徒歩2分のところに駐車場を借りてるのですが、1番近いという理由で契約しました。

でも、自動引き落としではなくて振り込みなのです。

振込口座が地元の銀行なので振込手数料は無料でしたが、毎月となるとウンザリするほど面倒で、2年毎の契約更新で1ヶ月分余分に支払ってることが発覚したこともありました。

 

それで、不動産屋に

年払いにできないかと訊いたらOKが貰えたので、年に1回、管理してる不動産屋に行って年払いを10年以上続けてました。

 

それが1年前、当たり前のように年払いしに行ったら、いつもいる社員か社長か分かりませんが、とにかくそのおばさんと身内っぽいお婆ちゃんのふたりしかいない小さい不動産屋なのですが、そのおばさんに、

「毎回来られても迷惑なんですよ!ポヨさんのために営業してるわけじゃないんです!

毎月振り込んで貰えませんか?それが気に入らないなら年払いできるところと契約して頂いて構いませんから!」

 

虫の居所が悪かったのか何かあったのか、いきなりヒステリックに怒鳴られましたが、

こんな時、私はすぐに言葉が出ないのです。

怒鳴られることを予想してなかったので、ただ衝撃だけ受けて、

「じゃあ、今回からもう年払いはダメってことですか?」

回答の方をを求めてしまいましたが、「もう来てますから今回はいいですが次回からは受け付けません」

ということで年払いできたことにホッとしました。

 

でもその帰り道に、あの言い方はないし、駐車場の大家さんが言うなら分かるけど、不動産屋は管理してる側でしょ?

ちゃんと支払いしてる借主に解約してくれても構わない(ってことですよね)って言っていいもんなのか?

何よりも、年払いを承諾したのあんたじゃない!

 

沸々と怒りが込み上げてきました!!!

 

が、いざ駐車場を変えようとしたら、次に近いのは徒歩4分で倍の時間がかかります。

息子がそこを借りてましたが、広くて止め易いというメリットはあります。

月の利用料も同じです。

 

でも、徒歩2分が4分です。倍です。金額一緒です。

 

そして1年後に迎えた更新月。

一応確認しました。

「前回、もう年払いはダメって言われましたが2年分ならどうですか?」

それはOKだったので2年分払いました。

多分、私に言ったことを覚えてるようで気不味そうな感じはしました。

 

で、また帰り道に、

「前回、こうこう言われましたけど、あの言い方はないんじゃないですか?」

くらい言っても良かったんじゃないかと再び悶々としてしまいました。

 

次の更新は2年後です。

今回も更新を悩みましたが、何も言い返せてないのにまた更新して、やっぱりあんな言い方されて更新するの?とまた悩むわけです。

 

徒歩4分を管理してる不動産屋が年払い、若しくは2年払いを承諾してくれるか確認はとってません。

 

年払いだと収入印紙の200円が必要になるので、それが迷惑の原因だとの自覚はあります。

収入印紙は要りませんけど・・・

と言ったこともあったのでそうはいかないので申し訳ないなと・・・

 

あ、その200円を払えばよかったのかも?

と今思った。

 

次に不動産屋に行くのは2年後です。

 

何かひとこと言いたいし、徒歩4分のとこにするかこの2年で考えたいけど、

何も文句が言えてない自分に悶々としてるの。

 

例えば、2年後の更新で「3年前にこんなこと言われ不愉快でした」

言っても「覚えていません」て言われたらそれまででしょ? 

 

なんか、今!文句を言える方法はないかしら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作・演出:蓬莱竜太

出演:長澤まさみ 森山未來 松島聡 皆川猿時 小野花梨 内田慈 岩瀬亮 内田紳一郎     伊藤蘭

 

チケット抽選落ちまくりで、一般販売でなんとか取れた3階席でした(^_^;)

東京公演は全日満員御礼でチケットぴあのリセールは0です。

転売サイトでは売買されてるようですが😑

 

今回は私にハプニングが起きまして、開演後、視界が暗くなり汗がダラダラになり貧血が起きました。

横になって足を上げればすぐに良くなるのですが満員御礼で身動きできません。

人生で初めて貧血のまま1部終了まで耐えました。

20分の休憩での観客離席で床にスペースができ、隣の人にだけ

「ちょっと貧血で床借りますね」

 

とても親切なおねえさんでスタッフさんまで呼んで下さいましたが、貧血には慣れているので

「大丈夫です!足上げれば4〜5分で治ります💦」

床が綺麗で良かった・・・

それよりも恥ずかしいったらありゃしない😱

 

テーブルに出しっぱの青汁鉄分強化スティックをしまったのがいけなかった。

1ヶ月位飲んでなかったと思います。

帰宅してからすぐテーブルに出して飲みました。

グラスに挿して今後は出しっぱです。

 

こんな事情で、1部はしっかり観れずに声を聴いてた感じで2部から集中できました。

 

今回の収穫はなんといっても松島聡さんですね✨

世代が違うので、元セクシーゾーンの男の子で苦労があったような程度しか知らず、演技も全くもっての初見でしたが実に良かった‼️

 

長澤さんと森山さん夫婦の10年の軌跡の物語なのですが、とても重要な役所が長澤さんの弟の松島さんと伊藤蘭さん親子でした。

この親子関係がもう素晴らしかった‼️

 

森山さんは宮城県石巻市の出身で感情が高ぶると東北弁になります。

これも良かった😭

森山さんが抱えてた苦しみ、松島さんが抱えてた苦しみ、伊藤蘭さんが抱えてた苦しみが終盤で津波のようにぶつかり合うのに涙・涙でした😭

 

とにかく松島さんの演技が初見なので新鮮な衝撃でした😊

超ベテランになるとどこか余裕が感じられ、勿論それも大事ですが、感情を剥き出しにした体当たりの演技はやはり若さで、こちらにダイレクトに感情が届くのです。

終わってみたら、この舞台は役者【松島聡】が主役だなと思えた次第でした。

 

【おどる夫婦】って、どうして【おどる】がひらがななんだろう?って思ってましたが、

人生に【踊らされる】のと、未来に向けて【躍る】の両方を兼ねてるのかな☺️

 

ふたりはきっと、これまでは踊らされた人生だったけど、これからは心躍る夫婦になっていくんじゃないでしょうか❤️

 

 

 

 

 

7月はチケット買えたので神戸文化ホールの【魔笛】に行きます✨

 

 

 

 

 

秋に【チ。ー地球の運動についてー】の舞台があるので、チケット取れたら観に行くに辺り、

事前にお勉強しとこうと、アニメ観てコミック読んでたら、これが面白くて面白くて!

そして最終巻で大きな

「⁉️⁉️⁉️」

どういうこと!?

