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自転車で大陸を越えるブログ

学生のとき自転車で日本縦断、オーストラリア横断。一旦は就職したものの、会社を辞めて北米縦断。次に目指すは中南米縦断。このブログを通じて自転車で海外を旅する楽しさが、なるべく多くの人々に伝わればイイなぁ…と思っています。


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たとえどこであろうとも、

たくさんの色と共に彼女は現れる。

彼女は髪をとかす。



彼女は虹のよう。

空気に漂う色をつれて来る。



そう、たとえどこであろうとも、

たくさんの色と共に彼女は現れる。

She comes in colours ev'rywhere,

she combs her hair.




She's like a rainbow,

coming, colours in the air



Oh, everywhere,

she comes in colours.


Rolling Stones
Their Satanic Majesties Request (Hybr)
Track06: She's a Rainbow



「ナチュラルカラー」なんていうコトバがある。

ハッキリとした定義はないみたいだけれど、

自然が本来持っている微妙な淡い色合いのコトらしい。


でも、そんな色ばかりが「自然な色」なのだろうか?


自然はもっと多様な色に満ちていると僕は思う。

偏狭なコトバで定義できるものじゃない。


カナダでは原色の自然をたくさん見ることができた。

サイケデリックな色合いこそ自然が本来持っている色なのかもしれない。

僕はいつも一日100kmを目標に走っていた。100km走ればテキトウにその日の幕営地を探していた。なかには一日150kmを目標に走る鉄人のようなサイクリストもいるけれど、僕にとっては一日100kmぐらいが無理なく旅を続けられる距離だった。


だけど、その日の天候や風向き、地形によっては目標の100kmを走っただけでクタクタに疲れてしまう日もある。そんな日にこそ栄養のあるちゃんとした食事を取るべきなのだろうけれど、やっぱりめんどくさいので走り疲れた日の食事は手早く簡単に作れて後片付けも楽なモノになってしまう。


で、よく作っていたのがインスタントラーメン


英語でもラーメンはRamenという。Chinese noodlesなんて気取って言うと逆に通じなかったりする。アメリカやカナダのスーパーでは必ず「日清」や「マルちゃん」の袋ラーメンが売られていた。値段は3~5袋で$1~2ぐらい。安いっ。


ただし、インスタントラーメンには「量が少なすぎる」「栄養バランスが悪い」「味が単調」という3つのデメリットがある。この3つのデメリットをどう補うかがこの料理(?)のポイントだと思う。


パスタをまず半ゆでにする


まず「量が少なすぎる」というデメリットを補うためにパスタで麺の量を増やす。だいたい100~150gぐらいを先に半ゆでにしておく。パスタはなるべく細い方が火の通りが早くてラーメンの麺との違和感もない。ラーメンを2袋料理するという手もあるのだけど、インスタントラーメン2袋はハッキリ言って食べ飽きてしまう。


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ラーメンの麺を入れる。このときに野菜をなるべく多めに入れて「栄養バランスが悪い」デメリットを補う。僕が持ち運んでいた野菜は「にんじん」「たまねぎ」「にんにく」「ブロッコリーの茎の部分」「ズッキーニ」「ピーマン」。常温で日持ちする野菜じゃないとダメ。


ただし9月を過ぎてからはテントの中でも気温がマイナスになってしまいピーマンやズッキーニはグズグズになってしまうので持ち運ばなかった。


アメリカやカナダのスーパーでは基本的に野菜を「はかり売り」するので野菜を1個(1本)単位で買うことが出来、すごく便利だった。日本にもあのシステムを導入すればいいのになぁと思う。


出来上がり


ラーメンパスタの出来上がり。カンズメがあればそれを加える。ガーリックパウダーや唐辛子、胡椒をこれでもかっ!と入れて「味が単調」なデメリットを補う。食欲がない日は特にスパイスを大量に使う。


味に飽きてくるとカレーパウダーを入れて味に変化をつけていた。カレーパウダーは便利な調味料かもしれない。スパイスは体も温めてくれるので結構大事なアイテムだと思う。


スパイスで味に変化をつける以外にも、スーパーでは色々な味のインスタントラーメンが売られているので(例えばライム&シュリンプとか…)、味に飽きてしまわないようになるべく多くの種類の味を買っておくといいかもしれない。


スープにマッシュポテトの素を入れる


麺を食べ終わったらスープにマッシュポテトの素を入れる。パスタで麺を増やしたとはいえ、まだまだ食べたりないのだ。グロイというなかれ…。これはこれで結構美味しい、と僕は思う。


