困った宿泊客

それは、私です

部屋でテレビを付けると、シヌログ祭で見た

PINOY BIG BROTHER の番組を放映していました。

うぅ…彼等の詳しい説明が聞きたいゾ!!…

そうだ!! フロントに電話して説明してもらおう!!　

『 はい、フロントです。どうしましたか？』

『 すみませ～ん、テレビの事で困っています～ 』

『 OK,　今行きます 』

間もなく、地図をくれた親切なスタッフ がやって来ました。

『 あなたでしたか

　シヌログは楽しみましたか？テレビが使えないのですか？』

『 実は…ビックブラザーの話しを聞きたいだけです。エへへ』

『 ・・・ 』

一瞬、彼女はアララ…という顔をしましたが

その後はベッドに,並んで座ってくれて

一緒にテレビを見ながら詳しく説明をしてくれました。

彼女の説明によると

一般から応募した男女１２名を１００日間の間

PINOY HOUSEと名づけた一軒の家に住まわせ

その共同生活を放送する番組なのだそうです。

視聴者は携帯メッセージで人気投票に参加ができ

点数が低いと出演できなくなるそうです。

最後まで残った人の賞金＆賞品は

共同生活をした家、賞金５００万ペソ、車、家族への学資援助など

説明してくれた彼女も興奮気味の、それはそれは豪華なものです。

そのうちに

シヌログでも見たNeneが映りました。

Neneの故郷（実家）を紹介していましたが

とても田舎で、家はバラックと言った感じの建物でした。

水道は井戸を手押しポンプで汲み上げていました。

『 彼女は凄い貧乏な生い立ちなのよ。

　でも今はテレビに出たから、有名人でお金持ちになったの!!

他のメンバーもみんな貧乏な人だったけど

　ピノイ ビッグ ブラザーで人生が変ったわ!! 』

優勝したのが誰だったのか聞くのを忘れましたが

たとえ優勝しなくても、この番組に出演した事によって

タレントへの道は開かれたようです。

アメリカン･ドリームならぬ、フィリピン･ドリームですね

ロマンチックなキャンドル

フィリピンでは停電が多いと聞いていました。

滞在中に一度は停電にならないかな～

ホテルの部屋で、そんな事を考えていました。

現地の人にとって、停電なんて迷惑な話しだと思いますが

日本では、停電は滅多に無い事なのでちょっぴり期待していました。

部屋の電気、急に消えないかな～

セシリアさんのショップ で買ったオシャレなキャンドル

いつ停電が襲ってきてもいいように

テーブルの上にスタンバイしていました。

でも…

いつまで待っても、停電になりません…

待ちくたびれたので…

自分で電気を消して、キャンドルを灯しました

とっても綺麗です。

至福のひと時です

マッタ～リとした時を過ごしていたら

突然、携帯の着信音が鳴りました。

それは、ペーター からのTEXTでした。

“ You alone? Or U have friends with U. ”

もちろん無視です。

まったく懲りない奴…

続いて、マリアン からもTEXTが届きました。

“ Hi,Mahal. Nasisiyahan ka ba sa Cebu? （セブは楽しい？）

　Ako makulit last nite.　　（私は昨夜、酔っ払いだったの♪）

I got drink until 6 in the morning.

mmmmmuahhhh ”　　　　（投げキッスの擬似音）

勘弁してよ～!!　ロマンチックな夜が台無しじゃん…

シヌログからの帰り道

すぐにタクシーに乗らず

散歩をしながら帰ってみる事にしました。

何も考えず、ただまわりの景色を楽しみながら歩く事は

時間に追われる日本での生活を考えると

最高の贅沢に感じました。

子供たちが軒下で無邪気に遊んでいます。

遠い昔の、自分の子供時代の記憶が蘇ってきます。

排水溝なのかゴミ箱なのか…

道端でプレートを彫って売っている人がいました。

『 墓石ですか？』

『 墓石も彫りますが、玄関プレートでも看板でもOKですよ 』

買うはずがないのは一目瞭然の私に

このおじさんは、親切丁寧に説明をしてくれました。

ボキャブラリーの乏しい私はあまり理解できませんでしたが…

ダイヤモンド（ジルコニア？）の付いた道具で

石を削って文字を彫るそうです。

料金は１０００ペソくらいからで

納期は３日間くらいだそうです。

今度来る機会があったら、玄関プレート注文したいな

Shellのスタンドがありました。

ガソリンの値段を見てビックリ!!