 

当然識者の見解を調べるが、パラレルワールド的な回答が主流でした。

 

でも、最終話でドゥラカが飛ばしたであろう手紙がポトツキさんちに届いてるし、教会の告解室の司祭は、ヨレンタを逃した為に処刑された新人異端審問官の同僚でちゃんと歳を取ってます。

 

時代はちゃんと流れてて、確かにそこにはラファウもノヴァクもオクジーもバデーニも存在した。

ポトツキさんは高齢で亡くなったのでしょう、今は違う人が住んでる。

15世紀前期から1468年まで、時の流れは確かにあって、地動説解明に先人たちの血は流れたのです。

ただ、歴史に名前は残らない人々。

 

この区別で【ポーランド王国】と【P王国】とし、P王国の物語はフィクションですってことかなと。

 

とにかくラファウの再登場が衝撃過ぎて混乱するのですが、12歳の少年ラファウは生きていたら初老なので、12歳のラファウは間違いなく死んでます。

あのラファウはラファウの記憶を持つラファウなのかなと。

生まれ変わりで、前世の記憶を持って再び現れた。

容姿は本当は違うでしょうが、分かりやすくするのにラファウの姿が使われた。

 

フィクションから史実に最後のバトンを渡す役目として。

 

なんて考察してみましたがどうなんでしょうかね。

 

舞台の出演陣は、

窪田正孝さん、三浦透子さん、大貫勇輔さん、吹越満さん、成河さん、森山未來さんが発表されています。

配役が楽しみです✨

森山さんがノヴァクだったら超嬉しい😆

12歳のラファウはどう演じるのでしょう!?

とにかくこれは観たい!!!

 

【チ。】

天才的に面白いですね♪

 

【追記】6/13

配役発表されました!

森山未來さんはノヴァクでした😊

やはりノヴァクのイメージですよね〜♪

 

窪田さんはオクジーでした!

ラファウは12才に意味があるので、青年設定にするのか、窪田さんが12才やるのか?

心配でしたがラファウはダブルキャストで子どもが演じます。

 

さぁ!チケット抽選発表は20日です!

当たりますように✨  


【追記】6/20

チケット当選しました😊

このチケットはホリプロの販売ですが、チケットぴあだったら落選だったと思います。

システム把握してませんが、ぴあの抽選で当選したのは【パリピ孔明】だけなので、基本ぴあは当選しない認識です。


舞台は10月8日からなので、13日に観劇は早い方です😊

今からとてもとても楽しみです❤️

ホリプロさんありがとう❤️

 

Twitterもやらず、当然Xもやらず、去年インスタにやっとこ登録したという、SNSは回避してきた私なのでZ李さんて存じませんでした。

ネットニュースで警察騒動が起きたのは知ってましたが配信に影響はないだろうと思ってました。

 

森山未來さんが主演ということで1月にLeminoのプレミアム会員になってから配信延期を知ってガーーーン(><)

登録する前にチェックすれば良かった・・・

何はともあれ4月17日0時配信でピッタリ0時からワクワクの視聴です!!!

 

森山未來さんは【欲望三作】の【詐欺】【情事】に続く【外道】担当です。

森山さんの【外道】を超楽しみにしてましたが全員【外道】でしたw

気持ちの良い【外道】っぷりでした♪

裏社会の専門用語が大分判らずでしたが面白かったです。

 

特筆すべきは、やっぱり森山さんてモノローグが相当お上手だということ。

恐らくモノローグって声だけの演技なので誤魔化しが効かないと思うんです。

モノローグを制する者が演技を制すみたいな?

で、森山さんて10代からお上手なんです。

【世界の中心で、愛をさけぶ】は森山さんのモノローグから入るのですが、この時の衝撃は忘れられません。

 

で、モノローグが絡むラスト、めっちゃ良かった(><)

監督素晴らしい!!!

 

原作:Z李

脚本 : 田中眞一

監督:入江悠

出演:森山未來 勝地涼 馬場ふみか 竹中直人 音尾琢真 吉原光夫

 

森山さんがリー役なので、つまりはZ李さんかなと勝手に思ってますが、森山さんとZ李さんがリンクして、なんて格好いいんだと痺れました。

 

そして今作の大収穫は、リーの相棒の純役の勝地涼さんでしょうか。

これは本当に私の好みなのですが、勝地さんてイケメンとか純粋な役が多いじゃないですか?

今回の半グレ?チンピラ?めっちゃ良かった!!!

今度はもうひとこえ!大悪人やって欲しい!!!

それか大変態とか!!!

 

二ノ宮隆太郎さんも出演されてて、森山さん、勝地さん、二ノ宮さんの3人のシーンは【アンダードッグ】トリオだ♪と嬉しくなりました^^

 

待ちに待った配信で、期待の上いく内容に興奮冷めずに目はギンギンでブログ書いてます。

 

Leminoオリジナルドラマなのであらすじは書きませんが、人間の表と裏の感情の奥深くを表現できる役者はやっぱり森山未來さんですね。

 

そして、こういう裏社会のドラマや映画を観ると、これからも真っ当に生きていこうと思えます。

大金を掴むことはなくても、争いや怪我や他殺の心配のない平和な生活が1番だなと。

 

Leminoプレミアム会員は月額1100円です。

映画より安いのでオススメです♪

 

 

 

 

 

さぁ、TVerでも観ようかと開いたら出てきて悲鳴

「きゃあ〜♪」

 

U-NEXTには配信がなく、リアルタイムで観たきりなのでまた観れるんだとテンション上がりました😊

コミックからのドラマと知ってコミックまで読みました。

 

以前書きましたが、私は電子コミックは「マガポケ」か「U-NEXT」を利用してます。

1度買ったら永久保存だからです。

でもどちらにもこのコミックは無くて、仕方なく他で全話読みましたが凄い金額かかりました!

 

それで、やっぱり1回読むのにこんな金額出すのはもう止めようと思いました😅

 

原作は梅澤夏子さん、漫画は嶋伏ろうさんです。

 

主役の蓬田藤子は田辺桃子さん、真の主役の仁科蒼真は小関裕太さんでイケメンのストーカー役です☺️

このドラマで小関裕太さん要チェックになりましたw

イケメンがイケメンの役って、もうおばちゃんになると面白くないんですわ。

散々観てきたから😅

キモいイケメン最高です♪

 

田辺桃子さんもこのドラマでは無難に可愛い役ですが、【笑うマトリョーシカ】では悪い女で、

【団地のふたり】ではヤンキーなママで、遡って【リカ〜リバース〜】で不気味な少女で、とても達者な俳優さんだと知れました😊

田辺桃子さんいい俳優さんですね♪

 

面白いドラマなのでオススメです👍

2023年 NHK

脚本:安達奈緒子

出演:大沢たかお 要潤 井川遥 迫田孝也 山崎銀之丞 榎木孝明 佐野史郎

   豊原功補

 

~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~

 

このドラマは、森村誠一先生の【悪魔の飽食】を読んでると、謎に包まれた731部隊が如何に人道からかけ離れた恐ろしい人体実験をしてきたか分かります。

部隊長の石井四郎軍医中将は何事にも貪欲な大柄な男で、酒も強ければ女にも強く、

大量の実験データと引き換えにしっかりと戦後も生き抜きました。

3000人とも言われる命を残虐非道に奪いながらも67才まで生きられたんですよね。

生きることにも貪欲でした。

私はこの本を読んで、神も仏もいやしないと思いましたっけ・・・

【悪魔の飽食】【続・悪魔の飽食】まで読みました。

 

松本清張先生のドラマで森村誠一先生の本を引き合いに出すのも何なのですが、731部隊についてはこの本かなと(^^;)

731を知ってるか否かで理解度が大きく変わるかと思います。

 

平沢貞通さんは冤罪です。

【そして死刑は執行された】という本を書かれた合田さんも断言してました。

この時代の警察・検察は犯人なんて誰でもいいんです。

余談ですが、合田さんは死刑囚房の掃除夫をしてたので平沢さんと交流があって、平沢さんは合田さんの若い元気なちんこを見るのが好きだったそうです。

 

「平沢は犯人じゃない」と当時から言われてたので、執行の判を押す法務大臣がいなかったのだけは唯一の救いでした。

支援者が多いので面倒を避けたい部分もありそうですが。

 