マッシュポテトの素は塩分の入っていないオリジナルじゃないとしょっぱくて食べられなくなる。値段は$1~3ぐらい。ダラーショップで買うと安い。マッシュポテトの素は軽くて高カロリーで日持ちするのですごく気に入っていた。


* * *


この特盛ラーメンパスタ・マッシュポテト〆スペシャルは安くて簡単で美味しく、しかも無駄に使う水がほとんどなくて後片付けも楽なので旅の定番メニューだった。

米を食べるためには沢山の水が必要になる。米を研ぐときや炊くときはもちろん、食べ終わった後で鍋にこびりついたご飯を洗い流すためにも水が必要なのだ。だから、米は水場が近くにあるときだけ食べることができるちょっと贅沢な食事だった。


いろいろとメンドクサイ米だけど、食べ飽きることがなく食後の満足感も強いので毎日でも食べたいぐらいだった。パンやパスタをいくら食べたところでイマイチ物足りないのだ。日本人の体には米が一番合っているのかもしれない。米を満腹になるまで食べた次の日は自転車の走りも違う。ハイオクを満タンにした車みたいなモンだ。


で、よく作っていたのが炊き込みご飯。炊き込みご飯と呼べるほどたいしたモノじゃないのだけれど、作り方はこんなカンジ。


1. 米を研いでちょっと少なめの水をはる

2. オイルサーデンを油ごと入れる

3. あり合せの野菜を入れる

4. 醤油をテキトウに入れる

5. 20分ぐらい置いてから炊く


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ポイントはオイルサーデンを油ごと入れることだと思う。日本では値段が高いオイルサーデンだけど、北米では$1~2ぐらいで売っている。シーチキンでも代用できる。おかずなしでこの炊き込みご飯だけを食べるので米は3合。米はロンググレイン(タイ米)なら大抵どのスーパーでも売っている。

日本で北米チャリンコ縦断の話をする時、必ずといってよいほど聞かれることは食事について疑問である。


「イッタイ、なにを食べていたの??」

をしたりを仕掛けたりしていたのですか??」

毎日魚を釣ろうと思うとタイヘンじゃねぇ~」

サバイバルしとるね、すごいっ」

氷河期になっても生きていけそう」

etc....


うぅ~ん。人の想像力はキリがないものですねぇ。

で、僕は何者なんでしょうか???(  ̄д ̄;)ノ


「ランボー」みたいにサバイバルナイフ一本で猪を殺して焚き火で焼いて食べる、なんてのを想像されているのでしょうか?それとも横井庄一さんのような極限のサバイバル生活でしょうか?うぅ~ん。僕はどちらかというと軟弱なチャリダーなので、いわゆるサバイバルなコトは一切していませんっ。


と、いうことで今回はチャリダーへの誤解と偏見を正すべく、僕が普段食べていた食事を紹介したいと思います。まずは豪華版について。


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その日の走行距離がそれほどでもなく、体力的に余裕があり、水も食料も豊富な場所に泊まる時の夕食は比較的豪華なものになる。大抵はスーパーが近くにあるキャンプ場で停滞(1kmも走らない)するときなんだけど、ここぞとばかりに栄養補給に気を配っていた。


↑これは鳥のモモ肉の蒸し焼き。作り方はこんなカンジ。


1. 鳥モモ肉をフライパンに入れる

2. その上からにんじんとかたまねぎとかニンニクを入れる

3. 塩・コショウをふってアルミホイルでフタをする(フタは重いの持っていない)

4. ひたすら弱火で火を通す(野菜の水分で「蒸し煮」にする)

5. 火の通りやすいブロッコリー等を最後に投入して火を通す

6. 仕上げに醤油で味を調える


これだけ。鳥から油がでるので焦げ付くこともない。フライパン一つで出来るし、火加減さえ間違わなければすごく簡単でウマイ料理だと思う。出来上がりを待っている間はビールを飲みながら文庫本を読んだり、その日の日記を書いたりする。にんじんがしんなりしてきたら出来上がり。大体20~30分ぐらい。コンロは一つしかないので入れ違いに米を炊く。米は2合ぐらい。

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↑できあがりはこんなカンジ。普段はどうしても野菜が不足しがちになるので、余裕があるときにはなるべく多くの野菜をとるように心がけていた。ビールはmust。この写真に写っている「ワイルドキャット」というビールはアルコール度数が高いので(確か8%ぐらい)すぐに酔っ払う。非常に経済的なビールである。

で、綺麗すぎる夕焼けを見ながら、たまにボンヤリとたそがれつつ、ひたすらガツガツ・モリモリと食べるのである。豪華版の食事はこんなカンジ。

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プロフィールの下側にクリック募金のリンクを追加しました。


