初稿:2018年3月
○まずはこれ
大抵のことはここに書いてある(言い過ぎ)
○音が出ないときの確認方法
・原因を絞り込む
まずは音源のせいなのか、環境(自分のPC)のせいなのか、ustのせいなのかを確かめる。
・ust:歌詞の入力のしかたを間違えていないか
→連続音なのに単独音で入力してるとか、語尾の表記方法が違うとか
一番よくあるやつ。
・音源:入力した音素(エイリアス)があるか
『[あ]はないけど[- あ]ならあるよ』状態で、[あ]と入力しても当然音は出ない。
この、歌わせるときの表記を「エイリアス」という。
→音符をShift+右クリックすると似たようなエイリアス一覧が出る
→音源に同じエイリアスが複数あるとバグる
エイリアスの表記を確認するには、原音設定を見るのが早い。
原音のwavファイル名と、原音設定のエイリアスがかぶらないよう、「_あ.wav」のように先頭に _(アンダーバー)を入れるなどの対策がとられている。
UTAUのLyricから呼び出せるエイリアスは、wavファイル名と原音設定(oto.ini)で指定したエイリアスの2種類あり、
単独音などでは「あ.wav」が用意されていて、「あ」と入力すると音が出る。
連続音やCVVCでは頭に_がついた「_ああいあうえあ.wav」が用意されていて、原音設定に「_ああいあうえあ.wavの中に[- あ]とか[a あ]とかが入ってますよ」と書いてある。
(アンダーバーなしの「ああいあうえあ.wav」では、「ああいあうえあ」が「あ」の亜種として認識されてしまうため)
UTAUはその両方を読み込むので、oto.iniにエイリアス「あ」・正しいパラメータが入力された行と、「あ.wav」のエイリアス空欄・パラメータ未設定の行があると片方しか読み込まれず、未設定のほうのパラメータが使われて困る場合がある。
oto.iniまとめて改造ましーんに「エイリアスが重複した行を削除」機能を追加したので、心当たりがある人は試してみてほしい。
・原因の特定:自分で作った音源か、よその音源か
→有志配布の有名音源でも音が出ないなら環境のせい or インストールミス or ustのせいな可能性が高い。
→特定の音源だけトラブルが起こる場合、音源(原音や設定ファイル、フォルダ構造など)が原因かも。
音源の管理者が問い合わせ先を書いているなら相談してみる。(相談されたくない人もいるので注意書きなどをよく読んで!)
・音源:よくわからんが音が出ない、高い・低い、周波数表が生成できない等
→wavファイルの形式が間違っている、wavが壊れているかも?
UTAU音源のwaveファイル最適化ソフトを使う。(作者:とりフラさん)
音源のバックアップを取ってから使ってね!
・音源:エンジンごとに音が出たり出なかったり奇声が出たりする
→たぶん周波数表。後述の「音がなんか変」の項目に詳細あり
・音源:原音設定がおかしくないか
→原音設定のせいで音がでない時は、エイリアス名のミスやパラメータ(素材を使う範囲の設定)のミスが考えられる。
ちなみに伸縮範囲がまったく無い設定だとたしか不具合が出るはず。
・音源:prefix.mapが正しく設定されているか
→多音階音源の場合、
音符「- あ」を再生→低い音符は低音用/高い音符は高音用の素材で再生するやで→「- あC4」が鳴る
みたいな内部変換を行うために、「どの音域だとどの素材を使う」という表が必要になる。
を作ったので、これに音源フォルダをぶちこめば解決!(宣伝)
・音源:各種補助ツールを使う
動作環境チェッカーとか音源の設定ファイル足りてるか確認してくれるやつとかある。
・環境のせいっぽい時
→Windowsのユーザー名が原因で音が出ないことがある
UTAUでレンダリングが失敗するのは全角スペースが原因かもしれません(Togetter)
同様に、ustのフォルダ名・ustが入っているフォルダ名・音源フォルダ名に使ってはいけない文字があったはず(うろ覚え)
→セキュリティソフト(アンチウィルス)が原因でうまく動かないことがあるらしい。
例外設定のしかたとかは各ソフトで違うのでれっつ検索。
→その他役に立ちそうなサイト
UTAUの特定のエンジンを使うと音が出ない(Togetter)
【UTAUの音が出ません】ざっくりまとめ(Togetter) ←未解決
・誰かに相談したい時
書きました!
