ツナ。またの名をシーチキン。

おにぎり界で
その名が知られるようになったのは
たかだかここ30年程度の話。
この界隈ではまだ中堅である。

順調に地位を確立してきたツナ。

しかし、
彼には長年是認できないことがある。

マヨネーズと一括りにされることである。

マヨネーズがいなくとも
一人で十分コクがあるのに。
一人でこんなにアブラギッシュなのに!

「いつまでもマヨネーズと一緒じゃ
  梅干しを越えることはできない…!」

今宵(朝だけど)、ついにツナは
マヨネーズとの別離を決め、旅に出る──


茗荷と青じそとツナのおにぎり

〈具材〉
茗荷
青じそ
白ごま
シーチキン缶
塩こしょう

〈作り方〉
①茗荷、青じそは刻んでさっと水にさらす。

②材料をすべて混ぜ、握って出来上がり。




茗荷「あなた一人であたしたちと
            互角に戦えると思ってるの?」

青じそ「100年早いわよ」

白ごま「マヨネーズがいなきゃ
                なにも出来ないのね」

ツナ「ぐぅ・・・っ!」



意識が遠のいていく。

やはり、一人で戦いを挑むなど
無謀だったのだろうか。

マヨネーズ…
僕がいないと気付いたとき
君はどんな顔をしたのだろうか…

マヨネー・・


???「待って…!」

To be continued…




ノンオイルのツナ缶で握ったので
えらくあっさりした仕上がりになりました、
っていう話☆(長いしわからんわ!)


私が物語を書くと
段々ラノベ調になることが判明しました。
(読んだことないけど)


楽しかったー!(自己満足)