ、自分を守る(愛する)、自分を赦せる思考・・・

そういうことを身につけていくことなのではないかな・・・

と感じています。

 

ぴょん太は今、それを少しずつ少しずつ体得していっているように感じています。

バイクに乗ったり、お風呂に入ったり、口笛を吹いたり・・・

自然に見つけていっているような気がします。

 

それは、走り続けてきた子どもたちが、一旦、身も心も十分に休めることによって、見出していけるようになるのかもしれません。

 

小児型慢性疲労症候群(C C F S)とは、子どもの日常生活を支える活動エネルギーが消耗あるいは枯渇した状態である。

この状態では視床下部を中心とした生命維持にかかわる脳機能低下と、それに引き続く高次脳機能低下が確認される

すなわち著しい易疲労性と学習・記憶機能障害が中核症状となる。

初期にはだるい,疲れるという訴えと同時に、頭痛,腹痛などの自律神経症状が出現し、エネルギー低下の状態にともなって活動性が低下する。

 

結果として学校社会生活が破綻しはじめ,週に1日,月に数日の休養日が必要となる。重症化するにつれ休養日が増加し、ついには全く登校できなくなる。

 

疲れやだるさの行き着く先が生命力低下としてのC C F Sなのである。

 

したがって、

まだ日常生活が持続できている

初期の段階で 

C C F S の概念を適用し、

休養を与えること

によって予防につなげることが極めて重要となる。

三池 輝久 

『こどもの心のハンドブック』

平成 1 4 年度厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業) 

「小児心身症対策の推進に関する研究」班 編 P.106 より~ 

https://rhino.med.yamanashi.ac.jp/sukoyaka/pdf/sinsin.pdf

 

 

 

********************

 

2018年、夏・・・

 

ぴょん太が、『起立性調節障害(重症)』という診断を受けたものの、

私は、途方に暮れていました。

 

対処法と言えば、待合で動画を見るように言われ、

・成人になれば治る病気なので、焦らず見守りましょう・・・

・水分を一日2L

・塩分を多めに

・立ち上がるときは、足をXにして、頭をゆっくり上げる

・辛くてもできるだけ体は起こしておくように・・・

・血圧を上げる薬を処方するので、効き目が出るまで様子を見るように・・・

 

初診では、このようなことしか言われませんでした。

 

おそらく、起立性と診断された人は、皆、こんな感じだと思うのですが、

皆さん、それで納得できるのでしょうか?

 

ぴょん太は、その時、喉の乾きを自覚することさえ鈍くなっていて、胃腸が弱り、水を飲むことも辛そうでした。

また、塩を多めにといっても、具体的な指導はなく、過剰に摂っても、腎臓に悪そうだしと思って、私は、大量に摂らせることはなかなかできませんでした。

(初診で点滴をしてもらうことができれば、ぴょん太は随分楽になれたのではいかと思っています。)

 

立ち上がることもできず、鉛筆さえ持つこともできず、食べることもろくにできず、暑いと言ったり寒いと言ったり、眠ることさえままならないぴょん太を目の前にして、私は、何が起こっているのかも、どうすればよいのかもわからず、目の前が真っ暗でした。

 

私が、CCFSについて認識できたのは、ぴょん太が起立性と診断されてから、

もうほぼ3年後・・・(T_T)

アマチャンさんが、三池先生の本をブログで紹介してくださったときでした。

 

なので、いつ思い返しても、

初診で、CCFSの概念、対応を教えてもらえていたなら、

どんなに気が楽になっていただろう・・・

私ももう少し穏やかな気持で、もっとゆっくりぴょん太を休ませてあげることができたのに・・・

と思ってしまうのです。

 

もちろん、CCFSの光線療法や、薬物療法だけでは、効果は薄いと私は感じています。

(著書からは三池先生も、深部熱を下げることにとても苦悩された様子が伺えましたが、これは、東洋医学で解決することが可能であると私は実感しています。)

