こんにちは、薬剤師の安美です。
前回に続いて、ベンザブロックの違いを書いていきます。
今回は、
「ベンザブロック」と「ベンザブロックプレミアム」の違いについてです。
ベンザブロックLプレミアム
「のどからのかぜに、銀のベンザ」
ベンザブロックLとプレミアムの違いは、
・解熱鎮痛成分のイブプロフェンの量が約1.33倍ほど増えている
・のどの炎症を緩和するトラネキサム酸を追加
・痰を和らげるL-カルボシステインを追加
この3点です。
個人的には、
イブプロフェンが少し増えてもそんなに効果は変わらないのでは?
と思いますが…
「喉からの」風邪なので、
喉の腫れによく使われるトラネキサム酸が追加になったのは納得です。
痰も喉に絡むと嫌なので、
喉からの風邪に効くというコンセプトにあっていますね^^
ベンザブロックSプレミアム
「鼻からのかぜに、黄色のベンザ」
ベンザブロックSとプレミアムの違いは、
・痰を薄めて排出しやすくするグアイフェネシンの追加
・ビタミンB2(リボフラビン)の追加
この2点です。
正直言って、インパクトが弱い変更かな…(^-^;
他の2つに合わせてしょうがなくという感じでしょうか。
12歳以上に飲めるような風邪薬をつくるためにはしょうがなかったのかもしれません。
ベンザブロックIPプレミアム
「熱からのかぜに、青のベンザ」
ベンザブロックIPとプレミアムの違いは、
・イブプロフェンに加えてアセトアミノフェン追加
(今は販売中止になったベンザブロックIPプラスの処方)
・のどの炎症を抑えるグリチルリチン酸の追加
この2点です。
解熱鎮痛成分を2種類配合していますが、
イブプロフェンとカロナールを併用しても効果は変わらない
という報告もあるようなので、正直どうなのかな?と思うところはあります。
ベンザブロックプレミアム3種類の中で、
個人的に妥当なリニューアルは、ベンザブロックLプレミアムかな。
逆に、鼻水や咳の成分はいらないくらいに感じますが、
イブプロフェン+トラネキサム酸で喉の痛みを和らげるのは理にかなった処方だと感じました!