和歌山毒物カレー事件の林眞須美受刑者も判を押す法務大臣が現れないことを切に願います。

いずれきっと無罪になる時がくるでしょうから執行されたら取り返しがつきません。

法務大臣としての黒歴史になり兼ねません。

 

和歌山毒物カレー事件についてはこちら↓↓↓

【Mommy-マミー】作り上げられた死刑判決~和歌山毒物カレー事件~ 

 

松本清張先生を大沢たかおさんが演じてますが、上手いこと特徴を掴んでます。

大沢さんて高身長ですが、周りの役者さんたちも高身長揃いで、その中でかなり猫背にしてるので大きく見えなくなってます。

工夫されたのではないでしょうか。

 

文藝春秋新社編集長の田川さんが清張先生を必死で守りますが、「作家を守ることが我々の仕事」が心に刺さりました。

小学館にその気持ちがあれば、芦原妃名子先生という宝は失われなかったのにと思ってしまいました・・・

 

長い前振りになってしまいましたが、本文をどうぞ↓↓↓

 

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

 

ーーー1950年(昭和25年)小倉ーーー

 

戦争は何かを失くす・・・

復員して5年の松本清張(大沢たかお)は虚しい心を抱えていた。

もう40歳だというのに怠惰な日々に身を浸していた。

書いたところで何になる。

作家になれるなど思ってもいなかった。

 

     *

 

ーーー7年後ーーー

華々しい舞台に登壇する松本清張。

沢山の記者たちがカメラを向ける。

作家として次々とヒット作を連発してる自分がそこにいた。

 

控室に戻る時も記者が付いて回り質問攻めだ。

記者たちの質問に答えながら、ようやく控室で一服つけようとするが、そこに文藝春秋新社の田川博一(要潤)が現れ、

「うちの原稿がまだで印刷所を待たしてるので皆さんこの辺で」

清張が吸おうとしてたタバコを取り上げ強引に連れていく。

 

実は、今興味を持ってる事件についての質問に答えようとしたので慌てて連れ出したのだ。

いいネタは自分の物にしたい。

「で、興味を持ってる事件とは何ですか?」

清張は田川に週刊読売を渡し、トップ記事を見せる。

【平沢は果たして真犯人か!?】

これはでかい!!!と高揚する田川。

「凶器に関する新たな論考が非常に面白かった!!!」

 

裁判で凶器は青酸カリとされたことが疑問だったのだ。

「この毒物は面白い!」「トリックに使えるかも知れない!」

ーーうちで連載しましょう!!!ーー

「書くとは決めてない!」

一服すらさせてくれなかった田川に不機嫌な清張に、自分が人事異動で文藝春秋の編集長になったことを伝える。

ーー他社を出し抜くような長編推理小説が欲しい!!!ーー

「この事件は書くにはまだ謎が多い」

ーー平沢貞通は無実ですか!?ーー

清張はニヤリと笑い、

「まずはそこからだ」

 

ふたりはそのまま日本映画新社の映写室に向かう。

 

1948年(昭和23年)、日本中を震撼させた帝銀事件が起きる。

終戦からまだ2年5ヶ月後、アメリカの占領下に敷かれてた時代だ。

 

映写室で銀行毒殺事件のニュース映像が流れる。

※当時の映像ですがご遺体が出てきます。

 下山事件でも下山総裁の轢断された腕が出てましたが、

 今では考えられないですね※

 

     *

 

事件概要

 

昭和23年1月26日 午後3時過ぎ 東京豊島区

帝国銀行椎名町支店に都の衛生課を称する男が現れ、赤痢の予防薬だと言って青酸カリのような毒物を子ども含む16人に飲ませ12人を殺害。

現金16万円と小切手を奪い逃走した。

 

支店長は外出のために副支店長が対応したが、男は落ち着いた様子で、近所で4人の赤痢が出てひとりがこの銀行に訪れた。

それで、行員全員に予防薬を飲ませるよう進駐軍のホートク中尉から命じられて来たと言う。

 

人数分の湯呑みが出されると、男は慣れた手付きでピペット(医療用のスポイトみたいなもの)で薬剤を入れていく。

入れ終わると飲み方の説明。

この薬は歯に当たるとホーロー質を痛めるので舌を歯の前に出して包み、喉の奥に入れイッキに飲むよう手本を見せる。

次に1分後にセコンド液を普段飲む水のように飲んで構わないと。

 

言われた通りに行員たちが服用すると男は腕時計で時間を計る。

行員たちはむせ始め、早めにセコンド液を求めたり、水を飲んでいいか訊いたりする。

男は湯呑みにセコンド液を注ぎ、それを飲んでも苦しみは更に大きくなり、流しで口をすすいだり吐いたり、もがきながらバタバタと倒れ、口から青い液体が流れると絶命に至った。

 

そして男は悠々と現金と小切手を鞄に入れて去ったのだ。

 

この事件で重要視されたのは人相。

4人の生存者が犯人を間近で見ており、日本で初めてのモンタージュ写真が使われた。

そしてもうひとつが名刺である。

男が出した名刺は実在する元軍医の松井蔚(しげる)氏の物であり、松井氏と名刺交換した者は参考人となった。

 

盗まれた小切手は翌日に別の銀行で換金され、その裏書の筆跡が犯人逮捕の鍵とされた。

 

警察は2万人以上を動員し地道な捜査を続け、事件発生7ヶ月後の8月21日に平沢貞通(榎本孝明)を逮捕。

平沢は松井氏と名刺交換した過去もあり、筆跡鑑定でも有力視された。

事件当日のアリバイはなく、事件直後に出所不明の大金を所持していた。

何よりも人相がよく似ていた。

 

取り調べが始まって1ヶ月後、平沢が犯行を自供。

当時、自白は重要な証拠だった。

※だから拷問が当たり前※

 

ところが裁判では一転無罪を主張するも一審で死刑判決。

その後も無罪を訴えるが、事件から7年後の1955年に死刑確定。

凶器は青酸カリ。

動機は金目的。

しかし毒物の入手経路は不明。

平沢は獄中で無実を訴え続け、現在も再審請求が続いている。

※1957年現在※

 

 

ーーー1957年(昭和32年) 東京 上石神井ーーー

上京して4年、ついに清張は文筆業で邸宅を手に入れた。

【点と線】【鬼畜】【目の壁】などが話題となり、社会派推理小説ブームの原動力などもてはやされていた。

 

月に1000枚もの原稿を書いたが苦ではなかった。

 

1階には編集者たちの詰め所もあり、清張の原稿が上がるのをタバコを吸いながらひたすら待つ。

ようやく原稿を渡し一息ついた清張は読売新聞の記者、竹内理一の記事を読む。

竹内は帝銀事件の4人の生存者のひとり、村田正子の夫でもあった。

※取材を通して惹かれ合ったのでしょうかね※

 

記事内容は帝銀事件で使われた毒物は効果が遅れて現れる遅効性のもので、即効性の高い青酸カリを凶器とする検察側に疑問を呈していた。

竹内は事件で使われたのは青酸ニトリールではないかと提示していた。

それは、第九陸軍技術研究所、通称【登戸研究所】で要人暗殺を目的に作られた遅効性の青酸化合物だ。

 

画家の平沢が使うには専門的過ぎる・・・

清張は平沢の「金目的」の動機とやらも腑に落ちなかった。

こんな手の込んだ方法を使うものなのか???

