ベンザブロックyasumoをのむと眠くなる? | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

こんにちは、薬剤師の安美です。

 

以前、ベンザブロックの種類の違いを書きました。

ベンザブロックとプレミアムの違いとは?

市販の風邪薬ベンザブロックLとS、IPの違いとは?

 

テレビCMでベンザブロックyasumoを見かけて、

「成分の違いはなんだろう?」と疑問に思ったので調べてみました。

 

 

ベンザブロックyasumo

 

「かぜをひいたら寝て治したい」あなたへ

 

 

 

適用年齢 / 15歳以上

 

 

主成分は、解熱鎮痛成分のイブプロフェンです。

(ベンザブロックLと同じ量配合)

 

ベンザブロックヤスモ特徴としては

他のベンザブロックシリーズに使われている

眠気を覚ます、眠れなくなる可能性がある成分が入っていないことです!

 

例えば、

眠気を感じにくくするカフェイン、
交感神経を刺激して覚醒作用があるプソイドエフェドリン、

脳を活発にして覚醒作用のあるジヒドロコデインリン酸塩、

といった成分が使われていません。

 

さらに、抗ヒスタミン成分の眠気の副作用を逆手にとって

咳や鼻水、のどの痛みを抑えながらぐっすり眠れる!

というワケですね。

 

 

ただ、咳止め成分にdl-メチルエフェドリン塩酸塩が入っているんですよね。
(気管支を広げるために、交感神経を刺激する成分)

これも入れなければよかったのに・・・と個人的には思います。

 

 

あと、咳止め成分のジヒドロコデインリン酸塩は

覚醒作用だけでなく、便秘とかの副作用もあり使いたくありません。

 

12歳以下の子どもには使用禁忌となっています。

市販薬で子どもの咳におすすめは?ママ薬剤師が選ぶ安全な風邪薬

 

ベンザブロックヤスモで使われている

咳止め成分、デキストロメトルファンは処方薬メジコンとしてよく使われています。

 


まとめますと、

ベンザブロックyasumoは、


・他のベンザブロックシリーズに入っている眠りを邪魔する可能性の成分が入っていない風邪薬。

 

・抗ヒスタミン薬の副作用の眠気もあって、ぐっすり眠って回復できる可能性がある

 

という感じになります!