 

けれども、三池先生や友田先生、CCFSの研究に携わってこられた先生方が、本気で子どもたちと向き合い、積み上げてこられた研究成果は、わたしに、これだ!という確信と方向性を与えてくれました。

 

わたしは、我が子が学校に行けなくなってしまって苦悩している親御さんに、是非、CCFSの概念を知っていただきたいと強く願っています。

 

起立性(OD)と診断されることの問題点は、

子どもたちの苦しみの原因が、

『低血圧』『脳に血流がいかないことなのだ』と思わされること。

 

また、私を含め、多くの親が

医師から『いつかは治る病気(大した病気ではない)』、と聞かされることによって、我が子の苦しみに気づくことができず、学校や勉強にこだわり続けてしまうことだと思います。

 

(けれども、重症にもなると、大した病気でないと言われたのに、

そうとは到底思えない我が子の苦しみを見続けることになります。

為すすべもわからず、まさに地獄です。)

 

低血圧が一番の問題ではないのです。

起立性低血圧を起こしてしまうほどに、脳が危機的な状態に陥っているということが

非常に深刻で重要なことなのです。

 

是非、三池先生の本を読んでいただきたいと思います。

そして、現実を受け止め、親の思いは置いておいて、

我が子がなぜこのような状態に陥っているのか、

我が子にとって何が一番良いのかを考えていただきたいと願います。

とても苦しいことですが、親が現実を早く受け止めることができれば、

お子さんの回復も早まるはずです。

 

もし、対処を間違えると、深刻な二次障害、後遺症をもたらす可能性がとても高いのです。

いかに、迅速に良好に子どもたちの脳を癒やしてあげれるかということを考えていっていただきたいと強く願っています。

(2024.2.21)

 

 

 

ぴょん太、先日無事に卒業式を終えることができました。

 

念願のバイクも手に入れ、初ツーリングは丹波篠山まで行ったようです。

この日のために数々の試練を乗り越えてきたぴょん太。

長年の夢が叶えられ、とても幸せそうです☆

 

 

 

けれども・・・卒業式当日の朝は、また葛藤が見受けられました。

 

年末に「卒業式までもう来ません。」と宣言してきてからこの3ヶ月、

 

ほぼ9時過ぎに起きる生活をしていたので当然と言えば当然なのですが、

(また、手術後ということで、エネルギーが消耗されていたこともあるかもしれません)

前日、「一応、起こして。」と言われたので、7時過ぎに起こしに行くと、

ピクリともせず(-_-;)

 

そして、7時半・・・反応あり・・・

「どうする?」

 

「めんどくさい・・・ちょっと寝る・・・」

 

・・・もう、生徒の集合時間には間に合わんね^^; ・・・

 

 

8時・・・

「どうする?遅刻して行くか、お母さんと一緒に保護者時間に行くか、

もう卒業式欠席で、午後から挨拶だけしに行くか・・・」

 

「うーん・・・考える・・・」

 

 

・・・このやりとり、状況・・・久しぶりに学校行くってときは、毎回でしたね^^;

 

 

 

やっぱりまだトラウマが残ってるのかなぁ・・・と感じました。

 

けれども、私が下に降りると、しばらくして起きてきました。

 

予行には遅刻しましたが、式には十分間に合いました。

とても良い式でした。ぴょん太も頑張って行って良かったみたいです。

良い思い出になりました。

 

卒業式についてはまた改めて書きたいと思いますが、

 

このPTSD症状、回を重ねる毎に薄らいできている気はするのですが、

いつか消え去る日は来るのか、認知行動療法、カウンセリングを受ける必要があるのか、悩み中です。

 

 

*************

 

~ 不登校とPTSD ~

 

不登校状態とは生命の脳の疲労困憊を伴う、中枢神経の機能低下であることを述べた。

これは持続時間はさまざまであるが、生命の危機を経験したことに等しい

 

