2023年 NHK

出演:森山未來・佐藤隆太・渡部篤郎・溝端淳平・玉置玲央・前田旺志郎

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布施は【秘密】を条件に矢田をある部屋へ連れて行く。

そこは解散したはずの地下捜査室だった。

布施は秘密裡に下山事件の再捜査を始めていたのだ。

そして、信用に値する矢田に知り得た捜査情報を明かした。

 

どうしても謎が解けなかった、下山が遺体発見の前日に、ふらふらと線路を歩いてた目撃証言は9件に及ぶ。

だから自殺の線も捨てきれなかったが、替え玉だとしたら謎は解ける。

殺害前に脱がせた下山の服を別人が着て、下山になりすまして線路を歩いた。

殺害後にまた服を着せて線路に遺棄したとしたら全ての辻褄が合う。

殺害前から自殺に見せかける工作をしてて、実行犯は旧日本陸軍。

下山事件はアメリカと旧日本陸軍、それぞれの思惑が絡み合って複雑化してたのかも知れない。

 

 

数日後、布施の元を読売新聞の鎗水が訪れる。

ついに布施の前に鎗水が現れ布施の目は輝くが、下山事件と元特務機関の関係について検察側がどれくらい把握してるのかを探ってるように感じられた。

そして、鎗水を洗うと児玉誉士夫とかなり懇意なのが分り、ふたりが一緒にいる写真も入手した。

それらを矢田に伝えると、今頃になって鎗水が布施に会いに来たことに驚き、真意を聞きに鎗水の自宅へ向かう。

 

鎗水の自宅に着くと、家族に聞かれたくないのだろう、そのまま外に出てひと気のない場所で話し合う。

「児玉と懇意なのは本当なのか?」

あっさりと「事実だ」と認める鎗水。

 

あの日、児玉からの指示で布施を探りに行ったが、逆に布施の「弱者を守る」姿勢や「名も無き者たちの声を聞く」姿勢に心を打たれ、結局は説得されたようになってしまった・・・

自殺した【H・O】と呼ばれた男の本名すら分からないまま・・・

名も無き者が【H・O】とリンクした・・・

「下山とアメリカのことで情報がある。記事には書けないことだ」

良心に従い決意した鎗水に、

「布施は信用できる男だ!」

背中を押す矢田だった。

 

ところが、約束の日に鎗水は現れなかった・・・

 

再び矢田が鎗水の自宅へ行き、外を歩きながら鎗水に迫ると、

鎗水は怯えながら、CICに拳銃を突き付けられ、余計なことを話せば鎗水本人ではなく、家族を殺すと脅迫されたと言う。

「だったら俺に話してくれ!俺が布施に話す!」

※いや、一緒だろ!※

その瞬間、矢田は誰かに突き飛ばされて、走ってくる路面電車の線路に横たわってしまった!

「矢田ーーーーーーーー!!!」

 

 

再び田端操車場に布施の姿

結局、下山事件と元特務機関の繋がりは掴めなかった・・・

「鎗水のことは責められない」

腕に大怪我は負ったものの命は助かった矢田が言う。

※不死身か!※

矢田の怪我を見て、布施は捜査の終わりを告げる。

【人の命は国益より重い】が信念の布施。

これ以上、矢田や鎗水を危険に巻き込めない・・・

「これまでです」

 

矢田にはそう言ったが、諦めの悪い男【布施】執念の男【布施】

部下も連れず、ひとりで大物右翼活動家の児玉誉士夫(岩崎う大)の豪邸を訪問する。

名目は【個人的訪問】

なのに!

