シーズン13 登場人物 

主人公の女性3人組は、皆30代半ばの同級生です。

 

●山田日奈子

パンダの中学時代からの友人。シーズン12の翔くんの姉。

 

●芽衣

日奈子の高校時代からの友人。仕事に恋に熱心。

ダメンズを選びがち?出版社で働くキャリアウーマン。

 

●桃子

日奈子の高校時代からの友人。愛されキャラの2児の母。

子供は7歳の娘、すももちゃんと5歳のこもも。

デザインの在宅ワークをしている。夫婦仲は良.…かったと思っていた。

 

●敦…桃子の夫。イクメンだと思われていたが、実際は…

 

●おばあちゃん…敦の母方のおばあちゃん。

 敦の両親と一緒に住んでいる。

 

 

その日、

 

 

私との電話を切ったあと

日奈子と桃子は

芽衣に今日の報告をしたようだ。

 

芽衣は怒り狂い、

直ぐに会おうと言う話になったが

今の桃子が休日や夜に出かけ

夫の敦に

子供を任せるわけには行かない。

 

 

 

そこで、日奈子からの提案で

私の3日後の平日休みに合わせて

日奈子と芽衣はなんと

有休を取るということだった。

 

 

 

 

 

 

 

少し郊外にある一軒家。

 

 

とても立派な外観。

 

30代でこんな立派な家を建てて

素敵な家族もいるのに。

 

 

本当に、外から見ただけでは

人の幸せは測れない。

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

ちょっとドキドキ。

 

 

桃子に会うのは久しぶりだ。

一体どんな雰囲気で

出てくるのだろうか。

 

 

 

桃子

「わーー!パンダちゃん!

 久しぶり!

 

 元気だった!!?」

 

 

 

「うわー、桃子ちゃん

 久しぶりー!!

 

 全然変わってないね!!」

 

 

 

桃子は、私が思っていた以上に

元気に明るく迎えてくれた。

 

もちろん、空元気に

決まっているだろうけど。

 

 

 

 

 

 

 

日奈子

「…実際にスクショで見たら

 …話で聞いてたより

 結構きついね。」

 

 

私たちは久しぶりに会えた嬉しさや

懐かしい挨拶もそこそこに

 

改めて

桃子が撮影したLINEのやりとりを

全体に確認させてもらった。

 

隣で芽衣は、

自分の携帯にも撮影している。

 

 

私はこの日、

芽衣にも久しぶりに会ったが

姐御感が増しているなと思った。

 

 

 

 

芽衣

「もしものために

 私も保存しておく。

 

 もしこのことがバレて、

 敦や義母に削除されたら

 大変だもん。」

 

 

 

 

桃子

「そんな削除とかは…

 

 いや、しないとも限らないか…

 

 

 もう、なんか全部信じられない。

 

 

 この2日間、もちろんだけど

 敦くんはいつも通りで

 なんであんなことしておいて

 平然と過ごせるの?って思う。

 

 

 …もう、だめだよね。私たち。

 

 いつから続いてたのか知らないけど

 …嘘だらけだもん。」

 

 

 

芽衣

「まぁ…信じられなくもなるよね…

 

 

 

 それで、この2日間は、

 携帯の中身、見てみたの?」

 

 

 

 

 

桃子は首を横に振る。

 

 

 

 

桃子

「見たかったけど…

 

 

 またこんなの見るなんて

 …しんどいなって

 思っちゃって…」

 

 

 

俯く桃子を見て、

一瞬静かになるリビング。

 

 

 

 

 

「…ひとまず、

 

 …不倫の証拠を

 突き止めないといけないよね。」

 

 

 

芽衣

「確かに。でも、どうやって?

 

 LINEは毎日消されてるようだし

 …探偵でもつけない限りは…」

 

 

 

その時

 

 

 

桃子

「…探偵…つけようかな…」

 

 

 

 

日奈子

「えっ。本気?」

 

 

 

桃子

「だって、私が

 あとをつけるわけにもいかないし…

 

 携帯見ただけでは

 相手のことが

 なにも見えてこないんだよ。

 

 …もし敦くんに問いただしても

 ごまかされることは

 目に見えてるし…」

 

 

 

芽衣

「まぁ、そうね。

 

 

 …でも、探偵かぁ。

 お金かかりそうだね。」

 

 

 

 

その時、日奈子と私の

目があった。

 

 

「……」

 

 

日奈子

「…パンダ。

 

 

 今何か、思ったでしょ。」

 

 

 

 

「いや。まぁ、思ったけど。

 

 

 

 思っただけで、

 まだ口には出してない。」

 

 

 

芽衣

「え。なに?なにを思ったの??」

 

 

 

 

「いや。…まぁ…

 

 

 

 

 …探偵の前に一度

 

 

 …私たちで出来ることも

 あったりするのかなって

 

 

 思ったり、思わなかったり。」

 

 

 

 

 

つまり。

 

 

これがいつもの、

ノープランの始まり。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

「私がブログを書く理由。」

 

これまでのシリーズはこちら。

1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。

3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」

6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」

7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』

8.青木の芝生   男友達の告白

9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」

10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」

11、香織の芝生 「老舗割烹料理屋嫁ぐ

12、翔くんの芝生 「不器用で、愛すべき弟。」