シーズン13−279　ちょっとタコ代さん。

シーズン13 登場人物　

主人公の女性3人組は、皆30代半ばの同級生です。

●山田日奈子

パンダの中学時代からの友人。シーズン12の翔くんの姉。

●芽衣

日奈子の高校時代からの友人。仕事に恋に熱心。

ダメンズを選びがち？出版社で働くキャリアウーマン。

●桃子

日奈子の高校時代からの友人。愛されキャラの２児の母。

子供は7歳の娘、すももちゃんと5歳のこもも。

デザインの在宅ワークをしている。心から信じていた夫に裏切られ、

これからのことを考えている。

●敦…桃子の夫。イクメンだと思われていたが、実際は、自身が務める会社社長の妻、守谷と3年越しの不倫。

夫である社長とも話し合い、会社は解雇に。

●敦の母…敦の家からさほど遠くないところで、自分の母親（おばあちゃん）と夫（義父）と同居中

●銀座椿…敦の第３の不倫相手、本名は渡辺あずさというらしい。

桃子は私たちに、

離婚後は地元に帰る決意だと

話してくれた。

寂しいけれどそれはきっと

ご両親もその方が

安心するのかもしれないと思ったし

結果的に桃子が一人で

苦労を抱え込まずに

子育てができる方法なのかもしれない。

◆

それから数日後

桃子に久しぶりに、

社長から連絡があった。

社長といえば以前、守谷とはもう

離婚一択でしか考えていないと

そう言っていた。

社長LINE

「お久しぶりです。

　敦くんとの話し合いですが、

　折り合いはついてますか。

　うちは、、

　スッパリ離婚したかったですけど

　財産分与について

彼女が主張を始めまして。」

久しぶりに社長から来た連絡が

こんな感じで

桃子はため息がでた。

桃子LINE

「え？？それは

　どういうことですか？？」

社長LINE

「私自身が、自分の過ちで

　妻と別れた際は、慰謝料も含めた額で

　財産分与をしました。

　その件では自分の責任だったので

　法律の部分以上に、

　妻と話し合って決めましたが

　今の妻（守谷）は

【扶養的財産分与】を

　思いっきり主張してくるんです。」

※扶養的財産分与とは、夫婦の一方が経済的に自立するのが難しく、離婚後に生活に困窮してしまう事情がある場合に、他方が生計を補助するために財産分与をすること。たとえば、長年専業主婦であった妻が、離婚後すぐに仕事を見つけて短期間で経済的に自立することは容易ではなく、そのため、離婚した妻の生計を補助するために、子どもが成人するまで等の一定期間を定めて、夫が定期的に金銭を支払うのが扶養的財産分与。※一部インターネットから抜粋

桃子LINE

「…そんなこと、

　不貞行為をした側が

　求めることなんて出来るんですか？」

社長LINE

「…証拠が弱いので、

　出来ると彼女は主張しています。　

　それに

　彼女の方が話し合いたいとか

　穏便にとか言っていたのに

　急に弁護士を使ってきて

　私だけが悪いわけじゃないと