登場人物
初めまして、おもちゃのパンダです。
突然はじまりましたが
これから先、私の身の回りで起こる友人の話を
書き綴ってゆきます。よろしくお願いします。
私＝おもちゃのパンダ 38歳
一応企業の主任。 ワーママ 1歳の娘あり。
これからの物語の主人公
ミキ＝私の後輩 33歳
広告代理店でトップの売上を上げるワーママ
タクヤ＝ミキの夫 27歳
有名企業に勤めてはいるが、その実態は・・
娘 ちびミキちゃん＝ ２歳
和歌子＝タクヤの不倫相手 34歳
タクヤと同じ企業に勤めるOL
彼女の話を少しずつ
つらつらと書いてゆきたいと思います。
ある年末の午後、
関西にある田園風景広がる故郷で、
親戚と食事をしていた私は、
後輩ミキからの着信に気が付かなかった。
その時の私の携帯電話は調子が悪く
Wi-Fi環境のもとに行かない限り、
通信が全く出来なくなっていた。
年末年始の慌しいこの時期。
田舎の携帯ショップは予約がいっぱいすぎて、
修理なんて半ば諦め状態だ。
食事から帰ってきてやっと、
兄が使っていたWi-Fiに接続すると、
ネット環境が良くなった途端、
溜まっていたLINEが
ぽぽぽぽんと音を立てて
一気に１５件以上入ってきた。
よく見ると、その半分はミキだった。
（なにごと？）
開いてみると、LINE電話の着信が２件。
そのあとすぐに、
誰かの手紙らしき写真が貼り付けてあって、
その字は一目で、ミキのものではないとわかる。
私は何が何だか全くわからなかったが、
その手紙の内容を読む前にまず、
ミキからのLINEを開いた。
ミキ
「タクヤ（夫）が不倫してた。
もう、離婚だね。」
なかなか衝撃のワードが書いてあるのに
ミキからのラインを読んだ私は、
妙に落ち着いていた。
「やっぱりか」とも思った。
別に意外ではなかった。
しかしそれより、
ミキのことが心配だ。
ミキのLINE『電話できる？』
LINEメッセージの最後には、
そう書いてあった。
本当ならすぐに電話してあげたかったが、
このぶっ壊れた携帯での通話はきっと困難で
むしろイライラしてしまうだろう。
だけどミキは今、誰かと話したいだろうな。
誰かにぶちまけたいだろうな。
よし、予約してないけど勢いで、
携帯ショップに行ってみよう。
そうして携帯ショップについた私は、
キャンセルが出たから１時間程度待てば、
なんとか対応出来るとのことで、
その場で待つことにした。
携帯ショップはWi-Fi環境がよくて助かる。
その待合室でなんとかミキに、
電話が出来ない今の状況をLINEで返信をしたあと、
あらためて、添付されていた写真を開いた。
写真に写されていたのは、
１枚のクリスマスカードだった。
私
（クリスマスカード？なんでこんな写真が…）
ひとまず読んでみよう。
『たっくんへ
付き合って、もう半年になるんだね。
これまで色んなことがあったけど、
クリスマスも一緒にお祝いできて嬉しいな。
これからも仲良くしようね！ 和歌子』
あぁ。このメッセージで、すぐに悟った。
この子供っぽい文字と文章を書いた相手は、
ミキの夫であるタクヤの不倫相手か。
私はこのメッセージにある、
2人が付き合って半年という部分を、
頭の中で逆算していた。
私はミキとは普段から、
週に何度も連絡を取る仲だ。
そこで、大体の家族行事は聞いていたが、
この旦那と和歌子の付き合いが
半年前からってことは、
娘ちゃんが誕生日のあの時も、
皆で出かけていたあの日も、
もうすでに和歌子と付き合っていたのか。
（もう呼び捨て。）
とにかくミキは今日、
これを見つけてしまったのだ。
内容がこういうことなら、
携帯ショップの待合で今
電話するわけにはいかないけれど、
それでも私はいてもたってもいられず、
すぐにLINEの返信をした。
私「問い詰めたの？」
ミキからの答えはすぐに帰って来た。
ミキ「いや、証拠を集めてから。」
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シーズン１を原作とした物語が、
KADOKAWAさんより電子書籍になりました
話数は少ないのですが、興味のある方は是非
読んでいただけると嬉しいです。
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2024年2月14日から配信開始
2023年12月24日から配信開始
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