 

 

ーーー山田法律事務所ーーー

平沢の弁護士の山田義雄(佐野史郎)の事務所を訪問する清張。

大人気作家先生相手でも小説のネタにするのかと怪訝な山田に、

「平沢は無実ではないかと思ってる!」

「冤罪で死刑にされてしまうこんな恐怖はない!」

「私はこれを書いてみたいんです!」

熱く捲し立てる清張に耳を傾ける山田。

 

そして清張は持参したピペットを取り出して、出されたお茶を使って実験をする。

ピペットは入手も困難だが、入手してから練習したにも関わらず扱いは非常に難しく、安定して同じ量を出すのも難しいのだ。

「ピペットを使い16個も、4~5ccの致死量を短時間で取り分けるのは職業的に

 訓練された者でないと不可能です!」

 

「目撃情報についても、生存者も目撃者も当初は平沢を見て犯人とは言い切ってませ

 ん!」

「松井氏の名刺も小切手の筆跡もこじつけた節がある」

 

山田は清張の実験を見て大きく頷く。

「松本先生、そこまで知ってて何を私に訊きたいんですか?」

 

「動機です」

「金を奪うだけならもっと簡単な方法があるでしょう!?」

「そしてなぜ自白したのか?」

「自白の強要があったのでは!?」

 

長い沈黙のあと、山田は正直なことを話します。

平沢にはコルサコフ症候群という持病があり、虚言や妄想で言うことがコロコロ変わり、世間を騒がす英雄気分になり検事が求めることを言ってしまった可能性があるという内容だった。

 

清張は長い溜め息と共に呟く

「その辺に冤罪を作る構造があったかも知れない・・・」

「真実は意外にも偶然の重なりだったりしますからね」

 

山田は唐突に立ち上がり、山ほどの裁判記録を運んできた。

判決書、弁論要旨、検事論告要旨、検事調書。

全ての裁判記録を清張に託した。

 

タクシーで帰宅し、清張はそれらの記録を貪るように読み耽る。

裁判で無実を訴える平沢の姿が具体的にイメージされる。

その中に、外部には出回らないであろう警察の内部資料が出てきた・・・

 

文藝春秋に出向き、田川にそれを見せる。

全国の警察に向けた犯人についての資料だ。

事件から5ヶ月後に作成されたもので、そこには

【職業は医療、防疫、その他薬品取扱に経験あり(軍の関係は特に)】

更に山田弁護士のメモ書きもあり

【特命班の松田刑事に証言を依頼。再三頼むも断られる。軍関係者の捜査を担当】

 

事件後5ヵ月目までは警察は軍関係者の見立てだったのが、2ヶ月後には平沢に逮捕状が出た。

なぜ平沢に転換したのか?

証言とは何だ?

証言ができないということは何かを知ってるということ。

清張は田川に、この松田刑事に会わせて欲しいと頼む。

田川なら警視庁に食い込んでる情報屋のツテがあるからだ。

 

田川はこのネタは文藝春秋で書くことを約束させ、情報屋に松田刑事を探させる。

 

 

ーーーとある喫茶店に松田(山崎銀之丞)の姿ーーー

「長年の警視庁勤務ご苦労様でした」

と花束を渡す田川。

「なぜ私の退職祝いなんか?」

 

「今なら話せることもあるんじゃないかと」と清張。

 

図星で、文藝春秋の編集長と松本清張の誘いに乗ったのは秘密を話したいからだ。

周りに聞こえないよう、顔を近付け小声になる。

「関東軍の731部隊はご存じですか?細菌兵器を作った・・・」

 

清張と田川に緊張が走る・・・

「あの、人体実験を行っていたという・・・秘密部隊ですね」

 

当初から犯人は731部隊の関係者ではないかという情報が寄せられていた。

731部隊は青酸ニトリールを作った登戸研究所とも繋がっていた。

事件の3ヶ月後の4月には石井四郎元軍医中将にも会って話を聴いている。

「俺の部下にいるような気がする」との発言もあった。

 

731の関係者数十人にも会ったし、陸軍中野学校出身者にも会った。

それが突然平沢に転換したが理由は分からない。

ただ、元731の身柄はGHQが保証してくれるとまで言った者もいる。

 

清張は犯行の手口が実験のようだと深く納得し、闇の深さを感じるのだった・・・

 

 

ーーー清張の邸宅ーーー

「清張さんありました!!!」

田川が鞄から出したものを清張に渡す。

 

それは過去の文藝春秋と週間新潮で、731部隊にいた元少年兵の手記と、1950年に書籍化されたハバロフスク裁判の記録で、捕虜となった元731の軍医や隊員たちが人体実験について証言してます。

 

石井四郎軍医中将率いる731部隊が満州国ハルビンでペスト菌やコレラ菌などを用いた細菌兵器を製造し人体実験を行っていた話は以前からあったが、この裁判記録の証言は想像以上に凄まじいものだった・・・

 

≪証言≫

1944年8月から9月(終戦の前年)

私は囚人7~8人に対する実験を行い、それらの生きた人間を使用して毒物の効力を試験しました。

実験に使われた捕虜はマルタと呼ばれました。

被験者は2週間後には衰弱し役に立たなくなりました。

機密保持のため被験者は毒殺され焼却されました。

 

ーーー元少年兵秋山の手記からーーー

≪実験は少なくとも5年は行われていて、殺された人数については1000人とする者もあれば3000人とする者もある。

 

しかし、日本の敗戦が色濃くなりソ連の参戦が決まると、細菌兵器研究と人体実験の証拠を隠滅すべく捕虜を虐殺し、少年兵たちが死体処理の任を負わされた。

 

掘った穴に死体を投げ入れ、ガソリンをかけて燃やすが数が多過ぎて燃え残る。

その生焼けの体をスコップで粉砕した。

半分顔が残る死体の、その目が忘れられない・・・≫

 

 

読み終えて、余りの痛ましさに言葉も出ない男ふたり・・・

秋山氏の手記は日本が独立した3年後の1955年(昭和30年)に発表されました。

GHQの監督下ではこの手記は出せなかった。

やっと言論も自由になり、書きたいものが書けるようになったからです。

 

秋山氏の手記には昭和23年3月に731について警察の来訪を受けたことも記されてました。

帝銀事件2か月後です。

早い段階で731と結び付けた松田刑事の証言と一致しました。

 

凶器は旧陸軍が開発した青酸化合物。

真犯人は薬物の扱いや人体実験に慣れた元軍医かその訓練を受けた者!!!

どう考えてもその線が強い!

なのになぜ平沢に転換した???

