シーズン13 登場人物
●山田日奈子
パンダの中学時代からの友人。シーズン12の翔くんの姉。
●芽衣
日奈子の高校時代からの友人。仕事に恋に熱心。
ダメンズを選びがち?出版社で働くキャリアウーマン。
●桃子
日奈子の高校時代からの友人。愛されキャラの2児の母。
子供は7歳と5歳。
夫婦仲は良く、デザインの在宅ワークをしている。
芽衣は日奈子に
4つ年上の彼氏のことについて
相談し始めたが、
1つは事業を起こすために
200万円を貸して欲しいと
言われたこと。
これだけでも、
十分困った案件だとは思うが
もう1つは、芽衣の彼には
彼がいたこと。
日奈子
「…えっと、なんか色々と
情報が渋滞してるんだけど。」
芽衣
「まぁ、そうだよね。
私もそれなりに
経験してきたつもりだけど
さすがにこれはまぁまぁな
衝撃を受けてるわけで。」
日奈子
「そっか…」
そんなのは無条件で
別れた方がいいに決まってる。
と、言いたい気持ちを
手前で押さえて
やっぱり相談してきたからには
何かあるのだろうと思い
日奈子はもう少し
話を聞いてみることにした。
日奈子
「じゃあまぁ、、、
1つずつ整理しようよ。
まず、お金のことだけど
…貸してくれって言われて
芽衣はどう答えたの?」
芽衣
「それは、
その理由がどうあれ
貸せないって伝えた。
お金の問題だけは
好きだから貸せるとか
そういう問題じゃないよって。」
日奈子
「そうだよね。私もそう思う。
もしこの相談が
結婚相手からだったとしても
これはかなり
ナイーブな問題だと思う。」
芽衣
「そうでしょ…」
日奈子
「だけど…
本当は悩んだんでしょ?
芽衣なら(絶対に貸せない金額)
ってことじゃないだろうし
それなら尚更、貸さないことで
それが別れる理由になるのは
嫌だったりするもんね。」
芽衣
「まぁ、それもそう。」
日奈子
「…そこは、
わからなくもない。」
芽衣
「だけど実はね、その
お金を貸してって言われたのは
1ヶ月前なの。
結局貸さなかったし
じゃあわかったって言われて
そのことで別れようって
そんな話にもならなかったから
それから私には
お金の話しなくなってね。」
日奈子
「うん。だけど勿論、その後
あの話はどうなったのって
聞いてみたんでしょ?」
芽衣
「うん、聞いた。
というか、彼から今までに
自分で事業を始めたいとか
そういう話とか
されたこともなかったから
その話自体が
本当のことなのかも含めてね。」
日奈子
「ふむふむ。そしたら?」
芽衣
「そしたら、ここ半年くらいで
知り合った男性と
仕事の話で意気投合して
…それで…
色々端折るけど
その男性とやらが
彼の彼ってわけ。」
日奈子
「彼の彼って…
これまであんまり
発したことない表現だな。」
芽衣
「私だってそうだよっ。
それに、男性の後輩と
意気投合して事業を始めるって
そのこと自体はよくある話なのに
まさかそのビジネスパートナーが
恋人という意味での
パートナーになってるとは
思いもしないでしょ!」
興奮気味に話す芽衣を前に
日奈子はまだまだ
何が何だか、よくわからなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これまでのシリーズはこちら。
1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。
3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
8.青木の芝生 男友達の告白
9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」
12、翔くんの芝生 「不器用で、愛すべき弟。」