日本に比べれば半値ほどですが

フィリピンの物価や賃金などを考えると、べらぼうに高値です。

道端にもサントニーニョが祭ってあります。

アヤラに着きました。

ウィンドーショッピングをする事に…

ブティックのマネキン…

どれを見ても、乳首がハッキリくっきり…

コレって、フィリピンの流行なのでしょうか

フィリピンに行くと、ついつい興味津々になってしまいます

ハロハロなシヌログ

シヌログは、何でもあり!!といった感じでした。

大勢のギャラリーです!!　建物のヒサシの上にも。

落っこちなきゃいいけど…

頭のすぐ上を、ヘリコプターが何度も旋廻しています!!

墜落してこないでよ～

麦藁帽子２０ペソ、

ネスカフェのサンバイザーとウチワは無料で貰えます。

ミネラルウォーター、オレンジ、アイスなど

いろいろな物を売り歩いている人がいました。

マンゴー売り発見!!

さっそく買ってみました。

その場で食べやすくカットしてくれます。

うそー!!

アナタ、何をトッピングしているのー!?

それは…

バゴーン（エビの塩辛）でした

その味は…

マンゴーに釣りの撒餌をまぶして食べているようでした

フィリピンの食べ物はどれも大好きですが

マンゴーにバゴーンのトッピングは勘弁してほしいです

華やかなパレードから、ふと目をそらすと…

ゴミが一面に散乱した川が流れていました。

ゴミが無ければ…

もっと、もっと美しい街になるのに…

残念ですが、これもフィリピンです

オギ・アルカシド!!

この日は、とても暑い日だったのですが

小さい子供達も一生懸命でした。

子供の頑張る姿は大好きです

近くのお店に走って行ってお菓子を買ってあげたくなります。

それぞれのダンスチームのメインの人は

サントニーニョを抱きながらクルクル回ったり

像を掲げたりしています。

サントニーニョをあんなに乱暴に扱かっていいのかなぁ～

歩き疲れて、立ち止まると…

今まで見て歩いた教会とは感じの違う教会がありました。

門が硬く閉ざされていて、そこだけ静まり返っている感じです。

Iglesia ni Cristo

初めて聞く名前の教会でした。

私は、門の隙間から中を覗き込んでいました。

すると、教会に住んでいるという数人の男性が集まってきて

『 疲れたでしょう 』

と、マンゴージュースを持ってきてくれました

ジュースを頂きながら

彼等と話しをしているうちに元気が出てきたので

そろそろ歩き出そうと、お礼を言いました。

すると、そのうちの１人が

『 パレードは人が多くて危ないし

　１人では写真も写せないから僕がガードしてあげます 』

彼は、教会に住んでいるというわりには風変わりなスタイルでした。

迷彩のズボンをはいて

汗が染み込んだTシャツを着て

腰には棒を下げて

まるでソルジャーのような勘違いファッションです

しかも、激しく汗臭いのです

でも、せっかくの好意なので断る事はできませんでした。

ダンサーに頼んで、一緒に写真を撮ってくれたり

人ごみの中は、自分が楯になってガードをしてくれたり

汗臭いのさえ我慢すれば、彼は有能なガードマンでした

しばらく歩いていると、また黄色い声が聞こえました。

『きゃぁぁぁー!! オギー!!』

ん…オギって、あの私の好きなオギ・アルカシド

OGIE ALCASID　OPMの大御所で,国民的な大歌手です。

SANAとNANDITO AKOが私のお気に入りです。

汗臭いガードさんに、オギの大ファンだと言うと

彼は人をかき分け、近くまで連れて行ってくれました。

オギの山車から、なにやらプレゼントが撒かれ

ガードさんは、必死になって拾ってきてくれました。

それは文房具でした

教会に戻って、みんなにお礼とお別れを言いました。

ピノイ・ビッグ・ブラザーや、オギ・アルカシドにまで会えて

もしかすると…

メッチャ汗臭いガードさんがもたらしてくれた幸運かな

mahal in Sinulog の写真は、ガードさんのおかげです。

パレードを一人ぼっちで歩いていたら

撮れませんでしたから…。

Pinoy Big Brother!!＼(^O^)／

少しでも多くのダンスチームを見ようと思っていた私は

マキシロムAveをダンスチームを追い越しながら歩いていました。

ふと、あたりを見渡すと…

ぎょえぇぇ～!!

