先日レッスン中に突然弾けていた曲が弾けなくなってしまった子がいました
いつも冷静で、譜読みも早くて、正確に弾ける子です、本人も突然弾けなくなって焦っていました、そしてなぜ弾けなくなったのか分からなくて何回も何回も弾いても間違えてしまい、少しドツボにハマってしまった状態に…。
そして、繰り返しのある曲でしたので、2回目に入ると先ほど何十回も弾けなかった箇所が先ほどよりもすんなり弾けました
その時に生徒さんがぼそりとこう言いました‼️
「わかった、鍵盤の大きさが違うからだ…。」
実は私もミスタッチをしている生徒さんを見てそうじゃないかなと思っていました。まだとても小さな手、ほんの少しの鍵盤の形や質感の違いでミスタッチに繋がるだろうなと
「自分でそれがわかったの偉いね!発表会本番にこうなっちゃったら悲しいけど、今日は本番じゃないから大丈夫だし、逆にこういうことがあるって今わかって良かったね❗️」
と生徒さんに話しました
恐らく生徒さんのご自宅のピアノでは黒鍵の位置が生徒さんの手の感覚で、指を下ろせばそのまま黒鍵を触れるようになっていて、たくさん練習しているからこそ、感覚で弾いていて、その感覚が当教室のピアノとは違っていて、ほんの少しの違いで当教室の黒鍵の鍵盤まで手が届いていなくてミスタッチにつながっていたのだと思います
以前も「弘法も筆の誤り」というお話をさせていただきましたが、この生徒さんも感覚で弾いていて、筆が変わったら(ピアノが変わったら)書き損じた(ミスタッチした)につながったわけですが、本番の発表会の会場でも十分に起こりうることです。実際に以前の音楽教室で本番だけこうなり、泣いてしまった子がいました
こういう事態が起こらないように、普段練習している時にもいつも弾いている音や手の位置を意識して練習することも必要ですね!ここは黒鍵になる、左手の伴奏が飛躍する、沢山音が変わる、ここは転調するetc.普段から弾いている音と伴奏の繋がりなど、なんとなく弾くのではなく眠っていても夢の中でも鍵盤の位置が正しく弾けるようにそれくらい楽譜を読み込んで、鍵盤の位置を確認しながら練習するようにすると、本番で頭が真っ白になるという失敗を減らすことができると思います
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