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商売・経営の改善どこから手をつける?Part2

前回は仕事の順番は影響度の高いところから進めましょうとお話をしました。
今日はその続きをお話します。

皆さんは「パレートの法則」と言う言葉を聞いたことがありますか?
またの名を「20:80の法則」とも言います。
法則なんて言うだけでアレルギーが出る方も、ちょっと我慢して下まで読んでみてください。ショック!

「パレートの法則」とは簡単に言うと「一部分が全体に大きな影響を持っている」と言うことです。

例えば:
●商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
●売上の8割は全顧客の2割が生み出している。
●仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。

割合は、10:90であったり、30:70である場合もありますが、要するに重要な部分が全体に大きく影響するということです。
結構気付かない所で皆さんもこの法則を使ってます。

身近な例を挙げてみますね。べーっだ!

ちょっと気になる彼女(彼氏)から電話があり、10分後にあなたの1Rのアパートの部屋に遊びに来ることになりました。(ドキドキドキドキ
ただあなたの部屋はもの凄く散らかってます。

あなたはどこから掃除しますか?

たぶん、皆さんは一番目立つ所から片付けを始めますね。
押し入れに散らかっている物を入れたり、洗ってない食器を洗ったり、ふとんをたたんだり。

その反対に、電子レンジの中を拭いたり、冷蔵庫を磨いたりする人はたぶんいないと思います。
自然に彼女(彼氏)の目線になって、一番影響度の高い所から行動しているんです。

では商売や経営ではどうでしょう?
無意識で出来ていれば素晴らしいですが、なかなか出来ないものです。しょぼん

上記の例では、どうすれば良いか結果が見えています。
つまり、彼女(彼氏)から見て、散らかっている状態→キレイな状態
にすればいいわけです。

どうすればいいのか、目で見えますので簡単ですね。

しかし商売や経営の場合、そのままでは目で見えない場合が多いものです。しょぼん

どうすれば良いか?

可視化(目で分かるように)すれば良いのです。
つまり、数値化します。

例えば

売上上位20%までの商品を
売上上位20%までの顧客を

などと可視化していけば、何が重要で影響力のあることなのか見えてきます。

逆に

年に3個しか売れない商品のプロモーション
年に1回しか来ないお客様への特別サービス

は影響度が少ないのが分かりますね?

数字にして「可視化」して行く。
ここがポイントです。

お店や会社によって何を可視化しなくてはいけないのかは、状況によって変わりますので一言で申し上げるのは難しいです。それを説明するだけで、何十ページも必要です。

ただ、基本的な数字は、数字に弱いとアレルギーを持たずに、ちょっと「可視化」する癖を付けて行きましょう。

また、長くなりました。
次回も同じテーマでお話します。


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商売・経営の改善どこから手をつける?

前回・前々回と商売・経営において一番重要なのは「顧客」だとお話しました。
では、「顧客」を常に頭に置きながら、仕事を改善して行きましょう。
さてどこから手をつけますか?

一つ例をあげます。

自動車のディーラーで「顧客満足」(CS)を上げて売り上げを伸ばすために、店に来客されたお客様にアンケートを実施しました。内容は質問に対して、満足度を5段階で評価して貰います。

質問とお客様の付けた点数の平均は

1:接客態度はどうか?(3.5)
2:店の雰囲気はどうか?(3.7)
3:店のクリーンリネス(清掃具合)はどうか?(4.0)
4:待ち時間はどうか?(2.3)
5:営業マンの車の知識はどうか?(3.6)
6:今回のDM(ダイレクトメール)の内容はどうか?(2.1)

この結果を見て店長は、まず以下のことに取り組みました。

①接客を短くし、他のお客様の待ち時間を減らす。
②DM内容を充実させるため、毎週会議を行う。

「顧客」の意見を参考にしたこの取り組み、まさに大成功でした。ラブラブ!

・・・とは行きませんでした。しょぼん
なぜでしょう?

ヒントはアンケートの質問のフォントの大きさにあります。
あるべき姿は、質問の1のフォントは他の設問の3倍必要だったのです。
???意味分かりませんよね?

よく調べると、この質問の中で「顧客」にとって大事で重要なことは質問1の「接客態度」だったのです。
「接客態度」については他の質問の3倍お客さまが気にしていた。
つまり他の質問と同列(同じフォントの大きさ)ではないと言うことです。

平均3.5と言う数字は悪くはないかもしれません。
でも「接客態度」を改善するだけで、このディーラーの場合飛躍的に数字が伸びたそうです。
お客様にとって一番影響度があることなんですから、当たり前ですね。

仕事を改善する上で、まず考えなくてはならないことは、一番影響度のあることを見極めることです。

上記の例のように、一生懸命接客を短くしたり、DMの会議をしたりしても、この例では売上には対して影響がないのです。
無駄な努力していませんか?

一番影響力のあることから始める。
これが本日のメインテーマでした。べーっだ!

また今回も長くなりました。次回は今回の内容を踏まえて「パレートの法則」をお話します。


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商売・経営で一番大切なことの答えPart2

前回、商売や経営で一番大切なことは「顧客」だとお話しました。
お店や会社は「顧客」が満足する付加価値生み出し、その対価が利益です。

経営の神様と言われた松下幸之助さんはこんな事を言っています。
「利益を生まない企業は罪悪だ」

この言葉は決して、金儲けをしなさいと言う意味ではなく、
「顧客を満足させる付加価値を生み出さない企業(会社・お店等)では意味が無い」
と私は解釈しています。

今、このブログを読んで下さってる経営者の皆さんの中にも、利益を出していない赤字の方もいらっしゃると思います。
頑張っても、頑張っても赤字。辛いと思います。しょぼん

そんな方々に私がまず最初に質問するのは

「顧客は誰ですか?」

赤字の方のほとんどが、感覚でしか「顧客」が誰か捉えていません。
まず、必ず正確に数値で捉えておくべきですとお話します。
感覚と実際の数値は結構ずれてる物です。

誰が商売の相手なのか分からないのに、どうやって満足させるのでしょうか?
言い方は悪いですが、的外れな努力をしてしまっていると感じます。

まず「顧客」から発想はスタートします。

「顧客」は誰か?
「顧客」はどこにいるのか?
「顧客」は何を求めているのか?
「顧客」はいくらで欲しいのか?etc

ですから、

×原価が100円で(お店や会社が)50円粗利を取りたいから、売価は150円。
×この商品は(お店や会社の人にとって)かっこいいから、安いから、管理しやすいから仕入れる。

と言うのは、発想自体が間違っています。

ちなみに、この「顧客」から発想をスタートすることを「マーケティング」と呼びます。

まず「顧客」からスタートし、「顧客第一」を徹底することが、利益を生み出す為の近道です。にひひ

少し長くなりました。また、近日中にUPします。ニコニコ

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