シーズン12の登場人物
山田翔…日奈子の2歳下の弟。
赤門の大学出身で有名企業に勤めている。
仕事も出来て優しく穏やかな性格だが、
女性には口下手で奥手。女性と付き合った経験が
ほぼない中で女医の結衣と婚約中。しかし…
山田日奈子
…パンダの同級生。不器用な弟のことが可愛くて仕方ないが
婚約者の結衣さんがモラハラ気質、浮気疑惑。
良いように使われている気がして心配。
菊地結衣…翔くんの婚約者。大学病院に勤める外科医。
父も兄も親類も医者。母は専業主婦。相当な曲者
最近2台目の携帯電話が見つかり、その中身は…
辻さん…結衣さんの医学部時代からの同期。外科医。
日奈子といい仲になりそうだったが極度の潔癖症男で
日奈子からフェイドアウトしようと思っていた。
結婚式を一旦延期にするために
翔くんのご両親のどちらかに
ひと芝居打っていただいて
ご病気のふりをして欲しい。
一か八かだけど
私はそう提案した。
私
「急がば回れ、だよ。」
日奈子
「そうだね、うん。翔…
早速この週末にでも
二人でお母さんたちに
話に行こうよ。」
翔くん
「……うん…」
不安げではあるが
納得した表情をみせる翔くん。
さて。
では結婚式延期の話は
ひとまず日奈子に任せるとして
私
「じゃあ結衣と辻のこと。
これからどうするかだけど。
翔くん、まだこのあと
二人のメールはいくつか
続いてるんでしょ？」
翔くん
「うん。
じゃあ見せるね。」
それからいくつかは
とてもたわいのない
ただのムカつくラリーで
しばらく重要な内容はなかったが
〜〜〜
結衣
「ねぇ、日奈子さんのこと
自宅に招いたんだって？
聞いてなかったんだけど。」
辻
「あれ、言ってなかったっけ？」
〜〜〜
どうやら日奈子が辻さんの自宅で
ランチデートをした時のことを
結衣は聞いているようだ。
確かにこの時のことを今思えば
結衣の様子はおかしかったと言える。
↓ ↓
〜〜〜
結衣
「そこまで仲良くする必要ある？」
辻
「話してて楽しかったし、
いいじゃない、流れでそうなったんだから。
日奈子さん僕のこと、なんか言ってた？」
結衣
「（別に大したことなかった）
って言ってた。」
〜〜〜
おい、ニュアンス違うだろう。
その流れで、
そんなセリフ言ってないだろう。
この女はもうどこまででも、
どんな風にでも嘘をつけるんだな。
〜〜〜
辻
「大したことなかったって
僕が？食事が？」
結衣
「知らないわよ、そんなこと。
別にいいじゃない。
日奈子さんにどう思われようと！
ねぇまさか、彼女を家に連れ込んで
変なことしてないわよね？」
辻
「変なことって？」
結衣
「…私に聞かないでよ！
まぁ潔癖症のあなたが
あまりよく知らない女性と突然
そうなるとは思ってないけど
家に連れてくるとかやめてよ！」
〜〜〜
辻が潔癖であることは、
どうやら嘘ではないのか。
私は、翔くんの方を見た。
私
「ねぇ翔くん、このメールを見て
わかるでしょ？
結衣は完全に
辻が好きみたいだよね。」
翔くん
「そう…なんだろうね。」
私
「あのさ、
同じ家にいて、
別の男を想っている婚約者を
そして自分のことを
家政婦みたいに扱う婚約者を
翔くんはそれでも
好きって思うの？」
翔くん
「……
僕は結衣さんに出会った時
少なくともその時は
運命の人かなって…
…思っちゃったから…」
思っちゃった…
うん、そっか。
そっかそっか。
１度はそう思っちゃったら
そんな相手のことを
信じたくなるよね。
うんうん。
うんうんうんうんうん。
だけどさ翔くん、
言わせて。
あなたの洗脳が解けるまで
何度も言わせて。
私
「私さ、
100年に１度の
恋ってやつ。
７回くらい
したと思う。」
ぷはー( ´Д`)y━･
（タバコ吸ったことないけど。）
翔くん
「え…そんなに…」
いや、そんなにはないけど。
私
「つまり、出会う人全て
これは運命の人！
（キラキラキラキラー）
って思ったっていいの。
だけど違うかなって思った時は
我慢しないで離れたって、
いいんだよ。」
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。
3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
8.青木の芝生 男友達の告白
9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」