 

突然ハッとして書類を探す清張。

目当ての書類が見つかる。

帝銀事件が起きた1948年は日本の警察はGHQ公安課とPSDの管轄外だったが、

この年に社会背景が大きく変わり

GHQ

 ↓ 

G2

 ↓

CIS

 ↓

PSD

の縦構造になり、PSDの管轄は警視庁と東京検察庁と報道機関となった。

捜査権力だけではなく、報道も規制されたのだ。

清張はPSDの関与を疑う。

 

帝銀事件②へ続く↓↓↓

NHKスペシャル 未解決事件 【松本清張と帝銀事件】②~あらすじ・感想・考察~ | 

2023年 NHK

脚本:安達奈緒子

出演:大沢たかお 要潤 井川遥 迫田孝也 山崎銀之丞 榎木孝明 佐野史郎

   豊原功補

 

①はこちら↓↓↓

NHKスペシャル 未解決事件 【松本清張と帝銀事件】①~あらすじ~ 

 

~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~

 

ーーー1948年(昭和23年)小倉ーーー

帝銀事件が起きたこの年、清張は生まれ故郷の福岡県小倉にいた。

朝日新聞西部本社に勤めていたが、新聞記者ではなく広告部だ。

学歴が小学校卒業の清張は記者にはなれないので、広告部で新聞広告の図案を書いていた。

※田中角栄さんは有名でしたが清張先生も小卒だったとは知りませんでした※

 

事件が起きた日は社内も騒めいていた。

 

復員して3年。

両親と妻と4人の子どもの8人分の食い扶持を稼ぐのに精一杯で、お腹いっぱい食べさせることもできず、帰宅してからもせっせと挿絵を書く日々だった。

 

敗戦国日本の主権は厳しく制限され、GHQ統治の元で民主化が進められていた。

中国共産党と対峙するために日本を反共の砦にする作戦なのだ。

 

帝銀事件の翌年には下山事件・三鷹事件・松川事件などの社会不安を煽るような国鉄3大事件が連続し、共産党員の仕業とされた。

 

中国の内戦では中国共産党が勝利し【中華人民共和国】が成立した。

 

1950年(昭和25年)6月25日 朝鮮戦争勃発

この戦争は冷戦構造の縮図となり、戦後の数年で世界の構図はソ連・アメリカ・中国の3強となった。

 

この年に清張に転機が訪れる。

週刊朝日に応募した【西郷札】が3等に入選し、作家となる道が拓けたのだ。

そして1952年(昭和27年)に【ある小倉日記】で芥川賞を受賞。

上京を決めた3年後の1956年(昭和31年)に日ソ共同宣言を締結。

ソ連に抑留されていた元軍人などが帰国を許された。

ハバロフスク裁判で収容されてた者たちも数名を除き帰国できた。

 

その中のひとり、柿沢十三夫さんは帰国の前に病死と発表されてるが自殺という話もあった。

彼は裁判の中で心情を語っています。

=当時の裁判映像が流れて、涙ながらに自分の非道を詫びています=

 

元少年兵の秋山氏はこうも書いている。

≪逃げ帰った石井部隊長初め多くの幹部はとうとう誰もその責任を問われなかった≫

 

なぜだ?

柿沢軍医のように逃げ遅れた者たちは捕まった。

関東総司令官さえ抑留された。

なぜ3000人も殺した石井四郎の責任だけは誰も何も言わないんだ???

 

     *

 

田川が帰社すると編集部が騒めいている。

文藝春秋宛てに「天誅」の脅迫状が届いてたのだが、実は最近続いてるのだ。

 

     *

 

ーーーとある集合住宅ーーー

表札には「竹内理一」とある。

帝銀事件の生存者、村田正子さんと結婚した新聞記者の自宅だ。

清張が突然訪問すると、幼女を抱いた正子(桜木梨奈)が出てきた。

正子の話も聞きたかったが断られ、理一(迫田孝也)が「外に出ましょう」と、

自宅には上げずに近くの公園に連れて行かれる。

 

そして清張はイッキに自分の推理を捲し立てる。

「警察はなぜ、突如平沢へと方向転換したか?

 GHQがそう命じたってことはないでしょうか?

 これは私の推測ですが、アメリカは731部隊と裏取引をしていた。

 少なくともソ連に渡るのは避けたかった。

 そこでデータを渡せば石井ら幹部の身柄は保証すると約束した。

 ところが帝銀事件が起きた!

 731が注目され、裏取引が国際社会に知られてはまずい!

 そこでGHQを通じて日本の警察に捜査を転換させるよう命じた!!!

 ご意見伺いたい!!!」

 

ーー当時、警視庁の藤田警部部長が頻繁にGHQ公安課に呼び出しを受けていたそうで

  す。しかし、帝銀事件の捜査に圧力があったとは私は聞いてませんーー

「あなたは告発したかったのではないですか?」

ーー妻は当初から平沢は犯人とは違うと思うと発言してました。だから調べたーー

ーーそして知り得た限りの事実だけを書いたのがその記事ですーー

ーー私は記者だ!ジャーナリストだ!どんなに思うところがあっても憶測や主義主張      

  で書くことはしません!!!ーー

ーーこれでいいでしょうか?ーー

 

「最後にひとつ!!!記事の【警視庁捜査資料より】と書かれてますが、この資料は  

 どなたから入手されましたか?」

 

黙り込む竹内

 

「捜査一課第一係長の甲斐文助氏ですか?」

 

竹内の顔色が変わる

 

「あなたは記者であると共に被害者の夫だ。甲斐さんと踏み込んだ話もしたのでは?」

「山田弁護士が言ってました。皆、平沢に対しては割り切れないものがあると!」

「甲斐文助刑事も思うところがあった。だからあなたに託した!」

「あなたも書かずにはいられなかった」

 

     *

 

竹内と別れた足で文藝春秋の田川のところへ寄る清張。

今度は甲斐文助に会えるツテを依頼する。

恐らく全容を知ってる!!!

「関係先を当たる」と即答の田川。

そしてノンフィクションで書かせるよう提案するが、それには渋い顔で保留にされる。

 

     *

 

2階の自室にいると妻が呼ぶ。

玄関に降りると風貌の悪い男がいる。

男は特派記者の佐竹(トロサーモン久保田)という田川の情報屋だった。

「田川さんに新しいネタを持っていったが、清張さんには教えなくていいって言われ 

 ましてね。そう言われると教えたくなるのが情報屋の性分でね」

 

GHQは警察の捜査に介入しただけじゃなくマスコミにも横やりを入れていた。

石井四郎の周辺に捜査が及んだ頃、日本新報社会部次長の福本征治に藤田刑事部長から連絡がきて、出向くとGHQ公安課のイートンがいた。

その場で軍関係の調査も731を洗うのも止めるよう要請されたという。

 

     *

 

清張は邸宅に田川を呼び、佐竹の話を伝えるが「裏取りが甘いから」と歯切れが悪い。

 

実は、田川は文藝春秋新社編集局長の池島信平に呼ばれ、

「松本清張のノンフィクション、悪くない、目玉になる」

「だが、編集者は作家を守らねばならない」

「言論と暴力は意外と距離が近い」

 

そもそもノンフィクションに前向きでなかった田川だったが、池島の言葉に背中を押されたのだ。

松本清張を危険に晒せない!!!

※森村誠一先生や伊丹十三監督の件が浮かびますね※

※言論と暴力は距離が近いは名言かと※

※小学館筆頭に、今は作家は利用価値のみなのでしょうか※

 

「読者は松本清張の小説が読みたいんです!」

「私が読者なら人の心が知りたい!」

「明日にでも絞首刑になるかも知れない平沢の心情が知りたい!」

「少年兵の、命を落とした軍医の心情が知りたい!」

「人の心は記録には残らない!けど、確かにある!」

「悲しみ、恨み、怒り!そういった人間の内心を書くのが松本清張という作家だと私

 は思います」

「小説で・・・いきましょう!!!」

※このシーンはじ~ん(><)※

 

清張は田川が自分を守ろうとしてくれてることを察し、納得して執筆を始める。

 

     *

 

1959年(昭和34年)

【小説帝銀事件】発表

 

清張は膨大な資料の内容を克明に書き、小説としたからこその大胆な推理を加えた。

小説は大いに話題となった。

 

だが、物語をどう〆るか?GHQのことまで書いていいか迷った・・・

 

そこで日本新報の福本征治(豊原功輔)に手紙を出し、会うことに成功したのだが、福本には脅迫文に感じたようで非常に不機嫌な態度だった。

 

「731部隊について書くなと言われたのは事実ですが?」

とぼける福本

「認めることはジャーナリズムの死を意味することですからね」

おもむろにムッとする福本

ーー全て先生が書いた通りだと仮定して?今更どうやって平沢を救うんですか?ーー

「あなたは新聞記者でしょ!?なぜ事実を書かない!!!」

ーー私を責めますか!?いいですか?情報は精査しないと世に混乱をきたす!伝えな

  いことで安寧が保たれるならその選択は正しいのでは?ーー

「その認識が間違ってます!情報の選択権は市民にある!!!記者の唯一の責任は事

 実を伝えることだ!!!」

ーーだとしたら!伝えるべき情報はひとつです!帝銀事件の犯人は平沢貞通だ!!!