○音がなんか変
・原音は綺麗なのに、再生すると部分的にガビガビになる
→周波数表がおかしいかも。
周波数表とは:
・原音の音程が書かれたデータ
・普通は再生時に勝手に作られる
・機械が「この音源はたぶんこんな音程だろうな」と自動解析して作るファイルなので、たまに間違っている(=周波数表の破綻)
・息っぽい声や叫んでいる声ほど破綻しやすい
・周波数表はエンジンごとに違う
・resamplerやfresamp系で使われるfrqファイルは、Speedwagonというソフトで作るとちょっと精度が上がる
・masaoさんのfrq editerなら手動修正できるほか、様々な周波数表を変換できる
要するに、Speedwagonにwavを通せばいい。
resamplerとかfresamp以外のエンジンでも同じことが起こって困るなら、Speedwagonで作った.frqをfrq editerで変換する。
ただしSpeedwagonも万能ではないので、最悪frq editerでの手動修正が必要になる。
詳しいことは「周波数表の基本」に書いた。
・音質がガサガサで嫌
→エンジンを変えると音質が大幅に変わる。
おすすめは強い発音ならfresamp11か12、優しい発音ならtn_fndsやTIPS。Moresamplerは奥が深すぎるのでここでは触れないでおく。
・鳴るタイミングがおかしい
→原音設定を見直してみる。
○原音設定、周波数表(frq等)を編集したはずなのに反映されない
○インストールした音源がどっかいった
○音源を削除したはずなのに消えてない
UTAU音源が行方不明・編集した原音設定や周波数表がどっかいく・プラグイン等がおかしいとき
だいたいこれ。
音源が見つからなくても、歌ってくれるなら消えてはいないはずなので探せば見つかる。
「C:\Program Files (x86)\UTAU\voice」に音源を入れて良いのはWindowsXPまで!
Win7以降は禁止!!!!
○テンポがうまく変更できない
UTAUには「ustのテンポ(曲全体のテンポ)」と「ノート(音符)に紐付いたテンポ」の2種類があり、最初は「ustのテンポ」で再生されるが、途中でテンポが設定されたノートがあるとそれ以降は「ノートに紐付いたテンポ」で再生される。
ややこしいのは、左上の「Tempo」欄に表示されているのはその時点でのテンポだが、その「Tempo」をクリックして設定できるのは「ustのテンポ」=全体のテンポということ。
つまり、選択している箇所より手前にテンポが設定されたノートがあれば、変更後のテンポが表示される。なのにTempo欄の黄色い四角をクリックすると変更前のテンポの設定画面が出る。
自分が変更したいテンポが全体のテンポなのか、途中で変わったあとのテンポなのか把握する必要がある。
○音源が多すぎて読み込めない件
音源を併用したい!→1つのフォルダ内に強とか弱とかたくさん入れすぎるとUTAUがフリーズする。
UTAUでの読み込み可能なエイリアス数について - c3o2’s blog
voiceフォルダ内に音源がたくさんいるぶんには問題なかったはず。
○音符の移動がおかしい
今まで複数選択したノートは全部いっしょに動いてくれていたのに、最初の1つしか動かなくなった!
→画面の右下のほう、左右スクロールバーの[▶][-][+]の下を押してみ?
○Ctrl+Zで元に戻したらmodとかの表示が消えた
Ctrlボタンの押しミス。
[Z]が「パラメータを表示」(左下のPボタン)のショートカットになっているのでもう一度[Z]を押すと出る。
○冒頭に変な空白(休符?)が入る
理由は不明。バグ。
以下は「ustをtxtとして扱う(一括変換とかできるよ)」の要領で力技で対処する方法。
1.メモ帳などのテキストエディタを開く。
2.ustを複製(エクスプローラーでCtrl+C/Vすると「~ - コピー.ust」ができる)してバックアップをとる
3.ustファイルをドロップ&ドラッグして開く。
(拡張子が.ustでも.txtみたいに開けます)
4.
[#VERSION]
~~
[#SETTING]
~~
[#0000]
~~~
~~~
[#0001]
って書いてあるはずなので
ここから→[#0000]
~~~
~~~←ここまで
[#0001]
を消す!
で上書き保存。
5.UTAUで開く
→直ってる!
○ここに書いてないトラブル
@UTAUQAとかを使ってください。
解決済みの問題で「こんな現象があったから書いて!」とかあればコメントでもokです
「UTAUがバグった時~詳しい人に相談編~」も書きました(大事なことなので2回(ry