オスメニアサークルまで行ってしまいました。

やばい、やばい

オスメニアには行かない方がいいと言われていたんだ

来た道を戻りながら歩いていました。

すると、黄色い声が聞こえました。

『きゃ-!!　びっぐぶらざー!! 』

その声と共に、みんなが走り出しています。

フィリピンに来て散々聞いたPINOY AKO のグループ？

まさかなぁ～？

と思いつつ、近くの人に聞いてみました。

『 本物ですか？』

『 そうよ―!!　リアルよ―!! 』

『 マジでぇぇ―!! 』

私もみんなと走りました。

いたぁー!!

家をかたどった山車の上で踊っていました。

小柄で華奢な女性はNene

前髪にメッシュが入っているのはUma

３人目は多分、Sam　　　

ホンモノ、見ちゃいました

そして…

山車から降りてきた彼等を

オバチャン丸出しになってタッチしちゃいました。

彼等を、みんなと一緒に追いかけると

このレストランに入っていきました。

さすがに、レストランに入るのはやめましたが…

ホンモノに会えるなんて

超ラッキーな私でした

世界の仲間

私はボーイスカウトに関わっているのですが…

世界共通のスカウトサインというのがあります。

右手の三指（人差し指、中指、薬指）を頬の横に持っていき

Ｖサインのようにするのです

この時、三本の指はくっ付けます。

プラカードを持ったフィリピンのスカウト達がいました。

その中の１人と目が合ったので…

ついつい、やっちゃいました…

スカウトサイン

すると、スカウト達が次々に集まってきて…

『 Are you a scout? 』

『 Oo po! 』

『 From what country? 』

『 Hapon 』

『 Welcome! 』

『 Malaming salamat 』

相手は英語なのに、私はタガログ語を使ってみました。

そうすると、フィリピンの人達は喜んでくれます

彼等は高校生のスカウトグループで

プラカード持ち、サンバイザー配り、会場整理などの雑用を

ボランティアでやっているそうです。

『 Please enjoy Sinulog!! 』

『 Say hello to to Japanese scouts!!. 』

『 Okey lang, Sige sige 』

あまり意味がわかっていないのに

最後までフィリピンの言葉を使ってみました

やっぱり、スカウトっていいなぁ～

ボーイスカウトの精神が

フィリピンでも根付いているのを目の当たりにして

とても嬉しくなりました。

日本へ帰ったらスカウト達に話してあげようっと

シヌログへ!!

着いたのは、かなり早い時間だったのですが

パレード会場は、すでに盛り上がっていました。

全てのチームが同じテーマ曲で踊っています。

もちろん、音楽も自分達の演奏です。

スチールドラムもあり、頭の中まで振動するくらいの

もの凄い大音響!!

それもまた、フィリピンといった感じです

ダンサー達は

私の大好きなフィリピンスマイルで踊りまくっています

バクラ（おかまちゃん）だけのチーム

ホビット（小人さん）のチーム

高校生のチーム

バラエティ豊かです

ギャラリーも想像を絶する人ごみでした。

この通りは安全と聞いてきたけど、油断大敵かも…

命綱のホテルまでのタクシー代とホテルカードを

Ｇパンの内側にしまいました。

そして、カメラの紐を手首にグルグル巻きにしました。

これで、準備OK!!

