僕はいつも一日100kmを目標に走っていた。100km走ればテキトウにその日の幕営地を探していた。なかには一日150kmを目標に走る鉄人のようなサイクリストもいるけれど、僕にとっては一日100kmぐらいが無理なく旅を続けられる距離だった。
だけど、その日の天候や風向き、地形によっては目標の100kmを走っただけでクタクタに疲れてしまう日もある。そんな日にこそ栄養のあるちゃんとした食事を取るべきなのだろうけれど、やっぱりめんどくさいので走り疲れた日の食事は手早く簡単に作れて後片付けも楽なモノになってしまう。
で、よく作っていたのがインスタントラーメン。
英語でもラーメンはRamenという。Chinese noodlesなんて気取って言うと逆に通じなかったりする。アメリカやカナダのスーパーでは必ず「日清」や「マルちゃん」の袋ラーメンが売られていた。値段は3~5袋で$1~2ぐらい。安いっ。
ただし、インスタントラーメンには「量が少なすぎる」「栄養バランスが悪い」「味が単調」という3つのデメリットがある。この3つのデメリットをどう補うかがこの料理(?)のポイントだと思う。
まず「量が少なすぎる」というデメリットを補うためにパスタで麺の量を増やす。だいたい100~150gぐらいを先に半ゆでにしておく。パスタはなるべく細い方が火の通りが早くてラーメンの麺との違和感もない。ラーメンを2袋料理するという手もあるのだけど、インスタントラーメン2袋はハッキリ言って食べ飽きてしまう。
ラーメンの麺を入れる。このときに野菜をなるべく多めに入れて「栄養バランスが悪い」デメリットを補う。僕が持ち運んでいた野菜は「にんじん」「たまねぎ」「にんにく」「ブロッコリーの茎の部分」「ズッキーニ」「ピーマン」。常温で日持ちする野菜じゃないとダメ。
ただし9月を過ぎてからはテントの中でも気温がマイナスになってしまいピーマンやズッキーニはグズグズになってしまうので持ち運ばなかった。
アメリカやカナダのスーパーでは基本的に野菜を「はかり売り」するので野菜を1個(1本)単位で買うことが出来、すごく便利だった。日本にもあのシステムを導入すればいいのになぁと思う。
ラーメンパスタの出来上がり。カンズメがあればそれを加える。ガーリックパウダーや唐辛子、胡椒をこれでもかっ!と入れて「味が単調」なデメリットを補う。食欲がない日は特にスパイスを大量に使う。
味に飽きてくるとカレーパウダーを入れて味に変化をつけていた。カレーパウダーは便利な調味料かもしれない。スパイスは体も温めてくれるので結構大事なアイテムだと思う。
スパイスで味に変化をつける以外にも、スーパーでは色々な味のインスタントラーメンが売られているので(例えばライム&シュリンプとか…)、味に飽きてしまわないようになるべく多くの種類の味を買っておくといいかもしれない。
麺を食べ終わったらスープにマッシュポテトの素を入れる。パスタで麺を増やしたとはいえ、まだまだ食べたりないのだ。グロイというなかれ…。これはこれで結構美味しい、と僕は思う。
マッシュポテトの素は塩分の入っていないオリジナルじゃないとしょっぱくて食べられなくなる。値段は$1~3ぐらい。ダラーショップで買うと安い。マッシュポテトの素は軽くて高カロリーで日持ちするのですごく気に入っていた。
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この特盛ラーメンパスタ・マッシュポテト〆スペシャルは安くて簡単で美味しく、しかも無駄に使う水がほとんどなくて後片付けも楽なので旅の定番メニューだった。



