シーズン13 登場人物
主人公の女性3人組は、皆30代半ばの同級生です。
●山田日奈子
パンダの中学時代からの友人。シーズン12の翔くんの姉。
●芽衣
日奈子の高校時代からの友人。仕事に恋に熱心。
ダメンズを選びがち？出版社で働くキャリアウーマン。
●桃子
日奈子の高校時代からの友人。愛されキャラの２児の母。
子供は7歳と5歳。
夫婦仲は良く、デザインの在宅ワークをしている。
●敦…桃子の夫。
●おばあちゃん…敦の母方のおばあちゃん。
敦の両親と一緒に住んでいる。
夫である敦のおばあちゃんに、
初孫は絶対に男の子を産んでと言われ
妊娠報告からしばらく
義実家に足を運ばなかった桃子。
桃子
「でも、それからしばらくして
そろそろ性別がわかるって時に
義母から電話がかかってきて…
性別の発表は
うちに来てして欲しいって…」
芽衣
「げ。それで…どうしたの？」
桃子
「それまでずっと我慢してたんだけど
感情が爆発して
敦くんに泣きながら訴えたよ。
（初めての妊娠で
ただでさえ不安しかないのに
あんなこと言われたら苦しい！
あなたはもし、産まれてくる子が
女の子だったら、可愛がれないの？
おばあちゃんはどうして
あんなこと言うの？
もし、父親になるあなたまで、
男の子だけを望んでるなら
あなたのことは好きだけど
もう一緒に暮らせない！）
って。」
日奈子
「うんうん、その通りだよ。
そしたら？」
桃子
「そしたら、
ごめんなさいってさ。
自分もおばあちゃんの言葉に乗っかって
軽率な発言をして、
それがすごく傷つけてたんだねって
ものすごく真剣に謝ってくれて
（二人の子供なんだから
僕はもちろん女の子だって
可愛いに決まってる。
男だったら野球をって言ったけど
女の子だったらこうしたい
ああしたいっていう
希望もあるんだよ。
だから、産まれるまで
性別はどちらになるか
楽しみに待っていよう。
実家には、僕から言うから）
って言ってくれて。」
日奈子
「あぁ、良かった。
それでこそ、私たちが
いつも見てる敦くんだわ。」
芽衣
「だけど…それでおばあちゃんが
納得してくれたかどうかは
別の話じゃないの？」
桃子
「そうなんだよね。
ひとまず実家に行かないってなると
これから気まずくなると思って
結局私も一緒に行ったの。」
日奈子
「おぉ…行ったんだ。」
桃子
「うん。それで、その場で敦くんが
雰囲気を壊さないように
ふんわりおばあちゃんに
聞いてくれたの。
（おばあちゃんはどうして
男の子が欲しいの？）って。」
日奈子
「うんうん。」
桃子
「そしたら、
（そんなの当たり前じゃないの。
うちのお墓を守るためよ。
もう女の子は
いらないわ。）
って…あぁ、思い出しただけで
悲しくて、涙が出てきた…」
日奈子
「ちょっと、それ酷い！
それで？敦くんは？
お義母さんは？」
桃子
「それが、
そのおばあちゃんの言葉に
敦くんが立ち上がって
驚くほど怒ったんだよ。
（ばあちゃんそれはないよ！
僕は女の子だって欲しい！
僕たちは別に、家のために
子供を授かったんじゃないよ。
いらないとか言われるなら
もうここには来ない！）
って。」
おぉ、敦くんよ。
なかなかやるね。
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Pick Item
ここまで読んでくださってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。
3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
8.青木の芝生 男友達の告白
9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」
12、翔くんの芝生 「不器用で、愛すべき弟。」