こんなことは「先進国」の自己満足かもしれません。お金をバラ撒くことでその国の人々が本当に救われるのか疑問です。ただ単に企業イメージ向上のために我々の善意が利用されているだけなのかもしれません。批判のコトバはいくらでも思い浮かびます。


だけど、誰になんといわれようとも、目をそむけ何もしないよりはマシなのではないかと僕は思います。その募金で救われる命が一人でもいるのであればなおさらのことです。安全で快適な日本でくらしている私達がムリのない形で参加できる募金があるのであれば、それは素晴しいことだと思います。


ネットサーフィンの合間にちょっと覗いていただければ嬉しく思います。




クリックで救える命がある    

ちとアサマシイかなぁ…、、、と思いつつ人気Blogランキングをはじめちゃいました。最近イマイチ訪問者数が伸びないしコメントも少ないので淋しくて…。ジャンルは「自転車・サイクリング」です。


皆さんが一日ワンクリックしていただくと、僕のブログがランキング上位に表示されるだけ、という非常に利己的且つ「おんぶにだっこ」的なアサマシイモノですが、よろしくお願い致します(汗)。。。


* * * 追記:2006年3月11日 * * *


やぱり、読者の方々にブログランキングのためのクリックを求めることは、あまりに利己的でアサマシすぎるし、このブログの存在理由自体を汚すことにつながりかねんなぁ…と思い立ったので、ブログランキングから撤退します。たしかにどーかしてましたね。一時的な訪問者数の増加に目がくらんでましたわ。イカンイカン。


グウナイ、サンクス。


カナダ西北部でよく見かける橋↓。



恐怖の橋




何の変哲もない橋に見えるかもしれない。


でも、僕は内心かなりビビッていた。


えっ?「何をそんなにビビッているんだ」って???


じゃあ、カメラを足元に向けてみよう。




川までまっさかさま






llllll(- _ -;)llllll






こりゃ何のバツゲームだ?






川面まで10mはあるぞ。。。






はうっ、、、軽いめまいがする。






早く通りすぎちまおう……。






おぉっ、フラついて真っ直ぐ走れねぇ~。






こんな所で立ち止まるんじゃなかった…。





* * *


それ以来、このたぐいの橋を渡る時には、決して立ち止まらず、決して下を見ず、イッキに走りきることを心がけた。写真では分かりにくいけど、川面までの落差がかなりあるのだ。僕は高所恐怖症ではないハズなんだけど(多分…)、立ち止まると川に落ちてしまいそうでマジで怖かった。ホントに高所恐怖症の人は絶対にこの橋を渡れないと思う。なにかを試されているような不思議な橋だった。




休養日と雨が重なってしまって、結局フォートネルソンに3日間も停滞してしまった。気がつけば8/29になっていた。もうすぐ9月だ。どうりで朝晩はえらく冷え込むようになっていた。本格的な冬が来る前にロッキー山脈を越えなければならない。


キャンプ場で再会したグウナイとユキコちゃんは自転車の部品待ちで、もうしばらくこの町で停滞するらしい。同じ道で南下するのでまたいつか必ず会うだろう。彼らに見送られつつフォートネルソンの町を後にした。


ひとまずは460km先のアラスカハイウェイの終着点、ドーソンクリーク(Dawson Creek)を目指す。



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僕はフォートネルソンのキャンプ場でもう一日休むことにした。ムリをして走り続けるよりは、快適な場所があればゆっくり休んだ方が1ヶ月後には走行距離が伸びることになる。なるべく疲れを貯めないように気をつけないといけない。


キャンプサイトをシェアしたモーティンは早朝にはもう出発していた。「ジャスパーかバンフでまた会おう(両方ともカナディアンロッキーの大きな町)」とは言っていたけど、モーティンは少ない荷物でゴリゴリ走るタイプのサイクリストなので、僕が彼に追いつくことはもうないかもしれない。


久しぶりに洗濯をしたり、スーパーで買い物をしたり、小さなアウトドアショップで防寒グッツを物色しているうちにすぐに時間が経ってしまう。レジ袋を沢山かかえてキャンプ場に戻ると、使い込まれたゴアライトの3人用テントを見つけた。見覚えのある日本製のテントだ。