「下山総裁はなぜ殺されたんでしょうね」

真っ向勝負Σ(゚д゚lll)ガーン

 

不敵な笑みを浮かべる児玉

※命を捨てる覚悟が読めて面白い男だと思ったのでしょう※

「ひとつ美談を聞かせてやろう」

「美談が真実とは限らないがね」

 

当時、アメリカはソ連や中国との戦争も考えていた。

そのどちらの国とも戦争となれば、日本は軍事拠点として都合がいい。

軍事物資の輸送に使用できる、日本全土を縦横に走る鉄道を米軍に差し出せと命じた。

だが下山はそれを断固拒否した。

下山は鉄道を軍事利用から守ったのだ。

その代償が【死】だ。

※矢田の「見せしめ」は当たってましたね※

 

 

某日 

布施は上司の馬場に、「日本とアメリカの間に何があったのか吉田を呼んで聞いてみたい」と提案する。

「・・・吉田茂か!?」

ギョッとするが、「可能かどうか追って連絡する」

 

しかし、直後に布施は地方へ飛ばされることになった。

これが馬場の答えだと察し荷物をまとめる布施だが、最後に馬場の部屋へ行き、

ソファーに座り問いかける。

「独立とは何でしょうかね」

ーーーアメリカとの関係は国の存亡に関わるーーー

「その言葉で全てが片付けられていく」

「それでも日本は主権国家と呼べますか」

「国の謀略によってひとりの人間の命が無残にも奪われ、

その死が都合よく政治に利用される。

しかし、手を汚すのはいつだって立場の弱い者である。

力を持つ者が救うべきは名も無き者たちです!

それが出来ないなら、アメリカがもたらしたものは真の民主主義ではない!」

 

 

時は過ぎ

1964年(昭和39年)7月4日

甲府地方裁判所の一室に布施と矢田の姿がある。

 

「怪しい人物を見付けた」

と訪ねてきた矢田に苦笑いする布施。

時効は目前だからだ。

 

1964年(昭和39年)7月6日午前0時

下山事件 時効成立

 

 

更に12年後

1976年(昭和51年)7月27日

ー田中角栄逮捕の号外ー

その号外を受け取る初老の矢田。

「ついにやったのか!」

 

逮捕のテレビニュースの前で、下を向き、

「何とも悲しいことだ・・・」

呟く初老の布施。

 

田中角栄の逮捕もアメリカに踊らされてるのかも知れない

事件の背景には日米関係がある

この深い闇から抜け出すには一歩踏み出さねばならない

その先に必ず真実が見えてくる

 

独立国家の検察として独自の判断を下しているか?

 

その呪文は今も続いている

 

        完

 

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都市伝説でアメリカ陰謀論説が数多くありますが、これ観たら「あるな」と思いました。

最初から最後まで陰謀じゃないの(*_*)

 

この事件て、死亡したのが一体何人いるか分らないですよね・・・

事件上は下山総裁のみですが

 

李中煥と真木一英はほぼ確定で、渡辺修二と宮下も消されてるように思います。

井戸沼もどうでしょうか・・・

自殺したH・Oも、事件に巻き込まれなければ自殺せずに済んだかもです。

名前こそ出ないだけで、裏でどれだけの人間が消されたか分かりませんよね。

それこそ、面に出れないCICの協力者たちをまとめて口封じしたかも知れません。

 

闇の深さにどんよりしてしまうので、最後に明るいこと書きます。

 

物語の最初は初老の森山未來さんですが、めっちゃ前頭葉がハゲてます。

その後、27年前に移行して若返りますが、ハゲを見た後なのでつい額が気になってしまいガン見してしまいましたが、未來さんキテますね!

あのハゲヅラは未来の未來さんの姿になるんじゃないかと思いました^^

 

でも、未來さんハゲ似合ってるんですよ^^

未來さんならハゲで格好良い役者さんになれるんじゃないでしょうか^^

現役の頃のブルース・ウィルスみたいな♪

 

文字通り明るいお話で〆とさせて頂きます。。。

 

 

NHKスペシャル 未解決事件 【下山事件】~あらすじ①~

 

NHKスペシャル 未解決事件 【下山事件】~あらすじ②~