  日本は日本だけで成り立ってるわけではない!国際社会で立場を保つことで成り   

  立ってるんだ!!!ーー

「大儀のせいにするんじゃない!そうやって日本は間違ってきたんだ!!!」

ーーあなたの言うような事実はないと明言する!これを言うために来た!!!ーー

 

話は決裂し、福本は去っていった。

 

日本は本当に独立したのか・・・

※敗戦国ですもん※

 

確かめたかったのは、この捜査に何らかの妨害が有ったか無かったの点である。

しかしその点は発見されなかった。

だが、ある組織が占領下の保護下に置かれていたら捜査に自由がなかったと言っていいのである。

これは壁である。

とにかく世論は平沢を犯人にしてしまった。

警視庁の主観がマスコミの主観となり世論を作り上げた。

 

帝銀事件の真犯人は誰か?

清張は書き切ることができなかった。

 

ーーー1959年(昭和34年)秋ーーー

 

田川の病室を見舞う清張。

追突事故で大怪我をして入院したのだが、清張は故意を疑う。

※事故か故意かは謎のまま※

 

     *

 

ーーー国鉄常盤線ーーー

下山事件の現場に立つ清張。

原稿待ちの田川が現れる。

田川の催促にそっちのけで、

「河川敷から人間運ぶとしたら、やっぱりひとりでは無理だと思うかね?」

次の構想で頭がいっぱいの清張に苦笑する田川。

現場を歩きながら質問する

ーー帝銀事件の真犯人は誰ですか?ーー

ーー動機は何ですか?ーー

 

帝銀事件が起きたのは石井たちが秘密裡にアメリカと取引した時期と重なる。これは偶然だろうか?

犯人は世の中に知らせたかったんじゃないか?

我々はこんなにも残忍な実験をやってきたのだと。

我々は人間性を失った。戦争とはそういうものだ。

人間が人間でなくなる。

しかし、その人間性を奪ったのは誰だ?

無かったことになどさせるものか。

 

そして清張は【日本の黒い霧】の執筆を始める。

 

知らされないことに怒りはある。

が、知らされないまま権力側の発表のみを無難に報じてきたマスコミの責任は?

そのマスコミが浄化した空気に乗じて、ひとりの人間を犠牲にする世論に責任はないのか?

※この時代は「ない」でしょう。ここは現代を生きる我々に向けたものかな※

 

    *

 

そして清張は平沢に面会しに行く。

平沢の手には【小説帝銀事件】が。

「平沢貞通さんですか?」

頷く平沢。

「お会いしたかった。自分の目で確かめたかった」

微笑む平沢。

 

     完

 

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安達奈緒子さんて【下山事件】もそうなんですが脚本に心があって、ひとりひとりの個性を引き出してて凄くお上手なんですよね。

未解決シリーズは全話観てますが、つまらないのも普通にあるんですよ。

【下山事件】と【帝銀事件】は秀逸で、やっぱりドラマも映画もまず脚本だと私は思います。

いい脚本に恵まれた【下山事件】の森山未來さん、【帝銀事件】の大沢たかおさんはラッキーだったと思います^^

どちらも没入して鑑賞できました。

 

さて帝銀事件ですが、松本清張先生が書かれた【小説帝銀事件】は1980年に

【帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚】というドラマにもなってました。

仲谷昇さん、田中邦衛さん、小松方正さんなどが出演されてました。

これを観ても平沢さんの最後の確実なアリバイから帝銀に着くまでの所要時間が余りにも短かいのと、大きな矛盾が生じることが疑問視されてます。

 

ただ、今は帝銀事件に関わる動画がYouTubeに沢山あって真犯人の見立ても上がっています。

なので詳しくは書きませんが、冤罪で39年間も獄中とは、司法はどう責任を取るのでしょうか・・・

 

平沢さんの出所不明な大金については、春画で稼いだという説が濃厚ですが、これは近しくなった人にポロっと言ってしまったらしいです。

春画を描いたとは絶対に言いたくないプライドがあったようです。

 

                考察

 

色んな方々が考察してる事件ですが、私も考察させて頂きますと、

私は事件前からアメリカが関わってると推測します。

石井四郎はソ連の侵攻が分かると、証拠隠滅は部下に任せて自分は持てるだけのデータを持ってとっとと帰国してます。

死んだことにして葬儀を出してお墓まで立てるという見事なまでの逃げっぷりです。

でもGHQに捕まりました。

 

そしてアメリカとの交渉が始まります。

その際に登戸研究所が開発した青酸ニトリールの威力がどれほどかアメリカは知りたいわけです。

そこで石井と多くの幹部たちの命の保証がなされるのです。

石井たちは3000人以上(村人ら民間人も含めると)も虐殺してますから、自分の命は惜しくても他人の命なんて屁でもないし、【悪魔の飽食】によると女・子どもも実験材料で殺してます。

 

青酸ニトリールの実験に使われたのが銀行です。

最初の銀行では効果が弱く全員無事。

2件目の銀行は支店長に断られ、紙切れ1枚消毒して終わり。

3件目の帝銀で僅かな量で遅効性で殺傷能力が高いことが実証されました。

 

そして、帝銀で盗まれた小切手を換金したのは【別人】ではないかと私は考えているのです。

 

1~3件目までは落ち着いて動じない男が、小切手の換金では挙動不審だった。

そもそもは毒の効力を実証するのが目的で、現金や小切手は強盗に見せかけるためのものだったので小切手は処分することになっていた。

ところが、その小切手をお金にしたい石井の部下がこっそり盗んで換金した。

だから「バレたら消されるかも知れない」で落ち着きがなかった。

そしてこの男はそのまま行方をくらました。

(でもその後、口封じされたと思いますが)

 

帝銀と同じ犯人だとしたら、実行犯手当で帝銀から盗んだ現金を貰えたが、欲が出て処分するはずの小切手を換金するのにおどおどしてしまったとも考えられますが、こんな平気で人間の命を奪える男が換金如きでおどおどするかしら?

なので、私の考察は「別人」です。

でも石井の部下で731関係者です。

 

帝銀事件はアメリカの保証の下で石井とその部下たちが起こした事件なのではないかと考察してみました。

青酸ニトリールの製造も含め、石井たちは帝銀事件のもっと前からアメリカの監視下に置かれていたのではないでしょうか?