地下鉄サリン事件における人々の反応を思い出していただきたいのであるが、

彼らのなかには、いまだに地下鉄に乗ることができない人があるといわれている。

 

理性では二度とサリン事件などあるはずもないと感じている。

しかし防衛本能が地下鉄に乗ることを抑止するのである

 

不登校状態でも、生命力の低下を経験するので同じ反応がおこってしまうと考えられる。

 

肉体的疲労は回復し精神的にも元気を取り戻したように感じていても、

いざ学校に戻ろうとすると体が反応してしまうのである。

これをPTSD(心的外傷後ストレス障害)という。

 

 

三池輝久著『「学校」が生きる力を奪う』より

 

************* 

 

ぴょん太に生命の危機を感じるほどの状況に陥らせてしまったこと、

おそらく、初期の段階ではPTSDまでにはならないと思うのですが、

極期を回避できなかったことを本当に申し訳なく思っています。

 

十分に回復できないままに再登校させてしまったことも、とても後悔しています。

今の通信高校は、ぴょん太にとってそれほどストレスではないはずなのですが、

中学の時に再登校したときの過酷さが学校へのトラウマになっていると感じています。

(十分に回復できていないままでの、テスト勉強、炎天下での体育、柔道部復帰など・・・)

 

精神的肉体的にどれほど過酷であったかと・・・(T_T)

 

子どもたちの幸せのためにあるはずの学校が、

なぜ、生命の危機を感じさせる場所になってしまっているのか・・・

 

お子さんが通っている学校は、

お子さんにとって、本当に幸せな場所ですか?

 

 

 

*************

 

~ 登校してもよい条件 ~

 

登校刺激は本人も学校復帰を望み、身体的にも健康状態を取り戻したときにおいては差し支えない。

ただし、登校刺激を可能とするには次のような条件が必要である。

 

①日常生活のリズムが戻っており一日を過ごすエネルギーがある

②授業に参加できる学力が備わっている

③対人関係に自信がもてる状態となっている

 

医学的には深部体温の調節機能が正常化していることがたしかめられる。

深部体温調節機能が十分に回復していない場合は、いったん登校が可能になったとしても、再発を覚悟しておかなければならない。

この状態を十分に評価せずに学校社会に戻ることのみを優先していると再発が繰り返され、最終的には引きこもり状態となってしまう。

引きこもりとは生活エネルギーの枯渇そのものである。

 

三池輝久著『「学校」が生きる力を奪う』より

*************

 

 

 

2024.3.11

今日は、暑いくらいの陽気でした。

 

ぴょん太は、昨日、大学から帰ってきたのが、16時くらい。

忙しくて、コンビニおにぎりしか食べていないと言うので、

急いで、前日の残りのサバそぼろ丼を用意して食べさせました。

それから、バイクで走りに行ってくると言って出かけて行きました。

亀岡の方まで行ったようで、21時前に帰ってきました。

ご飯(筍ご飯・厚揚げと野菜のスープ・筑前煮・高野豆腐・卵焼き)を食べて、お風呂に入って、10時半には寝たようでした。

 

そして、今朝は、7時半に、自分で起きてきました(@_@;)

めっちゃ健全☆

小学生のようですね^^;

 

そうして、お風呂に入ってから、洗面所で長いこと鏡に向かい、髪の毛を入念にチェック・・・

何回言っても散髪に行かなかった人が、何という変貌ぶり^^;

 

服を選ぶのにも入念です^^;

 

漢方を飲んで、朝ご飯(玄米餅と昨日のおかずの残り)を食べて、

たんぽぽコーヒー牛乳(たんぽぽコーヒー+大人のミルク生活)を私が飲んでって言って飲ませて、

サプリ飲んでって言って飲ませて、

まったくうるさいなーという感じで出かけていきました^^;

 

油断するとサプリ飲まないですからね。

飲まないと、まだ体調が落ちますからね。

しっかり飲んでもらいます。

 