「おおぉぉっ!!」




ホワイトホースのキャンプ場で毎晩のように料理とビールをシェアした日本人チャリダーのグーナイとユキコちゃんだ。彼らもフォートネルソンに到着したのだ。彼らの方が先にホワイトホースを出発したのだけれど、僕がどこかで追い越していたらしい。お互いに再会を喜び合う。その晩は彼らのテントで夕食をシェアすることになった。


ipodでミスチルを聞かせてもらう

↑夕食の前にiPodで邦楽を聞かせてもらう。ユキコちゃん選曲中。


僕の持っていたCDウォークマンはアラスカで壊れてしまっていたので、普段はFMラジオで洋楽を聴いていた。独り言以外は耳に流れ込む日本語がまったくない生活をずっと続けていると「聴覚的飢餓状態」になる。なぜだか他人の喋る日本語がムショウに聞きたくなるのだ。母語の響きを脳が欲するのだと思う。


そんな時、リズムに乗せた日本語を聞くと鳥肌が立つぐらいカンドーしてしまう。砂漠でさまよって脱水症状ギリギリの人が、キンキンに冷えた生ビールをジョッキでゴクゴク飲むようなものだと思う。…なんだか良く判らなくなってしまったけど、、、えっと、とにかく、邦楽も捨てたモンじゃないゾ、と僕は言いたいのである。


ちなみに僕がリクエストした曲は、、、、、ミスチルでした。


マカロニ&スープ

↑スープをかき込むグーナイ。モノモライになっていたらしくてこの日は目が真っ赤だった。


夕食はポークソテーと、山盛りのマカロニと、そのゆで汁で作るキャベツ入りのスープ。全部彼らが作ってくれた。彼らはキャンプ用のコッフェル以外に家庭用のフライパンも持っているので、ポークソテーもふっくらと美味しく仕上がる。食べ物はチャリダーのガソリンなので美味しいものを作るための道具は重くてかさばっても大事だと思う。


* * *


この日の夜はテントが浮き上がるほどの大雨になり、次の日も雨が止みそうにないのでもう一日フォートネルソンに停滞することになった。ふつう雨の日の停滞は憂鬱なものだけれども、彼らが居たので退屈することもなく、のんびりとした良い休養になった。




* 追記 (2006.03.07) *


現在進行形のグウナイとユキコちゃんの旅ブログはコチラ↓


百聞は一見に如かず


百聞は一見に如かず ~世界一周自転車旅行歳時記~




アラスカハイウェイを南東にひたすら走る。ムンチョレイク(Muncho Lake)、サミットレイク(Summit Lake)をこえ、スチームボート(Steam Boat)をすぎた辺りで口髭を生やしたクールなイギリス人サイクリストに出会った。アラスカハイウェイでは比較的大きな町の部類に入るフォートネルソン (Fort Nelson)までペアランをする。



フォートネルソン入り口


フォートネルソンまでの20km足らずの道でチャリダー独特の濃い話をする。僕はモゴモゴと話すイギリス英語を聞き取ることが苦手なんだけど、チャリダー同士はたとえ会話がマッタク成り立たなかったとしてもすぐに仲良くなっちゃうものなのだ。「何処からスタートして何処を目指してる?」「一日何キロペースだ?」「積算距離は何キロだ?」「その自転車は何処のメーカーだ?」「リペアパーツでなにか足りないものはないか?」「クマに会ったか?、会った時はどうした??」とか…。


フォートネルソンの入り口で『*SUBWAYまであと1キロ』の看板を見つけて「うぉぉっ、デカイ町みたいだっ!サブウェイあるぜっ!うひょぉ~!」と2人で喜ぶ。


(* SUBWAYはファーストフードのチェーン店。ファーストフード店のある・なしでその町の大きさがだいたいわかる。別にSUBWAYを食べたい訳じゃない…)



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それが↑彼。


名前を聞くと「マーティンだ、よろしく」というので「そうかマーティンか、よろしく」というと「いやチガウ、モーティンだ」という。「そうかモーティンなんだ」というと「いやチガウ、マーティンだ」という。「じゃあマォォーティンなんだな」というと首を振って笑われた。






(ー’`ー;) ウーン…。








んで、どっちサ??






結局、なるべくお互いに名前を呼ばないように気をつけながらの会話になる。実はモ(マ)ーティンも僕の名前の「マモル」をちゃんと発音できないのだ。「モモリ」とか「メモリ」に近い発音になっちゃう。フォートネルソンに着いた後で同じキャンプサイトにテントを張ってビールを飲みながら夕食をシェアしたんだけど、その間もお互いの名前を呼ぶことは一切なかった。


もちろん、第二言語の全ての母音と子音を完璧な発音で話すことができる人なんてめったにいないのだけれど、そんなことは理解していたとしても自分の名前だけは発音のびみょーな違いに敏感になってしまうものなんだなぁと思う。たぶん、自分の名前は「言語」として聞いているんじゃなくて、純粋に「音」として聞いているからなんだろう。。。


異文化コミュニケーションは難しいものである。