シーズン13 登場人物
主人公の女性3人組は、皆30代半ばの同級生です。
●山田日奈子
パンダの中学時代からの友人。シーズン12の翔くんの姉。
●芽衣
日奈子の高校時代からの友人。仕事に恋に熱心。
ダメンズを選びがち？出版社で働くキャリアウーマン。
●桃子
日奈子の高校時代からの友人。愛されキャラの２児の母。
子供は7歳と5歳。
夫婦仲は良く、デザインの在宅ワークをしている。
●敦…桃子の夫。
新幹線の中、
桃子は２杯目のチューハイを手にして
夫である敦のおばあちゃんの
エピソードを話していた。
芽衣
「おばあちゃん…桃子に対して
どうして
一緒に食べる暇があるのか
って言い方さ…。
つまり桃子は、
旦那の食事が終わった後に
食べろってこと？
って…そんな話
戦後のドラマではみたことあるけど
最近だと誰からも
聞いたことなかったけど？
…だって…おばあちゃんと
一緒に住んでるお義母さんも
ずっとそんなことやってきたの？」
桃子
「それが…そこは
おばあちゃんにとって
お義母さんは実の娘な訳だから
あんまり厳しくないし
元々お義母さんって、
過干渉って前に話したと思うけど
普段から身の回りのこと
いろいろ気になっちゃって
何かしらしてるから
ずっと動き回ってるの。」
日奈子
「えー。そんなぁ。
その家にみんながいるなら
食事は全員で食べたいじゃんね。」
芽衣
「…いや、考えようによっては
私は一緒には食べたくないけど。」
日奈子
「いや、芽衣のそういうのとは
また違うじゃん。
ちょっとややこしくなるから
黙っててっ。
それで、桃子は結局、
その日は…っていうか今も？
おばあちゃんの家に呼ばれた時、
食事の時間はどうしてるわけ？」
桃子
「そりゃあ、こんなこと言われて
そのあとおばあちゃんの前で
じっと横に座って
食べていられるわけないじゃん？」
日奈子
「まぁ、それはそうだけど…」
桃子
「だから、例えばその日は
敦くんがやってきたあとは
直前にあったかい料理を出せるように
キッチンでずっと
お鍋に火をつけてたり
みんなのお茶がなくなる時や
ご飯のおかわりのタイミングを見て
あとは、
空いたお皿を洗ったりしてた。」
日奈子
「…それで、桃子はいつ
ご飯を食べれるの？」
桃子
「その合間を見て食べる
って感じかなぁ。
キッチンの方で。」
日奈子
「…いや、そんなの
…なかなか今の時代…
…いるのかな。」
芽衣
「いたとしても、超少数でしょ！
キッチンで1人って！
でもさ、気になるのが
義母さんが言わないにしても
せめて旦那が
こっちで一緒に食べない？
って言わないの？」
桃子
「もちろんそうやって
その時は言ってくれたけど
おばあちゃんたちの手前私が
（うん、食べる！）
って言えないじゃない。」
日奈子
「まぁそりゃあそうだ。」
桃子
「だから
（大丈夫、
まだ色々やることあるから
先にたくさん食べてー）
って言うしかなくて、
そしたら
そこにいたお義母さんが
（桃子さんがいてくれると
すっごく助かるわー。）
っていいながら
自分は座ってご飯食べてるの。」
日奈子
「ひょえ。」
桃子
「子供が生まれた今も、
おばあちゃんの家の夕飯時は
私は座らないよ。
夫は私がそれを
したくてしてると思ってる。
っていう感じなの。」
桃子はそう言って
小さくため息をついた。
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Pick Item
ここまで読んでくださってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。
3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
8.青木の芝生 男友達の告白
9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」
12、翔くんの芝生 「不器用で、愛すべき弟。」