石井の部下には満州からの帰国後から所在不明になってる者が数名います。

その中に帝銀実行犯と換金した者がいて、その後消されたのではないかと。

 

石井と多くの幹部たちは何の処罰もされてません。

 

帝銀事件で上がってるYouTubeでは真犯人は諏訪敬明説が有力ですが、写真を見る限りモンタージュと激似です。

この人も帰国後から所在不明のひとりです。

生存者の村田正子さん(後の竹内正子さん)も、逮捕当時57歳だった平沢はおじいちゃんに見えて、犯人とは年齢がだいぶ違ったと証言してます。

諏訪は45歳でした。

変装も研究されていたそうなので、数歳老けさせることくらいは容易いでしょう。

犯人は40代後半説と50歳前後説があります。

これは目撃者の印象なので複数あって不思議はないです。

45歳でも50歳くらいに見える場合も普通にありますしね。

 

下山事件もそうですが、アメリカは日本警察がここまで真相に近付くとは思ってなかったのではないでしょうか?

それで警視庁・報道機関をPSDの管理下に置いてから圧力をかけた。

 

これが私の考察ですが皆さんはどうでしょうか?

 

陰謀に巻き込まれ、冤罪で獄中死された平沢貞通さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

この【帝銀事件】の翌年に【下山事件】が起きます。

ここはセットで観て欲しいです。

 

【下山事件】のあらすじはこちら↓↓↓

NHKスペシャル 未解決事件 【下山事件】~あらすじ①~ 

NHKスペシャル 未解決事件 【下山事件】~あらすじ②~ 

NHKスペシャル 未解決事件 【下山事件】~あらすじ③~ 

 

 

 

 

プレミア上映会の抽選に当たったので行ってきました(^^)v

 

まぁ〜♪楽しかった♪

そう、【楽しかった】のです。

 

森山未來さんが出演されてるのでドラマも観てましたが、正直音楽ドラマって印象で、音楽に疎い私には面白さが判らず、TVerで現在配信されてますが2回はいいかなでリアルタイムのみの視聴となりましたが映画は楽しかったです(^.^)

ぶっちゃけ、原作もドラマも知らなくても楽しめますw

 

まず、入場で光る棒が貰えてフェスシーンで振ることが許されますし、何ならタンバリンもOKと言ってました。

残念ながらタンバリンを持ってた人はいませんでしたがw

 

音楽に疎い私なので当然楽曲もアーティストもほぼ知らないのですが、岩田剛典さんの歌とダンスを初めて見れて良かったのと、森山未來さんが役柄的にキレキレで踊ったらおかしいのでダンスが見れなかったのは残念でした(^◇^;)

でも、沢山出演されてたのでそこはドラマより大満足でございました♪

岩田さんは映画「vision」で森山未來さんの息子役をしてたので私でも知ってました(^^)v

 

音楽には疎くてもノリは良い私なので光る棒をブンブン振り回して、頭まで振って楽しく参加してきました✌️

フェスの会場は埼玉アリーナだったかな?

会場の観客は一般人で募集で当選した人たちです。

森山未來さんが出ないので申し込みしませんでしたが、こんなに楽しかったんなら応募位すれば良かった(^◇^;)

 

もうストーリーなんかどうでも良く、ずっと歌とダンスでいい!

くらいにノリノリで楽しみました♪

 

4月25日から全国ロードショーですが、また足を運びます確実に👍

総勢50名以上のミュージシャンやダンサーが集結してて見応えはバツグンです✨

おばさんでも楽しめるミュージック映画でしたw

 

余談ですが、ディーンフジオカさんが歌ってるんですが、あれはご本人なのでしょうか?

あまりにもお上手で衝撃でした(^◇^;)

 

アヴちゃんと森山さんの共演シーンは【犬王】コンビ♪で特別嬉しくなりました(^^)

 

1番嫌いな質問です。

 

「私、いくつに見える?」って訊く人って、単純で賢くはない人なんだろうと思ってます。

でも、悪い人ではないでしょうね、

どう見たって歳相応なのに、自分は若いと思い込めてお世辞を真に受けてるんですから。

 

接客業なので定期的にこの質問をされますが、今回は5日連勤で3日間各ひとり3人にされました。

 

昔はこの質問をされると戦慄し冷や汗ものでした。

失敗は許されないという想いから大幅にサバを読んで、その回答に「お若いですね〜😵」

と演技してたものです。

 

今はしません。今は、

「私、いくつに見える?」に、

ーーーおいくつなんですか?ーーー

と、質問に質問で返します。

「85歳よ♪」に、

ーーーお元気ですね(^^)ーーー

 

長い接客業で、これが1番ストレスなく無難にやり過ごせる回答だと辿り着きました。

 

もうワザと若く言ったり、「お若い!」とか心にもないことを言うのに疲れたし、

高級コスメ売ってるわけでも無いのにそこまでおだてる必要性も感じられないし、

おだてたら、こういう人は調子に乗ってまた第二第三の被害者を生むんですから。

 

ちなみにですが今回の3人

 

1人目

「私、いくつに見える?」

82〜83歳の予想

「85歳よ♪」

 

2人目

「私、いくつに見える?」

91〜92歳の予想

「92歳よ♪」

 

3人目

「私、いくつに見える?」

61〜62歳の予想

「61歳よ♪」

 

85歳の人は若干若見えしてましたが、大抵は±1歳程度の誤差で当ててます。

多分、何年何十年と接客業してる人なら見た目や声やトーンなどの全体で想像つくでしょう。

 

商売人が若く言うのはお世辞です。

 

私は今後も年齢に関してお世辞は言わないと決めてます。

「私、いくつに見える?」

の質問撲滅運動をひとりコッソリと遂行していく所存です。

 

いいじゃないのお世辞くらい?

安くて回転数上げなきゃならない商売人は適度に会話を切り上げないと、この年齢の質問が1番ヤバイのです。

ヘタにお世辞を言うと若見え自慢が間違いなく始まるから😱

ほぼ歳相応にしか見えないのによ!?

 

お元気ですね(^^)

とさらりと交わすのが1番いいし、質問に質問で返して、更に「ホント私いくつに見える?」

と、質問に質問して更に質問で返されたことはまだないけど、その場合の対処方も既にあるの。

これは商売人のおじさんに「私、いくつに見える?」って訊いてたおばあちゃんに、

「年齢当てるの得意だけど正直に言っていいの?」

ニコニコしながら「いいわよ♪」に、そのおじさん!「84歳かな」

それがドンピシャで、おばあちゃん「私いつも若く見られるのに・・・」

って顔面蒼白になってたの。

 

もう15年は昔の話だけど、私はお世辞言ってた頃だったから衝撃だったわ。

今なら分かる。

そのおじさんもヘタに若く言うと会話が続いて他の接客に影響が出るからなのよ。

 

だから、更に「私、いくつに見える?」って訊かれた時には、

「私、年齢当てるの得意なんですけど正直に言っていいですか?」

って、事前に許可取りしてから言うって決めてます。

 

経験上、「私、いくつに見える?」って訊く人って相手の事情は顧みないで自分の話ばかりする人が多いので危険なのです。

 

「私、いくつに見える?」

の撲滅運動にご協力お願いします笑

 

サブタイトルは【大川小学校 津波裁判を闘った人たち】で、主に社会問題に取り組んでるテレビマンの寺田和弘さんが追い続けたドキュメンタリー映画で、記録として撮っていたものが映画として上映されました。

2023年にドキュメンタリー映画賞を受賞された作品で、3.11に合わせて各地でリバイバル上映されてる中のひとつに行ってきました。

宮城県石巻市の大川小学校で校庭にいた児童・教職員84人が津波で亡くなり、児童のご遺族が提訴した「津波裁判」で勝利までのドキュメント映像です。

 

これは本当に辛い。

「なぜ!?」「なぜ我が子が!?」

その疑問が私にさえもずっと纏わりつきます。

 

「釜石の奇跡」と言われてる釜石市の小・中学校や、福島県浪江町の小学校の「奇跡の避難」、他にも気仙小学校など、甚大な被害を受けた地域の子どもたちは山に避難して全員無事だったのに、なぜ大川小学校の子どもたちは74人も死亡したのでしょうか?