今日は、遠方に進学したお友達が帰ってくるので、帰りに待ち合わせして、

一緒に映画を観てくるそうで、23時現在、まだ帰ってきません(-_-;)

 

すごい☆普通に大学生してる・・・

ちょっと信じられないくらいです・・・

でも、まだ元通りとは言えないのですよね。

 

けれども、用心しつつ、希望を持ってやっていきたいと思っています。

 

 

私は、ぴょん太の闘病を通して、子どもの成長期に起こる自律神経失調症には、栄養療法は欠かせないと感じています。

 

ただ、やみくもに大量のサプリメントを摂ることは危険です。

適正な栄養を補給することが必要ですし、尚且つ、それをちゃんと吸収し、代謝させないと意味がないばかりか、返って害を及ぼすことになります。

 

ぴょん太の場合、オーソモレキュラーのクリニックで、ちゃんと血液検査をしてもらって良かったと思っています。

 

ぴょん太の足りない栄養素の傾向がわかるし、大体の量もわかるので、意識するようにしています。

 

MSS社のNB-Xは、今でも欠かすことができません。

 

 

 

(脳の活動がある子どもには、糖とビタミンB群が大量に消費されるからです。)

 

「うちの子どもは発達障害じゃないから関係ない」とは思わないでください。

 

もし、小さい頃から偏食が激しいとか、音に敏感とか、こだわりが強いとか、

少しでも気になることがあって、自律神経失調症状が長引いている場合、

HSP、発達障害もしくはグレーの可能性大です。

 

信州大学の本田秀夫先生は『グレーとは白ではなくて薄い黒』という川柳を書かれています。

 

黒と考えて取り組んで行った方が回復が早まるはずです。

 

 

栄養療法についてですが、このカテゴリーでも、何回か見かけたのですが、

私も、オーソモレキュラーの溝口徹先生のこの本がとても参考になりました。

 

 

『・・・さらに次の段階がある。成人してからの二次障害による、精神症状の形成である。これは、先に挙げたようなこ子どもの頃から成人するまでの特性が、発達障害が原因のものであると見過ごされることによる弊害である。

 小学校を過ぎた発達障害のお子さんたちは、中学生以降になると、生きづらさや人間関係でのトラブルに直面しやすくなる。そのことによって不登校やいじめが起きたり、問題行動や対人関係の困難さ、自己肯定感の低さが続いたりする。結果、本人に不安症状やうつ症状、イライラ感などの精神症状が見られることが少なくない。・・・

 こうして見ていくと、乳幼児期、児童期までに発達障害を見過ごし、スルーしてしまうことが、二次障害による精神症状の形成を招くいっても過言ではないのである。・・・

 こういったことを防ぐには、遅くとも児童期までに発達障害の可能性に気づき、対処することが重要になってくる。

 発達障害の場合、子どものうちは薬によって症状を軽減することができることもある。ところが発達障害のお子さんは栄養障害を伴っているため、そこへのアプローチがおこなわれないと薬の増量や多剤併用となるのだ。薬が効くタイプであっても効かないタイプであっても、症状の背景にある栄養や代謝のトラブルの補正はすべての発達障害の患者さんにおこなうべき重要なポイントである。このことは発達に伴い生じるさまざまな二次的な精神症状予防にもつながるものだと思う。

 オーソモレキュラー療法の場合には、発達障害のなかの細かい診断や分類にはあまりこだわらない。背景にある栄養や代謝の問題を個々の状態において補正することが中心になる。

・・・

 近年問題になっている長期のひきこもりには、発達障害が原因になっていると指摘されることもある。うつや統合失調症などの病気として診断されてしまう問題だけでなく、これまでは病気や障害とされなかったが、社会的に対応が必要なひきこもりのような問題にも、発達障害がかかわっている可能性を考えると、早期から栄養や代謝のトラブルへの対応をすることによって、現在の、あるいは将来的な問題への対策や予防になると、私は確信している。』

