2022年11月28日に、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの感染を同時に調べられる抗原検査キットの販売が解禁されました!
医療機関では、これまでも使用されていましたが、今回は一般用医薬品(OTC)としての販売です
薬剤師が購入者に助言や確認をする前提で、ネットでも購入できるようになりましたね。
使用するにあたっては、いくつか注意点があるので以下にまとめておきます
①発熱後、12時間以上経過してから使用する
発熱直後では、陽性であっても「偽陰性」となることがあります。症状が出ていても発症直後はウイルス量が少なく、正しい検査ができないことがあります😥
特に、ワクチン接種をしている場合ではそれが顕著となります。
症状がある場合は、検査結果が陰性でも安易に仕事に行ったりせず、十分療養し、時間を置いて再検査をしてみることをお勧めします
②検査キットは冷やしすぎない
検査キットの保管温度は、2〜30℃となっています。
うっかり冷蔵庫で保管したり、冬場で暖房の入っていない寒い部屋で使うと反応が進まず、偽陰性となることがあります
③綿棒をよく回転させて入念に採取する
医療機関では、「鼻咽頭」といわれる鼻の奥のウイルスが多い場所まで綿棒を差し込んで採取します。
しかし、自宅で使用する場合は、出血予防のため鼻先2cmほどの場所で採取することになっています
このため、自宅で行う場合は、医療機関で行うより感度が10%程度落ちてしまうといわれています
添付文書をしっかりと読み、それに沿って入念に採取することで感度の低下を最小限に抑えましょう
④検体はよく溶かす
検体採取後、溶液が入った付属容器に綿棒を差し込んで溶かしていきますが、綿棒を溶液の中で回したり、容器の上から複数回揉み込んだりしてよく溶かすことがポイントです
目安として、10回以上は回したり、揉み込んだりしましょう。
⑤結果の判定ラインは色に着目
検体を溶かし込んだ溶液を判定キットに垂らすと、陽性の有無を判断するラインが出てきます。
ウイルス量が多いほど、線が濃く出ますが、この時、線の「色」に注目してみましょう
検査キットごとに、定められた陽性の色と異なる色が出てきたら「偽陽性」の可能性があります😥
判断に迷ったら、かかりつけ医に相談してみましょう。
⑥精度の違いを十分に理解して使用する
自宅用の検査キットでは、どうしても医療機関で検体を採取するよりも精度が落ちてしまいます😥
そのため、検査結果に固執しすぎるのも考えものです💦
特に、乳幼児は症状が類似したさまざまな感染症にかかりやすく、中には重篤なものも含まれます
検査結果が陰性でも心配な症状があれば、直接かかりつけ医を受診しましょう‼️