その日、校長は出張で不在で、教職員で生き残ったのはひとりだけで10人が死亡です。

裏山に避難さえしてれば全員助かってたのになぜ避難しなかったのか!?

大人が11人いてなぜまとまれなかったのか!?

 

89人が津波にのまれ、生存者はたった5名(児童4名、教師1名)ですが、このA教諭は真実を語っていないと思います。

言えないんです。自分だけは先に山へ逃げたとは・・・

 

生き残った男児は、流されてきた大きい冷蔵庫にしがみつき、山に流された時に今度は斜面にしがみつき、上を見た時に既にA教諭が山の上に立っていたと証言しました。

男児は自力で這い登って助かりましたが、これが保護者会の本人説明では、自分が男児を助けたとか言ってるんですよ・・・

 

津波は2方向から押し寄せ、校庭には渦が巻いて、その渦に子どもたちはのみこまれたそうですが、そんなの山の上から見てないと分からないんじゃないか!?

と親たちは指摘します。

 

保護者会は計10回行われましたが、A教諭は精神疾患となり、最初の1回だけの出席になりました。

非常事態に自分だけ逃げることはあるでしょう。

人の子より自分の命が優先だったとしても仕方ないかも知れませんが、それを隠す為に大事な何かを隠して嘘を吐いてるように私には感じました。

倒木は1本もなかったのに、倒木が目視されて山への避難は危険と判断したとか・・・

 

約45分も校庭に留まり、その間に大津波警報が2回、消防車による避難勧告、市広報車による「追波湾の松林を津波が越えた!」「高台避難!」の勧告。

少なくとも、津波が越えた段階で山へ避難しようと思わないのか!?

 

亡くなった高学年の男児2名は「山へ逃げようよ!」と訴えました。

教務主任も「山へ避難した方がいいんじゃないか」と言ったそうですが、他の教員たちは聞く耳を持ちませでした。

もしかして人間関係が絡んでるかと考えてる親御さんもいましたが、あるかもですね。

 

そして、ついに移動を決めるも、山ではなく川なんですよ!

先生方も亡くなってるので悪く言いたくないですが、なぜ川!?

でも、校庭を出る前に津波が押し寄せました。

 

「なぜ!?」「なぜ!?」

我が子の最期がどういう状況だったのか!?

もっと酷い被害地域でも子どもたちは助かってるのに、なぜ大川小の子どもたちは死んだの!?

 

親たちはその答えを求め裁判を起こします。

 

山には津波の到達地点に印を付けてますが、ノロノロ走っても1分でした。

山に登る道は3ルートありますが、ちょっと登れば助かってたのです。

ドローンで山には倒木が1本もないことも確認できました。

 

市が委託した第三者委員会は市寄りの面々で構成されたので信用に値しません。

市教委など生存児童4名の聞き取り調書をとっとと処分して、裁判ではA教諭のみの証言を証拠としてますし。

教育委員会てどうしてどこも腐ってるんでしょうか。

信用できない機関のひとつが教育委員会です。

この人たちが教育されろと思う。

 

2014年3月10日、石巻市と宮城県を提訴

2016年10月26日、仙台地裁 原告勝訴

2018年4月26日、仙台高裁 原告勝訴

2019年10月10日、最高裁 原告勝訴

 

【学校が子どもの命の最後の場所となってはならない】

5人の裁判官全員一致で組織的過失を認めました。

この言葉の重み・・・

 

裁判に勝ったからと喜べることではないけど、お子さんを亡くして夫婦ふたりになったご遺族は、「負けたらふたりで死のう」と決めてたそうです。

ご遺族の中には3人の子を失い夫婦だけになったり、奥さんと子を失い、生き残った子と父子家庭になったり、親御さんや伴侶までも亡くした方もいます。

 

生きてる限り、ずっとずっと子どもの死、家族の死を抱えていくのです。

裁判で勝てたことは慰めのひとつにしか過ぎませんが、大きな教訓として後世に残すことができました。

 

実は保護者会で明らかになったことですが、大川小学校は防災訓練をしてませんでした。

教育委員会には実施してると毎年虚偽の報告書を提出してたんです。

校長が認めてました。

この報告書は校長が提出するそうですが、防災訓練をしない学校なんて聞いたことありません。

これひとつ取っても教職員たちの危機管理能力の低さと、連携能力の欠如が感じられます。

悪く言いたくはないのですが・・・

教職員方のご遺族には気の毒です。

 

保護者は当たり前ですが冷静ではいられません。

途中で市長も校長も代替わりしてるのですが、新市長が結構好戦的で足組んでるのには驚きました。

こんな大事抱えてる中で市長だから野心家なんでしょうが、こういう場で足組むのは非常に印象が悪かったです。

 

 

ーーー言葉の難しさについてーーー

前市長の時に、「あんたは自分の子が生きられるはずなのに死んだらどう思うんだよ!?」

の問いに、「宿命だと思って自分なら諦める」と答えてて衝撃でした。

市教委も市長も校長もA教諭も、なんとか保護者の怒りに触れないように言葉を選んでるのですが、口先だけで責任を回避したいのが見え見えなんです。

「宿命だったと諦めてよあんたたち」の裏返しですもん。

勿論大炎上です。

 

74人の子どもたちが大人の判断で犠牲にさせられて、口先だけで逃れられる訳がない!

言葉の選び方、使い方って難しい。

 

それは一般人にも言えて、校庭に集合した児童たちを迎えにきた親御さんもいます。

「あなたも迎えに行けば良かったのに」

 

それを言われたお母さんは、大川小の末っ子を亡くし、中学生の上の子ふたりは自宅で亡くしました。

お子さん全員を亡くしたんです。

「あなたも迎えに行けば良かったのに」

に2度殺された気持ちになったと・・・

 

これは・・・きつい・・・

言葉は凶器にもなります。

 

 

ご遺族の方々が抱える悲しみ、憤りなど、個々に焦点を当てて丁寧に記録してるので涙が止まりません・・・

エンディングの「駆けて来てよ」という曲はご遺族全員の想いです。

 

     帰っておいで 戻ってきてよ

     大空の果てから 駆けて来てよ

 

 

親御さんたちは毎日毎日、泥や瓦礫を掻き分けて我が子を探しました。

最初は遺体で見つかって泣くだけですが、日が経つと「見つかって良かったね」になっていったそうです。

まだ4人の子どもたちは行方不明のままなのです・・・

 

大川小学校の子どもたち、教職員の皆さまのご冥福を心よりお祈りします。

 

 

【追伸】

大川小学校は「存置保存」されていますが、現地に設置してる募金箱や寄付金を市に渡してたのですが、小学校の修繕などには使われてなく使徒不明になってしまったそうです。

それで「311を考える会」では改修とコーティング工事の資金を募っています。

 

まだまだ書き切れませんが、またリバイバル上映はあると思います。

サブスクでの配信など無いので、リバイバルの機会があれば足を運んで欲しいです。