怖い物知らず、方向音痴、世間知らず、天然、猪突猛進…

多くの形容詞を持つハポネス・ロラはいずこへ

シヌログの朝

いよいよ, Sinulogの朝。

早めの朝食を済ませ、タクシーを頼む為にフロントへ行きました。

『 グッドモーニング、シヌログへ行くのですか？ 』

『 はい、良いポイントがあったら教えてください 』

２人のスタッフの１人が、奥からシティマップを持ってきました。

『 タクシーは会場まで行けないので、アヤラまで乗るといいです 』

『 オスメニア通りは人が多いし、スリもいるから行かない方がいいです 』

『 マキシロムAveと、ロサリオStは大丈夫ですよ 』

『 持ち物は最小限にしたほうがいいです 』

『 この地図とホテルカードを持っていってください 』

『 このポイントには、お金を払って座る場所があります 』

２人は次々と、アドバイスをしてくれました。

さらには、地図に印まで書き込んでくれました

タクシーに乗り、アヤラまで!! と頼むと

ドライバーさんは、私の持っていた地図を見ながら

『 アヤラよりここの場所で降りた方が会場まで近いですよ。

料金は同じだから、ここの場所まで乗っていった方がいい 』

そう言って、マキシロム通りのすぐ近くまで行ってくれました。

ホテルスタッフもドライバーも、とっても親切でした

タクシーから降りる時…

『 気を付けて、グッドラック!! 』

幸運を祈る!!

って、そんなヤバイお祭なの～!!

よさこいソーランinセブ

愛読しているブログJOCVセブねっと のTKさん。

TKさんは海外青年協力隊の隊員で２年前からセブで活動をしています。

（今月、無事に任期を終了して帰国されました）

私のセブ滞在中に、彼等（セブ近辺の隊員）が

日比友好年記念事業のよさこいソーランを披露するのを知り

ぜひ見に行こう!!

と思いました。

まるで自分がセブで協力隊になっているような気分で

いつもTKさんのブログを読んでいた私です。

セブ以外の隊員もいるので、各自で練習をしたり

赴任先の離れた島から、わざわざ集まって練習をしたり

いろいろと御苦労されているのも知っていました。

そうやって一生懸命練習をした隊員の皆さんに

エールを送りたかったのです

アヤラ会場内は

セブにこんなに日本人がいたの!?

と思うほど、大勢の日本人が来ていました。

フィリピンでお馴染みのプラスチックチェアーをステージ前に並べ

周りをロープで囲っていました。

この場所に座る事ができるのは

事前に関係機関から配られたチケットを持っている人だけです。

私はセシリアさんのおかげで座る事ができましたが

普通の人達はロープの後ろと２階３階４階の通路に鈴なり状態でした。

つまり、イスに座っているのは

日本人と、身分が高そうなフィリピン人が殆どです。

日比友好年記念事業となっていましたが

いったい誰の為の記念事業なんだろ…

最前列のイスには布製の白いカバーがかけてありました。

プラスチックチェアーに布のカバーって滑稽…

そんな私の思いをよそに

TKさんの挨拶で、よさこいソーランが始まりました。

長い間、フィリピンに住んでいる日本人の中には

初めて観た方もいるでしょうし

もちろん、現地の人は初めて観る日本文化（芸能）でしょうし

よさこいソーランをセブで披露した事は

素晴らしい試みだと思いました。

期待していた以上の Excellent dance

みなさんの苦労と努力と頑張りがわかりました。

最後の挨拶もビシッ!!と決めてくれました。

カッコイイ＆素敵な日本代表の隊員のみなさんでした

協力隊のみなさん、お疲れ様でした!!

インターネットの中だけでの繋がりだったTKさんと

現実の世界でお会いできた事がとても不思議な感覚でした。

次が、和太鼓YAMATO のみなさん。

彼等はプロのチームで世界を飛び回っているそうです。

さすが!!　プロ集団!!

和太鼓なのに

見事なアレンジで、セブっ子の心をがっちり掴んでいました。

お話しを伺ったら

次の日にはヨーロッパツアーへ出発するそうです。

シヌログを見られないまま、帰らなければならないそうです

とにもかくにも

隊員の方々の一生懸命な心が伝わってくるよさこいソーランと

見事なプロ魂で観客を沸かせるYAMATOの和太鼓

この夜、私はセブで…

最高のステージを見ることが出来ました