シーズン13 登場人物
主人公の女性3人組は、皆30代半ばの同級生です。
●山田日奈子
パンダの中学時代からの友人。シーズン12の翔くんの姉。
●芽衣
日奈子の高校時代からの友人。仕事に恋に熱心。
ダメンズを選びがち？出版社で働くキャリアウーマン。
●桃子
日奈子の高校時代からの友人。愛されキャラの２児の母。
子供は7歳と5歳。
夫婦仲は良く、デザインの在宅ワークをしている。
●敦…桃子の夫。
芽衣の彼氏が、
実はバイセクシャルだと知り
それってどんな気持ちなのかと
芽衣は彼に尋ねたが
反対に、聞き返される形になっていた。
芽衣の彼
「じゃあさ、こんなこと聞いて、
芽衣はどう思った？」
芽衣はそう聞かれて、
口を尖らせる。
芽衣
「どう思ったも何も、
対象が男性か女性かの違いだけで
私にとっては
浮気された事実に変わりないし。」
そーだそーだ。
すると、芽衣の彼がふっと笑う。
芽衣の彼
「なるほど、、
芽衣らしい答えだね…。
俺のこと…変なやつだなって
思ったりはしないの？」
彼が、芽衣の顔を覗き込む。
反応が気になって
仕方ないという様子で。
芽衣
「別に変とは思わないけど、
異性に負けたんだなと思うと
なんか複雑な気持ちなんだよ。
だってよく考えてみたら
あなたは人類全てが
異性としての対象範囲なんでしょ？
あなたと付き合っている限り
男性と2人で会うって言われても
浮気の可能性が高いんでしょ？
もう、勝ち目ないって
思っちゃうからさ。」
芽衣の彼
「いや、人類全てって！
俺だって別に誰でも
好きになるわけじゃないし。」
芽衣
「フゥン……
でも、どっちかというと…
男性がいいとか、女性がいいとか
それはあるんでしょ？
あなたはどっちなの？」
芽衣の彼
「…まぁそれは…うん。
本当は…男の方が、、、
好きなんだと思うよ。」
答えがわかってて聞いたつもりだが
それでもやっぱり
ちょっとショックだったりする。
この会話の間中、
芽衣はずっと複雑な気持ちなのだ。
芽衣
「…じゃあ、どうして私と？
私に結婚願望がないって知って
付き合いやすかったから？」
芽衣の彼
「いや…うん…そうだね…
それは…あると思う。
結婚結婚って迫られたら
きっと付き合い続けるのは
無理だったんだと思う…。
でも、、本当にこれは信じて
芽衣のこと、女性として
好きなんだから！！
だから俺は、
別れたくないからね！」
芽衣
「…そんなこと言われても…
浮気された後で
嬉しいわけないし。
私見たの、あなたが後輩のこと
今すぐ抱きしめたいって
書いてるLINE。」
芽衣の彼
「…
すいません…」
芽衣
「その後輩とは
一緒に経営までしようとしてるのに
これから毎日一緒にいるのに
…それで私とは別れたくないって
…本当に意味が
全然わからないんだけど。
何度も言うけどこれは
あなたが男が好きとかどうとか
そういう問題じゃないんだよ。」
芽衣の彼
「でも…こんなこと
同じような気持ちの男に以外
話したのは初めてだよ。
まぁ、
これは俺から話したんじゃなくて
バレたって形だけど
どっかで自分はおかしいのかなとか
誰と付き合っていても
後ろめたい気持ちがあったから…
もし許されるのなら、
事業を起こす話も含めて
全部白紙に戻してくるから
…別れないでください…
そばにいて欲しいです…」
芽衣の彼は、
すがるような目をしながら
芽衣に頭を下げた。
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ここまで読んでくださってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。
3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
8.青木の芝生 男友達の告白
9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」
12、翔くんの芝生 「不器用で、愛すべき弟。」