 

・・・と、発達障害と栄養の関連性を強く訴えてらっしゃいます。

 

また、興味深いのは、発達障害には、栄養素的にタイプがあるということです。

 

・低血糖症タイプ

・ビタミンB群不足タイプ

・消化管不良タイプ

・ナイアシン不足タイプ

・鉄不足タイプ

・DHA不足タイプ

 

に分けられるとのことです。

 

ぴょん太の場合は、複合型のような感じがします。

低血糖とビタミンB群不足が大きいと感じています。

 

 

もちろん、回復に当たって、栄養療法だけでは限界を感じたのは事実です。

けれども、回復に当たって、栄養療法は必須だと感じています。

今朝は春の嵐という感じでした。

桜をもう少し楽しみたかった・・・

 

 

ぴょん太は、昨日は一日中、ネイティブの先生の英語での授業だったそうです(@_@;)

でも、楽しかったみたいでよかった☆

今日は1限からあるので、早くから出ていきました。

長い間9時起きだったので、まだ、早起きが定着しておらず、声をかけています。

 

 

新学期を迎え、今、ふと思ったことがあったので、書きたいと思いました。

 

 

ぴょん太は中1の夏に倒れてから、学校に行きたいのに行けない自分に絶望し、私からのプレッシャー、間違った対応のせいで極期へと向い、体はやせ衰えていき、本当に長く苦しい月日を過ごしました。

 

けれども、ようやく少しずつ少しずつ回復し、中2になってから、午後から登校、放課後登校ができるようになってきました。

そして、やっと、ぴょん太自らが「朝から行けそう」と口にした、中3のコロナ明け・・・

さぁ、これから!・・・と思ったのも束の間、

3~4ヶ月もしない間にダウンしてしまいました。

その時の挫折感は、ぴょん太の深い傷となってしまいました。

 

(私は、一日でも早く戻って、普通に高校受験してほしいと願ってばかりいました。

その私の気持もぴょん太へのプレッシャーとなっていたと思います。)

 

なぜ、あんなにも、ぴょん太は学校に戻りたいと願っていたのに、継続できなかったのか・・・

 

これは、(今まで何度も書いてきた)後になってから腑に落ちたことなのですが、

それは、脳が強い緊張にさらされ、過活動となり、日々、グリコーゲンを早期に使い果たしてしまうからです。

そして、長期にわたって、何度も何度も、血糖値スパイクを起こし、脳にも内臓にもダメージを負うからです。

 

ぴょん太は、心では学校に戻りたいと強く願っていたけれども、

一年近く寝たきり生活をした後、ほとんど自宅で過ごした後での

学校生活は、ぴょん太にとっては周りとのギャップがあまりにも大きく、非常に過酷であったのだと思います。

 

ぴょん太の場合、家にいても退屈しだしたので、学校に戻った方が良いと感じて、また、ぴょん太も前向きであったので再登校させたのですが、極期まで経験した子をいきなり戻したのは間違いであったと感じています。

 

(ここらへんの指導も、もっと早くにCCFSの先生と出会うことができていたなら、アドバイスしていただけていたかもと思っています。)

 

 

それでも・・・これは・・・まったく私の考えですが・・・

 

もしかしたら、あの時、こうすれば、ぴょん太は中学校に行き続けられたかもと思うことがあります・・・

 

これは、ぴょん太の場合・・・

極期を経験した子どもで、機能性低血糖が見られる場合・・・

本当に、その学校が大好きで、心から戻りたいと思っている場合・・・

先生とも友達とも関係が良好で、授業を受けるのも苦でない場合・・・

そして、微熱もなく、激ヤセが改善され食欲もあり、睡眠がしっかり朝型に戻っている場合です。

 

とにかく、マイペースを貫けるように前もって先生に相談して、助けてもらう手はずをしておく必要があるかもしれません。

理解のある良心的な学校なら、協力してくれるかもと思います。

 

