シーズン13 登場人物 

主人公の女性3人組は、皆30代半ばの同級生です。

 

●山田日奈子

パンダの中学時代からの友人。シーズン12の翔くんの姉。

 

●芽衣

 

日奈子の高校時代からの友人。仕事に恋に熱心。

ダメンズを選びがち?出版社で働くキャリアウーマン。

 

●桃子

日奈子の高校時代からの友人。愛されキャラの2児の母。

子供は7歳の娘、すももちゃんと5歳のこもも。

デザインの在宅ワークをしている。夫婦仲は良.…かったと思っていた。

 

●敦…桃子の夫。イクメンだと思われていたが、実際は…
 

●おばあちゃん…敦の母方のおばあちゃん。

 敦の両親と一緒に住んでいる。

 

 

その週の土曜日、

私たちの作戦通り芽衣と日奈子は

桃子の家に泊まりに来た。

 

今日までの数日、

桃子は夜になると毎晩

携帯電話を見てしまいたいと思いながら

やはり怖くて、

一人では何も出来なかった。

 

 

 

芽衣

「敦さん、すいませーん。

 こんな週末に、

 ご家庭まで押しかけてしまって。」

 

 

 

「いやいや、芽衣さんと日奈子さんなら

 大歓迎ですよ。

 

 桃子の親友はみんな

 身内みたいなもんですから。」

 

 

 

自分の友人にも

こんな風に言ってくれる旦那を

本当に出来た夫だと

桃子はいつも思っていた。

 

 

 

その日の夕食は、

皆でピザをデリバリーした。

 

子供たちは喜んで食べたり

子供好きな日奈子にべったりで

少しゲームをしたりして

 

20時をすぎた頃、敦と子供たちは

一旦お風呂に入った。

 

 

 

芽衣

「さぁ、これからは大人の時間。

 作戦実行としますか。」

 

 

 

 

 

 

お風呂から出てきた敦と子供たち。

 

髪の毛を乾かして、

パジャマに着替えたら

子供たち担当は日奈子。

 

 

日奈子

「ねぇ、ちょっとお姉ちゃんに

 もっとゲーム教えてくれない?」

 

 

その声に子供たちは大喜びで

それをキッチン側の

テーブル席で見ていた芽衣と桃子。

 

そこに、敦が座った。

 

 

 

桃子

「それで、芽衣。

 あれから彼とはどうなったの?」

 

 

芽衣

「あぁ、…そうだ。

 

 敦さん、聞いてくださいよー。」

 

 

 

「あっ、そうだよね。

 桃子から少しだけ聞いてたけど

 …大変でしたね。」

 

 

 

すかさず桃子が、敦と芽衣に

日本酒を差し出す。

 

 

敦の方は、濃いめに作った。

 

 

敦はお酒に弱いわけではないが

自宅で飲むと安心するのか

少量でも、眠くなるということを

桃子はわかっていた。

 

 

 

 

芽衣

「もう、まさか外で

 彼氏の浮気現場に出くわすなんて

 びっくりでしたよ。

 

 まぁ、驚いたのは

 相手の方だとは思いますけどね。」

 

 

 

「そうでしょうねぇ。

 

 

 …それで、彼氏のお相手は

 その時どんな顔してたんですか?」

 

 

 

 

芽衣

「ただただ、びっくりしてました。

 

 お相手の方も

 自分が浮気相手だったなんて

 知らなかったみたいなんで

 騙された!とも思ったでしょうね。」

 

 

 

「へー。でも、この世の中に

 飲食店はごまんとあるのに

 それでバッタリなんて、

 

 本当に凄い偶然ですね。」

 

 

 

 

突っ込むところそれか?

 

 

 

 

芽衣

「あぁ、そこって以前

 私たちが何度か一緒に

 行ったことあるお店なんですよ。

 

 馬鹿ですよね。

 そんなところに行ったら

 私が来るかもしれないのに。」

 

 

 

「確かに彼、、浮気するにしても

 考えがなさすぎですね。

 

 

 それで、その彼とは

 もう別れたんですか?」

 

 

 

 

芽衣

「当たり前ですよ!

 

 そんなやつもう、

 信用できませんからね!」

 

 

 

「そうですね!

 芽衣さんみたいな女性がいながら

 他の人と浮気なんて

 

 僕は浮気なんてするやつ

 

どうかしてる

 思ってるんで。」

 

 

 

 

 

芽衣・桃子

「………」

 

 

 

 

ふーん。

 

 

 

 

はっ。

 

 

 

 

 

 

桃子

「そう、そうだよ芽衣!

 そんなやつ、どうかしてる!!

 

 別れられて良かったよ!!」

 

 

 

 

「そうですそうです。」

 

 

 

 

 

そんな馬鹿げた会話を繰り広げながら

1時間もしないうちに

敦の目が、トロンとしてきた。

 

 

 

桃子は、芽衣と目配せする。

 

 

 

 

 

桃子

「さぁ、こんな時間。

 

 二人ともそろそろ寝る時間だよ。

 パパと一緒に、お布団行こう。

 

 もう寝る時間だから。

 

 

 日奈子お姉ちゃんとは

 明日遊んでもらおうね。」

 

 

 

子供たち二人は、

日奈子と離れるのを

とっても名残惜しそうにしながら

 

ファーとあくびをする敦と共に

寝室に向かった。

 

 

 

ただ、眠くても敦の手には、

携帯が握り締められていた。

 

 

 

 

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ここまで読んでくださってありがとうございます。

「私がブログを書く理由。」

 

これまでのシリーズはこちら。

1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。

3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」

6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」

7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』

8.青木の芝生   男友達の告白

9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」

10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」

11、香織の芝生 「老舗割烹料理屋嫁ぐ

12、翔くんの芝生 「不器用で、愛すべき弟。」