本人にも、再登校する前に、とにかく無理しないこと、リハビリのために学校に行くのだということを認識してもらうために、よく話し合う必要もあると思います。

 

 

・ 遅刻してでも、睡眠はしっかりとる。

・ 遅刻してでも、朝食はしっかり摂る。

・ とにかく、激しい運動はさせない。炎天下の体育は涼しいところで見学。

・ しんどくなったら、すぐ保健室で休ませる。または帰らせる。

・ 部活は休ませるか、若しくは辞めて、早く帰らせる。

・ ストレスなく受けられる授業だけ出席する。

・ 休み時間毎に、グミかラムネを何個か食べさせる。もしくはOS-1。

   (低血糖予防。休み時間毎の補食、グルコース補給)

・ 昼食の前に、五苓散を飲ませる。(血糖値スパイク予防)

・ 内申書、偏差値受験のことは一切気にしない。

  最初から通信制、もしくは定時制に行くと決めておく。

・ 学校にはリハビリのために行くという認識を貫く。

  五月雨登校で十分と思う。

・ 課題宿題は、できる範囲で。

・ 家ではとことんリラックス。

  食事もしっかりバランスよく、毎日カロリー多めに摂る。

  9時には寝る。

  土日はとことんストレス発散と休息。

・ 朝礼や、集会などでは、座らせてもらう。

・ 定期テストは受けない。

・ 運動会・泊りがけの活動・修学旅行には行かない。

 

・・・今、思いついたのはこれくらいですが・・・

もっと、様々な配慮が必要かもしれません。

 

 

けれども・・・

やはり、学校に行けばどうしても、友達と合わせたい・・・

周りの価値観は、偏差値重視、結局、競争社会なので、

過剰適応タイプの子はいつかはエネルギー切れを起こしてしまうかな・・・

 

でも、本当難しいかもしれませんが、本人もお父さんお母さんも、勉強のことは気にせず、回復のことだけを考えて80%の出力で過ごせるなら、可能かもしれません。

 

けれども・・・

やっぱり、通信や定時制高校で順調に過ごせることを目標にし、

家でゆっくり過ごし、夕方1~2時間くらい塾に行くくらいが丁度よいかもしれません。

 

私としては再登校してみて、無理を感じたら、きっぱり諦めた方が良いと思います。

 

 

ただ、社会とのつながりを、どう保っていくかということが課題であったと感じています。

そこが、不登校になってしまったときの、本当に大きな不安であり、苦悩でありました。

 

小学校からずっと公立で、子どもの場合特に、そこが、生きてきた世界すべてであったはずだし、自分の存在を認めてくれる場所であったのだから、そこに行けなくなったということは、とてつもないダメージで、だからこそ、PTSDを発症するのだと思います。

ぴょん太の場合、引っ越しをしたこともなく、生まれ育ったその地域の学校がかけがえのない彼の居場所であったので、サポート校を探して行く、という気持ちには到底なれませんでした。

また、そのエネルギーもありませんでした。

 

なので、その懐かしい場所で、順調に過ごせたなら、どんなにか良かったか・・・

とは、時々思いますし、胸が痛くなります。

 

けれども、やはり、それは現実的ではなかったな・・・とも思います。

 

順調な再登校を実現するためには、本人がとにかく無理をしないこと、親が我を捨てること、

通っている中学校に、どこまで理解してもらえるか、協力してもらえるかが鍵となると思います。

 

 

けれども・・・

申し上げたいのは、今の学校に行けなくなったとしても、

決して、この世界から居場所がなくなるわけではないのです。

温かく迎えてくれる場所は必ずあります。

必ず、子供さんに合った場所がありますし、見つかるはずです。

なので、学校に行けなくなったことを嘆かず、今はゆっくり休んでいいんだと・・・

とにかく、体の回復のことだけを考えて、毎日をできるだけ楽しんでいただきたいと、心から願っています。